
NASDAQってアメリカの証券取引所だよね?
NY証券取引所と何が違うの?

NASDAQ証券取引所は、NY証券取引所と比べて、新興企業が多く、ハイテク企業が多いです。

その中でNASDAQ総合指数というものが有名です。
これは、時価総額加重平均で計算されます。
この10年は特に成長が著しく、株価指数が爆上げ。

その中でも、金融株を除いた時価総額ランキングTOP100で構成されるNASDAQ100という指数が有名であり、ETFや投資信託のベンチマーク指数となります。

今回の投稿で、
①NASDAQとは?
②NASDAQ総合指数とNASDAQ100について
③株価指数推移
④ETFと投資信託
についてまとめています。
NASDAQって何?
米国の新興企業が数多く上場しており、ハイテク株が主になります。また、アメリカ以外の企業も上場しており、日本では、任天堂や日産自動車といった日本企業も数多く上場しています。
NY証券取引所との対比
NY証券取引所 | NASDAQ証券取引所 | |
取引時間(アメリカ時間) | 9:30~16:00 | 9:30~16:00 |
売買単位 | 1株~ | 1株~ |
時価総額 | 約3,000兆円 | 約2,100兆円 |
上場企業数 | 約2,800 | 約3,300 |
東京証券取引所の時価総額が約700兆円であることから、アメリカ市場がとてつもなく大きいことが分かると思います。
NASDAQ証券取引所は、NY証券取引所と比べ時価総額は少なめですが、ハイテク企業が多く、成長が著しいです。
アメリカ市場のイメージ図
●NYダウ
●S&P500
は、NY証券取引所とNASDAQ証券取引所両方の銘柄を組み込んでいますが、NASDAQ総合指数やNASDAQ100はNASDAQに上場している銘柄から算出されます。
NASDAQ総合指数とNASDAQ100指数
NASDAQ総合指数
NASDAQ市場に上場している米国および米国外の全上場銘柄を時価総額加重平均して算出されています。1971年2月5日の株価を基準値100としています。
ナスダック総合指数全体に対してハイテク株の占める割合が高いことが特徴。アップル、マイクロソフト、フェイスブック、インテル等がNASDAQに上場しています。ナスダック総合指数は、英語ではNasdaq Composite Indexといいます。
NASDAQ100指数
上記のNASDAQ総合指数から、金融株を除いた時価総額TOP100で構成される指数です。
しかしながら、時価総額はNASDAQ市場全体の約7割を占めています。
●構成セクター
セクター | 比率 |
情報技術 | 45.7% |
コミュニケーションサービス | 19.2% |
一般消費財 | 16.7% |
ヘルスケア | 6.2% |
生活必需品 | 4.9% |
資本財 | 1.7% |
公共事業 | 0.9% |
情報技術とコミュニケーションサービスで約7割となり、ほぼ関連企業で構成されていることが分かります。
●TOP10
銘柄 | 比率 |
アップル | 10.92% |
マイクロソフト | 9.70% |
アマゾン | 8.60% |
アルファベット クラスC | 4.12% |
フェイスブック | 3.98% |
アルファベット クラスA | 3.63% |
テスラ | 3.59% |
エヌビディア | 3.36% |
ペイパル | 2.39% |
コムキャスト | 1.99% |
GAFAM+テスラが占めており、TOP10だけで合計約52%と過半数を占めています。
●GAFAM+テスラのS&P500との比較
銘柄 | NASDAQ100 | S&P500 |
アップル | 10.92% | 5.87% |
マイクロソフト | 9.70% | 5.38% |
アマゾン | 8.60% | 4.20% |
アルファベット クラスC | 4.12% | 2.00% |
フェイスブック | 3.98% | 2.21% |
アルファベット クラスA | 3.63% | 1.96% |
テスラ | 3.59% | 1.54% |
合計 | 44.54% | 23.16% |
全銘柄に対するGAFAM+テスラの比率がS&P500が約23%に対して、NASDAQ100指数は約45%と、ほぼ倍の比率となります。
つまり、GAFAM+テスラのように飛ぶ鳥を落とす勢いの銘柄を多く含んだ指数だということが分かるかと思います。
株価指数推移
●2011年から10年間推移
S&P500:266%UP
NASDAQ総合:563%UP
NASDAQ100:688%UP
NASDAQ指数が圧倒しています。
●2019年から2年間推移
S&P500:68%UP
NASDAQ総合:113%UP
NASDAQ100:123%UP
NASDAQ指数が圧倒しています。
中長期的に見てもNASDAQ指数が他を圧倒していることが分かります。
その中でもNASDAQ100は、更にその上を行っています。
●リアルタイム株価指数チャート
<NASDAQ100ETF:QQQ>
ETFと投資信託
ETFと投資信託の違いについては、こちらの記事にて。
●ETF
銘柄コード | 上場 | 銘柄 | 現在値(円) | 分配金利回り | 信託報酬 | 純資産総額(百万円) |
1545 | 東証 | NEXT FUNDS NASDAQ-100連動型上場投信 | 15,640 | 0.09% | 0.50% | 37,119 |
2568 | 東証 | 上場インデックスファンド米国株式(NASDAQ100)為替ヘッジなし | 2,665 | 0.05% | 0.28% | 13,053 |
2569 | 東証 | 上場インデックスファンド米国株式(NASDAQ100)為替ヘッジあり | 2,527 | 0.05% | 0.28% | 24,380 |
QQQ | NASDAQ | インベスコQQQトラスト・シリーズ1 | 342.74($) | 0.46% | 0.20% | 167.122(10億$) |
ETFを購入するなら、QQQ(インベスコQQQトラスト・シリーズ1)が断然良いです。
経費の面でもかなり優位であり、少ないながら分配金も上です。
●投資信託
マネックス証券で購入できるNASDAQへの投資信託は11種類。
そのうちの信託報酬率が小さいTOP5を下記にて。
ファンド名 | 分配 | 申込手数料 | 信託報酬率 | 信託財産留保額 | 純資産総額(百万円) | 基準価額(円) | 積み立てNISA |
eMAXIS NASDAQ100インデックス | 年1回 | 0% | 純資産総額に対して 0.44%以内 | なし | 11,012 | 11,536 | ✖ |
NZAM・ベータ NASDAQ100 | 年1回 | 0% | 純資産総額に対して 0.44% | なし | 1,723 | 20,098 | ✖ |
iFreeNEXT NASDAQ100 インデックス | 年1回 | 0% | 純資産総額に対して 0.495% | なし | 28,373 | 18,493 | ✖ |
iFreeNEXT NASDAQ 次世代50 | 年1回 | 0% | 純資産総額に対して 0.495% | なし | 2,973 | 10,415 | ✖ |
iFreeNEXT NASDAQ バイオテクノロジー・インデックス | 年1回 | 0% | 純資産総額に対して 0.7975% | なし | 413 | 13,621 | ✖ |
NASDAQ100連動型が3点あります。
NASDAQ指数への投資は積み立てNISAが出来ない点を注意ください。
NASDAQ100連動型
・eMAXIS NASDAQ100インデックス
・NZAM・ベータ NASDAQ100
・iFreeNEXT NASDAQ100 インデックス
信託報酬からするとeMAXISが最も低いです。ファンドが出来たのが2021年1月29日と最近です。
私は以前からiFreeNEXT NASDAQ100 インデックスに少額で毎日積み立てを行っています。(積み立てNISAは無い為、特定口座にて)
iFreeNEXT NASDAQ 次世代50
●NASDAQ Q-50とは、将来的にNASDAQ100に組み込まれる可能性のある銘柄50選のこと
<2019年からの推移>これを見る限り、現時点では、NASDAQ100指数連動型で十分だと考えます。
iFreeNEXT NASDAQ バイオテクノロジー・インデックス
●NASDAQ上場のバイオテクノロジー株全体 のパフォーマンスを表す時価総額加重平均指数
●セクターは100%ヘルスケア
●TOP10
ティッカー | 銘柄 | 比率 |
AMGN | アムジェン | 9.24% |
GILD | ギリアド・サイエンシズ | 6.85% |
ILMN | イルミナ | 4.72% |
VRTX | バーテックス・ファーマシューティカルズ | 4.71% |
MRNA | モデルナ | 4.41% |
REGN | リジェネロン・ファーマシューティカルズ | 4.20% |
BIIB | バイオジェン | 3.59% |
ALXL | アレクシオンファーマ | 2.83% |
SGEN | シージェン | 2.12% |
AZN | アストラゼネガ | 1.92% |
コロナワクチン供給で注目のモデルなとアストラゼネカが入っています。
<2019年からの推移>
これを見る限り、現時点では、NASDAQ100指数連動型で十分だと考えます。
ただ、NASDAQ100とセクターが全く異なるので、持っておいても面白いかもしれません。
まとめ
株価指数はNASDAQ総合指数とNASDAQ100が有名であり、ETFや投資信託はNASDAQ100に連動したタイプが大半となります。いずれも、NYダウやS&P500よりも高い成長性を示しており、キャピタルゲイン狙いの投資家にとっては非常に有望なモノとなっています。
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