
次週からの投資を考えるためにも、今週振り返りは重要です。
金融不安が少しずつ収まってきている2023年3月27日~3月31日までの株式市場振り返りをしていきましょう♪

今週は日米大手株中心に大きく上昇しましたね!
経済指標、チャート分析、米決算分析も交えながら振り返りお願いします。

日本は通期決算が3月締め会社が多く、配当権利もこの3月末になることから下落しやすい相場です。そうした中、権利落ちした3/30でも大きな下落にならず、週間で上昇したことは日本株が堅調な所以かと思います。

アメリカは、近い将来の政策金利について当局と市場で大きなギャップがある状態です。市場はかなり楽観的にシフトしてきていることから、リスクオン相場になっています。そのことでハイテク・グロース中心に大きく上昇しています。
また今週は、米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として重要視している個人消費支出(PCE)が発表されました。予想を下回ったことが市場としては好感されており、株価上昇につながりました。

そのような背景の下、今週の指数動向は、
前週末比)
・NYダウ:+3.22%
・NASDAQ:+3.37%
・S&P500:+3.48%
・日経平均:+2.40%
・TOPIX:+2.46%
・マザーズ:-0.70%
と日本小型株中心のマザーズ以外は大幅上昇となりました。

本投稿は、日本とアメリカ株式市場の振り返りをしています。
①アメリカ経済指標について
②株式以外の重要指数について(金利、為替、原油)
③日米主要株価指数について
④日本市場振り返り:セクター成績
⑤アメリカ市場振り返り:セクター成績
好不調3セクターをピックアップして分析しています。
⑥アメリカ主要銘柄決算内容
の順でまとめています。
全世界が注目!アメリカ経済指標
今週のアメリカ経済指標は、
・3/28:コンファレンスボード消費者信頼感指数
・3/30:2022年4Q GDP確定値
・3/31:個人所得
・3/31:個人消費支出(PCE)
・3/31:シカゴ購買部協会景気指数
が注目されました。中でもPCEはFRBが重要視する物価指数でもあるため、全世界で注目の的です。
市況と市場マインドは現在逆に向いていることが多いです。
・景気指数が良い:FRBがタカ派になる➡長期金利上昇➡株安へ
・景気指数が悪い:FRBがハト派になる?➡長期金利下落➡株高へ
・景気指数が悪すぎ:リセッション局面➡株安へ
丁度よい塩梅が今は求められています。
コンファレンスボード消費者信頼感指数
・3月予想:101.2
・3月結果:104.2
前月及び予想を上回る堅調な結果。消費者マインドは2022年7を底に改善中
消費者側マインドは決して悪いものではなく、インフレが続く中でも力強さを維持していることが分かります。=インフレが中々落ち着かない要因でもあります。
シカゴ購買部協会景気指数(PMI)
・3月予想:43.1
・3月結果:43.8
前月及び予想を上回る結果となりました。ただし、好不況の分岐点である50を大きく下回っている状態が続いています。シカゴ地域では自動車、鉄鋼製造業が強いため、製造業寄りの指数となります。最近の経済指標からは「製造業」は景気が弱くなっており、改めてそれが示されました。
GDP成長率(年率換算)確定値 2022年4Q
・1Q:-1.6%
・2Q:-0.6%
・3Q:+3.2%
・4Q:+2.6% 2月の改定値:+2.7%から下方修正となりました。
2022年前半は2四半期連続マイナス成長となり、テクニカルリセッションという状態に陥りましたが、そこから復活して高い成長率を維持しています。アメリカ経済はまだ堅調であり、逆にインフレが収まらない状態になっています。
個人所得と個人消費支出(PCE) 対前月比
・1月:+0.6%
・2月予想:+0.2%
・2月結果:+0.3%
と前月よりも減速する結果となりました。所得が向上すると消費意欲が増え、インフレが止まらない状態につながるため、減速したことは好感されています。
・1月:+2.0% (+1.8%から上方修正)
・2月予想:+0.3%
・2月結果:+0.2%
前月よりも大幅減速となりました。1月は12月の反動で消費者が多く支出したような結果となっていることが分かります。予想を下回ったことが株式市場としては好感されています。
PCE価格指数(デフレーター) 対前年同月比
・1月:+5.3% (速報値:5.4%から下方修正)
・2月予想:+5.1%
・2月結果:+5.0%
前月よりも減速する結果となり、更に予想を下回ったことが市場としては好感されています。
・1月:+4.7%
・2月予想:+4.7%
・2月結果:+4.6%
前月よりも減速する結果となり、更に予想を下回ったことが市場としては好感されています。
コア指数の減少幅が小さくなっており、全体指数と差が小さくなってきています。
これはエネルギー高騰に歯止めが掛かっているためです。
→エネルギー以外の価格が中々下がっていないということも示唆しています。
次週注目の経済指標
・4/3:ISM製造業景況感指数
・4/5:ADP雇用統計(前月比)
・4/5:ISMサービス業景況感指数
・4/7:非農業部門雇用者数変化
・4/7:失業率
・4/7:平均時給
が発表されます。この中で雇用状態を示す「非農業部門雇用者数変化」と「失業率」が特に注目されています。FRBの使命は、「インフレ前年比成長率2%」、「雇用の最大化」であるため、今後の政策金利を占う上でも非常に重要な指数ととなります。
株価につながる重要指数
2023年FOMC時 金利見通し

これは金融不安が広がる中での予測であり、金融不安が少しずつ低減してきていることから
利下げ時期が後ろに延びてきています。
現状のターミナルレートは、ターミナルレートが4.75~5.00%ですが、5.00~5.25%となる確率が徐々に増加してきています。
現在のシナリオ)
・2023年5~7月:維持
・2023年9月:利下げ開始。
→FOMCドットチャートでは、2023年末で5.1%(中央値)であり、市場と当局のGAPが大きい結果が続いています。市場側は楽観的であり、当局はタカ派姿勢を崩していないということに注意が必要です。
長期金利
・2年金利:4.029% (先週末比:+0.254%)
・5年金利:3.580% (先週末比:+0.169%)
・10年金利:3.471%(先週末比:+0.091%)
・30年金利:3.654%(先週末比:+0.004%)
地銀経営破綻、経営不安の影響で短期金利が特に下落していましたが、今週は戻してきています。
金融不安から、3/10以降長期金利は急落。長期金利下落=国債価格上昇であるため投資家は一気に国債へ資金移動していることが分かります。今週は先週末よりも上昇しましたが、200日移動平均線(赤ライン)を挟んだ展開となりました。
金利と株価について下記記事にて詳しく記載しています。
金利は逆イールド状態であることから、すぐにはリセッションにはならなくても、近い将来はリセッションが確実になってきています。
リセッションに強いセクターを下記記事でまとめています。
2023年もアメリカ金利で大きく株式市場は変動すると予想されていますが、中期的に見ると金利は下落していく方向であるため、私は、債券・ゴールド・新興国に着目しています。
為替(ドル円)
先週末の3/24で一旦底を打った形で、金融不安が後退してきた今週はドルが買い戻されたため、円安傾向となりました。50日移動平均線(紫ライン)と100日移動平均線(黄色ライン)が意識されているようです。
原油価格WTI
3/20以降、再度上昇傾向となっていますが、週末は50日移動平均線(紫ライン)上で終えています。その直上に100日移動平均線があるため一旦下落?
日米株式指数成績
●先週末比/昨年末比
●過去4週履歴
金融不安後退で長期金利は上昇しましたが、景気の底堅さから全体的に上昇となりました。・NYダウ:+3.22%
・NASDAQ:+3.37%
・S&P500:+3.48%
アメリカに追従する形で日本株は上昇。3/30に権利落ちであったため、今週は下落しやすい週でしたが大型株中心に上昇しました。
・日経平均:+2.40%
・TOPIX:+2.46%
・マザーズ:-0.70%
・グロース株が多い、NASDAQとマザーズは大きくマイナス
・時価総額が高く大型株の影響が強いNYダウやTOPIXは「マシ」な結果
となりました。金利が下がっていくときはグロース株優位な展開はあると思いますが、リセッションが起きるとグロース株は厳しくなることが予想されています。
FRBがタカ派姿勢が続くとなるとグロース株が再度下落する可能性も出てきています。
一方で、大型バリュー株は、配当も多く入る銘柄が多いため、このようなボラティリティが高い相場では安心感があります。
日本市場振り
主要指数結果
大型株は3/30に配当権利落ち日であったため、株価が下落しやすい日の中、大きな下落にならなかったのは非常に日本株に好感が持てる内容であったと考えます。
日経平均日足チャート分析
TOPIX日足チャート分析
マザーズ指数日足チャート分析
過去1年間成績
橙:TOPIX +2.93%
青:日経平均 +0.79%
水:マザーズ指数 -5.17%
セクター成績
nikkei225jp.comは日経平均ヒートマップとしての使い方が有用です。
また、世界各国株式相場やコモディティ、仮想通貨、為替についての情報も盛り沢山なサイトです。
●セクターヒートマップ
●セクター成績TOP10
●2023年全セクター成績
・円安に振れたことから自動車関連が上昇
・割安感が強い素材株が上昇
・中国からの入国規制を緩和=インバンド株や空運業などが上昇
・金融不安後退を受け、銀行株や保険株が反発
・配当が魅力的な海運業は配当権利落ち日前後でボラティリティが大きく、大幅下落
アメリカ市場振り返り
主要指数結果
3/28は全体的にやや下げましたが、それ以外は綺麗な右肩上がり
・2022年初:115円
・2022年終:131.1円
資産分散のためにもアメリカ銘柄を持っておく必要が更に上がってきています。
円安のため、中々ドルを持つことが厳しいですが、暴落相場はアメリカ株が買いやすい状態ではあるため、引き続き少量ですがアメリカ株へ投資を続けていきたいと考えています。
引き続き高配当株とS&P500、NASDAQ100への投資信託を積み立てていきます。
NYダウ日足チャート分析
NASDAQ総合指数日足チャート
上値レジスタンスライン(12,300ポイント)も平行であり長い目で見るとレンジ相場。
今週の上昇で、次週から12,300の上値を超えられるか注目です。それを超えることができれば次のターゲットは13,200ポイント。(今から約8%伸び代がありそう)
S&P500日足チャート分析
過去1年間推移
マイナス幅が大きい結果が続いています。
青:NYダウ -4.05%
水:S&P500 -9.29%
橙:NASDAQ総合指数 -14.05%
ヒートマップ
finvizはアメリカ市場全体を把握するのに有用なサイトです。
ヒートマップとして物凄く有益ですし、セクターや各銘柄の調子が一気に分かります。
しかも無料です。
中でも、一般消費財、エネルギー、素材が上昇し、更に金融不安後退により金融も大きく上昇していることが分かります。
セクター別成績
・エネルギー:原油価格上昇+割安水準であることから上昇
・一般消費財:力強い消費意欲が後押し
・素材:底堅い景気により工業系コモディティが上昇
上位下位3セクターの大手株結果を下記にてまとめています。
TOP:エネルギー:+6.07%
今週の大幅上昇でも、3月月間では金融に次いでワースト2位。悪すぎたこともあり反発という運びとなっています。
会社 | ティッカー | 1週間 | 1か月 | 3か月 | 6か月 | 1年 | 年初来 |
シュルンベルジェ リミテッド | SLB | 10.16% | -11.21% | -7.20% | 36.50% | 16.32% | -8.16% |
EOGリソーシズ | EOG | 8.66% | -4.23% | -10.06% | 3.63% | -0.78% | -10.68% |
トータルエナジーSE | TTE | 6.01% | -5.61% | -5.00% | 28.79% | 15.08% | -4.88% |
エクソン モービル | XOM | 5.92% | -1.56% | 0.42% | 23.66% | 30.89% | -0.58% |
BP | BP | 5.74% | -5.76% | 9.34% | 31.97% | 26.17% | 8.62% |
シェル | SHEL | 5.44% | -7.82% | 1.54% | 14.90% | 3.47% | 1.04% |
エクイナー ASA | EQNR | 5.06% | -8.61% | -19.66% | -10.75% | -21.94% | -18.83% |
コノコフィリップス | COP | 4.60% | -7.85% | -14.23% | -3.10% | 1.57% | -15.40% |
シェブロン | CVX | 4.55% | 0.37% | -8.50% | 12.70% | -1.40% | -9.10% |
エンブリッジ | ENB | 3.87% | -1.32% | -2.85% | 1.19% | -17.69% | -2.43% |
No.2:一般消費財:+6.03%
テスラがこの3か月驚異的な数字となっています。ただ1年を通じて見るとマダマダ伸び代があることが分かります。旅行大手ブッキング・ホールディングスやスターバックスはこの1年を通じてプラス成長していることが分かります。
会社 | ティッカー | 1週間 | 1か月 | 3か月 | 6か月 | 1年 | 年初来 |
アリババ | BABA | 17.58% | 13.85% | 14.64% | 29.24% | -12.35% | 16.00% |
テスラ | TSLA | 8.95% | 8.67% | 70.30% | -22.65% | -43.11% | 68.42% |
ブッキング・ホールディングス | BKNG | 6.12% | 2.89% | 32.39% | 57.98% | 13.94% | 31.61% |
スターバックス | SBUX | 5.89% | 1.09% | 4.37% | 20.28% | 14.39% | 4.97% |
ロウズカンパニー | LOW | 5.55% | 2.50% | -1.13% | 4.99% | -4.54% | 0.37% |
アマゾン | AMZN | 5.26% | 12.11% | 22.70% | -10.03% | -37.89% | 22.96% |
ホームデポ | HD | 4.28% | 0.72% | -7.89% | 6.03% | -4.32% | -6.57% |
トヨタ自動車 | TM | 3.69% | 3.22% | 3.11% | 5.93% | -21.55% | 3.74% |
マクドナルド | MCD | 3.05% | 4.50% | 5.14% | 19.29% | 12.28% | 6.10% |
ナイキ | NKE | 1.60% | 2.56% | 4.51% | 28.65% | -11.48% | 4.81% |
No.3:素材:+5.16%
今週は銅やアルミ、鋼といった工業系金属が底堅い景気に後押しされ特に上昇しました。
ゴールドや銀といった貴金属は堅調です。
名前 | 1週間 | 1か月 | 3か月 | 6か月 | 1年 | 年初来 |
その他の貴金属と鉱業 | 8.63% | 11.07% | 12.78% | 31.54% | -13.86% | 14.56% |
銅 | 7.36% | -1.74% | 14.44% | 56.50% | -10.94% | 16.17% |
アルミニウム | 7.27% | -17.52% | -0.74% | 26.69% | -48.49% | 1.12% |
その他の工業用金属および鉱業 | 7.20% | -5.41% | -0.76% | 23.71% | -14.17% | -0.78% |
鋼 | 5.83% | -8.04% | 15.30% | 48.90% | -2.45% | 16.55% |
原料炭 | 5.68% | -11.08% | 7.51% | 20.64% | 5.27% | 6.53% |
化学品 | 5.44% | -8.09% | 4.99% | 19.92% | -20.85% | 5.31% |
建材 | 5.12% | -1.94% | 12.71% | 28.35% | 0.45% | 13.43% |
特殊化学品 | 4.73% | -2.25% | 2.53% | 16.53% | -4.66% | 3.29% |
農業投入物 | 4.47% | -10.27% | -0.37% | -5.70% | -21.97% | -0.22% |
銀 | 4.39% | 14.46% | -3.24% | 16.38% | -30.54% | -1.60% |
木材と木材生産 | 3.94% | -6.96% | -5.48% | -2.42% | -20.92% | -4.14% |
金 | 2.07% | 14.08% | 8.76% | 30.55% | -19.75% | 9.27% |
紙・紙製品 | 1.82% | -9.13% | -9.12% | 3.49% | -25.86% | -9.48% |
会社 | ティッカー | 1週間 | 1か月 | 3か月 | 6か月 | 1年 | 年初来 |
BHPグループリミテッド | BHP | 9.05% | -2.46% | 1.88% | 25.76% | -8.98% | 2.19% |
フリーポートマクローマン | FCX | 7.63% | -4.46% | 6.96% | 45.85% | -18.74% | 7.84% |
エア・プロダクツ・アンド・ケミカルズ | APD | 7.30% | -1.65% | -7.77% | 23.93% | 13.45% | -6.83% |
サザン・カッパー・コーポレーション | SCCO | 7.03% | 1.34% | 23.40% | 70.20% | -0.77% | 26.26% |
シャーウィン・ウィリアムズ・カンパニー | SHW | 6.38% | 0.33% | -6.86% | 8.15% | -11.16% | -5.29% |
リオ ティント グループ | RIO | 6.08% | -6.97% | -3.50% | 24.32% | -14.78% | -3.65% |
ベールSA | VALE | 5.55% | -7.72% | -6.52% | 25.07% | -19.24% | -7.01% |
リンデ | LIN | 3.10% | 1.05% | 7.79% | 31.83% | 9.16% | 8.97% |
ニュートリエン | NTR | 2.90% | -10.54% | 0.65% | -11.64% | -27.64% | 1.12% |
ワースト1:コミュニケーションサービス:+ 0.95%
先週まで2週連続TOP業種でしたが、ワーストとなりました。
しかしながら週間プラスであるため、単純に利益確定の動きだと考えられます。
ウォルトディズニーは狙い目かもしれません。
会社 | ティッカー | 1週間 | 1か月 | 3か月 | 6か月 | 1年 | 年初来 |
ウォルトディズニー | DIS | 6.43% | 1.22% | 14.85% | 2.75% | -28.97% | 15.25% |
コムキャスト | CMCSA | 5.54% | 2.60% | 8.16% | 24.58% | -20.51% | 8.41% |
ネットフリックス | NFLX | 5.20% | 10.77% | 18.67% | 44.12% | -9.43% | 17.16% |
AT&T | T | 3.44% | 3.16% | 4.34% | 23.95% | 5.32% | 4.56% |
ベライゾン | VZ | 3.27% | 1.25% | -0.94% | 0.65% | -24.65% | -1.29% |
メタプラットフォームズ | META | 2.88% | 21.43% | 76.23% | 55.37% | -6.98% | 76.12% |
アメリカンモヴィル | AMX | 1.64% | 1.06% | 14.22% | 23.90% | 7.79% | 15.66% |
Tモバイル | TMUS | 1.61% | 2.61% | 3.90% | 7.58% | 12.62% | 3.46% |
アクティビジョン・ブリザード | ATVI | 1.42% | 10.14% | 11.50% | 14.32% | 6.51% | 11.81% |
アルファベット | GOOGL | -1.62% | 12.75% | 17.28% | 6.48% | -26.92% | 17.57% |
ワースト2:ヘルスケア:+2.33%
下位2位ですが、週間で+2.33%は心強い結果。
年間としてもすべての期間でプラスとなっている銘柄もあり、堅調です。
会社 | ティッカー | 1週間 | 1か月 | 3か月 | 6か月 | 1年 | 年初来 |
ノバルティス | NVS | 10.06% | 8.08% | 0.44% | 20.15% | 4.59% | 1.41% |
ノボノルディスク | NVO | 4.18% | 10.82% | 17.71% | 58.52% | 41.41% | 17.59% |
サーモフィッシャー | TMO | 3.24% | 5.03% | 3.48% | 11.57% | -3.16% | 4.66% |
アストラゼネカ | AZN | 2.21% | 6.62% | 1.92% | 26.41% | 3.41% | 2.37% |
イーライリリー | LLY | 2.17% | 9.00% | -6.43% | 4.06% | 18.47% | -6.13% |
ジョンソンエンドジョンソン | JNJ | 1.54% | 1.67% | -12.71% | -5.79% | -13.69% | -12.26% |
メルク | MRK | 1.52% | -0.58% | -4.00% | 22.80% | 29.11% | -4.11% |
ファイザー | PFE | 1.02% | 0.44% | -20.51% | -7.61% | -22.20% | -20.37% |
アッヴィ | ABBV | 0.85% | 3.23% | -1.96% | 11.67% | -2.67% | -1.39% |
ユナイテッドヘルス | UNH | -0.71% | -1.07% | -10.81% | -7.12% | -9.26% | -10.86% |
ワースト3:生活必需品:+2.71%
ヘルスケアと同様に年間としてもすべての期間でプラスとなっている銘柄もあり、堅調です。
コロナ明けでアルコール大手のアンハイザー・ブッシュ・インベブが好調です。
会社 | ティッカー | 1週間 | 1か月 | 3か月 | 6か月 | 1年 | 年初来 |
アンハイザー・ブッシュ・インベブ | BUD | 7.32% | 9.23% | 10.52% | 46.85% | 8.70% | 11.14% |
フィリップモリス | PM | 7.16% | -1.13% | -3.89% | 12.96% | 3.52% | -3.91% |
ウォルマート | WMT | 3.98% | 4.95% | 3.73% | 11.49% | -1.61% | 3.99% |
コカ・コーラ | KO | 1.86% | 3.87% | -3.00% | 9.65% | -0.29% | -2.48% |
ペプシコ | PEP | 1.79% | 5.18% | 0.18% | 9.42% | 8.54% | 0.91% |
プロテクターアンドギャンブル | PG | 1.34% | 6.26% | -2.56% | 15.53% | -3.69% | -1.89% |
ディアジオ | DEO | 1.13% | 2.98% | 0.98% | 6.61% | -11.51% | 1.68% |
ユニリーバ | UL | 1.05% | 3.04% | 2.63% | 16.15% | 12.26% | 3.14% |
モンデリーズ | MDLZ | 0.98% | 6.67% | 4.11% | 23.03% | 11.11% | 4.61% |
コストコ | COST | 0.32% | 2.30% | 8.84% | 3.74% | -13.81% | 8.84% |
アメリカ主要銘柄決算(四半期)
大手株に絞って決算発表をまとめました。
カーニバル・コーポレーション(CCL)
世界最大のクルーズ会社
3月27日 寄り付き前に決算発表
四半期業績 |
●売上高: 前年同期比 +171.6% の 44 億ドル。 アナリスト予想より +1.9% |
●EPS: 前年同期比 +1.10ドル の -0.55 ドル。 アナリスト予想より +0.05 ドル |
・1Q決算は前年同期比で増収増益。売上高・EPSとも予想を上回る結果。
赤字幅は小さくなったものの、12四半期連続赤字
・来四半期ガイダンス:純利益が市場予想を下回る。赤字は継続
・通期ガイダンス:純利益が市場予想を下回る。赤字は継続
決算発表後に株価は-4.8%と下落しています。

ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)
小売薬局大手
3月28日 寄り付き前に決算発表
四半期業績 |
●売上高: 前年同期比 +3.3% の 348.6 億ドル。 アナリスト予想より +4.0% |
●EPS: 前年同期比 -0.43ドル の 1.16 ドル。 アナリスト予想より +0.06 ドル |
通期業績 |
●売上高: 前年同期比 +0.9% の 682.4 億ドル。 |
●EPS: 前年同期比 -0.95ドル の 2.32 ドル。 |
・2Q決算は前年同期比で増収減益。売上高・EPSとも予想を上回る結果。売上高は3四半期連続増加
・通期決算(6か月)は前年同期比で増収減益。
・通期ガイダンス:EPSが市場予想を上回る内容
決算発表後に株価は+2.7%上昇しています。


マイクロン・テクノロジー(MU)
DRAM、NAND、NORメモリを製造している半導体製造会社
3月28日 引け後に決算発表
四半期業績 |
●売上高: 前年同期比 -52.6% の 36.9 億ドル。 アナリスト予想より -1.3% |
●EPS: 前年同期比 -4.05ドル の -1.91 ドル。 アナリスト予想より -1.25 ドル |
通期業績 |
●売上高: 前年同期比 -49.7% の 77.8 億ドル。 |
●EPS: 前年同期比 -6.25 の -1.95 ドル。 |
・2Q決算は前年同期比で大幅な減収減益。売上高・EPSとも予想を下回る結果。
売上は4四半期連続減収、EPSは2四半期連続の赤字で予想を大きく下回る
・通期決算(6か月)は前年同期比で減収減益。赤字化
・来四半期ガイダンス:売上高は市場予想と一致、EPSは赤字幅拡大で予想より悪い内容
決算発表後に材料出尽くしのためか株価は+7.2%と急騰しています。

シンタス(CTAS)
業務用制服のレンタル・販売、清掃用モップ、タオルなどのレンタルサービス。ダスキンのような会社。3月29日 寄り付き前に決算発表
四半期業績 |
●売上高: 前年同期比 +11.7% の 21.9 億ドル。 アナリスト予想より +1.9% |
●EPS: 前年同期比 +0.17ドル の 3.14 ドル。 アナリスト予想より +0.10 ドル |
通期業績 |
●売上高: 前年同期比 +13.0% の 65.3 億ドル。 |
●EPS: 前年同期比 +0.81 の 9.65 ドル。 |
・3Q決算は前年同期比で増収増益。売上高・EPSともに予想を上回る好決算。
・通期決算(9か月)は前年同期比で増収増益
・通期ガイダンス:売上高・EPSともに市場予想を上回る
決算発表後、株価は+4.9%と急騰しています。

https://www.cintas.com/pdf/FY23-Q3-Income-Statement.pdf
ペイチェックス(PAYX)
給与計算、人事管理、保険管理を提供する大手企業
3月29日 寄り付き前に決算発表
四半期業績 |
●売上高: 前年同期比 +7.8% の 13.8 億ドル。 アナリスト予想より +1.5% |
●EPS: 前年同期比 +0.14ドル の 1.29 ドル。 アナリスト予想より +0.04 ドル |
通期業績 |
●売上高: 前年同期比 +8.2% の 37 億ドル。 |
●EPS: 前年同期比 +0.36 の 3.31 ドル。 |
・3Q決算は前年同期比で増収増益。売上高・EPSともに予想を上回る好決算。
・通期決算(9か月)は前年同期比で増収増益
・通期ガイダンス:売上高は市場予想と一致、EPSは市場予想を上回る
決算発表後に株価は+6.5%と急騰しています。


次週の注目決算
決算発表ラッシュも落ち着いてきました。
日付 | ティッカー | 会社名 | 時価総額(十億USD) |
2023/4/6 | STZ | コンステレーション・ブランズ | 41.68 |
2023/4/5 | CAG | コナグラ・フーズ | 17.90 |
2023/4/6 | LW | ラムウェストン | 15.04 |
2023/4/6 | RPM | RPMインターナショナル | 11.26 |
2023/4/6 | LEVI | リーバイス | 7.19 |
・雇用統計が強い:金利上昇➡株価下落
・雇用統計が予想通り:金利低下、ドル指数低下➡国債・ゴールドに注目
・雇用統計が弱い:金利低下、ドル指数低下➡国債・ゴールドに注目
※景気後退にも繋がるため、株価は下がる可能性もあります。
このような状況下のため、安全資産のゴールドに注目です。
コメント