
2022年最終週2022年12月19日~12月23日までの株式市場振り返りです。

最終週も弱かったですね・・・

今週は既にクリスマス休暇+年末で商い自体は少ない中でしたが、先週の悪い流れは止められず。となりました。2022年がマイナス確定で残念な結果でしたが、2023年は上昇してほしいです。

マザーズ以外がマイナスとなり、2022年を締めくくりました。
・NYダウ :-0.17%
・NASDAQ :-0.30%
・S&P500 :-0.14%
・日経平均 :-0.54%
・TOPIX :-0.33%
・マザーズ :+3.28%

2022年12月及び1年間成績については、別投稿でまとめます。
本投稿は、日本とアメリカ株式市場の振り返りをしています。
①アメリカ経済指標について
②株式以外の重要指数について(金利、為替、原油)
③日米主要株価指数について
④日本市場振り返り:セクター成績
⑤アメリカ市場振り返り:セクター成績
好不調3セクターをピックアップして分析しています。
⑥アメリカ主要銘柄決算内容
の順でまとめています。
アメリカ経済指標
・12/30:シカゴ購買部協会景気指数
が注目されました。クリスマス休暇及び年末で、重要経済指標も閑散としています。
・予想:39.9
・結果:44.9
11月は極端に下落しましたが、12月分は反発。予想を大きく上回りました。
ただし好不況の目安である50を大きく下回っています。

次週注目の経済指標
・1/4:ISM製造業景気指数
・1/4:12月FOMC議事要旨発表
・1/5:12月ADP雇用統計
・1/6:12月非農業部門雇用者数
・1/6:12月失業率
・1/6:12月平均時給
・1/6:12月ISM非製造業景気指数
が注目されています。
株式以外の重要指標
2023年FOMC時 金利見通し

現時点のシナリオ)
・2023年2月:+0.25%
・2023年5月:+0.25% or 利上げ無し →ターミナルレート4.75~5.00を迎える
・2023年6月:+0.25% or 利上げ無し →ターミナルレート5.00~5.25を迎える
・2023年12月以降:順次利下げ or 維持
アメリカ長期金利推移
先週に引き続きジワジワ上昇中。
特に長期金利側の上昇幅が大きくなったため、長短金利差は縮小となりました。
・2年金利:4.428% (先週末から +0.101%)
・5年金利:4.000% (先週末から +0.138%)
・10年金利:3.880% (先週末から +0.129%)
・30年金利:3.975% (先週末から+0.148%)
先週100日移動平均線を上抜けし、更に50日移動平均線も超えました。米金融引き締めが長期にわたる可能性を飲み込もうとしているようです。
7/5~ずっとマイナス。一時マイナス0.8%で推移していましたが、差が縮小。
⇒リセッションが予期されています。
現在はマイナス0.5%台で推移
金利と株価について下記記事にて詳しく記載しています。
金利は逆イールド状態であることから、すぐにはリセッションにはならなくても、近い将来はリセッションが確実になってきています。
リセッションに強いセクターを下記記事でまとめています。
為替(ドル円)
今週はやや反発気配で上昇傾向でしたが、12/30に日銀の物価見通し修正可能性報道で一気に円高になりました。
原油価格WTI

主要指数成績
●先週末比/昨年末比
●過去4週履歴
●2022年推移 2021年末比
その中で買戻しはありましたが、景気減速+高金利維持懸念の合わせ技で株価は下落しやすい構図となっています。景気指数が良すぎても悪すぎても、株価が落ちやすい状態が続いています。
・NYダウ :-0.17%
・NASDAQ :-0.30%
・S&P500 :-0.14%
と4週連続でNASDAQとS&P500は下落しました。
・日経平均 :-0.54%
・TOPIX :-0.33%
・マザーズ :+3.28%
・グロース株が多い、NASDAQとマザーズは大きくマイナス
・時価総額が高く大型株の影響が強いNYダウやTOPIXは「マシ」な結果
大型バリュー株は、配当も多く入る銘柄が多いため、このようなボラティリティが高い相場では安心感があります。
日本市場振り
主要指数結果
週前半は反発しましたが、TOPIXは200日移動平均線(下図赤ライン)で反落しました。
マザーズは最終日に200日移動平均線(下図赤ライン)を上抜けしています。
年初来結果
セクター成績
nikkei225jp.comは日経平均ヒートマップとしての使い方が有用です。
また、世界各国株式相場やコモディティ、仮想通貨、為替についての情報も盛り沢山なサイトです。
●セクターヒートマップ
先週に引き続き、グロース・半導体株が多い電気機器が悪く、4日連続マイナスとなりました。
●セクター成績TOP10
インバウンド株が寄与+ファーストリテイリング(ユニクロ)が株式分割発表で、小売業が12/27に大きく上昇しています。
●2022年セクター成績履歴
●アメリカグロース株下落・金利上昇がデメリット
電気機器や精密機器などのグロース株が下落
●コロナ罹患者増、増税検討、物価上昇、金利上昇などで食料品が最下位
●円高により、輸入価格下落+エネルギーコスト低減で内需株が上昇
農林・水産、繊維、パルプ・紙など
アメリカ市場振り返り
主要指数結果
・NYダウ:50日移動平均線(下図紫ライン)で踏み止まっている状態
・S&P500:50日移動平均線(紫ライン)と100日移動平均線(黄色ライン)がゴールデンクロスしそう
クリスマスラリーとはならずに、低調な年末となっていしまいました。
・2022年初:115円
・2022年12月30日:131.1円
資産分散のためにもアメリカ銘柄を持っておく必要が更に上がってきています。
円安のため、中々ドルを持つことが厳しいですが、暴落相場はアメリカ株が買いやすい状態ではあるため、引き続き少量ですがアメリカ株へ投資を続けていきたいと考えています。
引き続き高配当株とS&P500、NASDAQ100への投資信託を積み立てていきます。
年初来結果
NYダウは大型株中心のため、バリュー要素が強く、NASDAQはそれとは逆にグロース要素が強い指数です。S&P500はややグロース寄りですが、NYダウとNSADAQの間の指数です。
NASDAQ総合が再び30%を超える暴落で2022年は締めくくられました。
ヒートマップ
finvizはアメリカ市場全体を把握するのに有用なサイトです。
ヒートマップとして物凄く有益ですし、セクターや各銘柄の調子が一気に分かります。
しかも無料です。
エネルギーと金融は上昇していることが分かります。
セクター別成績
・エネルギー:原油価格が高水準で維持となり、3週連続TOP
・金融:金利上昇で上昇2位
・資本財:軍事関連が上昇で3位
・生活必需品:最下位となりましたが、大きなマイナスでは無いです。
・ヘルスケア:生活必需品と同様。
・テクノロジー:半導体株が軟調
これらセクターの大手株結果を下記にてまとめています。
TOP:エネルギー:+2.53%
3週連続上昇TOP。原油価格が下落してきており2022年後半は苦戦していましたが、業績も良いことや配当利回りも良いこと等も合わさり、堅調を維持しています。
エクソンモービルは年初来で80%を超えるプラスとなり、物凄いリターンを叩き出しています。
会社 | ティッカー | 1週間 | 1か月 | 3か月 | 6か月 | 1年 | 年初来 |
コノコフィリップス | COP | 5.17% | -3.87% | 16.02% | 32.38% | 68.90% | 68.66% |
シェブロン | CVX | 4.31% | -2.08% | 24.93% | 22.51% | 52.85% | 52.95% |
エクソン モービル | XOM | 4.17% | -0.93% | 26.33% | 25.99% | 81.44% | 80.26% |
BP | BP | 1.51% | -2.70% | 22.35% | 23.51% | 30.87% | 31.17% |
シェル | SHEL | 0.37% | -2.60% | 14.45% | 9.73% | 31.22% | 31.22% |
トータルエナジーSE | TTE | -0.13% | 1.19% | 35.78% | 19.56% | 26.41% | 27.71% |
エクイナー ASA | EQNR | -2.45% | -6.94% | 9.72% | 7.96% | 37.71% | 39.54% |
No.2:金融:+1.11%
著名投資家ウォーレンバフェット氏が率いるバークシャーハサウェイは年初来でプラスとなっており、流石です。
会社 | ティッカー | 1週間 | 1か月 | 3か月 | 6か月 | 1年 | 年初来 |
チャールズ・シュワブ | SCHW | 3.04% | 0.87% | 15.85% | 30.26% | -1.44% | -1.00% |
JPモルガン・チェース | JPM | 2.63% | -2.95% | 28.33% | 17.58% | -15.38% | -15.31% |
バンク・オブ・アメリカ | BAC | 2.25% | -12.50% | 9.67% | 4.94% | -25.62% | -25.56% |
バークシャー・ハサウェイ | BRK-B | 2.05% | -3.04% | 15.68% | 11.32% | 2.97% | 3.31% |
マスターカード | MA | 1.82% | -2.43% | 22.29% | 9.27% | -3.67% | -3.23% |
ウェルズ・ファーゴ | WFC | 1.50% | -13.89% | 2.66% | 3.43% | -14.16% | -13.94% |
ビザ | V | 1.32% | -4.26% | 16.95% | 4.31% | -4.64% | -4.13% |
HSBC ホールディングス | HSBC | 1.23% | 0.97% | 19.52% | -4.65% | 3.28% | 3.35% |
ロイヤル バンク オブ カナダ | RY | 0.38% | -5.77% | 4.42% | -3.52% | -10.87% | -11.42% |
モルガン・スタンレー | MS | -1.56% | -8.65% | 7.61% | 10.78% | -13.95% | -13.39% |
No.3:資本財:+0.48%
軍事関連大手のレイセオン、ロッキードマーティンが好調を維持しています。
また、農業関連機械のディアも強く、ウクライナとロシア戦争で需要が増加した企業が堅調となっています。
会社 | ティッカー | 1週間 | 1か月 | 3か月 | 6か月 | 1年 | 年初来 |
レイセオン テクノロジーズ | RTX | 2.45% | 2.23% | 23.28% | 4.02% | 17.62% | 17.27% |
ロッキード・マーチン | LMT | 1.50% | 0.27% | 25.94% | 12.22% | 37.59% | 36.88% |
ボーイング | BA | 1.19% | 6.49% | 57.33% | 36.22% | -6.03% | -5.38% |
ハネウェルインターナショナル | HON | 0.94% | -2.39% | 28.35% | 22.38% | 3.47% | 2.78% |
キャタピラー | CAT | 0.85% | 1.33% | 46.00% | 34.37% | 16.25% | 15.88% |
オートマチックデータプロセシング | ADP | -0.13% | -9.57% | 5.60% | 12.02% | -2.73% | -3.13% |
カナディアン パシフィック レイルウェイ | CP | -0.49% | -8.94% | 11.80% | 4.32% | 4.19% | 3.68% |
ユニオン パシフィック | UNP | -0.76% | -4.76% | 6.29% | -3.80% | -17.02% | -17.81% |
ユナイテッド・パーセル・サービス | UPS | -1.01% | -8.38% | 7.61% | -6.03% | -18.73% | -18.90% |
ディア&カンパニー | DE | -1.63% | -2.78% | 28.41% | 42.15% | 25.36% | 25.04% |
ワースト1:生活必需品:-0.37%
暴落相場においても年初来でプラスを確保した企業が多くあります。
やはり2022年は大型バリュー株に投資妙味があった年となりました。
会社 | ティッカー | 1週間 | 1か月 | 3か月 | 6か月 | 1年 | 年初来 |
コカ・コーラ | KO | 0.43% | 0.00% | 13.55% | -1.20% | 8.22% | 7.43% |
フィリップモリス | PM | 0.35% | 1.55% | 21.93% | 1.49% | 7.37% | 6.54% |
モンデリーズ | MDLZ | -0.12% | -1.42% | 21.56% | 5.23% | 1.37% | 0.51% |
アンハイザー・ブッシュ・インベブ | BUD | -0.13% | 1.95% | 32.95% | 9.01% | -0.84% | -0.84% |
ペプシコ | PEP | -0.24% | -2.61% | 10.66% | 6.65% | 4.63% | 4.00% |
プロテクターアンドギャンブル | PG | -0.41% | 1.61% | 20.05% | 3.73% | -6.89% | -7.35% |
コストコ | COST | -0.48% | -15.35% | -3.34% | -6.02% | -19.05% | -19.59% |
ディアジオ | DEO | -0.74% | -4.48% | 4.93% | 3.22% | -18.70% | -19.06% |
ユニリーバ | UL | -1.00% | -0.06% | 14.85% | 8.77% | -6.03% | -6.40% |
ウォルマート | WMT | -1.18% | -6.97% | 9.32% | 15.62% | -0.96% | -2.00% |
ワースト2:ヘルスケア:-0.19%
大手10社中8社が年初来でプラスとなりました。
暴落相場でも非常に強いセクターであったことが分かります。
会社 | ティッカー | 1週間 | 1か月 | 3か月 | 6か月 | 1年 | 年初来 |
サーモフィッシャー | TMO | 2.14% | -1.70% | 8.58% | 0.44% | -17.25% | -17.47% |
ノボノルディスク | NVO | 1.29% | 8.62% | 35.84% | 21.23% | 21.44% | 20.84% |
ユナイテッドヘルス | UNH | 0.59% | -3.21% | 4.98% | 2.47% | 5.10% | 5.58% |
イーライリリー | LLY | 0.15% | -1.41% | 13.14% | 12.67% | 31.95% | 32.45% |
ノバルティス | NVS | -0.20% | 1.30% | 19.35% | 7.54% | 3.73% | 3.72% |
ジョンソンエンドジョンソン | JNJ | -0.21% | -0.76% | 8.14% | -1.60% | 2.52% | 3.26% |
メルク | MRK | -0.26% | 0.75% | 28.83% | 20.05% | 43.83% | 44.77% |
アストラゼネカ | AZN | -0.41% | -0.25% | 23.63% | 2.81% | 15.96% | 16.39% |
ファイザー | PFE | -0.77% | 2.21% | 17.09% | -2.05% | -12.26% | -13.23% |
アッヴィ | ABBV | -1.02% | 0.27% | 20.42% | 5.08% | 18.89% | 19.36% |
ワースト3:コミュニケーションサービス:-0.13%
大手10社すべて年初来でマイナスとなり、多くが暴落と呼べるようなレベルの下落となっています。
特に半導体関連のマイナスが目立ち、
・台湾セミコンダクター:-38%
・ASML:-31%
・エヌビディア:-50%
と非常に弱い年となりました。
会社 | ティッカー | 1週間 | 1か月 | 3か月 | 6か月 | 1年 | 年初来 |
オラクル | ORCL | 1.55% | -1.55% | 33.85% | 15.34% | -7.12% | -6.27% |
ブロードコム | AVGO | 1.09% | 1.47% | 25.93% | 17.01% | -15.93% | -15.97% |
アクセンチュア | ACN | 0.79% | -11.33% | 3.71% | -4.92% | -35.52% | -35.63% |
マイクロソフト | MSFT | 0.68% | -6.00% | 2.97% | -7.61% | -29.32% | -28.69% |
シスコシステムズ | CSCO | 0.68% | -4.18% | 19.10% | 11.83% | -25.12% | -24.82% |
アドビ | ADBE | 0.00% | -2.44% | 22.29% | -8.67% | -41.01% | -40.65% |
台湾セミコンダクター | TSM | -1.05% | -10.23% | 8.65% | -3.26% | -38.14% | -38.08% |
ASML | ASML | -1.72% | -10.15% | 31.55% | 21.47% | -31.72% | -31.37% |
アップル | AAPL | -1.74% | -12.23% | -5.98% | -6.48% | -27.09% | -26.83% |
エヌビディア | NVDA | -4.73% | -13.64% | 20.39% | 0.63% | -50.61% | -50.31% |
アメリカ主要銘柄決算内容
今週は大手銘柄の決算は無いしゅうとなりました。
次週決算発表の注目銘柄
決算スケジュールについては、
https://jp.tradingview.com/markets/stocks-usa/earnings/
をまとめています。
日付 | ティッカー | 会社名 | 時価総額 (10億USD) |
2023/1/5 | STZ | コンステレーション・ブランズ | 42.761 |
2023/1/5 | WBA | ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス | 32.217 |
まだ年初ということで、数が少ない決算発表スタートとなります。
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