【TOPIXがバブル崩壊後最高値更新‼】今週を振り返り、来週からの投資を考えましょう♪ ~2023年8月5週目

市場振り返り
この記事は約16分で読めます。

次週からの投資を考えるためにも、今週振り返りは重要です。
8/24からの8/26まで開催されていた、各国の中央銀行総裁・著名学者などが参加するジャクソンホール会議でFRBパウエル議長が「経済指標次第で追加利上げの実施」といつも通りの発言となりました。
想定内発言であった為、市場は安堵した様子となり、株高となっています。
 
●アメリカ
 ・2QのGDPが下方修正
 ・PCE価格指数が予想通り(加速してしまっているが)
 ・消費者マインドが大幅低下
 ・失業率悪化、平均時給の伸び鈍化➡雇用状況が悪化し始めている
などの経済指標から、これ以上の利上げは無いであろう。との楽観的な状態となり、長期金利が低下➡ハイテク株中心に株高となっています。
一方で、製造業指数は若干回復してきていることは、リセッション回避と繋がるか注視必要です。 
 
●日本
 ・米国株上昇を受け、株高へ
 ・円安が続いている
 ・中国PMIが予想を上回る➡中国影響度が強い銘柄に買い
大型株中心に株高となり、TOPIXがバブル崩壊後最高値を更新しました
  
2023年8月5週目:8月28日~9月1日までの株式市場振り返りをしていきましょう♪

日米の主要株価指数が久しぶりに全部上昇♪

11週ぶりの全指数上昇でしたね!

先週末比)
・NYダウ: +1.43%
・NASDAQ: +3.25%
・S&P500: +2.50%
・日経平均: +3.44%
・TOPIX: +3.68%
・マザーズ: +1.82%

アメリカの長期金利が低下したため、ハイテク・グロース株に買いが入ったためNASDAQが大幅上昇♪TOPIXは33年ぶりの高値更新、日経平均も大きく上昇となり、日米とも強い週となりました!

本投稿は、日本とアメリカ株式市場の振り返りをしています。
 ①アメリカ経済指標について
 ②政策金利予想
 ③日米主要株価指数について
 ④日本市場振り返り:セクター成績
 ⑤アメリカ市場振り返り:セクター成績
  時価総額が高い銘柄をピックアップ

の順でまとめています。

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全世界が注目!アメリカ経済指標

今週は、FRBが重要視する「PCE価格指数」と「雇用統計」に注目が集まりました。

日付時間主要経済指標等
8月29日23:008月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード) 
8月30日21:158月ADP雇用統計(前月比)
8月30日21:304-6月期四半期実質国内総生産(GDP改定値)
8月31日21:307月個人所得(前月比)
8月31日21:307月個人消費支出(PCE)
8月31日22:458月シカゴ購買部協会景気指数 
9月1日21:308月非農業部門雇用者数変化
9月1日21:308月失業率 
9月1日21:308月平均時給
9月1日23:008月ISM製造業景況指数 

消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード) 

230829 米国消費者信頼感指数(コンファレンスボード)

7月分が3ポイント下方修正され、更に8月分は予想を10.7ポイントも下回りました。
消費者マインドが一気に低下していることが分かります。

雇用統計

ADP雇用統計(前月比)

2023/8/29 米ADP雇用統計

7月分が1.2万人下方修正され、8月分はそこから一気に13.5万人増加幅が縮小しています。
雇用環境が一気に冷えてきている様子が確認されました。

非農業部門雇用者変化数と失業率

2023/9/1 米雇用統計(非農業部門雇用者数変化、平均時給)

●非農業部門雇用者数変化
6月分:8万人下方修正され+10.5万人
7月分:3万人下方修正され+15.7万人
8月分:予想を3万人下回り、+15.7万人

●失業率
8月分は3.8%となり、2022年2月ぶりの水準まで悪化

現在の金融引き締め状況下では、労働市場の悪化は、金融引き締めが弱くなってくるという期待論が強くなり、株式相場にとってプラス要因になります。

平均時給

2023/9/1 米国平均時給変化

前年同月比では、成長幅が下落傾向となっています。
また前月比が+0.2%とプラス成長は続いていますが、2022年2月ぶりにレンジが変わったような結果となりました。

平均時給の伸びはインフレに直結していくデータであるため、近い将来インフレが緩和していくという期待感が強くなっています。

2023年2Q GDP改定値

2023/8/30 米国GDP

実質GDPが0.3%下方修正、価格指数も0.2%下方修正となり、経済鈍化とインフレ抑制ができつつあることが確認されました。

個人所得と個人消費支出(PCE)

2023/8/31 個人所得と個人消費支出 前月比

個人所得は2か月連続の成長鈍化、個人消費支出(PCE)は2か月連続上昇と微妙な結果となりました。

PCE価格指数(デフレーター)

2023/8/1 米国PCE価格指数

2023/8/31 米国PCE価格指数中身

総合、コア共に前月から加速してしまいましたが、予想と一致しました。
加速した要因としては、エネルギー価格の鈍化が縮小したことや、サービス価格が根強いことが要因として挙げられています。一方で食品は鈍化傾向、商品についてはマイナス成長となってきていることはインフレ抑制にとって良い傾向であることが確認されました。

企業景気指数

シカゴ購買部協会景気指数

シカゴ地区限定となり、大型製造業(自動車、鉄鋼)の良し悪しが分かる指標でもあります。

シカゴ購買部協会景気指数

8月分は予想に反して大幅に上昇しました。
ただし、好不況の分岐点と言われている50を2022年9月以降下回り続けています。

ISM製造業景気指数

2023/9/1 米国 ISM製造業景気指数

シカゴ購買部景気指数と同様に、予想を上回る結果となりました。
しかしながら、好不況の分岐点と言われている50を2022年11月以降下回り続けています。

シカゴ購買部景気指数とISM製造業指数の結果から、製造業はやや回復してきているものの、まだ本格化していないという結果であることが確認されました。

次週注目の経済指標

日付時間主要経済指標等
9月4日 休場(レイバー・デー)
9月6日23:008月ISM非製造業景況指数(総合) 

来週の重要経済指標は、ISM非製造業景気指数となります。9/4は労働者の日として祝日となっています。

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2023~2024年FOMC時 金利見通し

CMEのFedWatch ツール - CME Group
フェデラル・ファンド(FF)の目標金利に基づくCME FedWatchツールで、次回のFOMC(連邦公開市場委員会)会合までをカウントダウン。ツールを見る

2023/9/2 fedWatch 2023~2024FOMC時政策金利確率

今週発表された、経済指標によりFRBがこれ以上の利上げをせずに済むのでは?という期待感が強くなっています。平均時給の伸び鈍化・失業率悪化と雇用も少しずつ抑えられ、インフレ指数としてPCE価格指数も予想通りの結果、GDP下方修正、企業側マインドは少し改善されるものの、消費者マインドは一気に低下となっており、利上げサイクル終了の期待が強くなっています。

ただし、FRBはあと1回の利上げも経済指標次第で「ある」としており、今後の経済指標に注目です。

現在のシナリオ)
・9月~2024年3月は維持
・2024年5月~利下げ
・2024年末には、政策金利が4.00~4.25% or 4.25~4.50%まで低下する

金利と株価について下記記事にて詳しく記載しています。

金利は中々落ちず、ここ最近は再び上昇傾向が続きました。中期的に見ると金利は下落していく方向であるため、私は、債券・ゴールド・新興国に着目しています。

8月も終わり、当初の予想よりも債券利回りが高い状態が続いています・・
そんなかインド・ブラジル株含め新興国が比較的堅調な状態となっており金利さえ下がればもっと上がる可能性があると思っています。

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日米株式指数成績

●先週末比/昨年末比

2023年8月5週 日米主要株価指数結果

●過去4週履歴

2023年8月5週 日米主要株価指数結果 過去4週推移

●アメリカ
今週発表された経済指標から、これ以上の利上げは無いと市場は考えており、その影響で長期金利が低下➡株高へと繋がっています。

先週末からの長期金利差
・2年金利:-0.199% 終値:4.881%
・10年金利:-0.058% 終値:4.181%

先週末比)
・NYダウ: +1.43%
・NASDAQ: +3.25%
・S&P500: +2.50%

●日本株
下記のような6月までの環境から日本株は強い状態が続いていました。
・著名投資家ウォーレンバフェット氏が日本株投資意欲
・東証によるPBR 1倍割れ企業に改善要求
・円安が続いているため海外投資家からすると割安
・西側諸国を中心に地政学リスクで日本へ目が向きやすい
 中でも半導体関連への注目が集まっています。
・新NISAが2024年から始まるため、日本人も投資へ興味UP
・中国団体観光客解禁でインバウンド株が再注目

日本の貿易相手国最大の中国経済が弱くなってきていますが、8月の中国PMIが予想よりも高い結果であったことは市場は安堵しています。また、1ドル146円前後の円安状態が続いているため、輸出関連中心に株高となっています。

先週末比)
・日経平均: +3.44%
・TOPIX: +3.68%
・マザーズ: +1.82%

PBR1倍割れで純資産が多い大型株はこちらから。

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日本市場振り返り

nikkei225jp.comは日経平均ヒートマップとしての使い方が有用です。
また、世界各国株式相場やコモディティ、仮想通貨、為替についての情報も盛り沢山なサイトです。

ヒートマップ

2023年8月5週 東証セクターヒートマップ

今週はほぼ緑色となっており、全体として非常に強い週であったことが分かります。
中でも金属業種が10日連続上昇と非常に好調に推移しています。

金属業種の好調銘柄)
●三和ホールディングス
 ・同指数の3番目の比率
 ・三和シヤッター工業(シャッター最大手)を中核とする持株会社
 ・ビル・商業施設建材製品や住宅建材製品の建築用金属製品
 年初来最高値を更新中
 
●東洋製罐グループホールディングス
 ・同指数の5番目の比率
 ・総合容器メーカー、製缶業界トップ
年初来最高値を更新中

全業種データ

2023年8月5週まで 東証セクター成績月間週間推移

2023年8月5週 東証セクター成績TOP10

上昇:33業種
下落:0業種
と全面高となりました。

●TOP業種:機械
円安+中国PMI予想より良化。
投資判断引き上げで空調大手ダイキン工業と金属加工機械製造のアマダが上昇、建築重機大手の小松製作所、産業機械大手のクボタなどが好調

●2位:石油石炭、4位:鉱業

油輸出国機構の加盟国とロシアなどの産油国が減産を続けるとの観測原油価格上昇

●3位:鉄鋼

神戸製鋼がEV向け新鋼板開発発表で大幅上昇

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アメリカ市場振り

finvizはアメリカ市場全体を把握するのに有用なサイトです。
ヒートマップとして物凄く有益ですし、セクターや各銘柄の調子が一気に分かります。
しかも無料です。

2023年8月5週 アメリカ株ヒートマップ

今週はテクノロジーセクター、コミュニケーションサービス、一般消費財セクターなどのハイテク・グロース株中心に上昇していることが分かります。また、原油価格上昇に伴いエネルギー株も大きく上昇しています。

セクター成績

2023年8月5週まで アメリカセクター成績 月間週間数位

上昇:9セクター
下落:2セクター

と日本株同様にほぼ全面高となりましたが、テクノロジー、コミュニケーションサービスなどのハイテク・グロースへ資金が動いたことにより、公共事業、生活必需品、ヘルスケアといったディフェンシブセクターが軟調になっています。
長期金利低下➡ドル指数低下➡素材株が上昇となりました。

大型株株価推移

時価総額2,000億ドル以上銘柄の推移をまとめました。

水色塗りつぶし:好調のテクノロジー関連・自動車
黄色塗りつぶし:ディフェンシブ・バリューでも堅調
ピンク塗りつぶし:ディフェンシブ・バリューで軟調

会社Tickerセクタ1W1M3M6M1Y年初来
アドビADBEテクノロジー7.27%7.53%29.07%63.70%50.82%67.36%
アップルAAPLテクノロジー6.07%-0.89%4.70%25.45%20.51%45.82%
アリババグループホールディングリミテッドBABA一般消費財5.78%-2.63%12.74%5.92%-0.42%7.86%
セールスフォースCRMテクノロジー5.76%2.77%3.99%18.83%41.90%67.08%
エヌビディアNVDAテクノロジー5.41%8.97%23.35%103.05%221.38%231.94%
トヨタ自動車TM一般消費財4.91%2.36%18.18%23.39%15.51%26.33%
エクソンモービルXOMエネルギー4.87%5.97%7.34%0.63%18.76%2.92%
アルファベットGOOGLコミュニケーションサービス4.45%5.61%8.82%44.86%25.36%53.76%
オラクルORCLテクノロジー4.20%5.57%14.20%35.50%63.09%47.94%
シスコシステムズCSCOテクノロジー3.84%8.82%15.63%17.37%29.34%21.41%
メタプラットフォームズMETAコミュニケーションサービス3.81%-5.37%8.72%59.99%81.91%146.29%
アマゾン・ドット・コムAMZN一般消費財3.65%7.14%11.16%45.54%8.95%64.43%
シェブロンCVXエネルギー3.26%2.90%5.15%-0.40%3.95%-8.46%
ホームデポHD一般消費財3.17%0.98%12.55%11.60%15.48%5.45%
マスターカードMA金融3.15%5.74%11.20%14.96%28.12%19.51%
シェルSHELエネルギー2.98%3.73%7.88%0.88%18.63%10.36%
サーモフィッシャーサイエンティフィックTMOヘルスケア2.89%1.61%7.13%-0.40%2.18%1.19%
アクセンチュアACNテクノロジー2.82%3.35%5.25%21.75%13.62%22.82%
テスラTSLA一般消費財2.69%-5.52%14.51%23.87%-11.10%98.90%
ブロードコムAVGOテクノロジー2.43%-1.41%7.45%37.89%74.82%56.05%
ウォルマートWMT生活必需品2.38%1.45%8.57%14.86%21.89%13.95%
ビザV金融2.28%3.92%8.44%10.88%24.86%19.42%
コストコホールセールCOST生活必需品1.92%-2.41%6.18%14.52%4.24%19.22%
バークシャー・ハサウェイBRK-B金融1.83%2.44%10.01%16.01%29.08%17.34%
ASMLホールディングNVASMLテクノロジー1.77%-2.72%-8.57%3.94%35.22%21.25%
マイクロソフトMSFTテクノロジー1.76%0.61%-2.01%28.74%25.70%37.04%
バンク・オブ・アメリカ・コーポレーションBAC金融1.68%-7.74%0.94%-15.16%-13.78%-12.50%
ノボ ノルディスク A/SNVOヘルスケア1.54%20.17%20.47%30.65%78.43%39.88%
アッヴィABBVヘルスケア1.03%-0.57%8.28%-5.04%10.22%-8.30%
プロクター・アンド・ギャンブル・カンパニーPG生活必需品0.63%-1.59%5.45%9.62%12.01%1.95%
イーライリリー アンド カンパニーLLYヘルスケア0.62%24.03%25.95%74.96%84.95%52.28%
台湾セミコンダクターTSMテクノロジー0.10%-1.88%-5.81%3.79%11.81%25.10%
アストラゼネカ PLCAZNヘルスケア-0.16%-2.20%-6.13%4.51%9.23%0.50%
JPモルガン・チェース・アンド・カンパニーJPM金融-0.16%-6.10%4.52%2.20%29.10%9.49%
メルクMRKヘルスケア-0.34%3.89%-2.38%2.77%28.68%-1.00%
ノバルティスAGNVSヘルスケア-1.04%-1.29%1.83%18.94%25.09%11.02%
マクドナルドMCD一般消費財-1.28%-3.46%-3.09%4.41%11.36%6.61%
ファイザーPFEヘルスケア-1.65%2.23%-6.73%-13.05%-20.89%-30.17%
コカ・コーラ カンパニーKO生活必需品-1.79%-3.78%-3.02%-0.22%-3.89%-6.76%
ペプシコPEP生活必需品-2.29%-6.31%-4.75%1.25%1.77%-2.96%
ユナイテッドヘルス・グループ・インコーポレーテッドUNHヘルスケア-2.63%-5.67%-4.67%-0.48%-8.30%-10.17%
ジョンソン・エンド・ジョンソンJNJヘルスケア-3.47%-5.95%2.24%4.19%-0.53%-9.15%

次週は重要指標ISM非製造業景気指数程度と少ないですが、週末の9月8日に9月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)があるため注意は必要です。
アメリカ大手決算はグロース株中心となります。finvizのヒートマップを見ながら波に乗っていきましょう♪

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