【アメリカ・日本株】週間振り返り~2022年11月4週目

市場振り返り
この記事は約24分で読めます。

2022年11月21日~11月25日までの株式市場振り返りです。

株価がだいぶ戻ってきましたね!

回復してきていますね!
・NYダウ:2022年4月水準
・TOPIX:年初来で初めて週終プラス。
とバリュー要素が比較的強い指数が堅調となっています。

一方で、グロース要素が強い指数は、まだまだ。
逆に考えると、伸びしろがまだあるとも取れます。
・NASDAQ:2022年9月水準

・S&P500:2022年9月水準
・日経平均:年初来-0.9%
・マザーズ:年初来-17%
となっています。

今週は、日米とも祝日があったため出来高も少なく、大きな変化は無い結果でしたが、FOMC議事が公表され、それが市場想定よりもハト派ともとれる内容であったため、株価は上昇しました。

・NYダウ:+1.78%
・NASDAQ総合指数:+0.72%
・S&P500:+1.53%
・日経平均:+1.37%
・TOPIX:+2.59%
・マザーズ指数:+2.18%

本投稿は、日本とアメリカ株式市場の振り返りをしています。
 ①アメリカ経済指標について
 ②株式以外の重要指数について(金利、為替、原油)
 ③日米主要株価指数について
 ④日本市場振り返り:セクター成績
 ⑤アメリカ市場振り返り:セクター成績
  好不調3セクターをピックアップして分析しています。
 ⑥アメリカ主要銘柄決算内容

の順でまとめています。

アメリカ経済指標

今週のアメリカ経済指標は、

・11/23:購買担当者景気指数
・11/23:新築住宅販売件数
・11/23:11月FOMC議事録発表
が注目されました。

購買担当者景気指数(PMI)

PMI:Purchasing Manager’s Index
S&Pグローバルが調査・公表する指数で企業の購買担当者へ聞き取り調査(新規受注・生産・雇用)から指数化されたものです。指数の50が分岐点で、高いと好況、低いと不況となります。

今週発表された結果から、現時点から近い将来にかけて収益が悪化する企業が増えてくることが想定されています。そのためFOMCで利上げよりも利下げ議論が出てくるのでは?という淡い期待から株価は回復基調になっています。

総合

・10月分:48.2
・11月分:46.3
右肩下がりで、発表9回連続(4か月間)分岐点である50を下回っています。

アメリカ購買担当者景気指数総合

製造業

・10月分:50.4
・11月分:47.6
右肩下がりで、大きく下落してきており、50を一気に割り込みました。

アメリカ購買担当者景気指数 製造業

非製造業(サービス業)

・10月分:47.8
・11月分:46.1
右肩下がりで、発表9回連続(4か月間)分岐点である50を下回っています。

アメリカ購買担当者景気指数 サービス業

新築住宅販売件数

先週は、中古物件販売結果と建築許可/着工件数の結果が発表されました。
いずれも10月分は予想を上回る内容でしたが、右肩下がりとなっていることが確認されています。

新築住宅販売件数としては、
・前月:58.8万件
・予想:57.7万件
・結果:63.2万件
3か月連続で予想を上回りました。新築については、意外と未だ堅調となっています。
※先週の住宅着工件数、中古住宅販売は弱い動き

アメリカ新築住宅販売件数

11月FOMC議事発表

<要約>
・11月利上げは0.75%
・インフレは抑制されつつあり、12月は0.50%利上げも視野(減速させる)
・近い将来、利上げペースは鈍化させるのが適切。と大半の参加者が同意
・インフレは長期の戦いになる可能性があることから、ターミナルレートは想定以上
各種の経済指標から、リセッションは免れない
 ※ただし、経済は底堅い結果も得られており、リセッション規模は小さいかも?

<市場反応>
・長期金利下落
・ドル指数下落
・金価格上昇
・株価上昇

2022年11月FOMC議事録

次週注目の経済指標

・11/29:コンファレンスボード消費者信頼感指数
・11/30:11月ADP雇用統計
・11/30:3Q GDPおよび個人消費支出(PCE) 改定値
・11/30:11月シカゴ購買部協会景気指数
・12/1:10月個人消費支出、個人所得
・12/1:ISM製造業景気指数
・12/2:雇用統計、失業率
が注目されています。

 
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株式以外の重要指標

12月FOMCでの利上げ確率

FOMC議事も発表され、12月は0.75%利上げから減速がほぼ決定的となっています。
☞0.50%利上げになるのが濃厚

2022年12月FOMC利上げ確率

2023年の金利見通し

ターミナルレートは4.75-5.00%から5.00~5.25%という確率が高まっています。
2023年後半には利下げになると市場は予測していることが分かります。

2023年FOMC利上げ確率

アメリカ長期金利推移

●11/25終了時点
・2年金利:4.467%
・5年金利:3.870%
・10年金利:3.691%
・30年金利:3.751%

●10年金利
50日移動平均線を上蓋になりながら推移しています。直近安値を更新するか?

●10年金利と2年金利との差
7/5~ずっとマイナスで、明らかに逆イールドとなっています。
→リセッションの兆候は変わらず
マイナス0.4%あたりでずっと推移していましたが、今週はマイナス0.8%まで一気に差が拡大しました。

アメリカ10年債券利回り日足チャート

アメリカ10年債と2年債の差日足チャート

金利と株価について下記記事にて詳しく記載しています。

金利は逆イールド状態であることから、すぐにはリセッションにはならなくても、近い将来はリセッションが確実になってきています。
リセッションに強いセクターを下記記事でまとめています。

為替(ドル円)

138~140円で膠着している形となっていますが、移動平均線を見ると、100日移動平均線が上蓋をしているような形から下にブレイクしています。200日移動平均線(赤):133.9円まで行く可能性があります。

為替ドル円日足チャート

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原油価格WTI

一気に下落傾向が強まってきています。
9月の最安値を一時更新し、75.3USDまで下落をしました。
週終値として77.7USD。これは2022年1月初旬と同水準であり、年初来最安値を次週試す可能性があります。

原油価格WTI日足チャート

主要指数成績

●先週末比/昨年末比

2022年11月4週日米主要株式指数結果

●過去4週履歴

2022年11月4週日米主要株式指数結果 4週間履歴

●昨年末比推移

2022年日米主要株式指数推移 対2021年末

FOMC議事が想定よりもハト派であったため、株価は上昇しています。
特にバリュー要素が比較的強い

・NYダウ:+1.78%
・TOPIX:+2.59%

と上昇しています。決算も大型バリュー株は堅調であることが好感されています。

昨年末比で見ると、

・TOPIXはプラス
・日経平均はもう少し
・グロース株が多い、NASDAQとマザーズは大きくマイナス
・時価総額が高く大型株の影響が強いNYダウやTOPIXは「マシ」な結果
大型エコノミー株は、配当も多く入る銘柄が多いため、このようなボラティリティが高い相場では安心感があります。

日本市場振り

主要指数結果

FOMC議事が公表された翌日の11/24は大きく上昇ていることが分かります。
11/25は調整もあり、日経平均は少し下落しました。

2022年11月4週日本株式市場成績

年初来結果

TOPIXが年初来でプラスとなりました。週終値では今年初めてです。
日経平均ももう少し。
マザーズはマイナス17%と苦戦していますが、底を打った形で上昇中です。

2022年日本市場主要株式指数 年初来データ

セクター成績

nikkei225jp.comは日経平均ヒートマップとしての使い方が有用です。
また、世界各国株式相場やコモディティ、仮想通貨、為替についての情報も盛り沢山なサイトです。

●セクターヒートマップ

水産・農林業、建設業、パルプ・紙、電気ガス、小売り業などディフェンシブ要素が強い業種が好調であることが分かります。

2022年11月4週東証セクターヒートマップ

●上昇セクターTOP10

2022年11月4週東証セクター成績TOP10

●2022年セクター成績履歴

2022年東証セクター成績履歴

全業種プラスとなりました。
これは、2022年で初めてとなるレアケースでした。

<大幅プラス>
銀行が好調。セクターローテーションが始まってきている?
卸売り業:商社株が好調。ウォーレンバフェット氏が買い増ししたことが好感

<小幅な動き>
・石油石炭:原油価格下落に伴い株価も弱くなってきています。

アメリカ市場振り返り

主要指数結果

移動平均線から見ると、
・NYダウ:長期移動平均線(50日、100日、200日)すべてを上抜けている
・NASDAQ:50日移動平均線(紫)と100日移動平均線(黄)の間のレンジ相場。
・S&P500:100日移動平均線(黄)と200日移動平均線(赤)の間のレンジ相場。
となっており、NASDAQ総合指数が最も上昇余地があります。

2022年11月4週アメリカ主要株式指数結果

円高基調が一服してきています。2022年は、1年を通じて見ると、大きく円安に振れた一年になっています。
・2022年初:115円
・2022年11月25日:139.1円
資産分散のためにもアメリカ銘柄を持っておく必要が更に上がってきています。
円安のため、中々ドルを持つことが厳しいですが、暴落相場はアメリカ株が買いやすい状態ではあるため、引き続き少量ですがアメリカ株へ投資を続けていきたいと考えています。
引き続き高配当株とS&P500、NASDAQ100への投資信託を積み立てていきます。

年初来結果

NYダウは4月の水準まで回復してきています。
NASDAQ総合指数とS&P500は9月水準とまだ回復途上です。
2022年日米主要株式指数年初来チャート

ヒートマップ

finvizはアメリカ市場全体を把握するのに有用なサイトです。
ヒートマップとして物凄く有益ですし、セクターや各銘柄の調子が一気に分かります。
しかも無料です。

2022年11月4週アメリカ市場ヒートマップ

ヘルスケア(特に製薬)と生活必需品のディフェンシブ株が大きく上昇していることが分かります。ボラティリティが高い相場では、ディフェンシブ株は安心してホールドできるのが魅力的です。
アップル、アルファベット(グーグル)、アマゾンが軟調であることも一目で分かります。

セクター別成績

2022年アメリカセクター成績履歴

エネルギー以外の10業種プラスとなりました。
今週もディフェンシブ株が堅調となっています。

TOP:公共事業。引き続き堅調
2位:不動産。住宅ローン金利が下落してきていることが好感
3位:素材。ドル指数が下落してきていることが好感

ディフェンシブセクターでかつバリュー株は引き続き強い結果が得られています。

TOP:公共事業:+5.01%

銘柄にもよりますが、比較的ボラティリティが少なく、暴落相場の中、堅調であることが分かります。

会社ティッカー1週間1か月3か月6か月1年年初来
アメリカン・エレクトリック・パワー・カンパニーAEP7.19%9.17%-6.24%-6.93%13.90%7.31%
センプラSRE6.09%10.80%-1.85%-0.84%30.22%23.57%
ドミニオンエナジーD5.41%-8.33%-25.94%-27.25%-17.85%-21.68%
デューク・エナジーDUK4.29%9.70%-8.38%-12.02%-0.56%-5.03%
ネクストエラ・エナジーNEE3.63%12.88%-3.09%13.73%-2.14%-8.59%
ザ・サザン・カンパニーSO3.07%1.93%-14.44%-11.13%6.04%-2.44%

No.2:不動産:+2.95%

ようやく反発が始まった印象です。
年初来を見ると暴落しているのに対し、この1か月間は大きくプラスになっている銘柄が多いことが分かります。これは住宅ローン金利上昇が一服してきていることが要因です。

会社ティッカー1週間1か月3か月6か月1年年初来
クラウンキャッスルCCI5.67%10.04%-18.58%-24.71%-24.36%-32.36%
エクイニクスEQIX5.43%21.53%0.58%0.70%-15.41%-20.24%
プロロジスPLD3.63%5.93%-9.32%-4.88%-24.67%-30.87%
パブリック ストレージPSA3.19%0.18%-13.33%-4.65%-7.26%-17.04%
アメリカン・タワーAMT1.73%11.76%-15.74%-13.59%-17.10%-24.76%

アメリカMBA30年固定金利

No.3:素材:+2.94%

ドル指数下落に伴い、金を含め貴金属が上昇しています。

分類1週間1か月3か月6か月1年年初来
6.01%5.83%15.14%-9.39%-27.88%-22.02%
4.35%11.12%12.53%-13.88%-10.61%-11.82%
建材4.15%11.36%4.71%3.03%-19.72%-22.47%
化学品3.96%12.88%4.46%-5.64%-5.49%-5.43%
特殊化学品3.47%10.08%3.91%-4.29%-13.75%-15.80%
原料炭3.33%2.59%3.30%-4.24%90.49%67.99%
3.22%11.78%8.29%-4.32%7.18%5.17%
農業投入物3.13%0.98%-9.03%-6.76%21.61%16.10%
その他の貴金属と鉱業2.56%8.02%12.22%-14.65%-33.54%-26.80%
木材と木材生産2.27%10.30%-8.43%-8.50%-7.20%-11.00%
1.31%14.78%14.77%-2.80%0.42%-5.44%
その他の工業用金属および鉱業1.07%12.39%4.76%-7.62%11.88%5.12%
アルミニウム0.70%12.01%-10.54%-23.20%-14.43%-22.89%
紙・紙製品-0.92%4.08%9.05%-4.55%7.49%0.77%
会社ティッカー業界1週間1か月3か月6か月1年年初来
エア・プロダクツ・アンド・ケミカルズAPD化学品5.66%22.97%18.18%27.80%4.05%1.86%
シャーウィン・ウィリアムズSHW特殊化学品5.23%12.97%5.86%-8.25%-23.93%-29.15%
ニュートリエンNTR農業投入物4.33%0.35%-17.98%-14.07%18.18%9.52%
リンデLIN特殊化学品4.26%16.82%20.32%7.52%5.25%-0.58%
BHPグループリミテッドBHPその他の工業用金属および鉱業1.84%16.88%1.36%-2.17%20.62%10.89%
リオ ティントRIOその他の工業用金属および鉱業1.23%15.50%10.08%-8.87%3.94%-1.02%
ベール SAVALEその他の工業用金属および鉱業-1.37%10.04%12.42%-12.34%21.53%10.17%

ワースト1:エネルギー:-0.10%

2022年リターンは非常に高いものとなっていますが、原油価格一服で軟調になってきています。

会社ティッカー1週間1か月3か月6か月1年年初来
エクイナー ASAEQNR5.47%5.64%-10.13%0.44%46.90%43.44%
BPBP2.68%9.16%9.09%7.96%27.56%32.44%
トータルエナジーSETTE0.80%12.74%12.76%2.62%24.74%22.54%
シェルSHEL0.23%6.58%3.53%-5.49%28.44%30.92%
エクソン モービルXOM0.13%5.67%15.67%17.15%78.34%85.01%
シェブロンCVX-0.21%3.73%12.42%4.03%56.75%56.54%
コノコフィリップスCOP-3.34%0.19%14.73%14.57%74.23%80.13%

ワースト2:コミュニケーションサービス:+0.11%

ネットフリックス、アルファベット、メタプラットフォームズなどのグロース要素が強い銘柄は引き続き軟調な結果となっています。広告を出す企業が減り、広告収入減少となってきていることが大きいです。
一方で、バリュー要素が強い通信会社AT&T、Tモバイルは比較的堅調に推移しています。
ウォルトディズニーは、ボブ・アイガー氏が最高経営責任者(CEO)に復帰したことが好感され、株価は大きく上昇しました。

会社ティッカー1週間1か月3か月6か月1年年初来
ウォルトディズニーDIS8.11%-5.51%-13.33%-6.38%-34.67%-36.17%
コムキャストCMCSA4.06%13.17%-3.12%-19.22%-31.28%-29.17%
ベライゾンVZ2.25%7.11%-9.78%-23.48%-24.47%-24.90%
TモバイルTMUS2.22%7.25%5.61%13.79%31.94%30.24%
AT&TT0.90%5.40%6.88%-10.32%3.20%2.66%
メタプラットフォームズMETA-0.04%-14.18%-31.13%-41.86%-67.33%-66.88%
アルファベットGOOGL-0.92%2.67%-11.67%-9.59%-33.30%-32.72%
ネットフリックスNFLX-3.30%-4.38%27.88%49.18%-56.62%-52.60%

ワースト3:一般消費財:+0.33%

アマゾンやアリババといったネット小売りや、Twitter買収するための資金でイーロンマスク氏がテスラ株を多量に手放したことがネックのテスラが弱い結果が続いています。
特に中国企業であるアリババは、中国がコロナ罹患者増加ということがネックとなっています。

一方、決算が比較的好調であったホームデポやスターバックス、ロウズカンパニー、マクドナルドなどの小売りは好調を維持しています。

会社ティッカー1週間1か月3か月6か月1年年初来
ホームデポHD4.80%12.49%9.49%7.78%-20.80%-21.36%
トヨタ自動車TM3.74%7.50%-2.31%-10.43%-19.77%-19.98%
スターバックスSBUX2.67%15.92%18.44%33.66%-12.64%-14.88%
ロウズカンパニーLOW1.23%9.00%4.97%7.90%-16.49%-18.38%
マクドナルドMCD0.60%7.17%7.02%10.85%6.96%2.59%
ナイキNKE0.57%14.69%-2.14%-6.18%-38.41%-36.43%
テスラTSLA-0.17%-18.60%-36.53%-22.49%-50.84%-48.09%
アマゾンAMZN-1.52%-19.24%-28.56%-15.91%-47.82%-43.97%
アリババBABA-10.40%10.20%-22.96%-20.09%-44.70%-36.44%

アメリカ主要銘柄決算内容

https://jp.investing.com/
を参照しています。

決算スケジュールについては、
https://jp.tradingview.com/markets/stocks-usa/earnings/
をまとめています。

今週はデルやHPなどPC関連企業の決算となりました。
PC関連はコロナ禍で活況となりましたが、利益の先食い状態であり、2022年後半は特に厳しくなってきていることが分かります。

ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(ZM)

コミュニケーション・プラットフォームを提供する企業。コロナ禍でZoom会議が定着。
3Qの業績は増収減益

売上高前年同期比4.8%増の11億ドル。アナリスト予想より+0.9%
EPS前年同期より-0.04ドル。アナリスト予想より+0.24ドル

売上高は前年同期比で上回り、予想を超える増収でした。
EPSは前年同期比を下回りましたが、予想を上回る結果でした。
来四半期ガイダンス:売上高、EPSともに予想を下回る内容でした。
通期ガイダンス:売上高は市場予想を下回るものの、EPSは市場予想を超える内容でした。
決算発表後、株価は下落しています。
ズームビデオコミュニケーションズ株価
https://jp.tradingview.com/symbols/NASDAQ-ZM/

デル・テクノロジーズ(DELL)

世界最大級のパソコン企業
3Qの業績は減収減益

売上高前年同期比13.1%減の247億ドル。アナリスト予想より+1.2%
EPS前年同期より-0.07ドル。アナリスト予想より+0.69ドル

減収減益でPC市場が昨年度から減速していることが確認されましたが、予想は超える結果でした。
来四半期ガイダンス:売上高は予想を下回りましたが、EPSは予想を上回る内容でした。
決算発表後、株価は下落するものの持ち直し、反発しています。

デル(DELL)株価
https://jp.tradingview.com/symbols/NYSE-DELL/

アジレント・テクノロジーズ(A)

化学分析機器の開発・製造・販売・サポートを業界最大手の企業
4Qの業績は増収増益

売上高前年同期比12.1%増の18.5億ドル。アナリスト予想より+5.1%
EPS前年同期より+0.32ドル。アナリスト予想より+0.17ドル

増収増益で売上高・EPSともに予想を上回る好決算でした。
通期決算も売上高・EPSともに予想を超える1年となりました。
来四半期ガイダンス:売上高・EPSともに予想を下回りました。
来年度ガイダンス;売上高は予想を下回りましたが、EPSは予想を上回る内容でした。
決算発表後、株価は大きく上昇しました。

アジレント・テクノロジーズ株価
https://jp.tradingview.com/symbols/NYSE-A/

メドトロニック(MDT)

心臓ペースメーカーを中心とした医療機器の開発・製造・販売を行う企業
2Qの業績は減収減益

売上高前年同期比3.2%減の76億ドル。アナリスト予想より-1.3%
EPS前年同期より-0.02ドル。アナリスト予想より+0.02ドル

減収減益で売上高は予想を下回る結果でした。
通期ガイダンス:EPS予想を下方修正しています。
決算発表後、株価は下落しています。
メドトロニック株価
https://jp.tradingview.com/symbols/NYSE-MDT/

ベスト・バイ(BBY)

米国最大の家電小売企業
3Qの業績は減収減益

売上高前年同期比11.1%減の105.9億ドル。アナリスト予想より+2.6%
EPS前年同期より-0.70ドル。アナリスト予想より+0.35ドル

減収減益でしたが、売上高・EPSとも予想を上回る決算でした。
通期ガイダンス:既存店売上高成長率予想を上方修正しています。
決算発表後、株価は急騰しました。
ベストバイ株価
https://jp.tradingview.com/symbols/NYSE-BBY/

アナログ・デバイセズ(ADI)

高性能な集積回路(IC)を手掛ける大手半導体関連企業
4Qの業績は増収増益

売上高前年同期比38.9%増の32.5億ドル。アナリスト予想より+2.8%
EPS前年同期より+1.00ドル。アナリスト予想より+0.15ドル

増収増益で売上高・EPSともに予想を上回る好決算
通期決算も売上高・EPSともに予想を上回る1年となりました。
来四半期ガイダンス:売上高・EPSともに市場予想を上回る内容でした。
決算発表後、株価は大きく上昇しました。
アナログ・デバイセズ株価
https://jp.tradingview.com/symbols/NASDAQ-ADI/

ダラー・ツリー(DLTR)

米国とカナダでディスカウント・ストアを運営している企業
3Qの業績は増収増益

売上高前年同期比8.1%増の69.4億ドル。アナリスト予想より+1.5%
EPS前年同期より+0.24ドル。アナリスト予想より+0.02ドル

増収増益で売上高・EPSともに予想を上回る好決算となりました。
ただし売上成長率及び営業利益成長率が鈍化してきています。
来四半期ガイダンス:売上高市場予想を上回る内容でした。
来年度ガイダンス:売上高は予想を上回りましたが、EPSは予想を下回る内容でした。
決算発表後、株価は大きく下落しました。
ダラー・ツリー(DLTR)株価
https://jp.tradingview.com/symbols/NASDAQ-DLTR/

VMウェア(VMW)

仮想化ITインフラストラクチャー業界の大手ソフトウエア企業。DELLからスピンオフした企業
3Qの業績は増収減益

売上高前年同期比0.3%増の32億ドル。アナリスト予想より-4.5%
EPS前年同期より-0.25ドル。アナリスト予想より-0.12ドル

増収ながら、売上高・EPSともに予想を決算ミスとなりました。
決算発表後、株価はやや上昇しています。

VMウェア(VMW)株価
https://jp.tradingview.com/symbols/NYSE-VMW/

HP(HPQ)

パソコン・プリンターを手掛ける世界的企業
4Qの業績は減収減益

売上高前年同期比11.3%減の148億ドル。アナリスト予想より-4.5%
EPS前年同期より-0.09ドル。アナリスト予想と同等

減収減益で売上高は予想を下回る結果でした。
通期決算は減収減益ながら、売上高・EPSともに予想を上回る結果でした。
来四半期、来年度ガイダンス:EPSが予想を下回る内容であり、
PC需要低下で業績見通しも悪く、最大で6000千人削減する計画を発表しています。
決算発表後、株価はやや上昇しています。
HP(HPQ)株価
https://jp.tradingview.com/symbols/NYSE-HPQ/

ディア(DE)

世界有数の農業機器製造企業
4Qの業績は増収増益

売上高前年同期比39.6%増の143.5億ドル。アナリスト予想より+6.6%
EPS前年同期より+3.32ドル。アナリスト予想より+0.32ドル

増収増益で予想も上回る好決算でした。
通期決算も増収増益で、売上高・EPSともに予想を上回る結果でした。
来四半期、来年度ガイダンス:EPSが予想を下回る内容であり、
来年度ガイダンス:過去最高益を予想している。
決算発表後、株価は大きく上昇しました。

ディア(DE)株価
https://jp.tradingview.com/symbols/NYSE-DE/

バイドゥ(BIDU)

中国の検索エンジン企業。中国版google
3Qの業績は増収増益

売上高前年同期比1.9%増の325.4億元。アナリスト予想より+3.2%
EPS前年同期より+2.21元。アナリスト予想より+1.52元

増収増益で予想も上回る好決算でした。
決算発表後、株価はやや上昇しました。
ただし、中国はコロナ罹患者が過去最高を記録しており、中国全体として経済が厳しくなる恐れがあります。
バイドゥ(BIDU)株価
https://jp.tradingview.com/symbols/NASDAQ-BIDU/

次週決算発表の注目銘柄

来週はシステムやソフト系の中~大型株決算発表となります。

日付ティッカー会社名時価総額(10億USD)
2022/11/28PDDピンドュオドュオ82.40
2022/11/29INTUイントゥイット110.63
2022/11/29WDAYワークデイ38.14
2022/11/29CRWDクラウドストライク32.69
2022/11/30CRMセールスフォース153.35
2022/11/30SNPSシノプシス50.86
2022/12/1DGダラー・ゼネラル58.02
2022/12/1KRクローガ35.10
2022/12/2MRVLマーベル・テクノロジー36.65

 

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