【アメリカ・日本株】週間振り返り~2022年3月4週目

2022年3月4週目株式相場振り返り市場振り返り
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2022年3月21日~3月25日までの株式市場振り返りです。

先週に引き続いて好調だったね!

特に日本株が強かったです。
日経平均は9営業日連続プラスとなっています。
・3月末決算が多いため、配当狙いによる資金投入
・急激な円安により、輸出関連株が上昇
・アメリカ金利上昇により、金融株が引き続き強い
・原油や金属などのコモディティが値上がり、商社株が強い

コモディティ価格については下記のサイトがおススメです。

各チャートについては、下記投稿にリンクを貼っているので参考になればと思います。コモディティ関連全体への投資方法の投稿になります。

本投稿は、日本とアメリカ株式市場の振り返りをしています。
 ①日米主要株価指数について
 ②日本市場振り返り:セクター成績
 ③アメリカ市場振り返り:セクター成績
  好不調3セクターをピックアップして分析しています。
 ④アメリカ主要銘柄決算内容
の順でまとめています。

主要指数成績

指数終値先週末差昨年末比先週末比
NYダウ34,861.24106.31-4.06%+0.31%
NASDAQ14,169.30275.46-9.43%+1.98%
S&P5004,543.0679.94-4.68%+1.79%
日経平均28,149.841,322.41-2.23%+4.93%
TOPIX1,981.4772.20-0.55%+3.78%
マザーズ761.1821.04-22.95%+2.84%

日本株が強い動きを見せ、TOPIXは昨年末株価と近くなってきました。
NASDAQやマザーズなどハイテク関連が多い指数はまだ回復途中です。

 

●前週との比較/4週間成績

2022年3月4週 株価成績

今年に入ってから、ほぼずっとマイナスで推移していた株式相場ですが、
今週に入り2週連続プラスとなりました。

中でも日本株が強い動きを示しています。

日本市場振り

2022年3月4週目 東証セクター成績

2022年3月4週 東証セクター結果TOP10

31業種プラス、2業種マイナスとなっています。
先週下がった鉱業が今週は大幅プラス。非鉄金属や石油・石炭含めたコモディティが強い動きでした。
コモディティが強い結果+高配当狙いで商社株(卸売業)も強い結果でした。

一方で超高配当の海運業は大きくマイナス。
今まで大きく上がっていた反動で、配当をもらうよりもキャピタルゲイン狙いで売却されていると思います。

2022年3月4週 東証セクターヒートマップ

3/22、3/23は特に強い動き。
3/24、3/25は少し鈍化していることが分かります。

・繊維製品:9連続プラス
・鉄鋼、非鉄金属、他製品、卸売業:7連続プラス

アメリカ市場振り返り

2022年3月4週 アメリカ市場ヒートマップ

上図はアメリカ全体のヒートマップです。
finizは無料で色々と調べることができるすごいサイトです。
 

セクター別成績

2022年3月4週目 アメリカセクター成績

10業種プラス、1業種マイナス。
エネルギーと素材(コモディティ)が非常に強い結果でした。
一方、先週好調であったヘルスケアが唯一のマイナス。

TOP:Energy(エネルギー)

石油・ガス掘削+12.20%
一般炭+10.32%
石油・ガスE&P+9.37%
石油・ガス設備・サービス+9.12%
石油・ガス統合+7.37%
石油・ガス中流+7.12%
石油・ガス精製・マーケティング+6.37%
ウラン+3.21%
すべての分類でプラスとなっています。
大型銘柄は下記のとおりです。

 

 

 

 

No.2:Basic Materials(素材:コモディティ)

+9.56%
農業投入物+9.00%
その他の工業用金属および鉱業+7.09%
+6.37%
アルミニウム+5.69%
原料炭+3.67%
化学薬品+3.39%
ゴールド+3.10%
特殊化学品+1.38%
その他の貴金属および鉱業+0.80%
+0.68%
建材-2.23%
紙および紙製品-4.82%
製材・木材生産-8.61%
建材関係が悪いパフォーマンスでした。
鉄・非鉄・ゴールドなどの金属関連、農作物が好調でした。

No.3:Utilities(公共事業)

ガス+5.26%
電気+3.27%
多様+3.11%
水道+1.37%
リサイクル+0.88%
発電-4.88%

発電以外は堅調な動きでした。

ワースト1:Healthcare(ヘルスケア)

医療流通+2.02%
ヘルスケアプラン+0.84%
製薬会社-一般+0.31%
製薬会社-スペシャリティ&ジェネリック+0.18%
医療施設-0.11%
製薬小売業者-0.32%
医療機器および消耗品-1.55%
健康情報サービス-1.60%
医療機器-1.70%
診断と研究-1.86%
バイオテクノロジー-2.54%

大きな動きは無いものの、一番ボリュームの大きいバイオテクノロジー関連のマイナスが響いています。

大型株の動きは下記のとおりです。

アストラゼネカ+3.00%
メルク+2.82%
ユナイテッドヘルス+1.37%
アッヴィ+1.34%
ジョンソンエンドジョンソン+1.19%
イーライリリー+0.48%
ノバルティス+0.08%
サーモフィッシャー-2.51%
アボットラボラトリーズ-2.86%
ファイザー-3.17%

その中でアッヴィは1-3月クオーターNo.1の+21.2%です。

 

 

ワースト2:Real Estate(不動産)

不動産-多様化+5.78%
REIT-医療施設+3.63%
REIT-オフィス+1.16%
REIT-住宅ローン+1.14%
REIT-小売+1.09%
REIT-インダストリアル+0.10%
REIT-スペシャリティ-0.29%
REIT-住宅-0.31%
REIT-多様化-0.32%
REIT-ホテル&モーテル-0.51%
不動産サービス-1.11%
不動産開発-2.12%

REITは小幅な値動きで、全体的にはプラスとなっています。

ワースト3:Industrials(資本財)

航空宇宙および防衛+3.76%
鉄道+3.62%
農場および重機+3.29%
空港および航空サービス+2.32%
金属加工+1.41%
コングロマリット+1.16%
レンタル&リースサービス+0.82%
人材派遣および雇用サービス+0.79%
ビジネス機器および消耗品+0.44%
電気機器および部品+0.21%
専門ビジネスサービス+0.04%
エンジニアリング&建設-0.05%
航空会社-0.51%
特殊工業機械-0.55%
廃棄物管理-0.63%
統合された貨物とロジスティクス-0.99%
コンサルティングサービス-1.82%
産業流通-2.57%
汚染と処理の管理-2.92%
セキュリティと保護サービス-3.20%
海運-3.38%
ツールとアクセサリー-4.16%
トラック-4.99%
建築製品および設備-6.20%

素材株でも建材が不調、不動産株でも不動産開発が不調、資本財でも建築製品・設備が不調となっています。2月 の新築住宅販売件数が予想を下回った結果だと考えます。

ロッキードマーティン+6.45%
ディア・アンド・カンパニー+5.64%
レイセオンテクノロジーズ+5.03%
ユニオンパシフィック+4.62%
ハニウェル+1.58%
キャタピラー+1.11%
ゼネラルエレクトリック-1.64%
ボーイング-2.01%
ユナイテッドパーセルサービス-2.02%

ロシアとウクライナ戦争で防衛産業のロッキードマーティンがトップとなりました。

 

 

 

 

アメリカ主要銘柄決算内容

ナイキ(NKE)

●四半期業績 (3Q):3Qの業績は増収減益

売上高対前年同期5%増の109億ドル。予想より+2.6%
純利益対前年同期13.5%増の16.3億ドル。予想より+6.9%
PER前年同期の水準から0.03ドル減少。予想より+0.12ドル

●通期:9か月累積業績は増収増益

売上高対前期7.1%増の345億ドル
純利益対前期9.2%増の46.1億ドル
PER前期の水準から0.23ドル増加

予想を上回る好決算となりました。
今年に入ってから大きく値を下げていた株価は決算を受け、少し回復しています。

 

 

 

カーニバル(CCL)

●四半期業績 (1Q)

売上高前年同期の62.4倍となる16.2億ドルに増加。予想より-28%
純利益前年同期の-19.7億ドルから赤字幅が縮小し-18.9億ドル。予想を下回る
PER前年同期の水準から0.14ドル増加。予想より-0.3ドル

豪華客船株のカーニバルはまだコロナから脱却できていません。
逆に上がり代があるということですが。

 

 

 

アドビ(ADBE)

●四半期業績 (1Q):1Qの業績は増収増益

売上高対前年同期9.1%増の42.6億ドル。予想より+0.5%
純利益対前年同期0.4%増の12.7億ドル。予想より-21%
PER前年同期の水準から0.05ドル増加。予想より-0.01ドル

純利益が予想よりかなり悪い結果でした。
これを受けて株価は大きなボリュームとともに値を下げています。

 

 

 

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