【アメリカ・日本株】週間振り返り~2022年6月4週目

2022年6月4週目日米主要株価指数振り返り市場振り返り
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2022年6月20日~6月24日までの株式市場振り返りです。

先週までは酷かったけど、大きく上げましたね!

先週までの暴落はインフレ指数が予想よりも高止まりしており、FOMCにて大幅利上げが決定したことが要因でした。
今週はFRBのパウエル議長の議会証言が注目されていました。
更なるタカ派発言が無かったことから、安心感から急速な買戻しがありました。

7/13に発表されるアメリカCPI(消費者物価指数)が注目されています。ここで更にインフレが加速すると株価は暴落する可能性が高いです。

2022年5月度のCPI

2022年6月10日終了時点為替円USD

リセッションが現実的になってきており、今まで高騰していた原油価格が一服してきています。

2022/6/24終了時点原油価格日足チャート

50日移動平均線(紫)を割り込み、現在100日移動平均線付近で推移しています。日米ともに石油関連株が急落しています。

ガソリン価格も高いし、落ち着いてほしいですね!

エクソンモービルを最近買っていましたが利確しました。
ここまで落ちるとは・・・とは思いましたが、プラスギリギリを確保できたので、ひとまず良かったです。

アメリカ金利が少し下落傾向ですが、5年と10年で逆イールドになっているため、リセッションの兆候が確認できます。
それが6月に入ってからずっと同様の傾向が続いており、将来的には黄色信号だと考えています。

2022/6/24終了時点アメリカ10年利回り

為替は1ドル136円を更新した後、伸び悩んで小康状態となっています。
MACDがクロスしかけており、下落トレンドになるかもしれません。

2022/6/24終了時点ドル円日足チャート

本投稿は、日本とアメリカ株式市場の振り返りをしています。
 ①日米主要株価指数について
 ②日本市場振り返り:セクター成績
 ③アメリカ市場振り返り:セクター成績
  好不調3セクターをピックアップして分析しています。
 ④アメリカ主要銘柄決算内容
の順でまとめています。

主要指数成績

2022年6月4週目日米主要株価指数

昨年末比で大きく下がっているアメリカ株及びマザーズ指数が大暴騰でした!
下落が大きいものほど上昇幅が高い結果でした。

昨年末比で見ると、
・ハイテク関連株が多い、NASDAQとマザーズは大きくマイナス
・時価総額が高く大型株の影響が強いNYダウやTOPIXは「マシ」な結果
大型エコノミー株は、配当も多く入る銘柄が多いため、このようなボラティリティが高い相場では安心感があります。

 

●前週との比較/4週間成績

2022年6月直近4週間日米株価結果

アメリカ株は先週まで3週続けての下落でしたが、今週は暴騰。
現時点でマザーズ指数以外は月間マイナスであるため、来週の動きに注目しています。

日本市場振り

日経平均日足チャート

2022/6/24終了時点日経平均日足チャート

2022年6月4週日本株式市場週内チャート

6/21、6/24に大きく上昇しています。

●日経平均は中長期下落トレンドの中心程度に推移しており、50日移動平均線(紫ライン)から-1.3%程度乖離があります。そこをアウトブレイクできるかが次週の見所です。

●マザーズ指数は50日移動平均線(紫ライン)から-0.7%程度の乖離があります。
6/24のアメリカ株の勢いがあるため、アウトブレイクしそうな期待が持てます。

セクター成績

nikkei225jp.comは日経平均ヒートマップとしての使い方が有用です。
また、世界各国株式相場やコモディティ、仮想通貨、為替についての情報も盛り沢山なサイトです。

2022年6月4週目東証セクターヒートマップ

2022年6月4週終了時点東証セクター年間成績

2022年6月4週目東証セクター成績TOP10

2週間前まで好調であった、石油関連株が大きく下落しています。
・鉱業:-8.54%→-10.51%
・石油石炭:-7.07%→-7.23%
と先週よりも今週の方がマイナス幅が拡大しています。
その恩恵もあり、空運株が+5.37%と大きく上昇しました。

また、リセッション時に堅調な結果が得られる医薬関連が+6.53%とセクタートップの成績となっています。

 

アメリカ市場振り返り

日足チャート

2022年6月4週目アメリカ主要株価指数チャート

6/20が休みであったため、4日間結果です。
6/22以外の3日間で大きく上昇しています。特に6/24は暴騰でした。
50日移動平均線(紫ライン)との乖離は、全指数-3%強と乖離があり、日本株より上げ代があります。
次週はそこをアウトブレイクできるかが注目です。

ヒートマップ

finvizはアメリカ市場全体を把握するのに有用なサイトです。
ヒートマップとして物凄く有益ですし、セクターや各銘柄の調子が一気に分かります。
しかも無料です。

2022年6月4週目アメリカ志市場ヒートマップ

エネルギーと素材株以外は一面緑となっており、アメリカ市場が全体的に大きく上昇したことが分かります。

セクター別成績

2022/6/24までの週間アメリカセクター成績比較

エネルギーと素材株以外は大きく上昇しました。
一般消費財セクターがTOP業種。一方エネルギーは2週連続最下位となっています。

成績上位下位3セクターをピックアップしました。

TOP:Consumer Cyclical(一般消費財、消費者循環)

会社ティッカー1週間1か月3か月6か月1年年初来
アリババBABA15.94%42.62%2.15%-0.16%-46.14%-0.98%
テスラTSLA15.30%17.35%-27.30%-26.94%8.43%-30.25%
アマゾンAMZN12.35%11.87%-28.84%-31.91%-32.47%-30.15%
ホームデポHD3.49%-1.71%-10.38%-28.47%-9.25%-31.81%
トヨタ自動車TM2.99%-0.95%-11.75%-12.28%-10.46%-14.15%

今週は大きく上昇していますが、テスラ、アマゾン、ホームデポは年初来で30%を超えるマイナスとなっています。ここを起点として反転できるかが注目です。

 

 

 

 

 

 

No.2:Real Estate(不動産)

会社ティッカー1週間1か月3か月6か月1年年初来
KEホールディングスBEKE26.39%68.79%42.68%-2.74%-63.81%-6.46%
クラウンキャッスルインターナショナルCCI12.90%-8.67%-0.18%-12.32%-10.69%-16.17%
アメリカンタワーAMT11.73%1.21%11.11%-6.97%-0.95%-10.55%
エクイニクスEQIX11.44%2.58%-3.16%-15.82%-11.57%-18.52%
プロロジスPLD9.66%2.09%-21.36%-24.45%1.09%-27.19%

KEホールディングスは中国の会社です。驚異的な上昇です。

 

 

 

 

 

 

No.3:Communication Services(コミュニケーションサービス)

2週連続TOP3です。

会社ティッカー1週間1か月3か月6か月1年年初来
GoogleGOOGL11.26%11.33%-16.67%-19.42%-3.69%-18.55%
メタMETA5.77%-6.13%-22.50%-48.51%-50.42%-49.41%
コムキャストCMCSA4.38%-8.13%-15.45%-19.29%-29.41%-21.38%
ベライゾンVZ4.34%0.55%-0.08%-3.43%-9.60%-1.92%
ウォルトディズニーDIS3.71%-3.75%-29.63%-35.62%-45.05%-36.87%

メタプラットフォームズ、ウォルトディズニーは年初来で-49.41%、-36.87%と暴落しており、そろそろ下げ止まり?の可能性があります。
高配当株のベライゾンは安定感が凄いです。

ワースト1:Energy(エネルギー)

2週連続ワースト1位です。

会社ティッカー1週間1か月3か月6か月1年年初来
エクソンモービルXOM-4.91%-7.94%4.22%42.48%34.69%42.02%
シェブロンCVX-6.89%-16.14%-12.95%24.66%35.12%23.37%
シェルSHEL-2.84%-15.07%-7.47%16.98%21.77%17.30%

この2週間のマイナスで1か月間成績も大きくマイナスとなっています。
その中でエクソンモービルは耐えたという感じでしょうか。
5月中頃にエクソンモービルを短~中期投資前提に購入していましたが、暴落してきているため利確しました。ギリギリプラス・・・もう少し早く売れば。という感じでした。

 

 

 

 

ワースト2:Basic Materials(素材)

2週連続下位2位です。
コモディティ相場もピークを越えたのでしょうか。

名前1週間1か月3か月6か月1年年初来
特殊化学品5.59%-6.53%-6.88%-16.99%-9.68%-19.79%
建材2.80%-9.01%-19.50%-31.67%-27.47%-33.07%
化学薬品1.93%-9.59%-11.44%-8.99%-9.54%-12.51%
-1.86%-6.39%-29.71%-21.07%-38.88%-19.77%
製材・木材生産-2.44%-13.06%-15.80%-15.93%5.09%-20.10%
-2.71%-9.08%-22.79%-2.89%-12.19%-5.72%
-2.88%-15.36%-28.35%-10.82%-16.07%-11.54%
アルミニウム-3.27%-15.43%-43.35%-26.17%-18.20%-25.93%
農業投入物-3.95%-16.64%-21.63%7.14%21.23%5.39%
その他の貴金属および鉱業-4.92%-8.85%-27.79%-22.16%-45.14%-21.81%
紙および紙製品-6.28%-15.90%-22.48%-11.46%-21.23%-14.16%
原料炭-6.86%-13.54%-8.53%51.91%136.12%48.02%
その他の工業用金属および鉱業-7.09%-12.50%-21.23%0.36%-21.42%-0.94%
-9.46%-16.05%-35.96%-16.44%-16.14%-19.60%

分類で見ると、化学品関連が大きく上昇しています。
しかし金属関連が大きく下がっており、特に銅やアルミニウムなどの工業資源の下落がこの3か月目立ちます。つまり景気が落ちることを織り込み始めています。

ワースト3:Industrials(資本財)

名前1週間1か月3か月6か月1年年初来
人材派遣および雇用サービス9.13%4.50%-5.95%-12.61%-0.49%-15.08%
航空会社9.00%-7.67%-14.21%-17.94%-31.96%-18.34%
コンサルティングサービス8.52%2.59%-9.06%-17.00%-4.33%-18.82%
専門ビジネスサービス8.15%-0.15%-11.96%-17.32%-22.61%-19.28%
トラック8.15%3.44%-19.92%-28.28%-13.79%-31.44%
電気機器および部品7.98%0.66%-20.83%-30.64%-34.03%-31.40%
空港および航空サービス7.26%-3.81%-13.03%-17.19%-14.18%-19.55%
統合された貨物とロジスティクス6.64%6.56%-9.26%-10.82%-12.91%-13.67%
廃棄物管理6.49%-3.99%-5.79%-8.96%4.12%-12.19%
ビジネス機器および消耗品6.45%-1.59%-4.34%-17.83%-19.17%-21.28%
エンジニアリング&建設6.38%-2.23%-16.63%-20.13%-9.58%-22.73%
セキュリティと保護サービス5.32%-2.43%-10.30%-17.44%-27.80%-19.02%
産業流通5.28%-1.55%-13.36%-21.16%-6.71%-23.90%
建築製品および設備5.05%-6.77%-17.07%-30.33%-19.26%-32.63%
航空宇宙および防衛4.90%0.62%-12.15%-0.93%-9.46%-2.54%
ツールとアクセサリー4.85%-2.62%-10.96%-21.61%-28.06%-24.28%
金属加工3.98%-7.06%-11.81%-5.68%-12.66%-6.42%
レンタル&リースサービス3.78%-6.69%-27.51%-26.45%-18.11%-27.53%
鉄道3.64%0.05%-17.52%-10.70%-3.65%-13.14%
汚染と処理の管理3.58%-1.66%-16.72%-22.80%-25.43%-23.76%
特殊工業機械3.33%-4.76%-15.28%-21.61%-21.64%-24.12%
コングロマリット-1.42%-4.18%-7.96%-7.23%-12.66%-7.98%
農場および重機-2.43%-8.21%-21.86%-11.70%-17.11%-13.14%
海上輸送-4.90%-21.86%-24.69%1.29%-5.58%-4.74%
会社ティッカー1週間1か月3か月6か月1年年初来
ユナイテッドパーセルサービスUPS6.45%5.28%-14.61%-12.06%-11.06%-14.48%
レイセオンRTX5.23%1.06%-7.38%12.05%8.46%9.46%
ユニオンパシフィックUNP3.65%-0.60%-20.14%-11.16%-1.23%-14.35%
ロッキードマーティンLMT3.52%-5.36%-6.82%22.12%10.94%17.90%
ハネウェルHON0.08%-5.23%-7.54%-10.81%-17.30%-13.66%

防衛株大手が堅調です。

 

 

 

 

 

 

アメリカ主要銘柄決算内容

マネックス証券の決算フラッシュを参照しています。
データが無い場合は、https://jp.investing.com/を参照しています。

アクセンチュア (ACN)

3Qの業績は増収増益

売上高対前年同期21.8%増の162億ドル。アナリスト予想より+0.7%
純利益対前年同期15.3%増の17.9億ドル
EPS前年同期の水準から0.39ドル増加。アナリスト予想より-0.04ドル

ガイダンスを発表し、来四半期売上が予想より-3.8%
通期売上予測はアナリスト予想よりも+3.1%
決算EPSはミスしていますが、売上高は予想を上回る結果であり、ガイダンスも通期で予想を上回る結果であることから株価は上昇しています。

 

 

カーニバル (CCL)

クルーズ株。アフターコロナで伸ばせるか注目です。
2Qの業績は増収増益。

売上高前年同期の48倍となる24億ドルに増加。アナリスト予想より-13%
純利益前年同期の-20.7億ドルから赤字幅が縮小し-18.3億ドル
EPS前年同期の水準から0.22ドル増加。アナリスト予想より-0.53ドル

決算は予想よりもダメでしたが、株価は出来高を伴い大幅上昇。
下がりすぎているため割安感で買われていると思います。

 

 

 

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