【米経済指標強すぎ】個人消費支出上昇➡NASDAQ急落 週間振り返り~2023年2月4週目

2023年2月4週株式市場振り返り市場振り返り

2023年2月20日~2月24日までの株式市場振り返りです。

2月に入ってからアメリカ経済指標強すぎですね・・

NASDAQが3%超え下落でした。。

先週に続き、今週も注目の経済指標が発表されました。
特に2/22のFOMC議事要旨公表、2/24個人消費支出が注目されていました。

FOMCは1月までのディスインフレ指標だったこともあり、予想通りだったわけですが、その時の議論がどうだったのか?注目されていました。
議事要旨からは、0.5%利上げを支持する人もいたことが分かり、タカ派寄り意見もありました2月からの経済指標が強すぎたこともあり、3月FOMCは厳しいものになりそうです

個人消費支出からは、前月よりも上昇したことも懸念されました。根強い物価上昇になっていることから長い闘いになりそうです。

日本は、次期日銀総裁植田氏の国会での所信表明に注目が集まりました。金融緩和継続支持もあり、ハト派寄り発言➡市場は安堵となっています。アメリカ指標も合わさり、ドル円が136円台まで円安に振れています。

日米主要株式指数はすべてマイナスとなり、特にアメリカ株は急落となっています。

 

・NYダウ -2.99%
・NASDAQ -3.33%
・S&P500 -2.67%
・日経平均 -0.22%
・TOPIX -0.18%
・マザーズ -2.25%

本投稿は、日本とアメリカ株式市場の振り返りをしています。
 ①アメリカ経済指標について
 ②株式以外の重要指数について(金利、為替、原油)
 ③日米主要株価指数について
 ④日本市場振り返り:セクター成績
 ⑤アメリカ市場振り返り:セクター成績
  好不調3セクターをピックアップして分析しています。
 ⑥アメリカ主要銘柄決算内容

の順でまとめています。

  1. アメリカ経済指標
    1. FOMC議事要旨
    2. 購買担当者景気指数(PMI)
      1. 総合購買担当者指数(PMI)
      2. 製造業購買担当者指数(PMI)
      3. サービス業購買担当者指数(PMI)
    3. 建築指数
      1. 中古物件販売件数
      2. 中古住宅価格 中央値
      3. 新築住宅販売件数
      4. 新築住宅販売件数
    4. GDP改定値 2022年4Q
      1. GDP成長率(年率換算) 改定値 
      2. 個人消費支出 改定値
    5. 物価指数
      1. GDPデフレーター 改定値 
      2. 個人消費支出価格指数(PCEデフレーター)  前年同月比
      3. 個人消費支出価格指数(PCEコアデフレーター)  前年同月比
    6. 個人消費支出(PCE)
    7. 個人所得
    8. 次週注目の経済指標
  2. 株式以外の重要指標
    1. 2023年FOMC時 金利見通し
    2. 2023年3月FOMC時 利上げ確率
    3. 長期金利
    4. 為替(ドル円)
    5. 原油価格WTI
  3. 主要指数成績
  4. 日本市場振り
    1. 主要指数結果
    2. 日経平均日足チャート分析
    3. TOPIX日足チャート分析
    4. マザーズ指数日足チャート分析
    5. 過去1年間成績
    6. セクター成績
  5. アメリカ市場振り返り
    1. 主要指数結果
    2. NYダウ日足チャート分析
    3. NASDAQ総合指数日足チャート分析
    4. S&P500日足チャート分析
    5. 過去1年間推移
    6. ヒートマップ
    7. セクター別成績
      1. TOP:生活必需品: -0.38%
      2. No.2:公共事業:-1.71%
      3. No.3:ヘルスケア:-1.97%
      4. ワースト1:一般消費財:-5.28%
      5. ワースト2:コミュニケーションサービス:-5.07%
      6. ワースト3:不動産:-4.40%
  6. アメリカ主要銘柄決算(四半期)
    1. ホーム・デポ(HD)
    2. メドトロニック(MDT)
    3. ウォルマート(WMT)
    4. パロ・アルト・ネットワークス(PANW)
    5. TJXカンパニーズ(TJX)
    6. バイドゥ(BIDU)
    7. エヌビディア(NVDA)
    8. アリババ(BABA)
    9. モデルナ(MRNA)
    10. ドミノ・ピザ(DPZ)
    11. インテュイット(INTU)
    12. 次週決算発表の注目銘柄

アメリカ経済指標

今週のアメリカ経済指標は、
・2/21:購買担当者景気指数(PMI)
・2/21:中古住宅販売件数
・2/22:2月FOMC議事要旨公表
・2/23:2022年4Q GDP改定値
・2/24:個人所得
・2/24:個人消費支出(PCE)
・2/24:新築住宅販売件数
が注目されました。

今週は良いニュースでしたが、市場としては悪いニュースとなってしまいました。

良いニュースは悪いニュースの意味合い
・景気指数が良い:FRBがタカ派になる➡長期金利上昇➡株安へ
・景気指数が悪い:FRBがハト派になる?➡長期金利下落➡株高へ
・景気指数が悪すぎ:リセッション局面➡株安へ
丁度よい塩梅が今は求められています。

FOMC議事要旨

2023/2/7 FRBパウエル議長

・過去3か月の物価指数は歓迎されるべき傾向
ほぼすべての参加者が0.25%利上げを支持
少数が0.5%利上げを主張
 ➡上昇幅が高い方が「十分な引締め水準金利」により早く近づけることができる。
  12月に当局が予想したターミナルレート水準5.1%を上回る必要がある
・インフレ率は目標の2%からは大きくかけ離れているため、継続的に政策金利を
  引き上げ、維持させることが重要

購買担当者景気指数(PMI)

総合購買担当者指数(PMI)

・1月:46.8
・2月予想:47.5
・2月結果:50.2
2月分は予想を上回り、大きく上昇しています。
8か月ぶりの高水準となっており、アメリカ経済は堅調なことが示されています。中でもサービス業が牽引しました。

アメリカ S&P Global総合購買担当者指数(PMI)

製造業購買担当者指数(PMI)

・1月:46.9
・2月予想:47.1
・2月結果:47.8
2月分は1月分及び予想を上回りました。
ただし好不況の分岐点である50を下回っている状態が続いています。「製造業」については経済が良くは無いことを示唆しています。

アメリカ 製造業購買担当者指数(PMI)

サービス業購買担当者指数(PMI)

・1月:46.8
・2月予想:47.2
・2月結果:50.5
2月分は1月分及び予想を大きく上回りました。
好不況の分岐点である50も上回っており、8か月ぶりの水準まで戻しています。

アメリカ サービス業購買担当者指数(PMI)

建築指数

中古物件販売件数

・12月:403万件
・1月予想:413万件
・1月結果:400万件
1月分は予想・先月を下回り、前年同月比で-36.9%という結果。
中古住宅市場は厳しい相場が続いています。

アメリカ 中古物件販売件数

中古住宅価格 中央値

・12月:366,500USD
・1月:359,000USD
1月分は7か月連続前月を下回り、前年同月比で1.3%となり、ほぼ元通りの価格に戻ってきました。

アメリカ 中古住宅価格 中央値

新築住宅販売件数

・12月:62.5万件
・1月予想:61.8万件
・1月結果:67.0万件
1月分は予想・先月を上回り、前月比+7.2%という高い伸び。
前年同月比では-19.4%と冷え込みは解消されてはいません。

アメリカ 新築住宅販売件数

新築住宅販売件数

前年同月比で2022年はずっとプラスとなっていましたが、
2023年1月はマイナス成長となりました。
価格が下がったことも新築販売件数が増えた要因となっています。

アメリカ 新築住宅販売価格

GDP改定値 2022年4Q

GDP成長率(年率換算) 改定値 

【2022年】
・1Q:-1.6%
・2Q:-0.6%
・3Q:+3.2%
・4Q:+2.7% (速報値:+2.9%)
速報値から下方修正となりました。年末商戦苦戦で国内消費が少なかったことが要因の一つです。

アメリカ GDP成長率(年率換算) 改定値 2022年4Q

個人消費支出 改定値

【2022年】
・1Q:+1.3%
・2Q:+2.0%
・3Q:+2.3%
・4Q:+1.4% (速報値:+2.1%)
速報値から大幅下方修正となりました。年末商戦が不発の影響。
その反動からか年明けからは小売りが活況

アメリカ 個人消費支出 改定値 2022年4Q

物価指数

GDPデフレーター 改定値 

【2022年】
・1Q:+8.4%
・2Q:+9.1%
・3Q:+4.4%
・4Q:+3.9% (速報値:+3.5%)
速報値から大幅上方修正となりました。最近の物価データからも上方修正は頷ける内容。

アメリカ GDPデフレーター 改定値 2022年4Q

個人消費支出価格指数(PCEデフレーター)  前年同月比

・12月:+5.3% (速報値:+5.0)
・1月予想:+4.9%
・1月結果:+5.4%
12月分が上方修正されています。予想を大きく上回る+前月から上昇してしまったことがショッキング➡発表後株価は急落しています。

個人消費支出価格指数(PCEデフレーター)  前年同月比

個人消費支出価格指数(PCEコアデフレーター)  前年同月比

コア:エネルギーと食料品を除いた指数

・12月:+4.6% (速報値:+4.4)
・1月予想:+4.3%
・1月結果:+4.7%
12月分が上方修正されています。価格変動が大きいエネルギーと食料品を除いたコア指数も予想を大きく上回る+前月から上昇してしまっている
➡発表後株価は急落しています。

個人消費支出価格指数(PCEコアデフレーター)  前年同月比

個人消費支出(PCE)

・12月:-0.1% (速報値:-0.2)
・1月予想:+1.0%
・1月結果:+1.8%
12月分が上方修正されています。1年ぶりの予想を大きく上回る水準に達しています。
➡発表後株価は急落しています。

個人消費支出 PCE  (前月比)

個人所得

・12月:+0.3% (速報値:+0.2)
・1月予想:+0.9%
・1月結果:+0.6%
12月分が上方修正されています。予想より賃金の伸びが鈍化したことは好感されています。

個人所得(前月比)

次週注目の経済指標

・2/28:シカゴ購買部協会景気指数
・2/28:コンファレンスボード消費者信頼感指数
・3/1:ISM製造業景気数
・3/3:ISM非製造業景気指数
が注目されています。

 
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株式以外の重要指標

2023年FOMC時 金利見通し

2/3雇用統計以降、FRBがタカ派になるデータが揃ってきており、5.25~5.50%(今から3回利上げ)がターミナルレートと想定されています。
更にターミナルレートが5.50~5.75%となる確率も上がってきています
先週までは年内に利下げを想定されていましたが、利下げが無いことを織り込んでいます。

現時点のシナリオ)
・2023年3月:+0.25% 
・2023年5月:+0.25% 
・2023年6月:+0.25%  ここがターミナルレート:5.25~5.50%

 →FOMCドットチャートでは、2023年末で5.1%(中央値)であり、それを超えた
  予想となっています。3月FOMCでドットチャートが更新されるため注目です。

2023年政策金利確率 CME FedWatch

2023年3月FOMC時 利上げ確率

3月+0.25%の利上げ確率が82%となっていますが、+0.5%利上げ確率が上昇しています。

2023年3月FOMC時 利上げ確率

長期金利

●2/17終了時点

・2年金利:4.820% (先週末比:+0.197%)
・5年金利:4.215% (先週末比:+0.182%)
・10年金利:3.947%(先週末比:+0.125%)
・30年金利:3.934%(先週末比:+0.062%)
短期側の上昇が大きくなっています。
➡引き続き長短金利差が拡大しています。

●10年金利
200日移動平均線(赤ライン)で反発して以降、50日移動平均線(紫ライン)と100日移動平均線(黄ライン)を一気に上抜けして右肩上がりで推移。今週は節目の4.0%を見据えた動きとなりました。

アメリカ10年債券利回り日足チャート

●10年金利と2年金利との差
2022/7/5~ずっとマイナス。差が再度拡大中

アメリカ10年と2年の金利差チャート

金利と株価について下記記事にて詳しく記載しています。

金利は逆イールド状態であることから、すぐにはリセッションにはならなくても、近い将来はリセッションが確実になってきています。
リセッションに強いセクターを下記記事でまとめています。

2023年もアメリカ金利で大きく株式市場は変動すると予想されていますが、中期的に見ると金利は下落していく方向であるため、私は、債券・ゴールド・新興国に着目しています。

為替(ドル円)

2/3雇用統計以降、ドル高円安に傾向が転換しています。
135円前半が上値レジスタンスでしたが、2/24の米PCE結果を受けたことで一気に136.5円まで円安に振れました。

為替ドル円日足チャート

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原油価格WTI

100日移動平均線(黄色ライン)と50日移動平均線(紫ライン)が意識されており、そこで上値を抑えられているような動きとなっています。下値サポートラインは72.5と70USD。CPI結果からはエネルギー価格が上昇してしまっていることから、今後の原油価格次第で政策金利にも影響が出る可能性があります。

原油WTI日足チャート

主要指数成績

●先週末比/昨年末比

2023年2月4週日米主要株式指数結果

●過去4週履歴

2023年2月4週日米主要株式指数結果過去4週履歴

●アメリカ株
先週末からハイテク・グロース株中心に下落しています。

・NYダウ -2.99%
・NASDAQ -3.33%
・S&P500 -2.67%

●日本株
★株価上昇要因
 ・ドル高円安➡輸出関連中心に上昇
 ・日米長期金利高止まり➡銀行・保険株など中心に上昇
★株価下落要因
 ・日米長期金利高止まり➡グロース株下落

・日経平均 -0.22%
・TOPIX -0.18%
・マザーズ -2.25%

2022年は1年を通じて

・グロース株が多い、NASDAQとマザーズは大きくマイナス
・時価総額が高く大型株の影響が強いNYダウやTOPIXは「マシ」な結果

となりました。金利が下がっていくときはグロース株優位な展開はあると思いますが、リセッションが起きるとグロース株は厳しくなることが予想されています。
FRBがタカ派姿勢が続くとなるとグロース株が再度下落する可能性も出てきています。
一方で、大型バリュー株は、配当も多く入る銘柄が多いため、このようなボラティリティが高い相場では安心感があります。

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日本市場振り

主要指数結果

アメリカ株に追従する形ですが、2/24の次期日銀総裁植田氏ハト派寄り発言で、市場は安堵感が出た為、株価が上昇しています。

2023年2月4週日本株式指数結果

日経平均日足チャート分析

日経平均日足チャート分析

サポートラインで複数回反発(赤丸)してきています。
上値レジスタンスライン(黄丸)と収束している移動平均線が近づいているため、近々トレンド転換する可能性があります。
2/22に200日、100日移動平均線を下抜けましたが、50日移動平均線付近で反発し、2/24に元の位置に戻りました

TOPIX日足チャート分析

TOPIX日足チャート

サポートラインで複数回反発(赤丸)し、下値が切り上がってきています。
上値レジスタンスライン(2020ポイント若しくは2000ポイント)で抑えつけられているような形となっています。

マザーズ指数日足チャート分析

マザーズ指数日足チャート

サポートラインで複数回反発(赤丸)し、下値が切り上がってきています。上値レジスタンスライン(790ポイント)で抑えつけられているような形となっています。今週は50日、100日移動平均線を下抜けました。

過去1年間成績

2022年1月に暴落したマザーズ指数は最近の上昇を経てプラスに転じています。
マザーズ指数 +14.77%
TOPIX    +7.04%
日経平均   +5.71%

2023/2/25 日本主要株式指数1年間日足チャート

セクター成績

nikkei225jp.comは日経平均ヒートマップとしての使い方が有用です。
また、世界各国株式相場やコモディティ、仮想通貨、為替についての情報も盛り沢山なサイトです。

●セクターヒートマップ

2023年2月4週東証セクターヒートマップ

●セクター成績TOP10

2023年2月4週東証セクター成績TOP10

●全セクター成績

2023年東証セクター成績利益

プラス:18業種、マイナス:15業種と上昇業種が多い結果となりました。
バリュー+高配当に資金がシフトしているような格好になっています。

・ゴム製品が1位:先週から好調。
・海運株が2位:バルチック海運急上昇+格付けUP

・サービス業最下位:リクルート決算イマイチ
・グロース下落:精密機器や電気機器など

アメリカ市場振り返り

主要指数結果

先週の物価指数(CPI、PPI)に続き、今週のPCEデフレーター、GDPデフレーターなどの結果からFRBがタカ派になる条件が揃ってきています。そのため長期金利が上昇してきているため、ハイテク・グロース株中心に下落しました。

2023年2月4週アメリカ主要株式指数結果

円安基調が一服してきています。2022年は、1年を通じて見ると、大きく円安に振れた一年になっています。
・2022年初:115円
・2022年終:131.1円
資産分散のためにもアメリカ銘柄を持っておく必要が更に上がってきています。
円安のため、中々ドルを持つことが厳しいですが、暴落相場はアメリカ株が買いやすい状態ではあるため、引き続き少量ですがアメリカ株へ投資を続けていきたいと考えています。
引き続き高配当株とS&P500、NASDAQ100への投資信託を積み立てていきます。

NYダウ日足チャート分析

サポートラインで複数回反発してきています。
上値レジスタンスラインで抑えつけられているような形となっており、三角持ち合いとなっています。今週になって、この三角持ち合いを下抜けてしまいました。

NYダウ日足チャート

NASDAQ総合指数日足チャート分析

平行サポートラインで複数回反発してきています。
上値レジスタンスライン(12,300ポイント)も平行であり長い目で見るとレンジ相場。
200日移動平均線(赤ライン)を守れるか注目です。

NASDAQ総合指数日足チャート

S&P500日足チャート分析

サポートラインで複数回反発し、下値を切り上げてきています。1月下旬に三角持ち合いを上へブレイク。今は、4200ポイントが上値レジスタンスライン?
今週末に200日移動平均線(赤ライン)まで下落しました。

S&P500 日足チャート

過去1年間推移

1月からの急騰でマイナス幅が減少してきました。
NYダウ:-1.22%
S&P500:-7.43%
NASDAQ総合指数:-15.43%

アメリカ市場株式指数 過去1年間推移

ヒートマップ

finvizはアメリカ市場全体を把握するのに有用なサイトです。
ヒートマップとして物凄く有益ですし、セクターや各銘柄の調子が一気に分かります。
しかも無料です。

2023年2月4週アメリカヒートマップ

真っ赤っか‥一般消費財が大きく下落、生活必需品がマシな結果。2022年に逆戻りのような形となっています。

セクター別成績

生活必需品、公共事業、ヘルスケアなどディフェンシブ・バリュー株へ資金移動がされてきているような格好になっています。

2023年アメリカセクター成績履歴

全セクターマイナスとなりました。

●上位3セクター
ディフェンシブ要素が強く、グロース株からの資金移動で、生活必需品・公共事業・ヘルスケアがマシな結果

●下位3セクター
・一般消費財:中国ECサイト株が大幅下落
・コミュニケーションサービス:グロース株が急落
・不動産:金利上昇の為、厳しい

これらセクターの大手株結果を下記にてまとめています。

TOP:生活必需品: -0.38%

アフターコロナでアルコール株のアンハイザー・ブッシュ・インベブが堅調です。
全体的にボラティリティが少ないセクターだということが分かります。

会社ティッカー1週間1か月3か月6か月1年年初来
アンハイザー・ブッシュ・インベブBUD2.45%0.02%7.85%16.02%-3.72%0.47%
プロクター・アンド・ギャンブルPG1.55%-1.74%-4.37%-4.50%-10.71%-8.12%
コカ・コーラKO1.05%-1.79%-4.03%-7.02%-2.84%-5.93%
ディアジオDEO0.58%-4.82%-2.61%-5.16%-11.92%-1.53%
ペプシコPEP0.26%2.34%-4.80%-1.84%5.56%-2.60%
モンデリーズ・インターナショナルMDLZ-0.20%0.85%-1.15%1.47%-1.10%-1.65%
ユニリーバ PLCUL-1.10%-0.42%2.40%7.12%-2.56%-0.14%
ウォルマートWMT-1.25%0.09%-6.08%5.56%5.49%0.48%
フィリップ モリス インターナショナル PM-1.71%-4.68%1.46%0.96%-9.22%-2.60%
コストコホールセールCOST-3.07%-0.46%-8.15%-10.05%-1.34%7.03%

No.2:公共事業:-1.71%

会社ティッカー1週間1か月3か月6か月1年年初来
ナショナル・グリッドNGG0.71%-1.74%3.48%-7.69%-12.88%5.11%
アメリカン・エレクトリック・パワーAEP-0.30%-2.08%-3.50%-11.91%6.84%-4.76%
デューク・エナジーDUK-1.39%-4.44%-0.78%-12.63%-0.77%-5.89%
センプラSRE-1.39%-2.33%-3.15%-7.81%16.19%0.48%
ドミニオンエナジーD-1.89%-8.54%-5.39%-32.39%-26.58%-7.05%
ザ・サザンSO-1.97%-4.01%-2.11%-18.14%2.74%-9.59%
エクセロンEXC-2.75%-0.24%4.74%-9.17%0.85%-4.42%
ネクストエラ・エナジーNEE-3.66%-4.79%-13.30%-17.80%0.83%-12.78%

No.3:ヘルスケア:-1.97%

メルク、あっび、ノボノルディスクが堅調です。

会社ティッカー1週間1か月3か月6か月1年年初来
メルクMRK3.17%1.20%2.80%22.09%44.90%-0.96%
アッヴィABBV2.13%3.33%-4.43%10.73%4.05%-5.51%
ノボノルディスクNVO2.10%1.95%22.72%28.70%44.96%4.63%
ノバルティスNVS-0.40%-7.75%-2.37%2.40%-1.04%-5.62%
ユナイテッドヘルスUNH-0.62%-1.66%-7.41%-9.72%5.38%-8.65%
イーライリリーLLY-1.36%-8.03%-10.87%0.87%34.97%-12.08%
ジョンソンエンドジョンソンJNJ-1.43%-7.99%-11.79%-5.80%-3.26%-11.71%
アストラゼネカAZN-2.33%-0.39%0.56%-1.88%9.63%-2.11%
サーモフィッシャーTMO-2.65%-5.65%-0.36%-5.30%2.69%-1.43%
ファイザーPFE-2.79%-7.37%-14.93%-11.98%-10.92%-18.52%

ワースト1:一般消費財:-5.28%

中国ECサイトのピンデュオデュオとアリババが暴落しています。
決算ミスのホームデポも大きく下落しました。

会社ティッカー1週間1か月3か月6か月1年年初来
マクドナルドMCD-0.81%-3.41%-4.03%1.08%6.41%0.06%
テスラTSLA-2.55%36.32%15.87%-33.73%-22.70%59.83%
トヨタ自動車TM-4.66%-6.91%-6.39%-11.94%-26.00%-0.39%
アマゾンAMZN-4.74%-3.79%0.32%-30.12%-35.44%11.31%
ナイキNKE-5.10%-6.92%11.39%5.95%-13.73%0.88%
スターバックスSBUX-5.52%-5.03%3.22%18.07%13.33%2.42%
ロウズカンパニーLOW-5.83%-2.22%-6.03%-3.30%-6.30%1.15%
ホームデポHD-7.65%-6.49%-8.69%-3.72%-3.82%-6.08%
ピンデュオデュオPDD-13.50%-13.23%25.40%57.34%61.56%2.66%
アリババBABA-13.68%-25.99%17.12%-3.80%-18.88%1.03%

ワースト2:コミュニケーションサービス:-5.07%

ネットフリックスは一部価格を下げることが報道されたため株価が下落。アルファベット(google)はChatGPTが驚異的と考えられ、AI競争激化を想定されたことで株価下落が続いています。

会社ティッカー1週間1か月3か月6か月1年年初来
AT&TT-0.10%-5.78%1.26%6.83%8.09%4.51%
アメリカ・モヴィルAMX-0.24%-3.35%0.05%17.33%22.16%12.58%
アクティビジョン・ブリザードATVI-0.89%2.92%1.24%-3.10%-4.82%0.35%
メタ・プラットフォームズMETA-1.19%20.42%52.90%4.37%-14.14%41.59%
TモバイルTMUS-1.58%-2.47%-4.74%-0.63%18.91%3.15%
ベライゾンVZ-2.76%-3.94%-1.17%-11.04%-27.47%-1.68%
ウォルト・ディズニーDIS-5.23%-7.23%4.25%-13.84%-31.24%15.45%
アルファベットGOOGL-6.68%-6.40%-8.16%-21.60%-30.14%1.02%
コムキャストCMCSA-6.85%-7.73%5.41%-0.30%-18.01%5.80%
ネットフリックスNFLX-9.57%-13.81%10.62%38.13%-13.69%7.55%

ワースト3:不動産:-4.40%

長期金利上昇により、ローン金利が上昇し再度株安へなっています。

会社ティッカー1週間1か月3か月6か月1年年初来
サイモン プロパティSPG-2.03%-2.68%2.05%14.20%-9.13%3.70%
パブリック ストレージPSA-2.11%0.33%-2.04%-14.51%-13.67%4.66%
プロロジスPLD-3.51%-3.43%4.84%-7.43%-13.77%7.67%
エクイニクスEQIX-5.18%-4.86%4.38%1.99%1.58%4.54%
クラウンキャッスルCCI-6.15%-9.84%-5.71%-24.98%-17.99%-3.30%
アメリカン・タワーAMT-7.67%-10.49%-10.27%-25.99%-13.95%-7.61%
投資の勉強法
YouTubeでも大活躍中の「バフェット太郎氏」「高橋ダン氏」
投資初心者にも非常に分かりやすい内容で、おススメです!

アメリカ主要銘柄決算(四半期)

比較的時価総額が小さい企業の決算発表が多数ありラッシュが続いています。
大手株に絞って決算発表をまとめました。

ホーム・デポ(HD)

世界最大のホームセンター・住宅リフォーム・建設資材小売チェーン
2月21日 寄り付き前に決算発表

●売上高: 前年同月比 +0.3% の 358.3 億ドル。 アナリスト予想より -0.4%
●EPS: 前年同月比 +0.09 の 3.30 ドル。 アナリスト予想より +0.02 ドル

4Q決算は前年同期比で増収増益売上高は予想を下回るもののEPSは予想を上回る結果
配当10%UP
通期決算は前年度比で増収増益
来年度ガイダンス:売上高は横ばい、EPS成長率は1ケタ台半ばと予想を下回る内容
久しぶりの決算ミス発表後、若干株価は大きく下落しています。

ホームデポ(HD)株価

HDの株価とチャート — NYSE:HD — TradingView
Home Depot, Inc. (The)のライブチャートで株式のプライスアクションを確認して下さい。市場予測やHDの財務や市場ニュースもチェック。

メドトロニック(MDT)

慢性疾患の治療用医療機器の開発・製造を手掛ける世界最大の医療機器会社
2月21日 寄り付き前に決算発表

●売上高: 前年同月比 -0.4% の 77.3 億ドル。 アナリスト予想より +2.5%
●EPS: 前年同月比 -0.07 の 1.30 ドル。 アナリスト予想より +0.03 ドル

3Q決算は前年同期比で減収減益ながら、売上高・EPSは予想を上回る結果
通期決算(3Qまで)は前年度比で減収減益
来四半期ガイダンス:前年同期比で売上高・EPSともに上昇する内容
来年度ガイダンス:EPSは今期比で大幅上昇
決算発表後、株価は少し上に行きましたが、ほぼ変化が無い結果でした。

メドトロニック(MDT)株価

MDTの株価とチャート — NYSE:MDT — TradingView
Medtronic plcのライブチャートで株式のプライスアクションを確認して下さい。市場予測やMDTの財務や市場ニュースもチェック。

ウォルマート(WMT)

世界最大のスーパーマーケット
2月21日 寄り付き前に決算発表

●売上高: 前年同月比 +7.3% の 1640.5 億ドル。 アナリスト予想より +2.7%
●EPS: 前年同月比 +0.18 の 1.71 ドル。 アナリスト予想より +0.19 ドル

4Q決算は前年同期比で増収増益。売上高・EPSともに予想を上回る好決算
通期決算は前年度比で増収減益
来四半期ガイダンス:EPSは市場予想を下回る内容
来年度ガイダンス:EPSは市場予想を下回る内容
決算発表後、株価はほぼ変化が無い結果でした。

ウォルマート(WMT)株価

WMTの株価とチャート — NYSE:WMT — TradingView
Walmart Incのライブチャートで株式のプライスアクションを確認して下さい。市場予測やWMTの財務や市場ニュースもチェック。

パロ・アルト・ネットワークス(PANW)

サイバーセキュリティ企業
2月21日 引け後に決算発表

●売上高: 前年同月比 +25.4% の 16.55 億ドル。 アナリスト予想より +0.3%
●EPS: 前年同月比 +0.47 の 1.05 ドル。 アナリスト予想より +0.27 ドル

・2Q決算は前年同期比で増収増益。売上高・EPSともに予想を上回る好結果
・通期決算(2Qまで)は前年度比で増収増益
来四半期ガイダンス:EPSは市場予想を上回り、売上高は市場予想を下回る内容
来年度ガイダンス:売上高は市場予想を上回る内容
決算発表後、株価は前日比+12.5%と急上昇となりました。

パロ・アルト・ネットワークス(PANW)株価

PANWの株価とチャート — NASDAQ:PANW — TradingView
Palo Alto Networks, Incのライブチャートで株式のプライスアクションを確認して下さい。市場予測やPANWの財務や市場ニュースもチェック。

TJXカンパニーズ(TJX)

アパレル、ホームインテリアなどを提供する大手小売会社
2月22日 寄り付き前に決算発表

●売上高: 前年同月比 +4.8% の 145.2 億ドル。 アナリスト予想より +3.3%
●EPS: 前年同月比 +0.11 の 0.89 ドル。 アナリスト予想より 0.00ドル 

4Q決算は前年同期比で増収増益。売上高予想を上回り、EPSは予想と一致。
通期決算は前年度比で増収増益
来四半期ガイダンス:売上高成長率は市場予想を下回る内容
来年度ガイダンス:売上高・EPSともに市場予想を下回る内容
決算発表後、株価は下落しました。

TJXカンパニーズ(TJX)株価

TJXの株価とチャート — NYSE:TJX — TradingView
TJX Companies, Inc. (The)のライブチャートで株式のプライスアクションを確認して下さい。市場予測やTJXの財務や市場ニュースもチェック。

バイドゥ(BIDU)

中国最大級のインターネット検索エンジン。中国版Google
2月22日 引け後に決算発表

●売上高: 前年同月比 -0.0% の 330.77 億元。 アナリスト予想より +3.0%
●EPS: 前年同月比 +3.65 の 15.25 元。 アナリスト予想より +1.36 元。

・4Q決算は前年同期比で減収増益。売上高・EPSともに予想を上回る結果
通期決算は前年度比で減収増益
50億株の自社株買い
決算発表後、株価は下落しました。

バイドゥ(BIDU)株価

百度(バイドゥ)の株価 — BIDUチャート — TradingView
Baidu, Incのリアルタイム価格を取得する簡単な方法。ライブのBIDUDRのチャート、ファンダメンタル、市場ニュースを表示します。

エヌビディア(NVDA)

世界的な大手半導体企業
2月22日 引け後に決算発表

●売上高: 前年同月比 -20.8% の 60.5 億ドル。 アナリスト予想より +0.7%
●EPS: 前年同月比 -0.44 の 0.88 ドル。 アナリスト予想より +0.07 ドル

4Q決算は前年同期比で減収減益なものの、売上高・EPSは予想を上回る
通期決算は前年度比で増収減益
来四半期ガイダンス:売上高・粗利率は市場予想を下回る内容
決算発表後、株価は前日比+14%と急騰しました。

エヌビディア(NVDA)株価

NVDAの株価 — エヌビディアのチャート — TradingView
NVIDIA Corporationのライブチャートで株式のプライスアクションを確認して下さい。市場予測やNVDAの財務や市場ニュースもチェック。

アリババ(BABA)

中国最大級のECサイト運営
2月23日 寄り付き前に決算発表

●売上高: 前年同月比 +2.1% の 2477.6 億元。 アナリスト予想より +0.4%
●EPS: 前年同月比 +0.30 の 2.41 元。 アナリスト予想より +0.33 元。

3Q決算は前年同期比で減収増益売上高・EPSともに予想を上回る結果
通期決算(3Qまで)は前年度比で増収減益
決算発表後、株価は一気に上昇するもののそこから大きく下落しています。

アリババ(BABA)

アリババ・グループ・ホールディング 株価&チャート — TradingView
アリババ・グループ・ホールディングスのリアルタイム価格を取得する簡単な方法。ライブのBABADRのチャート、ファンダメンタル、市場ニュースを表示します。

モデルナ(MRNA)

バイオテクノロジー企業。コロナワクチンで一気に有名に。
2月23日 寄り付き前に決算発表

●売上高: 前年同月比 -29.5% の 50.84 億ドル。 アナリスト予想より +0.7%
●EPS: 前年同月比 -7.68 の 3.61 ドル。 アナリスト予想より -1.09 ドル

4Q決算は前年同期比で大幅減収減益売上高は予想を上回るものの、EPSは予想を下回る
通期決算は前年度比で増収減益。EPSは激減
来四半期ガイダンス:売上高・粗利率は市場予想を下回る内容
決算発表後、株価は急落しています。

モデルナ(MRNA)株価

モデナの株価 — MRNAのチャート — TradingView
Moderna, Incのライブチャートで株式のプライスアクションを確認して下さい。市場予測やMRNAの財務や市場ニュースもチェック。

ドミノ・ピザ(DPZ)

大手ピザチェーン
2月23日 寄り付き前に決算発表

●売上高: 前年同月比 +3.7% の 13.9 億ドル。 アナリスト予想より -3.5%
●EPS: 前年同月比 +0.18 の 4.43 ドル。 アナリスト予想より +0.46 ドル

4Q決算は前年同期比で増収増益売上高は予想を下回るものの、EPSは予想を上回る
通期決算は前年度比で増収減益。
2~3年間は見通しが悪いと予想されている
決算発表後、株価は-11.7%と急落しています。

ドミノ・ピザ(DPZ)株価

DPZの株価とチャート — NYSE:DPZ — TradingView
Domino's Pizza Incのライブチャートで株式のプライスアクションを確認して下さい。市場予測やDPZの財務や市場ニュースもチェック。

インテュイット(INTU)

会計ソフトなどで有名なソフトウェア大手
2月23日 引け後に決算発表

●売上高: 前年同月比 +13.9% の 30.4 億ドル。 アナリスト予想より +4.5%
●EPS: 前年同月比 +0.65 の 2.20 ドル。 アナリスト予想より +0.73 ドル

2Q決算は前年同期比で増収増益。売上高・EPSともに予想を上回る好決算
通期決算(2Qまで)は前年度比で増収増益。
来四半期ガイダンス:EPSは予想を下回る
通期ガイダンス:売上高・EPSともに予想を下回る内容
決算発表後、株価はやや上昇しています。

インテュイット(INTU)株価

INTUの株価とチャート — NASDAQ:INTU — TradingView
Intuit Incのライブチャートで株式のプライスアクションを確認して下さい。市場予測やINTUの財務や市場ニュースもチェック。

次週決算発表の注目銘柄

小売:コストコ、ロウズカンパニー、ハイテク:セールスフォース、ブロードコムに注目です。

日付ティッカー会社名時価総額
(10億USD)
2023/2/27OXYオキシデンタル・ペトロリアム53.61
2023/2/27WDAYワークデイ47.06
2023/2/27OKEワンオーク30.20
2023/2/27DELLデル29.80
2023/2/28TGTターゲット76.85
2023/2/28MNSTモンスタービバレッジ52.82
2023/2/28SREセンプラ・エナジー48.81
2023/2/28AZOオートゾーン48.22
2023/2/28Aアジレント・テクノロジー41.81
2023/2/28ROSTロス・ストアーズ38.38
2023/2/28HPQHP28.70
2023/3/1CRMセールスフォース162.20
2023/3/1LOWロウズカンパニー121.87
2023/3/1SNOWスノーフレーク47.74
2023/3/1DLTRダラー・ツリー31.85
2023/3/2AVGOブロードコム241.43
2023/3/2COSTコストコホールセール216.81
2023/3/2VMWヴイエムウェア47.94
2023/3/2KRクローガー31.32
2023/3/3MRVLマーベル・テクノロジー37.41

 

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