
2022年2月21日~25日までの株式市場振り返りです。

大幅マイナスからの大幅プラス。
最終的には日本株はマイナスでしたね。

ロシアがウクライナに侵略開始したため、株式相場が慌しくなっています。

2/23までは不安材料で株式相場は混迷し連続で値下がり。
それまではコモディティ関連が非常に伸びました。

2/24にロシア軍がウクライナに全面的侵略開始。
当初親ロシアのウクライナから独立宣言した2つの共和国周辺の軍事作戦という希望的観測もありましたが、ロシアはウクライナ中枢まで侵略をしてきました。

その結果、日本では大きく株式相場は値下がり。
2/24の日本時間深夜の段階では、アメリカ株も大きく下げました。
しかし、これ以上のマイナス材料が無いことと、国債が買われ金利が下がったこと、経済制裁が想定より温いこと。などがあり、割安感があったにハイテク株が一気に買われました。

2/25は日本株もアメリカ株に釣られる形で大きく上昇。
アメリカ同様にハイテク株が強く回復。
アメリカ相場は、この日はバリュー株が大きく上昇。

結局、先週末比の主要指数は、
・日本市場はすべてマイナス
・アメリカ市場はダウが若干のマイナス。
ナスダックとS&P500は上昇
となりました。
主要指数成績
指数 | 終値 | 先週末差 | 先週末比 |
NYダウ | 34,058.75 | -20.43 | -0.06% |
NASDAQ | 13,694.63 | +146.56 | +1.08% |
S&P500 | 4,384.65 | +35.78 | +0.82% |
日経平均 | 26,476.50 | -645.57 | -2.38% |
TOPIX | 1,876.24 | -48.07 | -2.50% |
マザーズ | 701.36 | -7.45 | -1.05% |
アメリカハイテク株が多いNASDAQが1%超えの上昇。
日本市場は厳しい状態が続いています。
●前週との比較/4週間成績
日本市場振り返り
2業種のみプラス。31業種がマイナスという厳しい結果。
一時暴落はあったものの、海運が好調を維持しています。
これは好業績による配当引き上げが「買い」と判断されていることです。
サプライチェーンの混乱は収まる気配がないので、海運は強さを維持するものと言われています。配当確定日が近づいてきているため、ボラティリティが高い相場は続くと思います。
コモディティ関連上昇と金利が下がったことにより、
ゴム製品、金融関連が大きく下げています。
上図はアメリカ全体のヒートマップです。
finizは無料で色々と調べることができるすごいサイトです。
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セクター別成績

先週は2業種のみがプラスでしたが、今週は6業種がプラスとなりました。
週間で見ると素材とエネルギーは引き続き強い結果です。
その中で今週は、Utilities(公共事業)がTOP。ヘルスケアが2位でした。
下位TOPはConsumer Cyclical(消費者循環)、2位はFinancial(金融)でした。
プラス業種とマイナス業種を2つずつピックアップしました。
Utilities(公共事業)
業態 | |
発電 | +3.43% |
ガス | +3.32% |
水道 | +2.46% |
リサイクル | +1.77% |
電気 | +1.56% |
多様 | +1.37% |
全部の業態でプラスであり、底堅いセクターです。
前項の色別でもわかる通り、大きくマイナスも無いセクターのため、
安心感はあるセクターだと思います。
前項の色別でもわかる通り、大きくマイナスも無いセクターのため、
安心感はあるセクターだと思います。
Healthcare(ヘルスケア)
銘柄 | |
イーライリリー | +4.10% |
ダナハー | +3.71% |
アッヴィ | +3.15% |
サーモフィッシャー | +1.72% |
アボット | +1.52% |
ユナイティッドヘルス | +1.15% |
ノバルティス | +1.12% |
ジョンソンエンドジョンソン | -0.11% |
ファイザー | -2.41% |
ファイザーのみ大きく値を下げています。
大手の大半が大きく値を上げる展開となりました。
大手の大半が大きく値を上げる展開となりました。
Consumer Cyclical(消費者循環)
銘柄 | |
アマゾン | -0.56% |
トヨタ自動車 | -0.62% |
ナイキ | -2.80% |
テスラ | -7.59% |
ホームデポ | -8.99% |
アリババ | -13.25% |
アリババは決算内容が市場が落胆する形で大きく値を下げました。
ホームデポも同様です。
ホームデポも同様です。
Financial(金融)
銘柄 | |
バークシャーハサウェイ | +1.85% |
マスターカード | -1.23% |
バンクオブアメリカ | -2.28% |
JPモルガン | -2.28% |
ビザ | -2.38% |
ウェルスファーゴ | -3.63% |
バークシャーは投資会社のため、他とは毛色が異なります。
カード会社、銀行は軒並みマイナスでした。
これは金利が先週付けた高値から下がってきたためです。
3月の利上げの発表内容次第で金利は大きく変わってくると思います。
カード会社、銀行は軒並みマイナスでした。
これは金利が先週付けた高値から下がってきたためです。
3月の利上げの発表内容次第で金利は大きく変わってくると思います。
主要銘柄決算内容
モデルナ(MRNA)
決算内容を受け、大きく株価は上昇しました。
●四半期
売上高 | 前年同期の12.6倍となる72.1億ドルに増加。予想より+6.1% |
純利益 | 前年同期の-2.7億ドルから48.7億ドルに改善。予想より+13.9% |
PER | 前年同期の水準から11.98ドル増加。予想より1.71ドル上回る |
●通期
売上高 | 前期の23倍となる185億ドルに増加。予想より+2.5% |
純利益 | 前期の-7.5億ドルから122億ドルに改善。予想より+5.1% |
PER | 前期の水準から30.25ドル増加。予想より+1.22ドル上回る |
ホーム・デポ(HD)
決算内容を受け、大きく株価は下落しました。
●四半期
売上高 | 対前年同期10.7%増の357億ドル。予想より+2.54% |
純利益 | 対前年同期17.3%増の33.5億ドル。予想より+0.3% |
PER | 前年同期の水準から0.56ドル増加。予想より+0.01ドル |
●通期
売上高 | 対前期14.4%増の1512億ドル。予想より+0.8% |
純利益 | 対前期27.7%増の164億ドル。予想より+0.4% |
PER | 前期の水準から3.59ドル増加。予想より+0.15ドル |
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