【アメリカ・日本株】週間振り返り~2022年12月4週目

2022年12月4週日米市場振り返り市場振り返り
この記事は約23分で読めます。

2022年12月19日~12月23日までの株式市場振り返りです。

グロースがボロボロと、日本株が酷い結果でしたね。
折角のクリスマス週だったのに・・・

アメリカは金融引き締めが長期化する可能性が高まり、それを織り込みが進んでいること、リセッション規模・時期に注目が集まり、株価が低迷しやすい構図となっています。

一方日本株は、12/20に日銀の金融政策変更が急遽発表され、ネガティブサプライズとして市場を冷やしました。市場は2023年4月の黒田総裁退任してから金融政策変更があると踏んでいたため、まさかの出来事で面を食らった形となりました。

今まで10年金利の上下限を0.25%としていたところを、上下限0.5%とすることが発表。日銀的には利上げでは無いと火消しをしていますが、市場は事実上の利上げと捉えています。

日銀政策変更発表直後から市場は大荒れとなりました。
・10年金利:一気に上昇
・為替:一気に円高へ
・株式市場:暴落
まさかの出来事であったため、市場は動揺した形となりました。

先週末比でNYダウ以外下落。特にグロース株が大きく下落しました。
・NYダウ:+0.86%
・NASDAQ総合指数:-1.94%
・S&P500:-0.20%
・日経平均:-4.69%
・TOPIX:-2.68%
・マザーズ指数:-8.72%

本投稿は、日本とアメリカ株式市場の振り返りをしています。
 ①アメリカ経済指標について
 ②株式以外の重要指数について(金利、為替、原油)
 ③日米主要株価指数について
 ④日本市場振り返り:セクター成績
 ⑤アメリカ市場振り返り:セクター成績
  好不調3セクターをピックアップして分析しています。
 ⑥アメリカ主要銘柄決算内容

の順でまとめています。

アメリカ経済指標

今週のアメリカ経済指標は、
・12/20:住宅着工件数、許可件数
・12/21:中古住宅販売件数
・12/21:消費者信頼感指数(コンファレンスボード)
・12/22:2Q GDP確定値
・12/23:個人所得、個人消費支出(PCE)
・12/23:新規住宅販売件数

が注目されました。

住宅建築許可件数

・前月:151.2万件
・予想:150.0万件
・結果:134.2万件 対前月比:-11.2% 前年同月比:-22.4%
建築許可が少なくなっている=売れ残るリスク回避ということであるため、
予想を超える低下は、市場予想よりも早くリセッションになる可能性を示唆しています。

アメリカ住宅建築許可

住宅着工件数

・前月:141.0万件
・予想:141.0万件
・結果:142.7万件 対前月比:-1.7% 前年同月比:-16.4%
住宅着工件数は2か月連続予想をギリギリ超えましたが、右肩下がりに減少し続けています。

アメリカ 住宅着工件数

中古住宅販売件数

・前月:443万件
・予想:422万件
・結果:409万件 対前月比:-7.7% 前年同月比:-35.4%
10か月連続下落し続けています。住宅関連の結果は厳しい結果が出てきています。

アメリカ 中古住宅販売件数

新築住宅販売件数

・前月:60.5万件
・予想:60.5万件
・結果:64.0万件
新築販売は7月を底に上昇しています。11月は2か月連続で予想を上回る結果でした。

アメリカ 新築住宅販売件数

住宅ローン

2022年10月下旬から11月上旬にかけて天井を迎え、そこから徐々に金利が下がってきています。今週分は長期金利も上昇したため、ローン金利もやや上昇しました。(6.34%→6.42%)

アメリカ MBA住宅ローン金利(30年固定)

ローン金利が上昇する中、
・中古販売:下落
・建築許可:下落
・建築着工:下落
・新築販売:上昇
アメリカは中古物件を購入する人が多いですが、それが大きく減少していることで住宅関連は厳しい逆風が続いています。住宅関連は裾野が広い業界であることから、大型家電や耐久財なども打撃を受けてきていることが想定されます。

コンファレンスボード消費者信頼感指数

・前月:100.2
・予想:101.5
・結果:108.3 
予想を遥かに超えるサプライズ。消費者側はまだ活況であることが示唆されました。
リセッション自体は来るが、浅いものになるのでは?という期待感が出ています。

アメリカ コンファレンスボード消費者信頼感指数

2022年3Q GDP確報値

2Q:-0.6%
3Q:速報:+2.6%、改定:+2.9%、確報:+3.2%
と上方修正されました。
経済が想定よりも高いレンジにいる=FOMCでタカ派になるのでは?との懸念から株価は大きく下落しました。

アメリカ 2022年3Q GDP確報値

2022年3Q GDPデフレーター 確報値

2Q:+9.1%
3Q:速報:+4.1%、改定:+4.3%、確報:+4.4%
と上方修正されました。インフレの尺度として用いられますが、上方修正されてきていることから、FOMCでタカ派寄りの政策になることが懸念され、株価下落となりました。

アメリカ  2022年3Q GDPデフレーター 確報値

個人所得(前月比)

・前月:+0.7%
・予想:+0.2%
・結果:+0.4%
先月よりは増加率が鈍化しているものの、所得は伸び続けています 。
ただし、予想を+0.2%上回っており、失業率も低いことから雇用環境は非常に強い状態が維持されています。インフレ抑制に歯止めがかかる可能性を示唆している内容です。

アメリカ 個人所得(前月比)

個人消費支出 PCE (前月比)

・前月:+0.8%
・予想:+0.2%
・結果:+0.1%
4か月ぶりに予想を下回る内容でした。
成長率は下がってきていますが、プラス成長が続いているため消費環境は強い状態を維持しています。

アメリカ 個人消費支出 PCE  (前月比)

個人消費支出価格指数(PCEデフレーター)  前年同月比

FRBが重要視している物価指数です。
・前月:+6.1%
・予想:+5.6%
・結果:+5.5%
順調に低下してきています。11月は予想よりも0.1%下回ったことが好感されています。

アメリカ個人消費支出価格指数(PCEデフレーター)  前年同月比

個人消費支出価格指数(PCEデフレーター) コア 前年同月比

コア:エネルギーと食料品を除く指数

・前月:+5.0%
・予想:+4.6%
・結果:+4.7%
2か月連続で下落となりましたが、11月は予想よりも0.1%上回ったことがイマイチ。消費者物価指数と合わせると物価自体は下がってきてはいるものの、まだ高い水準となっています。

アメリカ個人消費支出価格指数(PCEデフレーター) コア  前年同月比

次週注目の経済指標

・12/30:シカゴ購買部協会景気指数

が注目されています。アメリカはクリスマス休暇を迎え、次週は大きな動きが少ないと思われます。

株式以外の重要指標

2023年FOMC時 金利見通し

CMEのFedWatch ツール - CME Group
フェデラル・ファンド(FF)の目標金利に基づくCME FedWatchツールで、次回のFOMC(連邦公開市場委員会)会合までをカウントダウン。ツールを見る

2023年政策金利確率 CME FedWatch

先週末よりも利下げの時期が遅れていることが分かります。
・12/17時点:2023年9月FOMC
・12/24時点:2023年11月FOMC
また、全体的に高金利の確率が上昇してきています。
FOMCメンバーが発言している内容がタカ派で、市場は少し楽観的なところにGAPがあり、
市場が少しタカ派を織り込み始めてきています。

現時点のシナリオ)
・2023年2月:+0.25% or +0.50%利上げ  +0.25%確率が高い
・2023年3月:+0.25% or 利上げ無し  →ターミナルレート4.75~5.00を迎える
・2023年5月:利上げ無し  
・2023年11月以降:順次利下げ or 維持

アメリカ長期金利推移

●12/23終了時点
GDP上方修正などもあり、長期金利は上昇しました。
特に長期金利側の上昇幅が大きくなったため、長短金利差は縮小となりました。
・2年金利:4.327% (先週末から +0.142%)
・5年金利:3.862% (先週末から +0.234%)
・10年金利:3.751% (先週末から +0.261%)
・30年金利:3.827% (先週末から+0.281%)
●10年金利
今週は100日移動平均線を上抜けし、再度上昇傾向となってきています。
米金融引き締めが長期にわたる可能性を飲み込もうとしているようです。
●10年金利と2年金利との差
7/5~ずっとマイナス。一時マイナス0.8%で推移していましたが、差が縮小しています。

アメリカ10年債券利回り日足チャート

アメリカ債券利回り10年と2年差

金利と株価について下記記事にて詳しく記載しています。

金利は逆イールド状態であることから、すぐにはリセッションにはならなくても、近い将来はリセッションが確実になってきています。
リセッションに強いセクターを下記記事でまとめています。

為替(ドル円)

先週は135円~137円で推移し、落ち着いていましたが、
12/20正午に日銀の金融政策変更発表により、一気に円高が進みました。一時130.5円まで約7円円高になりました。週終値で132.8円まで底からは反発しています。

為替ドル円日足チャート

FX初心者にもおススメ! LINEでサポートもしてくれます♪
初心者も安心のサポート充実【DMM FX】



原油価格WTI

今週の経済指標からは、リセッション規模が小さくなる可能性を示唆しており、原油需要は大きく低下しないのでは?という希望的観測から原油が買われやすく、上昇しました。

原油価格WTI日足チャート

主要指数成績

●先週末比/昨年末比

2022年12月4週日米主要株式指数結果

●過去4週履歴

2022年12月4週日米主要株式指数結果 過去4週履歴

●2022年推移 2021年末比

2022年日米主要株式指数結果 対2021年末比

アメリカはGDP結果が上方修正され、金利が上昇しやすい構図となりました。
そのためグロース株が引き続き下落しました。一方で大型株は買戻しもあり少しだけ反発しました。先週末比で

・NYダウ:+0.86%
・NASDAQ総合指数:-1.94%
・S&P500:-0.20%

3週連続でNASDAQとS&P500は下落しました。

日本株は、日銀ネガティブサプライズの金融政策変更により、株価は暴落しました。
特にグロース株がメインのマザーズ指数は酷い結果でした。
・日経平均:-4.69%
・TOPIX:-2.68%
・マザーズ指数:-8.72%
昨年末比で見ると、

・グロース株が多い、NASDAQとマザーズは大きくマイナス
・時価総額が高く大型株の影響が強いNYダウやTOPIXは「マシ」な結果
大型バリュー株は、配当も多く入る銘柄が多いため、このようなボラティリティが高い相場では安心感があります。

日本市場振り

主要指数結果

12/20の日銀政策変更によりに一気に下落しました。
特にマザーズ指数は一日でマイナス4.71%と暴落しています。
日本の長期金利が上昇したことが大きな要因です。

すべての指数で200日移動平均線(下図赤ライン)を下抜けてしまいました。

2022年12月4週日本主要株式指数結果

年初来結果

今週一気に下落したため、年初来でマザーズ指数がマイナス30%に再度近づいてきています。元々アメリカ金融緩和の予想が高まれば円高に行くため日本株は下落タカ派に行くとアメリカ経済が更に冷えるため、日本株も下落。となり日本株は立場が弱い状態となっていましたが、ここにきて日銀黒田総裁の逆バズーカーにより日本長期金利上昇日本政府による増税検討も合わさり非常に厳しい状態でとなっています。日本の多くの企業決算は好調にも関わらず残念な状態です。

2022年日本主要株式指数 年初来チャート

セクター成績

nikkei225jp.comは日経平均ヒートマップとしての使い方が有用です。
また、世界各国株式相場やコモディティ、仮想通貨、為替についての情報も盛り沢山なサイトです。

●セクターヒートマップ

2022年12月4週東証セクターヒートマップ

長期金利上昇により、利ザヤで収益上昇が見込める銀行株と保険株が急上昇しています。
逆に不動産関係やハイテク関連は非常に厳しい相場になりました。

●セクター成績TOP10

2022年12月4週東証セクター成績TOP10

銀行業:+13.34%、・保険業:+6.57% と爆上げしています。

●2022年セクター成績履歴

2022年週東証セクター成績履歴

プラス:5業種、マイナス:28業種と下落したセクターが多い結果となりました。

●銀行がTOP、2位が保険
 20日の金融政策変更で大幅上昇

●円高メリット
 電気・ガス、水産・農林が上昇

●円高デメリット
 自動車関連や精密機器、機械などが大幅下落

●アメリカグロース株下落・金利上昇がデメリット
 電気機器や精密機器などのグロース株が下落

アメリカ市場振り返り

主要指数結果

2022年12月4週アメリカ主要株式指数結果

・12/21:ナイキの決算が牽引し、景気後退の規模が浅いのでは?との観測から上昇
・12/22:GDP上方修正で株安
・12/23:消費者消費支出(PCE)で物価上昇抑制が進んできていることが好感で株価上昇
となりました。

NYダウは50日移動平均線(上図紫ライン)が支持線となっています。
逆にNASDAQ総合とS&P500は50日移動平均線を下抜けてしまいました。

円安基調が一服してきています。2022年は、1年を通じて見ると、大きく円安に振れた一年になっています。
・2022年初:115円
・2022年12月23日:132.8円
資産分散のためにもアメリカ銘柄を持っておく必要が更に上がってきています。
円安のため、中々ドルを持つことが厳しいですが、暴落相場はアメリカ株が買いやすい状態ではあるため、引き続き少量ですがアメリカ株へ投資を続けていきたいと考えています。
引き続き高配当株とS&P500、NASDAQ100への投資信託を積み立てていきます。

年初来結果

今年は1年通じてバリュー株優位となっています。
NYダウは大型株中心のため、バリュー要素が強く、NASDAQはそれとは逆にグロース要素が強い指数です。S&P500はややグロース寄りですが、NYダウとNSADAQの間の指数です。

今週の下落でNASDAQ総合が再び30%を超えるマイナスとなりました。

2022年アメリカ主要株式指数年初来チャート

ヒートマップ

finvizはアメリカ市場全体を把握するのに有用なサイトです。
ヒートマップとして物凄く有益ですし、セクターや各銘柄の調子が一気に分かります。
しかも無料です。

2022年12月4週アメリカ市場ヒートマップ

エネルギーと金融が上昇テクノロジーと一般消費財が下落していることが分かります。

セクター別成績

2022年アメリカセクター成績

7セクターがプラス、4セクターがマイナスとなりました。

・エネルギーセクターが上昇TOP:原油価格上昇が要因
・金融:金利上昇で上昇2位
・公共事業:ディフェンシブセクターとして機能

・一般消費財:テスラ株暴落が大きな要因で下落TOP
・テクノロジー:金利上昇でグロース株下落
・コミュニケーションサービス:テクノロジー同様

これらセクターの大手株結果を下記にてまとめています。

TOP:エネルギー:+4.63%

2週連続上昇TOP。原油価格が下落してきており2022年後半は苦戦していましたが、業績も良いことや配当利回りも良いこと等も合わさり、堅調を維持しています。

会社ティッカー1週間1か月3か月6か月1年年初来
コノコフィリップスCOP6.65%-7.07%20.44%29.54%70.10%67.31%
トータルエナジーSETTE6.06%6.73%43.37%21.97%25.91%30.03%
シェブロンコーポレーションCVX5.14%-3.71%25.85%20.21%52.39%51.17%
シェルSHEL5.13%1.67%23.46%11.46%31.80%33.13%
BPBP3.95%0.09%28.43%21.99%29.81%31.47%
EOGリソーシズEOG3.85%-7.35%25.66%17.61%56.93%54.01%
エクソン モービル XOM3.80%-4.34%29.41%22.07%78.11%77.61%
エンブリッジENB2.92%-4.73%6.13%-6.38%3.92%1.05%
エクイナー ASAEQNR2.58%2.89%18.58%10.53%38.42%44.26%

No.2:金融:+1.74%

会社ティッカー1週間1か月3か月6か月1年年初来
チャールズ・シュワブSCHW4.58%0.44%15.35%27.47%-3.95%-2.77%
バンク・オブ・アメリカBAC2.43%-13.67%4.64%0.37%-26.90%-27.02%
バークシャー・ハサウェイBRK-B2.16%-3.06%15.95%10.09%4.07%2.51%
JPモルガン・チェースJPM1.54%-3.81%22.93%12.80%-16.52%-17.10%
ロイヤル バンク オブ カナダRY0.98%-6.46%4.62%-2.57%-9.55%-11.09%
ビザV-0.51%-2.79%13.98%1.12%-4.98%-5.02%
ウェルズ・ファーゴWFC-0.51%-13.42%2.42%1.84%-15.26%-14.59%
マスターカードMA-0.65%-1.45%18.44%4.49%-4.71%-4.37%
モルガン・スタンレーMS-0.86%-4.25%7.96%11.20%-13.32%-12.28%

No.3:公共事業:+1.42%

ディフェンシブとして機能していますが、中身を見ると明暗が分かれています。

会社ティッカー1週間1か月3か月6か月1年年初来
ドミニオンエナジーD3.70%-0.39%-19.84%-22.68%-21.40%-22.62%
ザ・サザン・カンパニーSO3.33%8.11%-1.93%1.95%7.81%4.61%
エクセロンEXC2.65%7.95%6.06%-1.94%10.77%4.50%
デューク・エナジーDUK2.64%4.52%2.13%-2.10%0.02%-1.82%
アメリカン・エレクトリック・パワーAEP1.18%0.59%0.06%0.75%10.60%7.55%
センプラSRE0.27%-3.22%0.33%4.70%21.90%19.25%
ナショナル・グリッドNGG0.18%-1.04%13.63%-7.51%-15.93%-15.87%
ネクストエラ・エナジーNEE0.04%-0.88%3.72%8.06%-7.20%-9.84%

ワースト1:一般消費財:-2.92%

2週連続ワーストとなりました。価格低下を発表したテスラ株暴落が続いています。
ナイキは好決算を発表し、一時の暴落ぶりが少し解消されてきています。
マクドナルドは堅調を維持。さすがの成績を示しています。

会社ティッカー1週間1か月3か月6か月1年年初来
ナイキNKE9.72%9.00%21.02%5.20%-29.83%-30.25%
マクドナルドMCD0.54%-2.09%9.77%8.31%0.61%-0.19%
スターバックスSBUX-0.57%-1.26%15.87%26.51%-12.55%-15.99%
アリババBABA-1.31%9.11%8.54%-27.86%-27.82%-27.90%
ホームデポHD-1.43%-0.86%19.56%12.75%-19.73%-23.20%
ロウズカンパニーLOW-2.07%-4.33%8.53%9.59%-19.28%-21.90%
トヨタ自動車TM-2.34%-6.52%1.12%-12.39%-25.38%-25.99%
アマゾンAMZN-2.97%-9.43%-25.97%-24.70%-50.17%-48.87%
ピンデュオデュオPDD-3.45%25.96%38.53%29.80%45.61%44.13%
テスラTSLA-18.03%-32.78%-55.38%-49.72%-65.37%-65.04%

ワースト2:テクノロジー:-2.37%

非常に厳しいセクターとなっています。
特に半導体株の凋落が目立ちます。

会社ティッカー1週間1か月3か月6か月1年年初来
オラクルORCL1.60%-2.07%27.42%14.83%-9.89%-7.29%
アクセンチュアACN0.61%-9.66%3.32%-9.07%-34.02%-35.81%
アドビADBE-0.03%0.80%22.20%-11.18%-40.58%-40.31%
ブロードコムAVGO-0.63%3.52%19.51%9.24%-16.90%-16.98%
シスコシステムズCSCO-0.69%-2.24%17.00%8.48%-23.76%-25.07%
台湾セミコンダクターTSM-1.85%-8.64%2.57%-12.78%-37.94%-37.75%
アップルAAPL-1.97%-12.72%-12.54%-6.92%-25.20%-25.74%
マイクロソフトMSFT-2.44%-3.57%0.54%-9.88%-28.67%-29.02%
ASMLASML-4.00%-8.69%27.98%8.53%-31.20%-30.74%
エヌビディアNVDA-8.24%-7.95%24.35%-9.86%-48.70%-48.30%

ワースト3:コミュニケーションサービス:-0.34%

2週連続ワースト3位となりました。
コミュニケーションサービスも引き続き非常に弱いセクターとなっています。

会社ティッカー1週間1か月3か月6か月1年年初来
ベライゾンVZ3.48%-1.31%-1.34%-24.63%-27.09%-26.08%
コムキャストCMCSA1.88%-1.10%13.76%-11.78%-29.76%-30.18%
ネットフリックスNFLX1.46%1.19%31.64%55.95%-51.97%-51.04%
AT&TT-0.97%-4.09%16.85%-11.89%-2.76%-1.69%
グーグルGOOGL-1.14%-9.37%-9.11%-22.97%-39.26%-38.40%
メタプラットフォームズMETA-1.16%5.17%-13.44%-30.36%-64.79%-64.91%
TモバイルTMUS-1.64%-6.73%5.82%2.55%16.77%20.73%
ウォルトディズニーDIS-2.30%-10.99%-10.30%-8.90%-42.71%-43.18%

アメリカ主要銘柄決算内容

https://jp.investing.com/
を参照しています。

決算スケジュールについては、
https://jp.tradingview.com/markets/stocks-usa/earnings/
をまとめています。

フェデックス(FDX)

物流サービスを提供する世界最大手の会社
2Qの業績は減収減益

売上高前年同期比3.0%減の228億ドル。アナリスト予想より-3.8%
EPS前年同期より-1.65ドル。アナリスト予想より+0.37ドル

減収減益でしたが、EPSは予想を上回る結果でした。
通期ガイダンス:EPSは市場予想を下回る内容でした。
想定よりも決算が良かったことが好感され、決算発表後、株価は上昇しました。
フェデックス(FDX)株価
https://jp.tradingview.com/symbols/NYSE-FDX/

ゼネラル・ミルズ(GIS)

ハーゲンダッツを製造する大手食品会社。
2Qの業績は増収増益

売上高前年同期比3.6%増の52億ドル。アナリスト予想より+0.4%
EPS前年同期より+0.11ドル。アナリスト予想より+0.04ドル

増収増益で、売上高・EPSともに予想を上回る好決算でした。
通期ガイダンス:売上高が市場予想を上回る内容でした。
決算発表後、好業績ながら株価は下落しています。

ゼネラル・ミルズ(GIS)株価

GISの株価とチャート — NYSE:GIS — TradingView
General Mills, Incのライブチャートで株式のプライスアクションを確認して下さい。市場予測やGISの財務や市場ニュースもチェック。

ナイキ(NKE)

スポーツ関連世界最大手。
2Qの業績は増収増益

売上高前年同期比17.1%増の133億ドル。アナリスト予想より+5.7%
EPS前年同期より+0.02ドル。アナリスト予想より+0.20ドル

増収増益で、売上高・EPSともに予想を上回る好決算でした。
EPSは減益を想定されていましたが、増益という非常に強い結果が好感されています。
予想を超える決算で、決算発表後、株価は急騰しました。
米小売関係が堅調であることが示され、アメリカ株式指数向上に貢献しています。
ナイキ(NKE)株価
https://jp.tradingview.com/symbols/NYSE-NKE/

シンタス(CTAS)

レンタルユニフォームやダスキンのような清掃・安全などの製品・サービスを提供する大手企業
2Qの業績は増収増益

売上高前年同期比13.0%増の21.7億ドル。アナリスト予想より+1.9%
EPS前年同期より+0.36ドル。アナリスト予想より+0.09ドル

増収増益で、売上高・EPSともに予想を上回る好決算でした。
通期ガイダンス:売上高・EPSともに予想を上回る内容でした。
決算発表後、株価は大きく上昇しました。

シンタス(CATS)株価
https://jp.tradingview.com/symbols/NASDAQ-CTAS/

カーニバル(CCL)

世界最大のクルーズ会社
4Qの業績は増収、赤字幅縮小

売上高前年同期比197.7%増の38.4億ドル。アナリスト予想より-1.8%
EPS前年同期より+0.87ドルで赤字幅縮小。アナリスト予想より+0.03ドル

大幅増収で赤字幅も縮小しました。ウイズコロナで大きく回復してきています。
決算発表後、株価は大きく上昇しました。
カーニバル(CCL)株価
https://jp.tradingview.com/symbols/NYSE-CCL/

マイクロン・テクノロジー(MU)

PC向けのDRAMの製造、NAND型フラッシュメモリー製造半導体企業
1Qの業績は減収減益で赤字へ

売上高前年同期比46.8%減の40.9億ドル。アナリスト予想より-1.4%
EPS前年同期より-2.20ドルで赤字転落。アナリスト予想より-0.03ドル

予想を下回る大幅減収で赤字となりました。PCが売れていないのがネックとなっています。
決算発表後、株価は大きく下落しました。
マイクロン・テクノロジー(MU)株価
https://jp.tradingview.com/symbols/NASDAQ-MU/

ペイチェックス(PAYX)

米国の中小企業を対象に、給与計算、税管理、保険サービスなどのを操業して手掛ける企業
2Qの業績は増収増益

売上高前年同期比7.2%増の11.9億ドル。アナリスト予想と同等
EPS前年同期より+0.08ドル。アナリスト予想より+0.04ドル

増収増益で、EPSは予想を上回る好決算でした。
通期ガイダンス:売上高・EPSともに予想を上回る内容でした。
決算発表後、株価は下落しました。

ペイチェックス(PAYX)株価
https://jp.tradingview.com/symbols/NASDAQ-PAYX/

次週決算発表の注目銘柄

クリスマス休暇に入り、大手企業の決算はありません。
暴落相場となった2022年もあと1週間となり、2023年に向けた動きが出始めています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました