【アメリカ・日本株】週間振り返り~2022年4月4週目

2022年4月4週 日米株式市場振り返り市場振り返り
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2022年4月18日~4月22日までの株式市場振り返りです。

木曜日と金曜日にアメリカ株が続落でしたね。

特に22日金曜日夜が酷く、NYダウが1,000ドル近く下げました。
他指数もヤバいくらい。

これは4/21のFRBパウエル議長のタカ派発言によるものです。
5月のFOMCで0.5%の利上げがほぼ確実になったことと、6月、7月も同等以上の利上げがあることがほぼ決定となりました。
元々織り込みされていたと思っていましたが、市場は激しく動きました。

円安も加速した週となりました。
先週末126.4円/1USDでしたが、4/20に129.4円/1USDと著しい円安に振れています。

円資産だけでなく、ドル資産も持っていて助かっています。
そのおかげでこの状況下の中、資産を減らすことなく推移できています。

 

今まで爆上げであったコモディティ関連も軒並み下げています。

本投稿は、日本とアメリカ株式市場の振り返りをしています。
 ①日米主要株価指数について
 ②日本市場振り返り:セクター成績
 ③アメリカ市場振り返り:セクター成績
  好不調3セクターをピックアップして分析しています。
 ④アメリカ主要銘柄決算内容
の順でまとめています。

主要指数成績

指数終値先週末差昨年末比先週末比
NYダウ33,811.40-639.83-5.19%-1.86%
NASDAQ12,839.29-511.79-14.66%-3.83%
S&P5004,271.78-120.81-7.84%-2.75%
日経平均27,105.26+12.07-5.90%+0.04%
TOPIX1,905.158.84-4.82%+0.47%
マザーズ703.01-62.72-22.49%-8.19%
ハイテク株が多いNASDAQとマザーズは昨年末比で大きく下落しています。
これは、アメリカ利上げとバランスシート圧縮が加速するため、割高ハイテク株が下落しやすい状況であるためです。

一方で大型株でオールドエコノミー株も多いNYダウは「マシ」な結果となっています。
これは割安感があり更には配当も入手できるため安心感から買われやすくなっています。

また日経平均とTOPIXも意外と善戦していることが良く分かります。
これは円安によるものとアメリカ株よりも割安銘柄が多い為だと考えます。

●前週との比較/4週間成績

2022年4月4週 日米市場振り返り

日経平均が2週連続プラスとなっています。
ただ金曜日のアメリカ相場の結果から月曜日以降は少し厳しい結果となることが予想されます。

日本市場振り

2022年4月4週 東証セクター成績

2022年4月4週 東証セクターTOP10

2022年4月4週 東証セクター推移

プラスは21業種、マイナスは10業種。
4/19~4/21の3日間は全体的にプラスであったことが見て取ります。
4/22はアメリカ株に釣られるように続落。

その中で、金属製品、海運、自動車関連が大きくプラスとなっています。

アメリカ市場振り返り

2022年4月4週 アメリカ市場ヒートマップ

上図はアメリカ全体のヒートマップです。
finizは無料で色々と調べることができるすごいサイトです。
今週はどのセクターも真っ赤っかであることが分かります。
その中で、不動産がプラスとなりました。
 

セクター別成績

2022年4月4週 アメリカセクター成績
 
1業種プラス、10業種マイナスとなっています。
不動産(Real Estate)以外全セクターがマイナスとなりました。

コミュニケーションサービス、素材、エネルギーが今週は酷い結果でした。
素材やエネルギー株は、ロシアとウクライナ情勢で目まぐるしく変化するため、ウオッチが必要です。

TOP:Real Estate(不動産)

REIT-ホテル&モーテル2.45%
REIT-住宅1.93%
REIT-スペシャリティ1.75%
REIT-インダストリアル1.61%
不動産開発1.22%
REIT-オフィス0.78%
REIT-多様化0.63%
REIT-小売0.06%
不動産-多様化-0.88%
REIT-医療施設-2.35%
不動産サービス-3.51%
REIT-住宅ローン-3.56%
インフレ状態ため、不動産資産が上がっています。
ただ金利が高い状態であり、今後も大きく上昇する可能性が高いことからローン関連は大きくマイナスとなっています。
 
大手株は次の通りです。

プロロジス株式会社3.71%
アメリカンタワーコーポレーション2.49%
エクイニクス株式会社1.38%
クラウンキャッスルインターナショナルコーポレーション。0.76%
パブリックストレージ-1.50%

 

 

 

 

 

 

No.2:Consumer Defensive(生活必需品)

食糧配給2.89%
家庭用および個人用製品1.28%
お菓子屋1.03%
タバコ0.67%
飲料-ノンアルコール0.33%
パッケージ食品0.22%
飲料-醸造所-0.90%
ディスカウントストア-0.94%
食料品店-1.52%
飲料-ワイナリーと蒸留所-2.69%
農産物-3.35%
教育およびトレーニングサービス-5.16%
食料品は上昇、ストア関係が弱い動き、農作物が大きくマイナスとなっています。
大手株については下記の通りです。
P&G1.69%
コカ・コーラ0.35%
ペプシコ0.15%
ウォルマート-0.14%
コストコ-3.17%
P&G、コカ・コーラなど大手株は引き続き堅調です。

 

 

 

 

 

 

No.3:Industrials(資本財)

トラック2.33%
産業流通1.53%
セキュリティと保護サービス1.49%
ツールとアクセサリー1.43%
航空会社1.18%
建築製品および設備0.89%
金属加工0.82%
ビジネス機器および消耗品0.72%
特殊工業機械0.02%
レンタル&リースサービス-0.36%
統合された貨物とロジスティクス-1.06%
空港および航空サービス-1.36%
コングロマリット-1.41%
廃棄物管理-1.56%
汚染と処理の管理-1.60%
専門ビジネスサービス-1.95%
海運-2.61%
人材派遣および雇用サービス-2.79%
コンサルティングサービス-2.86%
鉄道-2.91%
エンジニアリング&建設-3.09%
航空宇宙および防衛-3.46%
電気機器および部品-4.81%
農場および重機-5.23%

これまで加熱しすぎていた防衛株や農業株が大きくマイナスとなりました。
大手株は次の通りです。

United Parcel Service、Inc.-0.46%
レイセオンテクノロジーズコーポレーション-3.63%
ユニオンパシフィックコーポレーション-4.84%
Honeywell International Inc.-2.34%
Deere&Company-7.60%

 

 

 

 

 

 

ワースト1:Communication Services(コミュニケーションサービス)

広告代理店-1.36%
放送-2.61%
テレコムサービス-3.24%
出版-3.56%
インターネットコンテンツと情報-7.12%
電子ゲームとマルチメディア-7.93%
エンターテイメント-12.22%

すべての分野で大幅マイナスでした。
その中でもエンターテインメント関連は12%を超えるマイナスとなりました。

ベライゾン-3.57%
コムキャスト-4.62%
Google-6.00%
ウォルトディズニー-9.35%
メタ-12.40%

メタとウォルトディズニーが大幅マイナスとなっています。
この中ではベライゾンが「マシ」です。

 

 

 

 

 

 

 

ワースト2:Basic Materials(素材)

製材・木材生産6.80%
建材-0.75%
化学薬品-1.22%
特殊化学品-1.80%
紙および紙製品-2.81%
-4.12%
農業投入物-7.63%
ゴールド-8.88%
その他の貴金属および鉱業-11.62%
-11.90%
その他の工業用金属および鉱業-12.60%
-14.21%
原料炭-17.02%
アルミニウム-17.66%

木材以外がマイナス。中でもアルミニウム、原料炭、銀などが非常に弱い展開でした。

Lindeplc-2.76%
ニュートリエン株式会社-7.31%
リオティントグループ-11.24%
BHPグループリミテッド-13.00%
ヴァーレSA-14.27%

 

 

 

 

 

 

ワースト3:Energy(エネルギー)

石油・ガス精製・マーケティング-1.15%
石油・ガス中流-2.25%
石油・ガス統合-4.70%
石油・ガスE&P-5.88%
石油・ガス設備・サービス-7.11%
石油・ガス掘削-8.13%
ウラン-15.47%
一般炭-18.01%

ここでも石炭関連株が大きくマイナスとなりました。

シェル-2.84%
エクソンモービル-3.07%
シェブロン-6.20%

 

 

 

 

アメリカ主要銘柄決算内容

バンクオブアメリカ  (BAC)

四半期業績 (1Q)は増収減益

売上高対前年同期+1.8%の232.28億ドル
純利益対前年同期14%減の70.67億ドル
EPS前年同期の水準から0.06ドル減少

 

 

ロッキード・マーチン  (LMT)

1Qの業績は減収減益。

売上高対前年同期8%減の150億ドル。予想より-3.9%
純利益対前年同期5.7%減の17.3億ドル。予想より+3.5%
EPS前年同期の水準から0.12ドル減。予想より+0.23ドル

 

ネットフリックス  (NFLX)

1Qの業績は増収減益

売上高対前年同期9.8%増の78.7億ドル。予想より-0.8%
純利益対前年同期6.4%減の16億ドル。予想より+21.9%
EPS前年同期の水準から0.22ドル減少。予想より+0.63ドル

決算自体はそこまで悪くない結果でしたが、新規加入者数がまさかの大幅減。
2Qも新規加入者数が大きくマイナスと発表されたことから、株価は暴落。
1週間で-36.8%と驚異的な暴落を記録しました。

 

 

トラベラーズ・カンパニーズ  (TRV)

1Qの業績は増収増益

売上高対前年同期6.0%増の88.09億ドル。
純利益対前年同期38.9%増の10.18億ドル。
EPS前年同期の水準から1.28ドル増加。

 

 

テスラ  (TSLA)

1Qの業績は増収増益

売上高対前年同期80.5%増の188億ドル。予想より+5.1%
純利益前年同期の7.6倍となる33.2億ドル。予想より+33.4%
PER前年同期の水準から2.47ドル増加。予想より+0.97ドル

 

 

P&G  (PG)

3Qの業績は増収増益

売上高対前年同期7%増の194億ドル。予想より+3.6%
純利益対前年同期2.6%増の33.6億ドル。予想より+2.8%
EPS前年同期の水準から0.07ドル増加。予想より+0.05ドル

 

 

アボット・ラボラトリーズ  (ABT)

1Qの業績は増収増益

売上高対前年同期比-+13.8%の118.95億ドル。予想より+8.1%
純利益対前年同期比+36.5%の24.47億ドル。
EPS対前年同期から+0.37ドル

 

 

IBM

1Qの業績は減収減益

売上高対前年同期19.9%減の142億ドル。
純利益対前年同期23.2%減の7.3億ドル。

 

 

フィリップ・モリス・インターナショナル  (PM)

増収減益

売上高前年同期比2%増の77億4600万ドル
純利益前年同期比4%減の23億2400万ドル

 

 

AT&T (T)

1Qの業績は減収減益

売上高対前年同期13.3%減の381億ドル。予想より-0.4%
純利益対前年同期36.3%減の48.1億ドル。予想より+6%
EPS前年同期の水準から0.37ドル減少。予想より+0.16ドル

 

 

ダウ (DOW)

四半期業績 (1Q)増収増益

売上高対前年同期28.5%増の153億ドル。予想より+5.1%
純利益対前年同期54.3%増の15.5億ドル。予想より+0.46%
EPS前年同期の水準から0.79ドル増加。予想より+0.18ドル

 

 

ベライゾン・コミュニケーションズ (VZ)

1Qの業績は増収減益

売上高対前年同期2.1%増の336億ドル。
純利益対前年同期12.4%減の47億ドル。
EPS前年同期の水準から0.18ドル減少

 

 

アメリカン・エキスプレス (AXP)

1Qの業績は増収減益

売上高対前年同期29%増の117.35億ドル。
純利益対前年同期6%減の20.99億ドル。
EPS前年同期の水準から0.01ドル減少

 

 

ニューモント (NEM)

1Qの業績は増収減益

売上高対前年同期5.3%増の30.2億ドル。予想より-1.7%
純利益対前年同期19.9%減の4.5億ドル。予想より-18.9%

 

 

 

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