
2022年10月17日~10月21日までの株式市場振り返りです。

日本株はイマイチでしたが、アメリカ株は急反発でしたね。

今週は、市場にインパクトが強い経済指標もあまり無い週でした。そのため、悪材料出尽くしもあり、値ごろ感で買戻しがあったと思われます。

また、アメリカは3Qの決算発表ラッシュが始まり、想定よりも良い業績を上げている銘柄が多かったことも、株価を押し上げる一因になりました。決算については、最終稿にまとめていますのでご確認ください。

10/14のアメリカ株はハイテク株が特に暴落してから、週明けの10/17、10/18は大幅反発。10/21には、FRB関係者が金融引き締め過ぎに懸念を表明したとの報道があり、利上げペース鈍化の可能性が好感され株価が急騰しました。
●NYダウ:+4.89%
●NASDAQ総合指数:+5.22%
●S&P500:+4.74%
●日経平均:-0.74%
●TOPIX:-0.85%
●マザーズ:+1.19%
アメリカ指数は先週末比で5%前後の急反発となりました。
日本の指数はハイテク株の多いマザーズ指数がプラスとなり、比較的リスクオンの相場となった週であったことが分かります。

本投稿は、日本とアメリカ株式市場の振り返りをしています。
①アメリカ経済指標について
②株式以外の重要指数について(金利、為替、原油)
③日米主要株価指数について
④日本市場振り返り:セクター成績
⑤アメリカ市場振り返り:セクター成績
好不調3セクターをピックアップして分析しています。
⑥アメリカ主要銘柄決算内容
の順でまとめています。
- アメリカ経済指標
- 株式以外の重要指標
- 主要指数成績
- 日本市場振り
- アメリカ市場振り返り
- アメリカ主要銘柄決算内容
- バンクオブアメリカ (BAC)
- チャールズシュワブ (SCHW)
- ゴールドマンサックス (GS)
- ジョンソンエンドジョンソン (JNJ)
- ロッキードマーティン (LMT)
- ネットフリックス (NFLX)
- ステートストリート (STT)
- ユナイテッド航空 (UAL)
- アボットラボラトリーズ (ABT)
- ASML (ASML)
- インターナショナル・ビジネス・マシーンズ (IBM)
- ラムリサーチ (LRCX)
- プロテクターアンドギャンブル (PG)
- PPGインダストリーズ (PPG)
- トラベラーズ (TRV)
- プロロジス (PLD)
- クラウンキャッスル (CCI)
- キンダーモルガン (KMI)
- アメリカン航空 (AAL)
- ダナハー (DHR)
- ダウ (DOW)
- フィリップモリス (PM)
- スナップ (SNAP)
- AT&T (T)
- テスラ (TSLA)
- ユニオンパシフィック (UNP)
- アメリカンエキスプレス (AXP)
- ベライゾン (VZ)
- 次週決算発表の注目銘柄
アメリカ経済指標
今週のアメリカ経済指標は、
・10/19:住宅着工件数
・10/20:中古住宅販売件数
の発表がありました。
今週の指標から、住宅建築・販売は鈍化してきていることが確認されました。
住宅関連企業や大型家電などの企業の業績が今後落ちてくることが想定されます。
住宅建築着工件数
・予想:146.5万件
・結果:143.9万件
右肩下がりに着工件数が下がっており、そして予想を若干下回る結果でした。
住宅建築は裾野が広い業態であるため、他業種にも影響が出てくるものと思われます。
中古住宅販売件数
・予想:470万件
・結果:471万件
予想は若干上回りましたが、右肩下がりに販売件数が下がってきています。
新築も減少してきていることから、住宅関連や大型家電についても余波が広がってくると思われます。
次週注目の経済指標
次週は、次に指標に注目です。
・10/25:10月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)
・10/26:9月新築住宅販売件数
・10/27:3Q GDP速報値発表
・10/28:個人所得、個人消費支出(PCE)
・10/28:ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)
株式以外の重要指標
11月FOMCでの利上げ確率
0.75%利上げ確率が95%とほぼ織り込みが終わりました。
11月FOMCでの利上げ確率
10/21に「一部のFRB当局者らは政策の引き締め過ぎを懸念」との報道があり、利上げペース減速?の可能性が出てきました。
その影響で12月は0.50%利上げ確率が52%と最も高くなっています。
2023年の金利見通し
2022年11月は0.75%、12月は0.50%利上げ確率が最も高く、2023年2月に0.50%利上げ以降は維持され、2023年末に利下げになる目論見となっています。
しかしながら、FOMCメンバーからは利下げが否定されてはいるため、予断は許さないとは思います。
アメリカ長期金利推移
・2年金利:4.479%
・5年金利:4.345%
・10年金利:4.221%
・30年金利:4.342%
明らかに逆イールドとなっています。
→リセッションの兆候は変わらず
金利と株価について下記記事にて詳しく記載しています。
金利は逆イールド状態であることから、すぐにはリセッションにはならなくても、近い将来はリセッションが確実になってきています。
リセッションに強いセクターを下記記事でまとめています。
為替(ドル円)
152円に差し迫った10/21に為替介入があり、151.944円→146.165円まで一気に約6円「円高」になりました。
ただし円安へとシフトしていく流れは環境的に変わっていないため、また150円を目指す展開が続くと思われます。
原油価格WTI
そのため比較的ヨコヨコの展開が続いている状態となっています。
現在、50日移動平均線(紫)が上値抵抗線レベルとなっており、85USDを挟んだ攻防となっています。
主要指数成績
また、10/21に、「一部のFRB当局者らは政策の引き締め過ぎを懸念」との報道があり、長期金利が下落→株価が大きく回復しました。
日本株は、グロース株で構成されているマザーズ指数が上昇しました。
これまで下がりすぎていることもあり、値ごろ感が出てきていることが要因と思われます。
昨年末比で見ると、
・ハイテク関連株が多い、NASDAQとマザーズは大きくマイナス
・時価総額が高く大型株の影響が強いNYダウやTOPIXは「マシ」な結果
大型エコノミー株は、配当も多く入る銘柄が多いため、このようなボラティリティが高い相場では安心感があります。
日本市場振り
主要指数結果
・10/14にアメリカ株急落→10/17に日本株下落
・10/17,18にアメリカ株反発→10/18、10/19に日本株上昇
・10/19、10/20アメリカ株下落→10/20、10/21に日本株下落
・総合指数:前年同月比+3.0%
・生鮮食品を除く総合指数:前年同月比+2.9%
・生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数:前年同月比+1.9%
他国に比べると低いインフレ指数ですが、もともと経済が伸びておらず賃金が上がっていない日本においては非常にピンチな状況です。
日銀の金融緩和は続くと思われますが、世界の流れは止められず景気は鈍化する可能性が高いと考えます。
セクター成績
nikkei225jp.comは日経平均ヒートマップとしての使い方が有用です。
また、世界各国株式相場やコモディティ、仮想通貨、為替についての情報も盛り沢山なサイトです。
<プラス>
・旅行関連株:インバウンド再開で空運が上昇
・海運株:割安/高配当で上昇
・金利差の利ザヤ:銀行株上昇
・ディフェンシブ:電気ガスが上昇。原発再稼働報道
<マイナス>
素材株関連:非鉄、鉄鋼、ガラス・土石、金属が下落
アメリカ市場振り返り
主要指数結果
10/21は上述の通り利上げ減速可能性の報道があり、長期金利が下落した影響で株価が大きく上昇しました。
・NYダウ:50日移動平均線(紫)が上値抵抗線になってしまうのか?
・NASDAQ、S&P500:50日移動平均線(紫)から離れているため、上昇余地が高いです。
3Q決算発表が本格化しており、業績相場となってきています。
円安に大きく振れてきており、アメリカ銘柄を持っておく必要が更に上がってきています。
円安のため、中々ドルを持つことが厳しいですが、暴落相場はアメリカ株が買いやすい状態ではあるため、引き続き少量ですがアメリカ株へ投資を続けていきたいと考えています。
引き続き高配当株とS&P500、NASDAQ100への投資信託を積み立てていきます。
ヒートマップ
finvizはアメリカ市場全体を把握するのに有用なサイトです。
ヒートマップとして物凄く有益ですし、セクターや各銘柄の調子が一気に分かります。
しかも無料です。
今週は赤い銘柄が少なく、ほぼ全面高となったことが分かります。
セクター別成績
・TOP:エネルギーセクターでした。高金利・不景気下で強さが発揮されます。
・2位:テクノロジーセクター
・3位:素材セクター。工業系金属中心に上昇しました。
最近乱高下が大きいセクターです。
TOP:エネルギー:+7.37%
原油価格自体はあまり大きく変動していませんが、高金利不景気に強いセクターであるため人気が堅調です。次週決算を控えており、注目です。
会社 | ティッカー | 1週間 | 1か月 | 3か月 | 6か月 | 1年 | 年初来 |
シェブロン | CVX | 8.15% | 11.81% | 16.64% | 7.60% | 54.99% | 47.58% |
エクソン モービル | XOM | 6.72% | 16.88% | 17.65% | 24.35% | 68.86% | 73.00% |
コノコフィリップス | COP | 5.54% | 14.74% | 37.19% | 32.55% | 71.60% | 76.84% |
シェル | SHEL | 4.87% | 1.24% | 5.58% | -4.51% | 8.47% | 22.10% |
No.2:テクノロジー:+6.67%
台湾セミコンダクター以外大きく上昇しました。
中でも好決算を発表したASMLが+22%と暴騰しています。
会社 | ティッカー | 1週間 | 1か月 | 3か月 | 6か月 | 1年 | 年初来 |
ASML | ASML | 21.92% | 4.80% | -14.24% | -23.93% | -41.31% | -41.94% |
オラクル | ORCL | 13.05% | 10.10% | -2.89% | -4.61% | -24.51% | -16.64% |
セールスフォース | CRM | 12.62% | 6.67% | -9.66% | -6.57% | -44.73% | -36.97% |
エヌビディア | NVDA | 11.04% | -0.76% | -26.77% | -36.12% | -45.06% | -57.61% |
アクセンチュア | ACN | 6.67% | 2.76% | -6.82% | -13.27% | -22.34% | -34.97% |
シスコシステムズ | CSCO | 6.47% | 4.01% | -3.47% | -16.67% | -23.15% | -32.46% |
アップル | AAPL | 6.42% | -3.58% | -3.71% | -8.97% | -1.48% | -17.06% |
マイクロソフト | MSFT | 5.93% | 0.47% | -6.46% | -11.64% | -22.09% | -28.01% |
ブロードコム | AVGO | 5.30% | -5.84% | -12.35% | -23.38% | -12.53% | -32.41% |
台湾セミコンダクター | TSM | -0.27% | -15.71% | -26.13% | -33.37% | -45.18% | -47.01% |
No.3:素材:+6.37%
工業系金属中心に値上がりました。
名前 | 1週間 | 1か月 | 3か月 | 6か月 | 1年 | 年初来 |
鋼 | 11.40% | 13.81% | 6.05% | -19.81% | -2.81% | -5.14% |
アルミニウム | 10.44% | 11.49% | -9.94% | -38.55% | -24.34% | -32.15% |
銅 | 9.26% | 8.88% | 7.05% | -23.88% | -17.42% | -19.86% |
銀 | 7.64% | 9.40% | 4.33% | -30.65% | -35.70% | -28.47% |
その他の貴金属と鉱業 | 7.53% | 2.94% | -1.00% | -32.56% | -44.27% | -34.59% |
農業投入物 | 7.53% | 0.62% | 5.33% | -11.89% | 25.16% | 14.73% |
紙・紙製品 | 6.99% | 10.65% | 9.92% | -5.13% | 8.97% | -4.84% |
原料炭 | 6.34% | 23.96% | 9.73% | 8.23% | 59.67% | 63.00% |
金 | 6.06% | 2.74% | 0.27% | -33.90% | -23.25% | -23.09% |
その他の工業用金属および鉱業 | 5.88% | 1.22% | 0.48% | -17.34% | -2.74% | -7.14% |
化学品 | 5.59% | 2.76% | -5.11% | -15.24% | -16.02% | -18.79% |
建材 | 5.36% | -0.96% | -4.91% | -13.40% | -26.12% | -32.88% |
特殊化学品 | 4.86% | 1.67% | -7.73% | -11.49% | -20.73% | -25.55% |
木材と木材生産 | 1.55% | -6.56% | -21.51% | -20.58% | -13.03% | -22.47% |
会社 | ティッカー | 1週間 | 1か月 | 3か月 | 6か月 | 1年 | 年初来 |
ベール SA | VALE | 9.64% | 5.06% | 11.32% | -12.34% | 9.74% | 4.42% |
ニュートリエン | NTR | 6.37% | -6.00% | 0.97% | -20.16% | 18.55% | 10.21% |
リンデ | LIN | 4.71% | 5.20% | 0.08% | -6.91% | -7.38% | -16.77% |
BHPグループリミテッド | BHP | 4.04% | -1.86% | -4.85% | -17.11% | 0.77% | -6.61% |
リオ ティント | RIO | 3.44% | 0.38% | -6.89% | -23.54% | -14.55% | -16.33% |
ワースト1:ヘルスケア:+1.88%
決算で明暗が分かれましたが、ディフェンシブセクターであるため、比較的堅調に推移しています。
会社 | ティッカー | 1週間 | 1か月 | 3か月 | 6か月 | 1年 | 年初来 |
ファイザー | PFE | 4.88% | 0.85% | -13.17% | -6.61% | 4.88% | -23.88% |
ユナイテッドヘルス | UNH | 4.01% | 3.14% | 0.80% | 2.46% | 20.68% | 6.29% |
メルク | MRK | 3.79% | 9.32% | 5.68% | 13.10% | 17.86% | 24.83% |
アッヴィ | ABBV | 2.88% | 2.83% | -2.10% | -5.12% | 35.22% | 8.61% |
イーライリリー | LLY | 2.83% | 9.62% | 2.78% | 22.26% | 41.30% | 23.37% |
ジョンソンエンドジョンソン | JNJ | 2.58% | 1.52% | -2.17% | -7.07% | 3.25% | -1.38% |
ノバルティス | NVS | 2.02% | -0.05% | -10.43% | -13.57% | -8.94% | -11.86% |
ノボノルディスク | NVO | 0.40% | 6.01% | -10.10% | -5.85% | -0.18% | -6.95% |
サーモフィッシャー | TMO | -1.25% | -4.53% | -12.46% | -11.50% | -18.35% | -25.55% |
ダナハー | DHR | -3.59% | -8.20% | -10.53% | -7.55% | -21.29% | -25.66% |
ワースト2:生活必需品:+2.44%
大手銘柄はすべてプラスと堅調です。
会社 | ティッカー | 1週間 | 1か月 | 3か月 | 6か月 | 1年 | 年初来 |
コストコ | COST | 5.18% | -1.85% | -9.63% | -16.36% | 0.20% | -15.77% |
ウォルマート | WMT | 4.88% | 2.56% | 3.62% | -12.79% | -6.82% | -5.45% |
ユニリーバ | UL | 3.03% | -2.41% | -5.47% | -1.87% | -16.52% | -17.16% |
プロテクターアンドギャンブル | PG | 2.80% | -5.60% | -10.70% | -20.26% | -7.72% | -21.40% |
コカ・コーラ | KO | 1.78% | -5.57% | -10.02% | -14.24% | 2.96% | -5.49% |
ペプシコ | PEP | 1.69% | 2.65% | 1.89% | 0.53% | 8.72% | -0.37% |
フィリップモリス | PM | 1.47% | -9.69% | -9.73% | -15.76% | -10.37% | -8.94% |
ワースト3:不動産:+2.50%
現物資産として強みはありますが、住宅ローンが非常に高い状態であるため、年初来で見ると厳しい銘柄がほとんどです。
会社 | ティッカー | 1週間 | 1か月 | 3か月 | 6か月 | 1年 | 年初来 |
エクイニクス | EQIX | 5.78% | -12.25% | -17.69% | -28.28% | -34.01% | -36.80% |
パブリック ストレージ | PSA | 3.86% | -2.08% | -5.98% | -24.31% | -5.57% | -18.69% |
プロロジス | PLD | 3.57% | -5.03% | -19.16% | -38.91% | -28.88% | -38.77% |
アメリカン・タワー | AMT | 0.96% | -19.43% | -27.12% | -28.38% | -32.78% | -35.88% |
クラウンキャッスル | CCI | -3.18% | -21.33% | -27.94% | -36.34% | -30.54% | -40.79% |
アメリカ主要銘柄決算内容
https://jp.investing.com/
を参照しています。
決算スケジュールについては、
https://jp.tradingview.com/markets/stocks-usa/earnings/
をまとめています。
先週よりも数多くの大手銘柄が決算発表となりました。
バンクオブアメリカ (BAC)
銀行大手銘柄
3Qの業績は増収減益でした。
売上高 | 前年同期比7.6%増の 245億ドル。アナリスト予想より+4.0% |
EPS | 前年同期の水準から-0.04ドル。アナリスト予想より+0.03ドル |
減益ながら予想を超える売上高、EPSとなりました。
金利上昇を行け、純金利収入が大きく寄与した内容です。
決算を受け、株価は大きく上昇しています。
チャールズシュワブ (SCHW)
ネット証券大手
3Qの業績は増収増益でした。
売上高 | 前年同期比20.4%増の 55億ドル。アナリスト予想より+1.5% |
EPS | 前年同期の水準から+0.26ドル。アナリスト予想より+0.05ドル |
増収増益+予想を上回る好決算となりました。
ただしアクティブ証券口座数や新規証券口座数、総顧客資産が予想を下回っています。
時間外で株価は上昇するものの、そこから大きく下げました。
ゴールドマンサックス (GS)
総合金融大手
3Qの業績は減収減益となりました。
売上高 | 前年同期比12.0%減の 119.8億ドル。アナリスト予想より+5.4% |
EPS | 前年同期の水準から-6.68ドル。アナリスト予想より+0.45ドル |
減収減益ながら予想を超える結果でした。
債券や為替部門が好調。投資銀行部門はこの市況化のため不振でした。
予想自体を上回る内容であったため、株価は上昇しました。
ジョンソンエンドジョンソン (JNJ)
大手総合医療銘柄
3Qの業績は増収減益となりました。
売上高 | 前年同期比1.9%増の 237.9億ドル。アナリスト予想より+1.4% |
EPS | 前年同期の水準から-0.05ドル。アナリスト予想より+0.03ドル |
減益ながら、予想を上回る売上高・EPSとなりました。
通期ガイダンス売上高・EPSともに引き下げを行い、両方とも予想を下回る内容でした。
決算内容は良好でしたが、ガイダンスが予想よりも悪かったため
相殺され、株価は横ばいとなりました。
ロッキードマーティン (LMT)
大手兵器製造銘柄
3Qの業績は増収増益
売上高 | 前年同期比3.4%増の 165.8億ドル。アナリスト予想より-0.5% |
EPS | 前年同期の水準から+4.66ドル。アナリスト予想より+0.21ドル |
増収増益でEPSは大幅増額。売上高は予想を若干下回りましたが、
EPSは予想を上回る結果となりました。
通期ガイダンスは売上高・EPSともに予想を下回りました。
自社株買いを増額することも同時に発表されています。
決算発表を受け、株価は暴騰しています。
ネットフリックス (NFLX)
映像配信大手
3Qの業績は増収減益となりました。
売上高 | 前年同期比6.0%増の 79.3億ドル。アナリスト予想より+1.0% |
EPS | 前年同期の水準から-0.09ドル。アナリスト予想より+0.92ドル |
減益ながら予想を大きく上回る好決算となりました。
EPSは予想を上回る結果となりました。
会員数が予想外に伸びたことが功を奏した結果となりました。
来四半期ガイダンスは売上高・EPSともに予想を下回る内容でしたが、予想外に会員数が伸びたことが好感され、株価は暴騰しました。
ステートストリート (STT)
大手投資機関銘柄
3Qの業績は減収減益となりました。
売上高 | 前年同期比1.0%減の 29.6億ドル。アナリスト予想より-0.3% |
EPS | 前年同期の水準から-0.18ドル。アナリスト予想より+0.05ドル |
減収減益ながらEPSは予想を上回る結果でした。
金利上昇で純受取利息が予想以上に伸びたことが要因です。
決算発表後は横ばいの動きとなっていましたが、週末に暴騰となっています。
ユナイテッド航空 (UAL)
空運大手銘柄
3Qの業績は増収増益となりました。
売上高 | 前年同期比66.5%増の 129億ドル。アナリスト予想より+1.4% |
EPS | 前年同期の水準から+3.79ドル。アナリスト予想より+0.57ドル |
大幅な増収増益で売上高・EPSともに予想を上回る好決算となりました。
来四半期ガイダンスEPSは市場予想を大きく上回る内容でした。
コロナ禍で苦しんでいた航空株が復活の兆しです。
決算発表後に株価は急伸しています。
アボットラボラトリーズ (ABT)
大手製薬銘柄
3Qの業績は減収減益となりました。
売上高 | 前年同期比4.8%減の 104億ドル。アナリスト予想より+8.0% |
EPS | 前年同期の水準から-0.25ドル。アナリスト予想より+0.20ドル |
予想を上回る内容でしたが、減収減益となりました。
通期ガイダンスEPSは、予想を上回る内容でした。
予想を超えた内容でしたが、コロナ特需が落ち着きを見せているため
今後の見通しも減速する可能性があると思われます。
決算発表後に株価は大きく下落しました。
ASML (ASML)
大手半導体装置製造銘柄
3Qの業績は減収減益となりました。
売上高 | 前年同期比5.2%減の 57.8億ドル。アナリスト予想より+1.8% |
EPS | 前年同期の水準から-0.68ドル。アナリスト予想より+0.33ドル |
減収減益ながら売上高・EPSともに予想を上回りました。
来四半期ガイダンス売上高も予想を上回る内容でした。
新規受注も過去最高を記録するなど、他の半導体銘柄と比べて
良い結果が出ています。
アメリカの対中規制について、大きな影響が無いことと述べられています。
決算を受け、株価は大きく上昇しています。
インターナショナル・ビジネス・マシーンズ (IBM)
世界最大級のIT銘柄
3Qの業績は減収減益
売上高 | 前年同期比19.9%減の 141.1億ドル。アナリスト予想より+4.2% |
EPS | 前年同期の水準から-0.6ドル。アナリスト予想より+0.02ドル |
減収減益ながら売上高・EPSともに予想を上回りました。
通期ガイダンス:売上高を上方修正しています。
この結果から、株価は大きく上昇しました。
ラムリサーチ (LRCX)
大手半導体装置製造銘柄
1Qの業績は増収増益となりました。
売上高 | 前年同期比17.9%増の 50.7億ドル。アナリスト予想より+2.8% |
EPS | 前年同期の水準から+2.06ドル。アナリスト予想より+0.86ドル |
大幅な増収増益でアナリスト予想も上回る好決算となりました。
売上高は過去最高を記録しています。
通期ガイダンス:売上高、EPSともに予想も上回る内容でした。
この結果から、株価は大きく上昇しました。
プロテクターアンドギャンブル (PG)
生活必需品大手
1Qの業績は増収減益となりました。
売上高 | 前年同期比1.3%増の 206億ドル。アナリスト予想より+1.1% |
EPS | 前年同期の水準から-0.04ドル。アナリスト予想より+0.01ドル |
インフレや為替の影響で減益となりましたが、値上げなどで
大きな落ち込みも無く、予想を上回る決算となりました。
通期ガイダンス:売上高は下方修正、EPSは予想レンジの下限付近と
見込んでいるとの発表でした。
株価は上昇しています。
PPGインダストリーズ (PPG)
世界最大級の塗料製造販売銘柄
3Qの業績は増収減益となりました。
売上高 | 前年同期比2.3%増の 44.7億ドル。アナリスト予想より-0.7% |
EPS | 前年同期の水準から-0.03ドル。アナリスト予想より-0.08ドル |
アナリスト予想よりも売上高・EPSともに低い結果でした。
通期ガイダンス:EPSはアナリスト予想を下回る結果となっています。
株価は下落しています。
トラベラーズ (TRV)
保険大手銘柄
3Qの業績は増収減益となりました。
売上高 | 前年同期比11.8%増の 93億ドル。アナリスト予想より+5.1% |
EPS | 前年同期の水準から-0.40ドル。アナリスト予想より+0.37ドル |
大幅な増収で、売上高・EPSともに予想も上回る好決算でした。
株価は大きく上昇しました。
プロロジス (PLD)
物流施設の不動産大手銘柄
3Qの業績は増収減益となりました。
売上高 | 前年同期比68.3%増の17.5億ドル。アナリスト予想より+45.8% |
EPS | 前年同期の水準から+0.39ドル。アナリスト予想より+0.02ドル |
大幅な増収増益で、売上高・EPSともに予想も上回る好決算となりました。
好決算ながら株価は若干下落しています。
クラウンキャッスル (CCI)
通信インフラリースなどを手掛ける大手不動産銘柄
3Qの業績は減収増益となりました。
売上高 | 前年同期比3.1%減の15.7億ドル。アナリスト予想より-9.2% |
EPS | 前年同期の水準から+0.16ドル。アナリスト予想より-0.01ドル |
増収ながら、予想を下回る売上高・EPSとなりました。
決算発表後、株価は下落しています。
キンダーモルガン (KMI)
中流エネルギー銘柄
3Qの業績は増収増益となりました。
売上高 | 前年同期比35.6%増の51.8億ドル。アナリスト予想より+19.9% |
EPS | 前年同期の水準から+0.03ドル。アナリスト予想より-0.04ドル |
大幅な増収増益となりましたが、EPSは予想を下回る結果でした。
その影響で株価は下落しています。
アメリカン航空 (AAL)
世界一の航空会社
3Qの業績は増収増益となりました。
売上高 | 前年同期比50.5%増の135億ドル。アナリスト予想より+1.4% |
EPS | 前年同期の水準から+1.68ドル。アナリスト予想より+0.22ドル |
大幅な増収増益で、売上高・EPSともに予想を上回る好決算となりました。
来四半期ガイダンス:EPSはアナリスト予想を超える内容となっています。
今週決算を発表したユナイティッド航空同様に、コロナ禍で苦しんでいた
航空業界に明るい兆しが出てきています。
好決算ながら、事前に決算内容を発表しており、織り込み済み内容であったことから
株価はあまり反応していません。
ダナハー (DHR)
医療診断機器、歯科医療機器などを手掛ける医療品大手銘柄。
3Qの業績は増収増益となりました。
売上高 | 前年同期比5.9%増の76.6億ドル。アナリスト予想より+7.3% |
EPS | 前年同期の水準から+0.17ドル。アナリスト予想より+0.30ドル |
増収増益で、売上高・EPSともに予想を上回る好決算となりました。
好決算ですが、売上高成長率が鈍化してきています。
株価は下落となりました。
ダウ (DOW)
世界最大級の化学品大手銘柄
3Qの業績は減収減益となりました。
売上高 | 前年同期比4.9%減の141.2億ドル。アナリスト予想より+5.2% |
EPS | 前年同期の水準から-1.64ドル。アナリスト予想より+0.03ドル |
減収減益ながら、売上高・EPSともに予想を上回る結果となりました。
自社株買いも発表しています。
株価はあまり反応しておらず、横ばいとなっています。
フィリップモリス (PM)
タバコ大手銘柄
3Qの業績は減収減益となりました。
売上高 | 前年同期比1.1%減の80.3億ドル。アナリスト予想より+8.1% |
EPS | 前年同期の水準から-0.05ドル。アナリスト予想より+0.16ドル |
減収減益ながら、売上高・EPSともに予想を上回る結果となりました。
通期ガイダンス:EPSが予想を超える内容となっています。
株価はあまり反応しておらず、横ばいとなっています。
スナップ (SNAP)
ソーシャルメディア銘柄
3Qの業績は増収増益となりました。
売上高 | 前年同期比5.6%増の11.3億ドル。アナリスト予想より+0.9% |
EPS | 前年同期の水準から+0.13ドル。アナリスト予想より+0.32ドル |
増収増益で、売上高・EPSともに予想を上回る結果となりました。
ただし売上成長率は5年前の上場以来最少となっており、
広告需要減少が響いています。
株価は暴落-28%と暴落しています。
広告収入に依存しているメタプラットフォームズやアルファベットも
株価が下落しました。
AT&T (T)
アメリカ通信大手銘柄
3Qの業績は減収減益となりました。
売上高 | 前年同期比24.8%減の300億ドル。アナリスト予想より+0.4% |
EPS | 前年同期の水準から-0.19ドル。アナリスト予想より+0.07ドル |
減収減益ながら、売上高・EPSともに予想を上回る結果となりました。
通期ガイダンス:EPSは市場予想を若干下回るものの
従来予想よりも引き上げを行いました。
大きく暴落していた銘柄であり、今回の決算を受け大幅反発をしています。
テスラ (TSLA)
電気自動車最大手
3Qの業績は増収減益となりました。
売上高 | 前年同期比55.9%増の214.5億ドル。アナリスト予想より-4.7% |
EPS | 前年同期の水準から-0.81ドル。アナリスト予想より+0.02ドル |
大幅な増収でしたが、売上高は予想を下回っています。
ドル高が進んだことや新工場での生産が予想よりも遅れたことなどで
コスト増がネックとなっている模様です。
ただ頻繁な値上げにより、売上高営業利益率は17.2%と同業他社に比べ
大きく上回る高収益企業となっています。
今までの決算時は予想を超える売上高であったのに対し、予想を下回ったことから
株価は大きく下げました。
ユニオンパシフィック (UNP)
アメリカ最大級の鉄道会社
3Qの業績は増収増益となりました。
売上高 | 前年同期比18.0%増の65.7億ドル。アナリスト予想より+2.0% |
EPS | 前年同期の水準から+0.62ドル。アナリスト予想より+0.11ドル |
増収増益であり、売上高・EPSともに予想を上回る結果となりました。
通期ガイダンス:稼働率予想を引き上げました。
株価は他銘柄に釣られて下落しました。
アメリカンエキスプレス (AXP)
世界最大級のクレジット会社
3Qの業績は増収増益となりました。
売上高 | 前年同期比24.4%増の136億ドル。アナリスト予想より+1.0% |
EPS | 前年同期の水準から+0.20ドル。アナリスト予想より+0.06ドル |
増収増益であり、売上高・EPSともに予想を上回る結果となりました。
通期ガイダンス:EPSが市場予想よりも下回る内容でした。
株価は下落しています。
ベライゾン (VZ)
アメリカ最大級の通信会社
3Qの業績は増収減益となりました。
売上高 | 前年同期比4.0%増の34.2億ドル。アナリスト予想より+1.2% |
EPS | 前年同期の水準から+0.09ドル。アナリスト予想より+0.03ドル |
増収増益であり、売上高・EPSともに予想を上回る結果となりました。
ただし、新規契約者数が予想を大きく下回る結果であり、厳しい環境となっています。
株価は大きく下落しました。
次週決算発表の注目銘柄
来週も引き続き株多くの大手銘柄決算が発表されます。
日付 | 銘柄名 | ティッカー |
10月25日 | マイクロソフト | MSFT |
アルファベット | GOOGL | |
ビザ | V | |
コカ・コーラ | KO | |
テキサスインスツルメンツ | TXN | |
ユナイテットパーセル・サービス | UPS | |
レイセオン | RTX | |
ゼネラルエレクトリック | GE | |
スリーエム | MMM | |
シャーウィンウィリアムズ | SHW | |
ゼネラルモーターズ | GM | |
ツイッター | TWTR | |
10月26日 | メタプラットフォームズ | META |
サーモフィッシャー | TMO | |
ブリストルマイヤーズ | BMY | |
オートマチック・データ・プロセシング | ADP | |
ボーイング | BA | |
フォード | F | |
クラフトハインツ | KHC | |
10月27日 | アップル | AAPL |
アマゾン | AMZN | |
マスターカード | MA | |
メルク | MRK | |
マクドナルド | MCD | |
Tモバイル | TMUS | |
リンデ | LIN | |
コムキャスト | CMCSA | |
ハネウェル | HON | |
インテル | INTC | |
キャタピラー | CAT | |
S&Pグローバル | SPGI | |
アメリカンタワー | AMT | |
ギリアドサイエンシズ | GILD | |
アルトリア | MO | |
サザンカンパニー | SO | |
10月28日 | エクソンモービル | XOM |
シェブロン | CVX | |
アッヴィ | ABBV | |
ネクステラエナジー | NEE |
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