【アメリカ・日本株】週間振り返り~2022年6月3週目

市場振り返り
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2022年6月13日~6月17日までの株式市場振り返りです。

日米両方暴落だったね・・・

保有株全部やられてしまいました・・・

含み益も小さくなっていくのは心折れますが、長期投資なので割り切るしかないかなと思っています。

先週末のアメリカ消費者物価指数の結果を受けて、暴落。

2022年5月度のCPI

 

2022年6月10日終了時点為替円USD

そしてFOMCで0.75%という大幅利上げ。
織り込みしている部分はあったと思いますが、投資家心理が冷え切っており暴落が止まりませんでした。

物価上昇とリセッション=スタグフレーションが現実的になってきている状況を懸念し、原油価格が大幅下落しています。
また長期金利も下落してきています。

2022/6/19 WTIチャート

 

2022/6/17終了時点のアメリカ10年金利

原油価格は50日移動平均線のオンライン上。
ここで反発するのか、ブレイクアウトするのかが来週の注目です。

長期金利については、
・2年金利:3.185%
・5年金利:3.345%
・10年金利:3.231%
・30年金利:3.284%
と5年と10年で逆イールドになっています。
これが今週ずっと続いており、リセッション懸念が強くなってきています。

世界全体が利上げに踏み切る中、日本は逆に金融緩和継続を発表しました。これにより円高に振れていた為替は6/17に大幅上昇。

2022/6/17終了時点のドル円

直近まで円安により株価は上昇していましたが、アメリカ経済の先行きに不透明感が出てきており、今週は酷い結果となりました。

本投稿は、日本とアメリカ株式市場の振り返りをしています。
 ①日米主要株価指数について
 ②日本市場振り返り:セクター成績
 ③アメリカ市場振り返り:セクター成績
  好不調3セクターをピックアップして分析しています。
 ④アメリカ主要銘柄決算内容
の順でまとめています。

主要指数成績

2022年6月3週時点の日米主要株式指数結果

日米双方で今週は暴落しています。
先週まで日本相場は強く、4週連続上昇でしたが、今週は酷い結果でした。

昨年末比で見ると、
・ハイテク関連株が多い、NASDAQとマザーズは大きくマイナス
・時価総額が高く大型株の影響が強いNYダウやTOPIXは「マシ」な結果
大型エコノミー株は、配当も多く入る銘柄が多いため、このようなボラティリティが高い相場では安心感があります。

 

●前週との比較/4週間成績

2022年6月3週時点の日米株式相場振り返り

アメリカ市場は先週に引き続き暴落相場。
NYダウ、NASDAQ総合指数、S&P500はいずれも52週最安値を更新しました。

日本市場振り

日足チャート

2022/6/17終了時点の日経平均チャート

2022年6月3週目日本主要株価指数チャート

大幅下落しています。
日経平均の日足チャートから、中長期トレンドラインの中に再度帰ってきた形となっています。
大きな窓が開いた状態であるため、いつかは埋める展開になり上昇すると思いますが、
次週はこの中長期ライン下限である25,400円をターゲットになる可能性があります。

 

セクター成績

nikkei225jp.comは日経平均ヒートマップとしての使い方が有用です。
また、世界各国株式相場やコモディティ、仮想通貨、為替についての情報も盛り沢山なサイトです。

2022年6月3週目東証セクターヒートマップ

2022/6/17時点の東証セクター成績履歴

2022年6月3週東証セクター成績TOP10

今週は2業種のみプラス、31業種マイナスとどこも最悪。
今まで強かった鉱業や石油関連が暴落。

アメリカ市場振り返り

日足チャート

2022年6月3週目アメリカ主要株価指数履歴

6/15にFOMC結果で一時的にガス抜きで上昇しましたが、翌6/16は大暴落。
6/17は下げすぎていることから上昇していますが、今週は52週最安値を更新するなど大変厳しい一週間となりました。

ヒートマップ

finvizはアメリカ市場全体を把握するのに有用なサイトです。
ヒートマップとして物凄く有益ですし、セクターや各銘柄の調子が一気に分かります。
しかも無料です。

2022年6月3週目アメリカ市場ヒートマップ

真っ赤となっており、どこも酷い有様であることが分かります・・・

セクター別成績

2022/6/17終了時点アメリカ市場セクター成績履歴

エネルギーが-15.16%、素材が-8.84%と今まで強かったセクターが大暴落。
最後の砦的な存在でしたが、ここも大きな痛手を被った一週間でした。

その中でマシな3業種と壊滅的な3業種をピックアップしました。

TOP:Consumer Defensive(生活必需品)

会社ティッカー1週間1か月3か月6か月1年年初来
ウォルマートWMT-2.80%-3.38%-18.67%-17.48%-12.49%-18.25%
コカ・コーラKO-3.22%-2.89%-1.11%1.33%10.53%0.37%
ペプシコPEP-3.36%-4.03%-3.52%-8.59%8.00%-9.58%
コストコCOST-3.59%4.03%-20.43%-19.17%17.28%-21.32%
P&GPG-6.76%-8.74%-11.85%-17.84%0.25%-19.09%

堅実なセクターで、何とか耐えている印象です。
大手株の中で6か月間でプラスになっているのは、コカ・コーラです。

 

 

 

 

 

 

No.2:Healthcaree(ヘルスケア)

ここも堅実的なセクターです。

会社ティッカー1週間1か月3か月6か月1年年初来
ジョンソンエンドジョンソンJNJ-1.79%-3.44%-3.08%-2.05%4.62%-0.94%
イーライリリーLLY-2.06%-1.45%1.13%4.25%33.10%5.31%
メルクMRK-2.94%-8.12%6.96%11.47%10.46%10.41%
アッヴィABBV-3.44%-9.28%-13.14%4.93%22.24%2.13%
サーモフィッシャーTMO-4.93%-7.61%-14.97%-24.25%3.82%-24.93%
ユナイテッドヘルスUNH-6.72%-4.10%-10.68%-8.28%16.10%-9.97%
ファイザーPFE-6.88%-7.68%-14.64%-24.03%19.89%-21.20%

 

 

 

 

 

 

 

 

No.3:Communication Services(コミュニケーションサービス)

会社ティッカー1週間1か月3か月6か月1年年初来
ベライゾンVZ-3.52%0.29%-3.48%-7.05%-12.16%-5.64%
GoogleGOOGL-3.61%-4.25%-21.29%-25.82%-10.80%-26.03%
メタプラットフォームズMETA-6.74%-14.83%-24.37%-51.11%-50.33%-51.32%

ベライゾンはオールドエコノミー株なのでダメージは低いですが、グーグルやメタは酷い状態です。

 

 

 

 

ワースト1:Energy(エネルギー)

会社ティッカー1週間1か月3か月6か月1年年初来
エクソンモービルXOM-14.27%-5.00%9.47%40.33%42.58%40.74%
シェブロンCVX-15.40%-11.71%-8.25%27.21%44.02%26.44%

直近まで非常に好調であったセクターで、その牽引をしていた2社も暴落。。。
エクソンモービル株を持っていたのですが、売り損ねて含み損・・・
今後も落ちるようであれば損切りします・・

 

 

 

ワースト2:Basic Materials(素材)

名前1週間1か月3か月6か月1年年初来
農業投入物-5.33%-14.23%-14.41%12.00%27.46%7.49%
-6.73%-1.19%-19.32%-0.20%-10.60%-4.41%
建材-6.87%-10.40%-23.65%-32.57%-25.05%-34.63%
-8.23%-7.85%-19.78%-8.50%-7.01%-8.75%
紙および紙製品-8.88%-7.97%-20.10%-7.36%-10.85%-9.49%
特殊化学品-8.95%-9.91%-10.26%-22.09%-12.74%-23.78%
その他の貴金属および鉱業-9.06%1.21%-24.60%-17.47%-42.17%-19.51%
アルミニウム-9.25%-12.39%-37.77%-18.98%-7.42%-24.67%
原料炭-9.48%-3.31%0.57%80.48%180.57%58.72%
化学薬品-10.09%-10.92%-10.80%-12.53%-9.85%-14.29%
その他の工業用金属および鉱業-10.25%-2.52%-13.54%4.44%-14.09%2.21%
-11.68%-0.67%-29.91%-17.59%-40.27%-20.79%
-11.83%-2.48%-26.82%-6.33%-2.68%-12.89%
製材・木材生産-13.32%-14.22%-22.15%-14.84%10.91%-19.14%

工業系金属のアルミニウム、鋼、銅などの下げが顕著になってきました。
景気減速が気になります。木材も下がっており、住宅関連も悪い結果を示唆しています。

 

ワースト3:Utilities(公共事業)

名前1週間1か月3か月6か月1年年初来
リサイクル-5.86%-1.47%-9.86%-7.18%-8.73%-10.98%
電気-8.35%-8.79%-7.84%-9.81%-1.13%-10.45%
多様化-8.52%-12.29%-10.52%-3.73%1.67%-6.29%
ガス-9.01%-8.87%-2.30%4.05%3.03%1.55%
水道-9.21%-7.75%-14.96%-21.27%-11.94%-24.33%
発電-10.70%-12.03%-4.64%-13.89%12.89%-19.90%

堅実的なセクターでしたが、物価上昇に伴い厳しくなってきました・・・

アメリカ主要銘柄決算内容

マネックス証券の決算フラッシュを参照しています。
データが無い場合は、https://jp.investing.com/を参照しています。

オラクル (ORCL)

4Qの業績は増収減益

売上高対前年同期5.5%増の118億ドル。アナリスト予想より+2%
純利益対前年同期20.9%減の31.9億ドル
EPS前年同期の水準から0.21ドル減少。アナリスト予想より+0.09ドル

ガイダンスを発表し、来四半期業績が予想より0.25ドル上回る
決算とガイダンス結果から株価は大幅上昇

 

 

アドビ (ADBE)

2Qの業績は増収減益

売上高対前年同期14.4%増の43.9億ドル。アナリスト予想より+0.9%
純利益対前年同期5.6%増の11.8億ドル
EPS前年同期の水準から0.17ドル増加。アナリスト予想より-0.01ドル

ガイダンスを発表し、来四半期予想として売上高、EPSともに予想を下回る
通期業績予想も売上高、EPSが予想を下回る結果
決算とガイダンス結果から、株価下落

 

 

 

 

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