【日米ともバリュー株復調】今週を振り返り、来週からの投資を考えましょう♪ ~2023年7月3週目

2023年7月3週 株式市場振り返り市場振り返り
この記事は約15分で読めます。

次週からの投資を考えるためにも、今週振り返りは重要です。
今週は日米ともバリュー/ディフェンシブ株が上昇した週となりました。
 
●アメリカ
 ・先週までのインフレ指標から金融引き締め圧力が弱まる?
 ・決算ラッシュ開始!市場予想より金融機関が好決算
 ・テスラ決算は予想より良かったものの、利益率が減少傾向。
  シェアアップのために、値下げする方針で株安
その結果、ハイテク株は下落し、バリュー株が上昇となりました。
 
●日本
 ・日銀植田総裁が金融緩和維持コメント
  ➡先週末にかけて一気に円高ムードでしたが、円安に再度シフト。
 ・今週はハイテク株からバリュー株へ

 バリュー株要素が強いTOPIXが上昇し、ハイテク・グロース株要素が強い日経平均やマザーズ指数は下落
 
2023年7月3週目:7月17日~7月121日までの株式市場振り返りをしていきましょう♪

NYダウが10日間連続上昇だったみたいですね!

2023年は金融不安+ハイテク株中心の株高になっていたことから、バリュー要素が比較的強いNYダウは弱い動きでした。

先週末にNYダウ構成の約9%を占めるユナイテッドヘルスが予想を超える好決算を発表したこともあり、バリュー・ディフェンシブ株が上昇しています。

また、3月に金融不安がありましたが、大手金融機関の決算は予想を上回る結果となったことから、銀行株の多くが上昇しました。

日本株は、1日休みの4日間でした。
植田総裁の金融緩和維持コメントもあり再度円安へとシフトしています。7/10始値142.07円。7/14終値138.68円、7/21終値141.8円まで円安と2週前まで戻った影響もあり、バリュー株中心に株高となりました。一方でハイテク・グロースは今まで上昇しすぎている点もあり、一服感があります。

日米ともバリュー・ディフェンシブ株中心に上昇した週でしたが、先週末比で、

・NYダウ: +2.08%
・NASDAQ: -0.57%
・S&P500: +0.69%
・日経平均: -0.27%
・TOPIX: +1.03%
・マザーズ: -2.45%

本投稿は、日本とアメリカ株式市場の振り返りをしています。
 ①アメリカ経済指標について
 ②政策金利予想
 ③日米主要株価指数について
 ④日本市場振り返り:セクター成績
 ⑤アメリカ市場振り返り:セクター成績
  時価総額が高い銘柄をピックアップ

の順でまとめています。

 

不動産投資で副収入を得よう!

こんな人におススメです♪
・不動産投資に興味はあるけど、何から始めたら良いか分からない方
・不動産投資怖そう…というイメージを持たれている方
・サラリーマン給料以外の副収入が欲しい方

簡単なアンケートに答えるだけで、投資の選択肢が拡がります♪

全世界が注目!アメリカ経済指標

今週のアメリカ経済指標は、小売り売上と住宅指数が注目されました。

日付時間主要経済指標等
7月18日21:306月小売売上高(前月比)
7月18日22:156月鉱工業生産(前月比)
7月18日22:156月設備稼働率 
7月19日21:306月住宅着工件数
7月19日21:306月建設許可件数
7月20日23:006月中古住宅販売件数
現在の市場マインド
・インフレが高止まり:FRBがタカ派になる➡長期金利上昇➡株安へ
・インフレが予想通り:FRBがハト派になる?➡長期金利下落➡株高へ
・インフレが予想以上に鈍化:FRBがハト派➡長期金利下落➡株高へ

小売売上高 対前月比

2023/7/18 米国小売売上 対前月比

5月分が上方修正6月分は予想を下回りました。
2023年1月以外の2022年11月~2023年3月はマイナス成長、2023年4~6月はプラス成長とおり、ここ3か月の底堅さが見えます。
株式相場にとっては、プラス要素とマイナス要素両方の側面が出た指標となりました。

鉱工業生産指数と設備稼働率

設備稼働率が80%を超えると、製造業の景気が良いとされます。

2023/7/19 米国鉱工業生産指数と設備稼働率

5月分が下方修正、6月分は予想を下回る結果となりました。
設備稼働率は7か月連続80を下回る結果となり、他の指標同様に製造業は弱い状態が続いていることが確認されました。

住宅建築許可件数と住宅着工件数

住宅市場は、すそ野が広い業界であることから、景気の先行指数的な役割があります。

2023/7/19 住宅建築許可件数と住宅着工件数

5月分は非常に強い結果でしたが、6月分は予想を下回る結果となりました。
ただし、予想は下回りましたが、2023年1月までの弱さからは脱却した状態となっています。

中古住宅販売件数

アメリカ住宅は新築物件よりも中古物件の方が、毎月販売数として約6~7倍多いため、新築物件よりも指標としては重要視されています。

2023/7/21 米国中古住宅販売件数

予想を下回り、2月以降下落トレンドが続いています。一方で、対前年度比は回復傾向が続いています。

中古住宅販売価格(中央値)

2023/7/21 中古住宅販売価格(中央値)

2月以降販売価格が上昇しています。金利も高い状態が続ているため、販売価格上昇に伴い購入意欲が下がってきています。

次週注目の経済指標

日付時間主要経済指標等
7月24日22:457月購買担当者景気指数(PMI) 
7月25日23:007月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード) 
7月26日23:006月新築住宅販売件数
7月26日27:00米連邦公開市場委員会(FOMC)
7月27日21:302Q GDP、速報値
7月28日21:306月個人所得(前月比)
7月28日21:306月個人消費支出(PCE)

次週はFOMC、GDP速報値、FRBが重要視する個人消費支出(PCE)が発表される週であり、大変注目されています。

投資スタイルを確立して勝っていきましょう♪
自分に合った戦略を立てるためにも本を読んでみませんか⁉

2023年FOMC時 金利見通し

CMEのFedWatch ツール - CME Group
フェデラル・ファンド(FF)の目標金利に基づくCME FedWatchツールで、次回のFOMC(連邦公開市場委員会)会合までをカウントダウン。ツールを見る

2023/7/22 2023年政策金利確率 CME FedWatch 

7月FOMCでの利上げで、「利上げは最後になる」と市場は予想しています。

インフレ抑制が出来つつある結果が出てきていることから、そのような予想となっていますが、FRB当局は年内利下げが無いことを示唆しているため、このあたりが今後株価への影響が出る可能性があります。

現在のシナリオ)
・7月に利上げ🔼
・9月以降は維持⏯️

金利と株価について下記記事にて詳しく記載しています。

金利は逆イールド状態であることから、すぐにはリセッションにはならなくても、近い将来はリセッションが確実になってきています。
リセッションに強いセクターを下記記事でまとめています。

金利は中々落ちず、ここ最近は再び上昇傾向が続きました。中期的に見ると金利は下落していく方向であるため、私は、債券・ゴールド・新興国に着目しています。

上期を終え、当初の予想よりも債券利回りが高い状態が続いています・・
そんなかインド・ブラジル株含め新興国が比較的堅調な状態となっており、金利さえ下がればもっと上がる可能性があると思っています。

FX初心者にもおススメ! LINEでサポートもしてくれます♪
初心者も安心のサポート充実【DMM FX】



日米株式指数成績

●先週末比/昨年末比

2023年7月3週 日米主要株価指数結果

●過去4週履歴

2023年7月3週 日米主要株価指数結果 過去4週履歴

●アメリカ
決算発表ラッシュが始まりました。予想を上回るユナイテッドヘルス、銀行株の決算発表によりバリュー・ディフェンシブ株が上昇しました。一方でテスラ株が大きく下落、ハイテク・グロース株も一服感が出てきています。そのため、NYダウが大きく上昇し、NASDAQは下落となりました。

先週末比)
・NYダウ: +2.08%
・NASDAQ: -0.57%
・S&P500: +0.69%

●日本株
・著名投資家ウォーレンバフェット氏が日本株投資意欲
・東証によるPBR 1倍割れ企業に改善要求
・円安が続いているため海外投資家からすると割安
 ➡7/18に植田日銀総裁は金融緩和継続表明で、再度円安へ
・日銀による金融緩和継続。世界中見ても日本のみ
・西側諸国を中心に地政学リスクで日本へ目が向きやすい
 中でも半導体関連への注目が集まっています。
・新NISAが2024年から始まるため、日本人も投資へ興味UP
など日本株に追い風が吹き、5月~6月中旬にかけて大きく上昇してきた日本株ですが、ここに来て勢いが弱まっています。

ハイテク・グロース株が下落し、日経平均やマザーズ指数は下落。一方でバリューへ資金が流れてきていることからTOPIXは上昇となりました。

先週末比)
・日経平均: -0.27%
・TOPIX: +1.03%
・マザーズ: -2.45%

PBR1倍割れで純資産が多い大型株はこちらから。

決算書を時系列で分かりやすくなっているサイト「IR BANK」の使い方はこちら

 
投資にも使えるdポイントを貯めよう♪d払いポイントGETモール


 
 

日本市場振り

nikkei225jp.comは日経平均ヒートマップとしての使い方が有用です。
また、世界各国株式相場やコモディティ、仮想通貨、為替についての情報も盛り沢山なサイトです。

ヒートマップ

2023年7月3週 東証セクターヒートマップ

7/19は全セクターが上昇となりました。
バリュー株中心に上昇していることが分かります。
・6日連続上昇:鉄鋼
・5日連続上昇:建設業
・4日連続上昇:電気ガス、空運業
・3日連続上昇:鉱業、パルプ紙、石油石炭

全業種データ

2023年東証セクター成績一覧 月間週間成績

2023年7月3週 東証セクター成績TOP10

上昇:27業種
下落:6業種

と今週は上昇業種が大半を占めました。
中でもバリュー株と自動車関連、資源株が大きく上昇しました。
・海運、鉄鋼、建築:低PBR企業に注目
・鉱業:原油が底堅く主要のINPEXが堅調。石油・石炭、商社株も堅調
・精密機器や半導体関連が軟調へ

決算資料見るのは時間と労力がかかりますが、IR BANKなら視覚的にも分かりやすく決算がまとめられています。

自動車関連でPBRが低い銘柄はこちら。自社株買いなどで株価上昇期待です♪

あなたの強みが活かせます!新時代は副業が当たり前に☆
得意を売りたいココナラ♪
ココナラエージェント



アメリカ市場振り

finvizはアメリカ市場全体を把握するのに有用なサイトです。
ヒートマップとして物凄く有益ですし、セクターや各銘柄の調子が一気に分かります。
しかも無料です。

2023年7月3週 アメリカ株ヒートマップ

ハイテク・グロース株が下落ヘルスケアや金融、エネルギー、生活必需品などのディフェンシブ株・バリュー株中心に上昇したことが分かります。

セクター成績

2023年7月3週時点 アメリカセクター月間週間成績一覧

2023年7月3週まで アメリカセクター成績年間推移

上昇:8セクター
下落:3セクター
今まで上昇してきたハイテク・グロース株が中心のテクノロジー、一般消費財、コミュニケーションサービスが下落したことが分かります。一方で今まで軟調であったバリュー・ディフェンシブセクターが上昇した週となりました。また原油価格が堅調であることからエネルギーセクターがTOPセクターとなっています。

大型株株価推移

時価総額2,000億ドル以上銘柄の推移をまとめました。

青塗りつぶし:半導体・ソフトウェア関連・自動車の勢いはどうなる?
黄色塗りつぶし:金融、エネルギーセクターがやや復調
緑塗りつぶし:ヘルスケア/生活必需品が回復

会社Tickerセクタ1W1M3M6M1Y年初来
バンク・オブ・アメリカ・コーポレーションBAC金融9.86%11.94%6.96%-3.76%-4.14%-3.44%
ジョンソン・エンド・ジョンソンJNJヘルスケア6.46%3.85%4.04%0.39%-0.30%-3.66%
ノバルティスAGNVSヘルスケア6.25%4.06%6.50%13.86%24.69%15.75%
サーモフィッシャーサイエンティフィックTMOヘルスケア6.20%6.89%-0.66%-3.71%4.37%2.09%
アッヴィABBVヘルスケア5.68%5.03%-11.13%-3.34%-2.67%-11.06%
ユナイテッドヘルス・グループ・インコーポレーテッドUNHヘルスケア5.49%6.25%3.91%4.58%-2.49%-4.46%
シスコシステムズCSCOテクノロジー4.47%3.50%12.99%13.28%19.26%10.47%
シェルSHELエネルギー3.77%3.65%2.14%6.49%27.73%10.57%
JPモルガン・チェース・アンド・カンパニーJPM金融3.46%8.87%10.04%14.99%35.28%15.55%
ノボ ノルディスク A/SNVOヘルスケア3.45%3.19%0.18%17.77%45.84%22.40%
シェブロンCVXエネルギー3.33%2.46%-6.57%-11.35%8.31%-11.59%
ファイザーPFEヘルスケア2.97%-3.86%-6.15%-16.81%-26.41%-27.01%
エクソンモービルXOMエネルギー2.92%0.02%-10.16%-6.67%16.42%-5.81%
アストラゼネカ PLCAZNヘルスケア2.91%-5.51%-6.96%-1.63%5.40%2.27%
メルクMRKヘルスケア2.84%-0.69%-3.31%0.45%23.13%-0.50%
イーライリリー アンド カンパニーLLYヘルスケア2.80%2.00%23.27%31.61%43.48%26.30%
コカ・コーラ カンパニーKO生活必需品2.53%1.64%-2.38%4.55%1.53%-1.84%
ウォルマートWMT生活必需品2.40%2.53%4.90%14.07%21.23%11.69%
トヨタ自動車TM一般消費財2.30%4.03%21.68%12.92%3.11%19.20%
コストコホールセールCOST生活必需品2.04%7.36%10.34%18.82%6.42%22.20%
プロクター・アンド・ギャンブル・カンパニーPG生活必需品1.92%2.34%1.38%7.38%8.04%0.90%
バークシャー・ハサウェイBRK-B金融1.37%2.11%6.78%13.28%20.88%11.93%
ホームデポHD一般消費財1.25%6.57%7.33%3.08%6.01%1.46%
アドビADBEテクノロジー1.05%8.95%36.81%51.88%29.57%54.59%
ペプシコPEP生活必需品1.04%2.55%2.61%12.10%13.02%5.26%
ブロードコムAVGOテクノロジー0.92%5.79%41.66%59.22%75.23%60.38%
アップルAAPLテクノロジー0.66%4.34%15.18%41.89%25.42%47.73%
マクドナルドMCD一般消費財0.23%0.37%1.58%12.15%16.12%12.17%
アクセンチュアACNテクノロジー-0.31%0.51%14.24%15.36%11.77%17.97%
マイクロソフトMSFTテクノロジー-0.43%3.06%20.15%48.22%31.07%43.34%
セールスフォースCRMテクノロジー-0.55%8.81%15.47%55.77%25.00%72.00%
マスターカードMA金融-1.25%5.68%6.00%8.03%16.47%14.31%
オラクルORCLテクノロジー-1.36%-3.64%24.06%36.90%62.07%43.93%
ビザV金融-1.61%5.28%1.98%8.55%12.13%15.16%
アリババグループホールディングリミテッドBABA一般消費財-2.53%6.22%1.58%-20.94%-11.34%4.63%
エヌビディアNVDAテクノロジー-2.55%2.94%63.48%164.29%148.83%203.20%
アマゾン・ドット・コムAMZN一般消費財-3.47%4.14%25.23%38.77%5.89%54.76%
アルファベットGOOGLコミュニケーションサービス-4.31%-0.44%13.99%28.98%5.37%36.03%
メタプラットフォームズMETAコミュニケーションサービス-4.73%4.48%38.10%116.13%60.72%144.52%
台湾セミコンダクターTSMテクノロジー-7.50%-4.32%8.91%10.01%12.35%30.55%
テスラTSLA一般消費財-7.59%0.22%59.53%104.47%5.06%111.09%
ASMLホールディングNVASMLテクノロジー-8.04%-1.97%9.44%10.01%34.78%26.90%

次週は重要なFOMC、2Q GDP(速報値)、消費支出(PCE)があります。
また、アメリカ大手決算発表ラッシュが本格化しています。
マイクロソフト、Googleの親会社アルファベット、アマゾン、メタプラットフォームズなど時価総額1,000億ドル以上銘柄のハイテク・グロース株決算が相次ぎます。
finvizのヒートマップを見ながら波に乗っていきましょう♪

コメント

タイトルとURLをコピーしました