【アメリカ・日本株】週間振り返り~2022年12月3週目

市場振り返り
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2022年12月12日~12月16日までの株式市場振り返りです。

折角CPIが良かったのに、FOMC後に急落しましたね~

12/13にアメリカ消費者物価指数(CPI)から物価は順調に抑制されてきていることが確認されました。その結果から発表直後は株価が爆上げ。
しかしながら、次の日にFOMCがあったため結局は当日微増となりました。

12/14はアメリカ連邦公開市場委員会(FOMC)の会議後発表がありました。想定よりもタカ派であったため、株価は軟調になりました。
ただあまり大きな下落とはその時はならず。
翌日の小売業売上が予想より悪かったことや、12/16の購買担当者景気指数(PMI)も予想より悪かったことから景気後退が差し迫りつつあることが確認され、12/15、12/16と株価は大きく下落しました。

先週末比で下落。特にグロース株が大きく下落しました。
・NYダウ:-1.66%
・NASDAQ総合指数:-2.72%
・S&P500:-2.08%
・日経平均:-1.34%
・TOPIX:-0.58%
・マザーズ指数:-1.55%

本投稿は、日本とアメリカ株式市場の振り返りをしています。
 ①アメリカ経済指標について
 ②株式以外の重要指数について(金利、為替、原油)
 ③日米主要株価指数について
 ④日本市場振り返り:セクター成績
 ⑤アメリカ市場振り返り:セクター成績
  好不調3セクターをピックアップして分析しています。
 ⑥アメリカ主要銘柄決算内容

の順でまとめています。

今週のアメリカ経済指標は、

・12/13:消費者物価指数(CPI)
・12/14:FOMC 政策金利発表
・12/15:小売業売上高
・12/16:購買担当者景気指数(PMI)
が注目されました。

アメリカ消費者物価指数(CPI) 

ポイント

12/13 アメリカ消費者物価指数が発表されました。
非常に好感される内容で、一旦株価は急上昇しました

予想よりも低い結果で右肩下がり
・変動が大きいエネルギー、食品を除いても下落傾向が続いています。
幅広い品物・サービスで物価抑制できつつある
 ※高水準であることは変わりない
住居費が対前年同月比で上昇傾向
 →対前月:下落傾向?
  住宅価格は低下傾向であるため、時間の問題で低下していくものと思われます

対前年同月

・前月:+7.7%
・予想:+7.3%
・結果:+7.1%
予想より2か月連続下回り、右肩下がりでインフレ抑制が出来てきています。
食料・エネルギーも順調に抑制
できています。

アメリカ消費者物価指数CPI

アメリカ消費者物価指数CPI詳細 対前年同月比

対前

・前月:+0.4%
・予想:+0.2%
・結果:+0.1%
先月まで対前月比で右肩上がりで推移していましたが、11月は一気に下落
2か月連続で予想よりも下回りました。

アメリカ消費者物価指数 対前月比

アメリカ消費者物価指数詳細 対前月比

コア 対前年同月

コア:エネルギーと食料品を除く指数

・前月:+6.3%
・予想:+6.1%
・結果:+6.0%
2か月連続予想より下回り、右肩下がりでインフレ抑制が出来てきています。

<詳細>
車関連:大きく下落しており、中古車/トラックはマイナス。
衣服:下落傾向
医療用品:下げ止まり?
住居費:上昇
輸送サービス:10月分は上昇し、11月分は下落。実数としては高水準
医療サービス:下落傾向

アメリカ消費者物価指数コアCPI 対前年同月比

アメリカ消費者物価指数コアCPI詳細

コア 対前

・前月:+0.3%
・予想:+0.3%
・結果:+0.2%
予想より2か月連続下回っています。

<詳細>
●車関連:大きく下落しており、中古車/トラックは大きくマイナス。
●衣服:上昇。前年同月は下落しているため、同指数は下落傾向が鈍化する?
医療用品:2か月連続上昇。前年同月が下げ止まっている証拠。
住居費:10月分までは上昇。11月分は下落。
●輸送サービス:マイナス。前年同月は高水準ですが、今後大きく下落する見込み。
●医療サービス:マイナス。同指数物価は落ち着いてくる見込み

アメリカ消費者物価指数コアCPI 対前月比

アメリカ消費者物価指数コア詳細 対前月比

FOMC内容

FOMC後のパウエル議長発言もタカ派寄りの内容でした。
CPI結果から楽観的になっていた市場は若干混乱気味となっています。

0.50%利上げ実施→政策金利は4.25~4.50%に上昇
  →満場一致で可決。市場予想通り。

雇用相場は堅調に推移

インフレ指数は少し鈍化しているが、まだ上昇が高い
 ロシアによる戦争はインフレリスクが高く、世界経済を圧迫している。

インフレ率が2%にするために、金融引き締めは継続
  →まだ利上げ終了には近づいていない。
   目標達成に確信が持てるまで、利下げは無い
 とパウエル議長発言

・財務省証券、政府機関債務、住宅ローン担保証券の削減継続
 (バランスシート圧縮)計画通りに実行

・経済見通しを監視しながら、柔軟に政策は調整していく

FOMC ドットチャート

FOMC参加者19名の各年末時点の金利予想(図中の数字は人数)結果です。
四半期毎にFOMC参加者の予想が発表されます。

12月の結果は、9月時点より上方修正となり、高金利状態維持が長くなる予想されています。

特に2023年末時点の政策金利が5.1%と予想されており、FedWatchが公表している市場予想よりも明らかに高くなっているため、FOMC参加者予想通りになってくると2023年の株式市場は厳しくなってくるため、2023年も政策金利に一喜一憂状態となりそうです。

2022年12月FOMCドットチャート

アメリカ小売売上

https://www.census.gov/retail/marts/www/marts_current.pdf

小売業の結果から、消費者側はモノを買わなくなってきているため企業側業績も一気に悪化する可能性があります。その中で政策金利が高い水準のままだと経済は確実に終わるため、2023年は金融緩和の可能性がある?と市場は少し楽観論が出ています。

ただそれ以上にリセッション懸念が強まっているため、株価は一時的に急落しました。
今後リセッション懸念で株を買い向かう人が減るのか?それとも金融政策を楽観視して株を買い向かうか?難しい選択を迫られますが、長期投資の人は今が絶好のチャンスでもあります。

対前

・前月:+1.3%
・予想:-0.1%
・結果:-0.6%
予想よりも大きく下落となりました。
消費者側の指数は比較的好調な結果で推移していましたが、一気に悪化しています。

アメリカ小売業売上 対前月比

コア 対前

コア:自動車関連を除く指数

・前月:+1.2%
・予想:+0.1%
・結果:-0.2%
予想よりも大きく下落となりました。
自動車を抜いた指数でもマイナス。マイナス幅を考慮すると自動車が一気に悪くなっていることが分かります。

アメリカ小売業売上高コア 対前月比

製造業購買担当者指数(PMI)

・前月:47.7
・予想:47.7
・結果:46.2
前月及び予想も下回りました。
2022年4月以降右肩下がり。11月から下落幅が加速しています。
景気の分岐点である50を2か月連続で下回っており、製造業において景気減速となってきています。

アメリカ 製造業購買担当者指数(PMI)

サービス業購買担当者指数(PMI)

・前月:46.2
・予想:46.8
・結果:44.4
前月及び予想も下回りました。
2022年3月以降右肩下がり。9月に一旦回復するものの徐々に下落しています。
景気の分岐点である50を6か月連続で下回っており、景気減速が続いています。
アメリカ サービス業購買担当者景気指数(PMI)

総合 購買担当者指数(PMI)

・前月:46.4
・予想:47.0
・結果:44.6
前月及び予想も下回り、2022年3月以降右肩下がりとなっています。
9月に一旦回復するものの徐々に下落しています。
景気の分岐点である50を6か月連続で下回っており、景気減速が続いています。
サービス業は50を早期に下回っていましたが、一旦持ち直し。
製造業は粘っていましたが、ここ2か月で50を下回る結果。
つまり総合はこれから一気に低下する可能性があり、企業側業績が悪化することが予想されています。その後個人へと波及していくため、消費者側マインドも悪化していくと思われます。

次週注目の経済指標

・12/20:住宅着工件数、許可件数
・12/21:中古住宅販売件数
・12/21:消費者信頼感指数(コンファレンスボード)
・12/22:2Q GDP確定値
・12/23:個人所得、個人消費支出(PCE)
・12/23:新規住宅販売件数

が注目されています。
来週は住宅関連の指標とFRBが重視している物価指数(PCE)が発表されます。

 
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株式以外の重要指標

2023年FOMC時 金利見通し

CMEのFedWatch ツール - CME Group
フェデラル・ファンド(FF)の目標金利に基づくCME FedWatchツールで、次回のFOMC(連邦公開市場委員会)会合までをカウントダウン。ツールを見る
先週末よりも想定ターミナルレートが下落、利下げも早期から始まる確率が高くなっています。市場参加者は金融引き締めは緩むと思っていることが分かります。
FOMC参加者のドットチャートやパウエル議長発言から考えても、乖離が大きい状態であることが懸念事項です。

現時点のシナリオ)
・2023年2月:+0.25% or +0.50%利上げ  +0.25%確率が高い
・2023年3月:+0.25% or 利上げ無し  →ターミナルレート4.75~5.00を迎える
・2023年5月:利上げ無し  
・2023年9月以降:順次利下げ or 維持

2023年アメリカ政策金利確率

アメリカ長期金利推移

●12/16終了時点
短期側での下落幅が大きくなりました。
CPI、FOMCといったビッグイベントにあまり反応してないのが興味深い結果でした。
・2年金利:4.185% (先週末から -0.168%)
・5年金利:3.628% (先週末から -0.146%)
・10年金利:3.490% (先週末から -0.094%)
・30年金利:3.546% (先週末から -0.018%)
●10年金利
今週は100日移動平均線を跨いで推移しました。CPI発表で下落しましたが、FOMC結果含めそこまで反応していないことが分かります。
●10年金利と2年金利との差
7/5~ずっとマイナスでリセッションの兆候は変わらず。
先週前マイナス0.8%で推移していましたが、短期金利下落幅が大きくなってきたため、差が縮小しました。

アメリカ10年債券利回り日足チャート

アメリカ債券利回り日足チャート10年と2年の差

金利と株価について下記記事にて詳しく記載しています。

金利は逆イールド状態であることから、すぐにはリセッションにはならなくても、近い将来はリセッションが確実になってきています。
リセッションに強いセクターを下記記事でまとめています。

為替(ドル円)

今週は135円~137円で推移しました。
・CPI発表でやや円高
・FOMC・小売業発表で円安とシフトしました
200日移動平均線がサポートラインとなっています。

為替ドル円日足チャート

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原油価格WTI

70USD付近で反発し、今週前半は上昇。
FOMC・小売業発表後は下落傾向となっています。

原油WTI日足チャート

主要指数成績

●先週末比/昨年末比

2022年12月3週日米主要株式指数結果

●過去4週履歴

2022年12月3週日米主要株式指数結果 前4週推移

2022年日米主要株式指数推移 対2021年末

アメリカCPIは非常に好感される内容でしたが、FOMCで少し打ち砕かれ、小売業売上や購買担当者景気指数があまりに悪すぎたため、株価は急落しています。先週末比で

・NYダウ:-1.66%
・NASDAQ総合指数:-2.72%
・S&P500:-2.08%

と2週連続で大きく下落しました。

日本株は円高傾向に歯止めがかかった状態であるため、底堅い印象となりましたが、アメリカ株ほどでは無いものの下落しています。

・日経平均:-1.34%
・TOPIX:-0.58%
・マザーズ指数:-1.55%

昨年末比で見ると、

・グロース株が多い、NASDAQとマザーズは大きくマイナス
・時価総額が高く大型株の影響が強いNYダウやTOPIXは「マシ」な結果
大型バリュー株は、配当も多く入る銘柄が多いため、このようなボラティリティが高い相場では安心感があります。

日本市場振り

主要指数結果

アメリカ株が大きく下落した翌日の12/16に一気に下落しました。

移動平均線から見ると
・日経平均:50日移動平均線(下図紫線)と100日移動平均線(下図黄線)を一気にブレイク
・TOPIX:50日と100日移動平均線でゴールデンクロスしそう
・マザーズ指数:50日移動平均線から少し離れているため、状況によっては760ポイントまで下落?

2022年12月3週日本主要株式指数結果

年初来結果

年初来プラスの壁が厚く、跳ね返されているような感じです。
年末ラリーでプラスになることが多い12月のため、ギリギリでもプラスで落ち着いてくれたらとは思います。金融緩和の予想が高まれば円高に行くため日本株は下落、タカ派に行くとアメリカ経済が更に冷えるため、日本株も下落。となり日本株は立場が弱い状態が続きます。

日本主要株式指数チャート 2022年初来

セクター成績

nikkei225jp.comは日経平均ヒートマップとしての使い方が有用です。
また、世界各国株式相場やコモディティ、仮想通貨、為替についての情報も盛り沢山なサイトです。

●セクターヒートマップ

2022年12月3週東証セクターヒートマップ

海運業種が7日連続上昇と唯一調子のよい業種となりました。

●セクター成績TOP10

2022年12月3週東証セクターTOP10

●2022年セクター成績履歴

2022年東証セクター成績履歴

プラス:13業種、マイナス:20業種と下落したセクターが多い結果となりました。

●海運がTOP
 7日連続上昇と堅調です。

●原油価格が週前半上昇
 鉱業、石油・石炭業種が上昇

●アメリカグロース株下落
 電気機器や精密機器などのグロース株が下落

●ドル指数下落に歯止め
 コモディティ関連(非鉄金属、金属、ゴム、化学、ガラス・土石)が下落

アメリカ市場振り返り

主要指数結果

12/13:消費者信頼感指数が好感されプラス。
12/14:FOMC内容がタカ派であったため、下落
12/15:FOMC内容と小売業売上などの経済指標を照らし合わせ、大幅下落
12/16:取引終盤にかけて少し盛り返しながらマイナスで推移

移動平均線から見ると、
・NYダウ:長期移動平均線(50日、100日、200日)すべてを上抜けている。
     50日移動平均線と100日移動平均線がゴールデンクロス
     50日移動平均線で反発したようにも見える。
・NASDAQ:50日移動平均線(紫)を一気に下抜ける。
・S&P500:100日移動平均線(黄)、50日移動平均線(紫)を一気に下抜ける。
となっています。

2022年12月3週アメリカ主要株式指数結果

円安基調が一服してきています。2022年は、1年を通じて見ると、大きく円安に振れた一年になっています。
・2022年初:115円
・2022年12月9日:136.7円
資産分散のためにもアメリカ銘柄を持っておく必要が更に上がってきています。
円安のため、中々ドルを持つことが厳しいですが、暴落相場はアメリカ株が買いやすい状態ではあるため、引き続き少量ですがアメリカ株へ投資を続けていきたいと考えています。
引き続き高配当株とS&P500、NASDAQ100への投資信託を積み立てていきます。

年初来結果

今年は1年通じてバリュー株優位となっています。
NYダウは大型株中心のため、バリュー要素が強く、NASDAQはそれとは逆にグロース要素が強い指数です。S&P500はややグロース寄りですが、NYダウとNSADAQの間の指数です。

ここ2週間の下落が気がかりです。

アメリカ主要株式指数チャート 2022年初来

ヒートマップ

finvizはアメリカ市場全体を把握するのに有用なサイトです。
ヒートマップとして物凄く有益ですし、セクターや各銘柄の調子が一気に分かります。
しかも無料です。

2022年12月3週アメリカヒートマップ

 

真っ赤っかとなりましたが、ヘルスケアはマシな結果であることが分かります。
また、原油価格がいったん上昇したため、エネルギーは唯一良い結果でした。
グロースは酷い結果であることが分かります。

セクター別成績

2022年アメリカセクター成績履歴

エネルギー以外は、全セクターがマイナスとなりました。

<上位3セクター>
・1位:エネルギー
・2位:公共事業
・3位:ヘルスケア
ディフェンシブセクターがマシな結果

<下位3セクター>
・1位:一般消費財 テスラが大きく下落したことが要因
・2位:素材 ドル指数下落に歯止めがかかったことが要因
・3位:コミュニケーションサービス

これらセクターの大手株結果を下記にてまとめています。

TOP:エネルギー:+0.60%

1年通じて大きくプラスとなっています。
先週は原油安で大きくマイナスとなりましたが、今週は原油安に歯止めがかかったため、反発し上昇しました。

会社ティッカー1週間1か月3か月6か月1年年初来
トータルエナジーSETTE1.31%0.88%23.86%18.16%20.73%22.56%
エクイナー ASAEQNR1.29%3.11%5.36%8.13%38.69%40.64%
エクソン モービルXOM1.12%-7.27%12.34%21.57%70.60%71.11%
シェブロンCVX0.43%-8.80%7.53%13.71%44.65%43.78%
コノコフィリップスCOP0.38%-14.55%-0.75%20.44%58.37%56.88%
BPBP-0.09%-0.85%9.00%21.33%26.00%26.47%
シェルSHEL-1.17%-1.54%4.71%10.07%28.23%26.64%

No.2:公共事業:-0.96%

ドミニオンエナジーやセンプラは天然ガス関連も多くを占めており、天然ガスは高いレンジとなっていることから、コスト高となるため株価は下落しやすい状態となっています。

会社ティッカー1週間1か月3か月6か月1年年初来
ザ・サザン・カンパニーSO1.57%5.47%-11.29%6.18%2.78%1.24%
エクセロンEXC1.23%10.17%-3.36%2.49%8.17%1.80%
ドミニオンエナジーD0.58%-1.66%-27.79%-20.15%-25.39%-25.38%
デューク・エナジーDUK-0.01%2.45%-6.06%2.58%-4.02%-4.35%
ネクストエラ・エナジーNEE-0.44%-0.21%-3.11%18.83%-8.77%-9.88%
アメリカン・エレクトリック・パワーAEP-2.08%5.38%-6.47%6.97%7.47%6.29%
センプラSRE-2.38%-0.06%-9.03%12.78%22.34%18.93%
ナショナル・グリッドNGG-2.57%1.17%1.18%-4.21%-12.71%-16.03%

No.3:ヘルスケア:-1.25%

時価総額上位10社中8社が年初来でプラスと堅調であることが分かります。
暴落相場にも強いセクターであることが今回も証明されました。

会社ティッカー1週間1か月3か月6か月1年年初来
ノボノルディスクNVO3.31%17.47%31.55%26.14%13.75%18.91%
メルクMRK0.39%9.28%26.04%29.05%43.85%42.48%
ジョンソンエンドジョンソンJNJ-0.04%1.27%5.65%3.66%1.54%2.69%
イーライリリーLLY-0.31%1.97%17.96%23.71%28.97%30.28%
ノバルティスNVS-0.52%8.29%12.08%11.62%5.12%3.44%
ファイザーPFE-0.62%6.97%13.12%10.47%-16.08%-12.96%
アッヴィABBV-1.58%5.67%12.49%16.05%21.78%18.52%
アストラゼネカAZN-2.31%6.49%17.16%11.21%19.01%16.64%
ユナイテッドヘルスUNH-2.87%2.38%0.03%15.85%6.26%4.29%
サーモフィッシャーTMO-4.25%0.08%-0.60%7.10%-18.87%-19.60%

ワースト1:一般消費財:-3.69%

テスラが酷い結果となっています。イーロンマスク氏がツイッターを買収し、テスラ株を多量に売っていることが要因の一つです。今週はグロース株が売られやすい構図であったことも同時に合わさり暴落となりました。

中国ECサイトのピンデュオデュオは好調です。
マクドナルドはバリュー要素が強い為、堅調に推移していることが分かります。
スターバックスとナイキ、ロウズカンパニー、ホームデポは復調気配です。

会社ティッカー1週間1か月3か月6か月1年年初来
ロウズカンパニーLOW2.17%-4.18%5.66%19.52%-18.60%-20.25%
ホームデポHD0.89%2.68%15.31%19.43%-19.07%-22.09%
アマゾンAMZN-1.38%-9.53%-29.52%-17.28%-47.97%-47.30%
トヨタ自動車TM-2.03%-1.19%-0.72%-8.78%-25.04%-24.21%
マクドナルドMCD-2.18%-2.34%3.54%13.54%0.21%-0.73%
スターバックスSBUX-2.91%1.81%7.26%37.51%-12.99%-15.51%
ピンデュオデュオPDD-2.99%28.82%32.28%47.51%52.44%49.28%
ナイキNKE-3.17%0.68%-1.18%-1.29%-34.89%-36.43%
アリババBABA-4.98%11.04%-0.99%-15.11%-27.83%-26.94%
テスラTSLA-16.10%-19.63%-51.39%-30.69%-51.38%-57.35%

ワースト2:素材:-3.05%

経済が急速に冷えてきていることから、工業系材料が大きく下落しています。

分類1週間1か月3か月6か月1年年初来
その他の貴金属と鉱業0.06%7.65%12.39%-1.08%-19.80%-21.26%
-0.67%1.82%24.21%11.35%4.21%-3.09%
-1.12%2.86%13.18%-2.02%-19.45%-22.26%
化学品-1.65%-0.76%9.39%6.90%-6.35%-8.17%
原料炭-1.70%-4.77%14.13%0.87%74.78%54.32%
-1.90%1.72%13.83%-8.29%-8.61%-12.43%
建材-2.13%-0.84%5.55%14.01%-23.07%-25.39%
特殊化学品-2.75%-3.01%3.28%4.85%-18.28%-20.06%
木材と木材生産-3.56%-8.09%-7.78%0.97%-14.12%-18.35%
その他の工業用金属および鉱業-4.15%5.13%17.07%6.97%11.64%9.20%
農業投入物-4.58%-7.38%-10.05%-2.93%8.53%4.16%
アルミニウム-4.81%-12.72%-3.71%-13.25%-23.24%-31.35%
-5.00%-2.03%14.68%10.13%0.37%0.03%
紙・紙製品-6.94%-8.09%8.89%3.70%-3.68%-5.80%
会社ティッカー内容1週間1か月3か月6か月1年年初来
エア・プロダクツ・アンド・ケミカルズAPD化学品0.64%7.22%26.88%34.09%4.38%4.00%
フリーポートマクローマンFCX-0.60%2.62%26.14%14.04%1.08%-7.28%
リンデLIN特殊化学品-0.78%-1.23%15.60%13.40%-3.05%-4.85%
サザン・カッパーSCCO-1.50%0.74%24.89%7.77%2.40%-3.16%
ニュートリエンNTR農業投入物-4.09%-5.18%-17.90%-11.25%3.22%-1.99%
リオ ティントRIOその他の工業用金属および鉱業-4.22%7.63%23.30%7.58%6.37%4.55%
BHPグループリミテッドBHPその他の工業用金属および鉱業-4.38%4.26%17.90%5.92%17.37%13.68%
ベールSAVALEその他の工業用金属および鉱業-4.81%5.95%18.57%10.34%16.34%17.50%
シャーウィン・ウィリアムズSHW特殊化学品-4.91%-0.14%7.75%7.94%-30.95%-31.72%
コルテバCTVA農業投入物-5.10%-8.52%-2.67%12.33%27.25%26.44%

 

ワースト3:コミュニケーションサービス:-2.74%

ネットフリックスは、広告主に保証した視聴率を下回っていることから広告主に返金したことが報道され株価が一気に下落しました。
またグロース株は1年間ほぼ壊滅。バリューのベライゾンとコムキャストも業績が悪く壊滅状態
バリューのTモバイルとAT&Tは堅調

会社ティッカー1週間1か月3か月6か月1年年初来
メタプラットフォームズMETA3.05%5.48%-19.31%-27.06%-64.34%-64.49%
TモバイルTMUS0.56%-1.74%1.17%11.58%18.06%22.75%
ベライゾンVZ-0.75%-2.01%-9.99%-24.29%-29.63%-28.56%
コムキャストCMCSA-2.35%1.50%0.09%-10.90%-29.38%-31.47%
アルファベットGOOGL-2.77%-8.69%-12.43%-15.76%-37.51%-37.69%
AT&TT-3.14%-2.32%10.32%-4.59%3.00%-0.73%
ウォルトディズニーDIS-3.53%-4.12%-17.49%-4.52%-39.44%-41.84%
ネットフリックスNFLX-9.16%-5.00%19.32%65.64%-50.82%-51.74%

アメリカ主要銘柄決算内容

https://jp.investing.com/
を参照しています。

決算スケジュールについては、
https://jp.tradingview.com/markets/stocks-usa/earnings/
をまとめています。

オラクル(ORCL)

ビジネス用途に特化したソフトウェア会社。同分類でマイクロソフトに次ぐ世界2位企業。
2Qの業績は増収

売上高前年同期比18.7%増の123億ドル。アナリスト予想より+2.9%
EPS前年同期と同水準。アナリスト予想より+0.05ドル

売上高・EPSともに予想を上回る好決算でした。
来四半期ガイダンス:EPSは市場予想よりやや上回る内容でした。
決算発表後、株価は大きく上昇しましたが、そこから下落しています。

オラクル(ORCL)株価

ORCLの株価とチャート — NYSE:ORCL — TradingView
Oracle Corporationのライブチャートで株式のプライスアクションを確認して下さい。市場予測やORCLの財務や市場ニュースもチェック。

アドビ(ADBE)

ソフトウェア企業。AcrobatPDFやビデオ編集ツールなどでトップシェア
4Qの業績は増収増益

売上高前年同期比10.2%増の45.3億ドル。アナリスト予想と同等
EPS前年同期より+0.40ドル。アナリスト予想より+0.10ドル

増収増益で、売上高は予想を上回る結果でした。
通期決算は売上高・EPSともに予想を上回る結果でした。
来四半期ガイダンス:売上高は予想を下回り、EPSは予想を上回る内容でした。
来年度ガイダンス:売上高・EPSともに予想を下回る内容でした。
決算発表後、株価は上昇しています。
アドビ(ADBE)株価
https://jp.tradingview.com/symbols/NASDAQ-ADBE/

アクセンチュア(ACN)

総合コンサルティング企業
1Qの業績は増収増益

売上高前年同期比4.9%増の157億ドル。アナリスト予想より+0.8%
EPS前年同期より+0.30ドル。アナリスト予想より+0.16ドル

増収増益で、売上高・EPSともに予想を上回る好決算でした。
来四半期ガイダンス:売上高が予想を下回る内容でした。
通期ガイダンス:EPSが予想を下回る内容でした。
決算発表後、株価は急落しました。

アクセンチュア(ACN)株価

ACNの株価とチャート — NYSE:ACN — TradingView
Accenture plcのライブチャートで株式のプライスアクションを確認して下さい。市場予測やACNの財務や市場ニュースもチェック。

ダーデン・レストランツ(DRI)

イタリア料理のレストランを運営
2Qの業績は増収減益

売上高前年同期比9.7%増の24.9億ドル。アナリスト予想より+2.5%
EPS前年同期より+0.04ドル。アナリスト予想より+0.09ドル

増収増益で、売上高・EPSともに予想を上回る好決算でした。
ただし2四半期連続でEPSが下落していることが気掛かりです。
通期ガイダンス:売上高・EPSともに予想を上回る内容でした。
決算発表後株価は大きく下落しました。

ダーデン・レストランツ(DRI)株価

DRIの株価とチャート — NYSE:DRI — TradingView
Darden Restaurants, Incのライブチャートで株式のプライスアクションを確認して下さい。市場予測やDRIの財務や市場ニュースもチェック。

次週決算発表の注目銘柄

3Q決算発表はだいぶ少なくなってきました。

日付ティッカー会社名時価総額(10億USD)
2022/12/20NKEナイキ165.779
2022/12/20GISゼネラル・ミルズ51.596
2022/12/20FDXフェデックス44.685
2022/12/21MUマイクロン・テクノロジー56.609
2022/12/21CTASシンタス45.216
2022/12/22PAYXペイチェックス41.792

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