【日本株強い!】今週を振り返り、明日からの投資を考えましょう♪ ~2023年5月2週目

2023年5月2週株式市場振り返り市場振り返り
この記事は約13分で読めます。

次週からの投資を考えるためにも、今週振り返りは重要です。

●アメリカ
 ・物価指数発表(CPI、PPI)
 ・決算発表ラッシュ

●日本
 ・先週までの良い流れが続き、日経平均とTOPIXは1年間最高値
 ・決算発表ラッシュ

など株式市場には大きな刺激があった2023年5月8日~12日までの株式市場振り返りをしていきましょう♪

日経平均とTOPIXは5週連続上昇ですね♪

アメリカは消費者物価指数、生産者物価指数とインフレ指数が連続で発表されました。インフレ指数は政策金利に直結するため、非常に注目されています。

インフレ指数は少しずつ鈍化してきていることもあり、市場は年内に利下げがあると考えていますが、FRBは年内利下げを否定。このギャップに今後注意は必要です。

こうした中、先週末比で
・NYダウ: -1.11%
・NASDAQ: +0.40%
・S&P500: -0.29%
・日経平均: +0.79%
・TOPIX: +1.01%
・マザーズ: +0.48%
日本の主要株価指数は3指数とも上昇しました。

本投稿は、日本とアメリカ株式市場の振り返りをしています。
 ①アメリカ経済指標について
 ②政策金利予想
 ③日米主要株価指数について
 ④日本市場振り返り:セクター成績
 ⑤アメリカ市場振り返り:セクター成績
  時価総額が高い銘柄をピックアップ

の順でまとめています。

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全世界が注目!アメリカ経済指標

今週のアメリカ経済指標は、

日付主要経済指標等
5月10日4月消費者物価指数(CPI)
5月11日4月生産者物価指数(PPI)
5月12日5月ミシガン大学消費者態度指数・速報値 

が注目されました。その中で下記に物価指数についてまとめました。

現在の市場マインド
・インフレが高止まり:FRBがタカ派になる➡長期金利上昇➡株安へ
・インフレが予想通り:FRBがハト派になる?➡長期金利下落➡株高へ
・インフレが予想以上に鈍化:FRBがハト派➡長期金利下落➡株高へ

消費者物価指数(CPI) 

コア:変動が大きい食料品とエネルギーを除く指数です。

2023年4月CPI 対前年同月比

3月から4月にかけて、総合、コアともにほぼ変化の無い結果でした。
特に食料品とエネルギーを除いた「コア指数」が2023年になってから、ほぼ変化が無いことが示されました。

●食料品推移と食料品推移

2023/5/10 アメリカ消費者物価指数CPI 食料品とエネルギー推移 対前年同月比

食料品とエネルギーは順調に下落していることが分かります。特にエネルギーは前年同月比でマイナス成長が続いています。

●コア詳細

2023/5/10 アメリカ消費者物価指数CPI コア指数詳細 対前年同月比

衣服や医療用品は右肩上がりに上昇している傾向が続いていますが、漸く住居費と輸送サービスのインフレが鈍化してきたことが分かります。

●住居費推移
2023/5/10 アメリカ消費者物価指数コア 住居費推移 対前年同月比

上図のように大きく住居費は上昇してきていましたが、4月分は上昇がピークを迎えた可能性がある結果が示されました。住宅販売価格指数が下落に転じてきていることから、ここから一層下落していくことが予想されています。

生産者物価指数(PPI) 

企業側の物価がどうなっているのかを示すデータです。
企業はモノを仕入れる価格が高ければ、値上げという形で消費者にしわ寄せがやってきます。
ただし、製品やサービスの値上げは、数か月以上されないことがほとんどであり、そういう意味で消費者物価指数(CPI)の先行指数的な役割を持っている指数となります。

尚、コア:変動が大きい食料品とエネルギーを除く指数となります。

2023/5/11 生産者物価指数(PPI) 前年同月比

総合、コアともに予想を下回りました。一気にインフレが抑えられてきていることから、消費者物価指数(CPI)も近い将来インフレ抑制が達成されることが期待されています。つまり、市場は利下げが近い将来行われるのでは?と期待をしているということとなります。

次週注目の経済指標

日付曜日主要経済指標等
5月16日4月小売売上高
5月16日4月鉱工業生産
5月16日4月設備稼働率 
5月17日4月住宅着工件数
5月17日4月建設許可件数
5月18日4月中古住宅販売件数

2023年FOMC時 金利見通し

CMEのFedWatch ツール - CME Group
フェデラル・ファンド(FF)の目標金利に基づくCME FedWatchツールで、次回のFOMC(連邦公開市場委員会)会合までをカウントダウン。ツールを見る

2023/5/13 FedWatch政策金利確率

FRBは年内の利下げは無いと明言していますが、市場は早くて9月には利下げが行われると
考えていることが見えます。

2023年末の市場予想は4.25~4.50%であり、3回利下げを予想しています。
これは景気減速懸念でFRBがハト派になるとの期待となります。

市場とFRBのギャップが大きい為、FRBの考え通りになった場合、年後半から株価の上値が重くなる恐れがあります。

現在のシナリオ)
・2023年6、7月:維持
・2023年9月:利下げ開始。

FOMCドットチャートでは、2023年末で5.1%(中央値)であり、市場と当局のGAPが大きい結果が続いています。市場側は楽観的であり、当局はタカ派姿勢を崩していないということに注意が必要です。

金利と株価について下記記事にて詳しく記載しています。

金利は逆イールド状態であることから、すぐにはリセッションにはならなくても、近い将来はリセッションが確実になってきています。
リセッションに強いセクターを下記記事でまとめています。

2023年もアメリカ金利で大きく株式市場は変動すると予想されていますが、中期的に見ると金利は下落していく方向であるため、私は、債券・ゴールド・新興国に着目しています。

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日米株式指数成績

●先週末比/昨年末比

2023年5月2週日米主要株指数結果

●過去4週履歴

2023年5月2週 過去4週間日米主要株価指数対前週比推移

●アメリカ株
CPI、PPIの他に決算ラッシュが続いています。総合的に傾向が掴みにくい動きとなっていますが、金利ダウン期待でNASDAQ指数が比較的堅調であることから、グロースの方が買われていることが分かります。

一方、金融不安が続いている金融セクターの比率が比較的高いNYダウは上昇しきれていないことが分かります。

先週末比)
・NYダウ: -1.11%
・NASDAQ: +0.40%
・S&P500: -0.29%

●日本株
アメリカに追随した形とはならず、日経平均とTOPIXは1年間最高値を更新しました。
・著名投資家ウォーレンバフェット氏が日本株投資意欲
・東証によるPBR 1倍割れ企業に改善要求
・円安が続いているため海外投資家からすると割安
・日銀による金融緩和継続。世界中見ても日本のみ
・西側諸国を中心に地政学リスクで日本へ目が向きやすい
・新NISAが2024年から始まるため、日本人も投資へ興味UP
など日本株に追い風が吹いています。

・日経平均: +0.79%
・TOPIX: +1.01%
・マザーズ: +0.48%

PBR1倍割れで純資産の多い銘柄はこちらから。

日本市場振り

nikkei225jp.comは日経平均ヒートマップとしての使い方が有用です。
また、世界各国株式相場やコモディティ、仮想通貨、為替についての情報も盛り沢山なサイトです。

ヒートマップ

2023年5月2週 東証セクターヒートマップ

今週は決算ラッシュであった為傾向が掴みにくくはなっていますが、
・上昇:23業種
・下落:10業種
となりました。

上昇業種TOP10

2023年5月2週 東証セクター成績TOP10

今期の営業利益額は前期比で減益となったものの、2023年度(2024年3月期)決算で営業利益3兆円を達成する見込みを発表したトヨタ自動車の影響もあり、輸送用機器械が上昇トップ

また、著名投資家ウォーレンバフェット氏が5大商社への追加投資を行った影響もあり、卸売業が上昇2位となりました。

相対的にバリュー株が堅調に推移しています。

投資スタイルを確立して勝っていきましょう♪
自分に合った戦略を立てるためにも本を読んでみませんか⁉

 

アメリカ市場振り

finvizはアメリカ市場全体を把握するのに有用なサイトです。
ヒートマップとして物凄く有益ですし、セクターや各銘柄の調子が一気に分かります。
しかも無料です。

2023年5月2週 アメリカヒートマップ

決算ラッシュであるため、傾向は少ないもののエネルギー、素材、金融セクターが弱含む様子が見ることができます。また、上昇についてはGoogle(アルファベット)、アマゾンが大きく上昇したことが分かります。

セクター成績

2023年5月2週 アメリカセクター成績時系列推移

Googleの影響でコミュニケーションサービスが上昇TOP、アマゾンの影響で一般消費財が2位、バリュー株が堅調で生活必需品が3位となりました。

その他のセクターはすべてマイナスとなり、中でも素材、エネルギー、金融が1%を超える下落となりました。

大型株株価推移

時価総額2,000億ドル以上銘柄の推移をまとめました。

会社Tickerセクタ1W1M%3M6M1Y年初来
アルファベットGOOGLコミュニケーションサービス11.31%9.38%24.26%34.57%3.44%33.19%
ノボ ノルディスク A/SNVOヘルスケア4.92%2.17%22.74%50.01%64.98%26.55%
アマゾン・ドット・コムAMZN一般消費財4.36%7.68%12.96%28.00%4.64%31.26%
トヨタ自動車TM一般消費財4.17%4.40%-0.10%6.50%-8.78%4.90%
アリババグループホールディングリミテッドBABA一般消費財2.55%-11.26%-17.67%31.62%4.42%-3.12%
イーライリリー アンド カンパニーLLYヘルスケア1.55%15.80%25.88%19.59%51.53%18.75%
コストコホールセールCOST消費者防御1.00%1.24%0.82%2.88%3.06%10.42%
ペプシコPEP消費者防御0.95%6.37%11.31%9.84%14.92%8.56%
オラクルORCLテクノロジー0.91%2.41%12.29%29.33%37.76%19.71%
ウォルマートWMT消費者防御0.86%2.39%6.51%9.75%3.69%7.96%
メタプラットフォームズMETAコミュニケーションサービス0.44%6.11%34.26%130.42%23.88%94.29%
ホームデポHD一般消費財0.29%-0.58%-8.24%1.30%2.65%-8.04%
ブロードコムAVGOテクノロジー0.16%1.11%6.39%34.44%11.29%12.88%
コカ・コーラ カンパニーKO消費者防御0.14%1.52%7.53%9.09%-0.31%0.79%
プロクター・アンド・ギャンブル・カンパニーPG消費者防御-0.04%2.76%12.80%14.27%2.20%2.90%
マクドナルドMCD一般消費財-0.16%2.45%12.85%6.61%21.16%12.37%
ビザV金融-0.17%-0.56%1.84%19.31%17.62%11.37%
バークシャー・ハサウェイBRK-B金融-0.43%1.40%4.07%11.72%3.51%4.40%
ASMLホールディングNVASMLテクノロジー-0.43%-2.69%-1.35%32.29%24.21%18.50%
メルクMRKヘルスケア-0.46%1.35%7.89%15.31%31.34%5.58%
マイクロソフトMSFTテクノロジー-0.54%6.60%17.43%37.62%18.58%28.83%
アップルAAPLテクノロジー-0.58%4.23%14.28%27.95%17.80%32.82%
アッヴィABBVヘルスケア-0.59%-9.55%-3.22%-0.32%-3.17%-8.95%
ユナイテッドヘルス・グループ・インコーポレーテッドUNHヘルスケア-0.62%-6.65%-0.61%-9.14%1.04%-7.35%
マスターカードMA金融-0.71%3.32%4.11%21.00%17.20%9.83%
アストラゼネカ PLCAZNヘルスケア-0.72%-0.05%8.49%22.41%21.65%10.22%
ジョンソン・エンド・ジョンソンJNJヘルスケア-1.17%-3.21%-0.84%-6.77%-8.72%-8.98%
エヌビディアNVDAテクノロジー-1.19%7.09%33.27%105.72%70.41%93.92%
テスラTSLA一般消費財-1.22%-9.64%-14.68%-5.41%-31.34%36.37%
ノバルティスAGNVSヘルスケア-1.51%5.01%19.26%24.31%22.73%13.69%
台湾積体電路製造有限公司TSMテクノロジー-1.81%-4.16%-12.52%28.35%-5.01%12.00%
JPモルガン・チェース・アンド・カンパニーJPM金融-1.93%3.96%-4.92%3.36%13.51%0.00%
シェブロンCVXエネルギー-2.24%-8.99%-8.93%-11.98%-4.01%-12.74%
バンク・オブ・アメリカ・コーポレーションBAC金融-2.24%-5.15%-23.86%-25.82%-23.84%-18.21%
エクソンモービルXOMエネルギー-2.67%-8.63%-11.24%-2.87%21.88%-4.10%
ファイザーPFEヘルスケア-2.96%-9.93%-14.88%-20.06%-24.47%-27.11%
サーモフィッシャーサイエンティフィックTMOヘルスケア-3.98%-11.25%-8.18%8.24%0.89%-4.73%

ハイテク株が復調、エネルギーや金融が弱含むような結果となっています。ヘルスケアは状況が分かれており、決算の影響が出ています。

次週は小売り大手の決算ラッシュです。業績相場となっていくものと思われます。
finvizのヒートマップを見ながら波に乗っていきましょう♪

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