【アメリカ・日本株】週間振り返り~2022年7月2週目

2022年7月2週目株式相場振り返り市場振り返り
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2022年7月4日~7月8日までの株式市場振り返りです。

今週はグロース株が大きく上昇しましたね!

先週末比で、日本ではマザーズ指数が+5.60%、

アメリカではNASDAQ総合指数が+4.56%と大きく上昇しました。

現在の状況は、アメリカがリセッションを迎えるのかどうかが注目されています。リセッションになれば、原油価格が下落→インフレ抑制→長期金利下落(利上げ幅緩和)の流れになるため、近い将来株価は上昇する可能性もあります。
逆にリセッションを迎える前にインフレ指数が高止まりするようであれば、利上げが更に加速するため株価は大きく下落する可能性もあります。

アメリカ10年債利回り2022/7/8終了時点

アメリカ長期金利は、リセッションを懸念し週の前半に大きく下落しました。その後反転し、再度上昇中です。
ただ2年債利回りが10年債利回りよりも高く、逆イールド状態になっています。リセッションの兆候が見て取れます。

原油先物価格WTI 2022/7/8終了時

原油価格(WTI)も長期金利と同様の動きを示しています。
100日移動平均線を大きく下抜けた後、200日移動平均線の近くで反発し、再度上昇中です。

 

今週は、先月のFOMC会議議事録が発表されました。
7月の利上げを0.5%若しくは0.75%とする可能性が高いことが記載されていますが、これは先月のパウエル議長発言の通りであり、市場は想定内とのことで大きな混乱は生じませんでした。

また、7/8にアメリカ雇用統計が発表され、労働市場は力強さを堅持していることが確認されました。これによりFOMCでは、利上げに耐え得るという判断がなされタカ派寄りになると考えられます。
あとは7/13のCPI(消費者物価指数)がどのような結果となるのか?が注目されています。ソフトランディングできる期待から株価は上昇しています。

2022年6月アメリカ雇用統計

2022年6月アメリカ失業率

非農業部門雇用者数は2022年のうち5回が予想を上回る結果となっており、6月も予想を上回る力強い結果となっています。
また失業率も低い水準を維持しており、アメリカ労働市場は力強い状態を維持できています。

日本市場はアメリカと同様の動きをしています。
7/8に安倍元総理が銃殺されるという痛ましい事件があり、7/8の相場は高値から大きく下げました。株価を牽引してくれた首相であったことから経済界も大きく動揺しています。

2022/7/8日経平均チャート

日本市場は7/10の選挙後に動きがあると思います。

本投稿は、日本とアメリカ株式市場の振り返りをしています。
 ①日米主要株価指数について
 ②日本市場振り返り:セクター成績
 ③アメリカ市場振り返り:セクター成績
  好不調3セクターをピックアップして分析しています。
 ④アメリカ主要銘柄決算内容
の順でまとめています。

主要指数成績

2022年7月1週日米主要株価指数結果

先週と一転し、ハイテク関連が多いNASDAQ総合指数とマザーズが大きく上昇しました。
長期金利が一服したことが要因と考えます。

昨年末比で見ると、
・ハイテク関連株が多い、NASDAQとマザーズは大きくマイナス
・時価総額が高く大型株の影響が強いNYダウやTOPIXは「マシ」な結果
大型エコノミー株は、配当も多く入る銘柄が多いため、このようなボラティリティが高い相場では安心感があります。

日本市場振り

日経平均日足チャート

日経平均日足チャート2022/7/8終了時

中長期の下落トレンドの中から抜け出せていません。
今週は上値ラインで跳ね返されたチャートとなっています。
また、MACDも下落トレンドから抜け出せない状態となっています。
次週は選挙結果次第で動きがあると思います。

日本主要株式指数チャート2022/7/8終了時

マザーズが少し異なる動きを見せ、大きく上昇しました。
これはアメリカNASDAQ指数に引っ張られているような状態と思われます。
全指数4日/5日と上昇が続きました。

セクター成績

nikkei225jp.comは日経平均ヒートマップとしての使い方が有用です。
また、世界各国株式相場やコモディティ、仮想通貨、為替についての情報も盛り沢山なサイトです。

東証セクター指数ヒートマップ2022/7/8終了時

東証セクター指数結果2022年7月2週

東証セクター指数TOP10 2022年7月2週

プラスは24業種、マイナスは9業種とプラス業種が多い週となりました。
電気機器や精密機器、機械などのグロース株が上昇、ディフェンシブとして医薬品が上昇するなど、今まで売られていたハイテク関連の買戻し、リセッションを想定した動きが混在している状態です。

アメリカ市場振り返り

日足チャート

アメリカ主要指数チャート2022/7/8終了時

7/4が独立記念日であったことから相場は4日間となっています。
全体的に上昇していることが分かります。
7/8の雇用統計発表で、FOMCでの決定がタカ派よりになる可能性もあるため売り圧力も高い結果です。逆に強い労働市場であることからリセッション回避になるという観測もあり、プラスとマイナスが拮抗するような状態となっています。

ヒートマップ

finvizはアメリカ市場全体を把握するのに有用なサイトです。
ヒートマップとして物凄く有益ですし、セクターや各銘柄の調子が一気に分かります。
しかも無料です。

アメリカ市場ヒートマップ2022年7月2週目

テクノロジー、コミュニケーションサービス、一般消費財セクターのグロース株が大きく上昇ていることが分かります。一方でエネルギー、公共事業、素材など2022年比較的強いセクターが下げたことが分かります。

セクター別成績

アメリカセクター成績2022/7/8終了時

8業種プラス、3業種マイナスとなりました。
2022年弱い業種が今週は一転して大きく上昇しました。

成績上位下位3セクターをピックアップしました。

TOP:Communication Services(コミュニケーションサービス)

会社ティッカー1週間1か月3か月6か月1年年初来
GoogleGOOGL9.54%1.88%-12.59%-13.37%-4.55%-17.60%
メタプラットフォームズMETA5.97%-12.66%-23.48%-47.29%-50.56%-49.20%
コムキャストCMCSA1.83%-6.26%-16.28%-20.43%-31.38%-20.60%
ウォルトディズニーDIS1.55%-11.07%-27.69%-38.23%-44.53%-38.11%
T-Mobile USTMUS0.88%-2.07%1.50%17.65%-7.59%17.02%
ベライゾンコミュニケーションズVZ-0.51%-2.25%-5.09%-6.53%-9.32%-2.83%
AT&T T-0.76%-1.61%14.33%4.82%-2.51%11.68%

Google、メタプラットフォームズが大きく上昇しました。
一方で堅調な携帯電話などの通信事業銘柄はあまり変化ない状態でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

No.2:Consumer Cyclical(一般消費財)

会社ティッカー1週間1か月3か月6か月1年年初来
テスラTSLA11.71%4.97%-28.06%-30.86%15.24%-28.81%
AmazonAMZN8.78%-6.07%-27.22%-29.70%-38.07%-30.70%
アリババBABA6.35%15.89%12.28%-0.21%-39.50%1.78%
ナイキNKE5.61%-11.29%-15.92%-33.48%-32.81%-35.24%
ホームデポHD4.45%-5.07%-4.04%-29.66%-10.07%-30.97%
マクドナルドMCD2.58%1.73%0.71%-5.22%8.76%-5.53%
トヨタ自動車TM1.68%-5.71%-11.19%-20.41%-10.03%-15.40%

テスラ、Amazon、アリババなどのグロース株が大きく上昇しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

No.3:Technology(テクノロジー)

会社ティッカー1週間1か月3か月6か月1年年初来
アップルAAPL7.55%-1.12%-14.43%-15.94%2.65%-17.19%
アドビADBE6.39%-10.15%-12.35%-24.30%-35.73%-31.32%
エヌビディアNVDA4.48%-16.32%-35.11%-42.62%-20.42%-46.15%
マイクロソフトMSFT4.22%-1.78%-10.63%-15.40%-3.52%-20.42%
オラクルORCL2.86%-1.13%-12.48%-16.87%-16.03%-17.59%
ブロードコムAVGO2.65%-12.97%-17.16%-22.44%5.99%-25.06%
シスコシステムズCSCO1.76%-4.78%-20.19%-28.02%-18.53%-31.53%
アクセンチュアACN0.51%-8.96%-17.98%-29.74%-9.73%-32.68%
台湾セミコンダクターTSM-0.29%-13.14%-19.44%-35.85%-30.85%-32.25%
ASMLASML-4.82%-21.50%-27.93%-39.26%-32.77%-43.11%

半導体は銘柄により分かれる結果でした。
アップルが週間ではTOP。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ワースト1:Energy(エネルギー)

会社ティッカー1週間1か月3か月6か月1年年初来
エクソンモービルXOM0.51%-16.73%2.90%28.96%43.13%40.68%
シェブロンCVX-1.39%-20.77%-13.37%16.81%39.15%21.66%
シェルSHEL-6.20%-20.31%-11.30%6.65%21.44%13.02%

エクソンモービルはプラスとなりましたが、シェルが大きく下落しました。

 

 

 

 

ワースト2:Basic Materials(素材)

名前1週間1か月3か月6か月1年年初来
製材・木材生産3.81%-17.03%-4.44%-15.73%7.13%-17.22%
建材2.31%-12.90%-14.67%-32.85%-24.44%-32.92%
0.64%-24.44%-27.06%-19.14%-15.51%-15.26%
特殊化学品-0.58%-15.92%-10.46%-22.27%-13.01%-23.23%
-0.93%-14.67%-28.17%-9.49%-16.92%-12.63%
紙および紙製品-0.96%-18.48%-16.06%-10.81%-15.30%-11.90%
化学薬品-1.24%-18.74%-13.64%-17.33%-12.41%-17.03%
-1.26%-28.61%-35.56%-24.21%-16.89%-23.85%
アルミニウム-1.32%-25.64%-42.23%-28.16%-18.52%-29.30%
農業投入物-2.63%-15.18%-21.51%5.10%21.85%2.40%
-3.62%-19.81%-34.45%-25.41%-41.85%-28.99%
その他の工業用金属および鉱業-4.20%-24.63%-26.95%-7.41%-24.05%-6.06%
その他の貴金属および鉱業-5.01%-21.29%-32.04%-29.08%-45.92%-30.63%
原料炭-7.54%-31.57%-12.56%31.98%125.91%32.38%

建築材料関連以外はマイナスとなっています。

ワースト3:Utilities(公共事業)

名前1週間1か月3か月6か月1年年初来
発電3.73%-9.74%5.75%-7.08%21.64%-11.73%
リサイクル2.46%-6.79%-10.43%-1.77%-6.00%-7.90%
水道1.19%-3.85%-11.54%-11.72%-2.89%-15.79%
電気-0.42%-6.03%-8.22%-1.58%6.40%-3.20%
ガス-0.44%-9.44%-5.89%7.41%8.40%6.91%
多様化-1.18%-8.42%-13.40%-0.60%7.16%-1.35%

今週はマイナスでしたが、引き続き堅いセクターであることが分かります。

アメリカ主要銘柄決算内容

今週は大手銘柄の決算発表は無し。
次週は、
・7/12:ペプシコ
・7/13:デルタ航空
・7/14:JPモルガン・チェース
・7/15:ユナイテッドヘルス、ブラックロック、シティ
と決算発表が7月中旬から下旬にかけて目白押しです。

来週はアメリカCPIが発表となります。
その結果次第で大きく株式相場は動くものと思われます。

 

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