【アメリカ・日本株】週間振り返り~2022年12月2週目

市場振り返り
この記事は約22分で読めます。

2022年12月5日~12月9日までの株式市場振り返りです。

アメリカ株が久しぶりに大きく落ちましたね~

今週発表されたアメリカ経済指標が思いの外良かったことから、金融引き締めが強化されるかも?という観測から株価は軟調になりました。
日本株は先週大きく下落したこともあり、買戻しがありました。

・NYダウ:-2.77%
・NASDAQ総合指数:-3.99%
・S&P500:-3.37%
・日経平均:+0.44%
・TOPIX:+0.39%
・マザーズ指数:-1.50%

本投稿は、日本とアメリカ株式市場の振り返りをしています。
 ①アメリカ経済指標について
 ②株式以外の重要指数について(金利、為替、原油)
 ③日米主要株価指数について
 ④日本市場振り返り:セクター成績
 ⑤アメリカ市場振り返り:セクター成績
  好不調3セクターをピックアップして分析しています。
 ⑥アメリカ主要銘柄決算内容

の順でまとめています。

アメリカ経済指標

今週のアメリカ経済指標は、
・12/5:11月ISM非製造業景況指数
・12/9:生産者物価指数(PPI)
・12/9:ミシガン大学消費者信頼感指数

が注目されました。

11月ISM非製造業景況指数

全米供給管理協会(ISM=Institute for Supply Management)が製造業購買担当者にアンケートを取り、製造業の景況感を示す指数として算出されます。指数が50を超えると景気拡大、50を下回ると景気後退を示しています。

先週は「製造業」の発表で、2020 年 5 月以来初めて50を割り込む結果となりました。製造業の景気は冷え続け、不況局面に来ていることが分かります。

ISM製造業景気指数
一方今週は「非製造業=サービス業」の発表がありました。
・前月:54.4
・予想:53.4
・結果:56.5
先週発表された「製造業」指数は、2020 年 5 月以来初めて50を割り込む結果であったのに対し、「非製造業」指数は、先月から下落予想となっていましたが、予想外に上昇しました。非製造業については、景気がまだ堅調に推移していることが示唆され、インフレ鈍化に
歯止めがかかる可能性があり、FRBがタカ派になる可能性もあります。

 

アメリカISM非製造業景気指数

生産者物価指数(PPI)

米国内製造業者の販売品目(約1万品目)について、価格を測定した指数(1982年=100)。
製造業者側の基礎的なインフレを把握するために活用されています。
消費者側の物価指数である(CPI)よりはやや注目度は低いですが、CPIの先行指数でもあることもあり軽視はできない指標となります。

生産者物価指数(PPI) 対前年比

・前月:+8.1%
・予想:+7.1%
・結果:+7.4%
右肩下がりで下がり続けていますが、予想よりも0.3%高くなりました。
予想は前月から1%も下がることを想定していた市場は、肩透かしをくらったような形となっています。インフレ長期化=FRB政策がタカ派になるため、引き続き注視が必要です。

アメリカ生産者物価指数

生産者物価指数(PPI) 対前月比

・前月:+0.3%
・予想:+0.2%
・結果:+0.3%
3か月連続で、対前月比が上昇しており、今月は予想よりも高い結果となりました。
商品は+0.1%、サービスが+0.4%の内訳となっており、モノ自体の値段は少しずつ下がっていっています。=製造業側の様々な指数で製造業の景気指数鈍化と同様の傾向となっています。

アメリカ生産者物価指数 対前月比

生産者物価指数(PPI) コア 対前年比

コア:価格変動が大きいエネルギーと食品を除いた指数

・前月:+6.8%
・予想:+5.8%
・結果:+6.2%
右肩下がりで下がり続けていますが、予想よりも0.4%高くなりました。
エネルギーと食品を除いた指数でも予想を超えていることから、幅広いモノでインフレが長引いていることが示唆されています。

アメリカ生産者物価指数コア 対前年同月比

生産者物価指数(PPI) コア 対前月比

・前月:+0.3%
・予想:+0.2%
・結果:+0.3%
3か月連続で、対前月比が上昇しており、今月は予想よりも高い結果となりました。
投資サービス:+11.3%、ビジネスローン:+14.1%と大きく上昇しており、そこが効いています。

アメリカ生産者物価指数コア 対前月比

ミシガン大学消費者信頼感指数

300~500人を対象にアンケート調査を実施し、1966年を100として指数化したもの。
ブレ幅は大きい指数ですが、消費者マインドの傾向をつかむことが出来ます。

・前月:56.8
・予想:56.8
・結果:59.1
2022年6月を底に消費者マインドは改善傾向となっています。
先月の落ち分がイレギュラー?
ブレが大きい指数でもありますが、傾向として捉えると、消費者は雇用も安定しているため、マインド自体は企業側と比べて悪くは無いということが読み取れます。

ミシガン大学消費者信頼感指数

ミシガン大学消費者期待インフレ率

●1年後期待インフレ率
・前月:4.9
・結果:4.6
徐々にインフレは収まっていくと想定しているようです。

●5年後期待インフレ率
おおよそ安定しており、長期的にはある程度インフレは収まっていくと想定しているようです。

ミシガン大学消費者期待インフレ率

次週注目の経済指標

・12/13:消費者物価指数(CPI)
・12/14:FOMC 政策金利発表
・12/15:小売業売上高
・12/16:購買担当者景気指数(PMI)
が注目されています。
来週はCPI、FOMCとビックイベントがあるため値動きが激しい1週間になる可能性があります。

 
投資にも使えるdポイントを貯めよう♪d払いポイントGETモール


 
 

株式以外の重要指標

2022年12月FOMC以降の金利見通し

CMEのFedWatch ツール - CME Group
フェデラル・ファンド(FF)の目標金利に基づくCME FedWatchツールで、次回のFOMC(連邦公開市場委員会)会合までをカウントダウン。ツールを見る

先週末よりも想定ターミナルレートが上昇しています。
少し利上げに対して懸念を持っていることが分かります。

現時点のシナリオ)
・2022年12月:+0.5%利上げ
・2023年2月:+0.25% or +0.50%利上げ 
  →拮抗している状態
・2023年3月:+0.25% or 利上げ無し
 →ターミナルレートが4.75~5.00%と5.00~5.25%で拮抗
・2023年5月:+0.25% or 利上げ無し  
 →ターミナルレートが4.75~5.00%と5.00~5.25%で拮抗
・2023年7月以降:順次利下げ or 維持
 →FOMCメンバーからは2023年に利下げは無いと発言が度々あるため、
  このGAPが懸念事項

2022年12月以降FOMC利上げ確率

アメリカ長期金利推移

●12/9終了時点
週半ばまで下落していましたが、PPI発表日の12/9に大きく上昇しました。
・2年金利:4.353% (先週末から +0.077%)
・5年金利:3.774% (先週末から +0.120%)
・10年金利:3.584% (先週末から +0.096%)
・30年金利:3.564% (先週末から +0.012%)

●10年金利

今週は100日移動平均線を一時下しましたが、最終的にはライン上。
ここを割り込むと200日移動平均線(下図赤ライン)まで低下する可能性があります。次週のCPI、FOMC次第で大きく変動すると思われます。

●10年金利と2年金利との差
7/5~ずっとマイナスでリセッションの兆候は変わらず。
マイナス0.4%あたりでずっと推移していましたが、今週は先週同様にマイナス0.8%で推移しています。

アメリカ10年債券利回り日足チャート

アメリカ債券利回り10年と2年差日足チャート

金利と株価について下記記事にて詳しく記載しています。

金利は逆イールド状態であることから、すぐにはリセッションにはならなくても、近い将来はリセッションが確実になってきています。
リセッションに強いセクターを下記記事でまとめています。

為替(ドル円)

12/5にISM非製造業景気指数発表後、円安方向に行き、一時137円を回復しました。
そのあとは横ばいで推移しています。

為替ドル円日足チャート

FX初心者にもおススメ! LINEでサポートもしてくれます♪
初心者も安心のサポート充実【DMM FX】



原油価格WTI

今週に入ってから続落。年初来最安値を3日連続更新しました。
リセッションに対する懸念で価格がドンドン下がっています。ただしコモディティと逆相関のドル指数も下がってきていることから一時的には反発する可能性もあります。

原油価格WTI日足チャート

主要指数成績

●先週末比/昨年末比

2022年12月2週日米主要株式指数

●過去4週履歴

2022年12月2週日米主要株式指数4週振り返り

●昨年末比推移

2022年日米主要株式指数対前年末j比

ISM非製造業景気指数、PPI、ミシガン大学消費者信頼感指数と比較的堅調な結果が出ていたことから、今週はアメリカ株にとっては逆風が吹きました。先週末比で、
・NYダウ:-2.77%
・NASDAQ総合指数:-3.99%
・S&P500:-3.37%

と久しぶりに大きく下落しています。

一方で日本株は、先週大幅下落に対する買戻し、円安に振れたことや中国のゼロコロナ政策緩和によるインバンド期待などもあり、微増となりました。
・日経平均:+0.44%
・TOPIX:+0.39%

昨年末比で見ると、

・グロース株が多い、NASDAQとマザーズは大きくマイナス
・時価総額が高く大型株の影響が強いNYダウやTOPIXは「マシ」な結果
大型バリュー株は、配当も多く入る銘柄が多いため、このようなボラティリティが高い相場では安心感があります。

日本市場振り

主要指数結果

12/8まではマイナスとなっていましたが、最終日の12/9に大きく反発し、日経平均とTOPIXは週足でプラスとなりました。

●日経平均とTOPIX:50日移動平均線(下図紫ライン)で反発したことが分かります。
 長期移動平均線(50日、100日、200日)が割と近いところに収束しています。

●マザーズ指数:日経平均とTOPIXとは異なる動きをしていますが、これも長期移動平均線(50日、100日、200日)が割と近いところに収束しています。

2022年12月2週日本主要株式指数結果

年初来結果

年初来プラスの壁が厚く、中々定着していません。
年末ラリーでプラスになることが多い12月のため、ギリギリでもプラスで落ち着いてくれたらとは思います。ただし、CPIやFOMCが控えており、金融緩和の方に舵を切ると円高に行くため日本株は下落、タカ派に行くとアメリカ経済が更に冷えるため、日本株も下落。となり日本株は立場が弱い状態が続きます。

2022年日本主要株式指数日足チャート

セクター成績

nikkei225jp.comは日経平均ヒートマップとしての使い方が有用です。
また、世界各国株式相場やコモディティ、仮想通貨、為替についての情報も盛り沢山なサイトです。

●セクターヒートマップ

ディフェンシブセクターが堅調な週となりました。
・小売業:5日連続プラス
・水産農林業:4日連続プラス
・医薬品:4日連続プラス

2022年12月2週東証セクターヒートマップ

●セクター成績TOP10

2022年12月2週東証セクター成績TOP10

●2022年セクター成績履歴

2022年東証セクター成績履歴

プラス:21業種、マイナス:12業種と上昇したセクターが多い結果となりました。

●ドル指数軟調
 コモディティ関連が上昇しやすく、非鉄・鉄鋼などが上昇しました。

●原油下落
 鉱業、石油・石炭業種はマイナス電気ガス業はプラス

●長期金利下落が一服
 電気機器や精密機器などのグロース株が下落

アメリカ市場振り返り

主要指数結果

12/8以外はマイナスとなりました。
ISM非製造業景気指数が発表された12/5及び翌日の12/6。PPIとミシガン大学消費者信頼感指数が発表された12/9が大きく下落しました。

移動平均線から見ると、
・NYダウ:長期移動平均線(50日、100日、200日)すべてを上抜けている。
     50日移動平均線と100日移動平均線がゴールデンクロス
・NASDAQ:50日移動平均線(紫)と100日移動平均線(黄)の間のレンジ相場。
・S&P500:100日移動平均線(黄)と200日移動平均線(赤)の間のレンジ相場。
となっており、NASDAQ総合指数が最も上昇余地があります。

2022年12月2週アメリカ主要株式指数結果

円安基調が一服してきています。2022年は、1年を通じて見ると、大きく円安に振れた一年になっています。
・2022年初:115円
・2022年12月9日:136.6円
資産分散のためにもアメリカ銘柄を持っておく必要が更に上がってきています。
円安のため、中々ドルを持つことが厳しいですが、暴落相場はアメリカ株が買いやすい状態ではあるため、引き続き少量ですがアメリカ株へ投資を続けていきたいと考えています。
引き続き高配当株とS&P500、NASDAQ100への投資信託を積み立てていきます。

年初来結果

今年は1年通じてバリュー株優位となっています。
NYダウは大型株中心のため、バリュー要素が強く、NASDAQはそれとは逆にグロース要素が強い指数です。S&P500はややグロース寄りですが、NYダウとNSADAQの間の指数です。

アメリカ主要株式指数2022年年初来日足チャート

ヒートマップ

finvizはアメリカ市場全体を把握するのに有用なサイトです。
ヒートマップとして物凄く有益ですし、セクターや各銘柄の調子が一気に分かります。
しかも無料です。

2022年12月2週アメリカヒートマップ

真っ赤っかとなりましたが、ヘルスケアはマシな結果であることが分かります。
エネルギーは酷い結果・・・

セクター別成績

2022年アメリカセクター成績履歴

全業種マイナスとなりました。

<上位3セクター>
・1位:公共事業
・2位:ヘルスケア  1位と2位はディフェンシブセクターであり、堅調
・3位:不動産 ローン金利が下落基調であることや価格指数も下落していることが要因

<下位3セクター>
・1位:エネルギー 原油価格下落
・2位:コミュニケーションサービス 
・3位:一般消費財  2位と3位はグロース株が大きく下落したことが要因

これらセクターの大手株結果を下記にてまとめています。

TOP:公共事業:-0.82%

原油安で電力株は相対的に上昇しやすい構図となっています。
ドミニオンエナジーやセンプラは天然ガス関連も多くを占めており、天然ガスは高いレンジとなっていることから、コスト高となるため株価は下落しています。

会社ティッカー1週間1か月3か月6か月1年年初来
アメリカン・エレクトリック・パワーAEP1.53%9.97%-8.18%-1.71%15.64%8.55%
ザ・サザンSO1.51%7.76%-14.71%-5.24%5.87%-0.32%
デューク・エナジーDUK0.83%7.38%-9.50%-6.89%0.07%-4.34%
ナショナル・グリッドNGG-0.21%11.98%-1.98%-7.45%-9.86%-13.81%
ネクストエラ・エナジーNEE-0.81%8.07%-6.94%11.33%-6.01%-9.48%
センプラSRE-2.88%7.38%-8.26%4.20%27.69%21.82%
ドミニオンエナジーD-3.62%-3.54%-30.78%-26.52%-23.51%-25.81%

No.2:ヘルスケア:-1.55%

時価総額上位10社中8社が年初来でプラスと堅調であることが分かります。

会社ティッカー1週間1か月3か月6か月1年年初来
ファイザーPFE1.59%10.70%8.29%3.50%-0.69%-12.41%
ノボノルディスクNVO1.58%12.91%17.91%15.62%13.54%15.10%
アストラゼネカAZN1.58%13.92%12.63%12.56%26.55%19.40%
ノバルティスNVS1.07%9.62%8.79%6.92%13.07%3.98%
ユナイテッドヘルスUNH0.57%-0.27%1.50%11.26%13.92%7.38%
アッヴィABBV-0.37%10.46%14.64%13.87%31.34%20.43%
サーモフィッシャーTMO-0.49%15.58%-3.27%6.33%-12.06%-16.04%
メルクMRK-1.15%7.08%23.39%24.78%49.30%41.94%
ジョンソンエンドジョンソンJNJ-1.76%1.91%6.10%1.85%5.93%2.73%
イーライリリーLLY-3.67%-0.63%14.52%21.54%48.62%30.69%

No.3:不動産:-2.34%

時価総額上位5銘柄中すべてが年初来でマイナスと厳しいセクターであることが分かります。
金利上昇に伴い、ローン金利も非常に高く不動産サービスとしては痛手となっています。
この1月程度はローン金利も下落傾向であることから、反発してきていることが分かります。

会社ティッカー1週間1か月3か月6か月1年年初来
パブリック ストレージPSA0.61%4.53%-12.34%0.73%-9.53%-17.32%
クラウンキャッスルCCI-0.25%9.53%-20.93%-19.02%-26.26%-33.02%
プロロジスPLD-0.53%6.92%-10.66%-0.78%-26.17%-30.91%
エクイニクスEQIX-2.27%13.02%1.55%4.10%-15.40%-20.10%
アメリカン・タワーAMT-2.52%6.37%-19.33%-14.81%-21.11%-26.89%

アメリカMBA30年ローン金利

ワースト1:エネルギー:-7.35%

先週に引き続きワースト1位でした。4週連続マイナスとここ最近の原油安に引っ張られています。
2022年前半は非常に強いセクターでしたが、トレンドが変化してきたことが分かります。

会社ティッカー1週間1か月3か月6か月1年年初来
トータルエナジーSETTE-2.94%6.28%17.51%3.66%20.63%20.98%
エクイナー ASAEQNR-3.36%3.04%-0.92%1.25%38.84%38.84%
シェルSHEL-3.66%4.71%3.04%-4.09%26.30%28.13%
BPBP-4.67%4.27%4.92%3.85%24.12%26.59%
エクソン モービル XOM-5.75%-4.92%6.08%3.07%65.37%69.21%
シェブロンCVX-7.20%-5.58%3.38%-4.22%42.20%43.16%
コノコフィリップスCOP-9.95%-12.17%-2.44%-3.73%55.92%56.28%

ワースト2:コミュニケーションサービス:-5.45%

AT&TやTモバイルといったバリュー株は年初来で堅調。
バリュー株の中で業績がイマイチのベライゾンとコムキャストは年初来で大きく下落しています。
ごルース株のネットフリックス、メタプラットフォームズ、アルファベットは酷い結果となっています。

会社ティッカー1週間1か月3か月6か月1年年初来
AT&TT0.37%3.86%9.84%-7.73%9.91%2.50%
ネットフリックスNFLX-0.12%25.66%35.29%74.93%-47.63%-46.88%
コムキャストCMCSA-1.51%12.52%-1.04%-15.16%-26.12%-29.82%
ベライゾンVZ-2.04%-0.58%-12.54%-26.41%-25.44%-28.02%
ウォルトディズニーDIS-6.08%7.64%-19.77%-6.06%-38.94%-39.71%
メタプラットフォームズMETA-6.15%14.22%-31.40%-33.99%-64.86%-65.54%
TモバイルTMUS-7.11%-4.76%-2.47%8.47%24.20%22.06%
アルファベットGOOGL-7.58%6.31%-16.26%-16.49%-37.12%-35.91%

ワースト3:一般消費財:-4.01%

中国株はゼロコロナ政策緩和発表、ピンデュオデュオやアリババはEコマースのため、全面緩和でなければ巣籠需要があるため強い状態です。
グロース要素が強いテスラやアマゾンは酷い結果となっています。

会社ティッカー1週間1か月3か月6か月1年年初来
ピンデュオデュオPDD3.90%51.64%25.36%49.64%44.27%53.88%
アリババBABA1.42%40.87%-3.54%-16.84%-26.29%-23.11%
マクドナルドMCD-0.50%-2.07%4.48%14.60%3.70%1.48%
トヨタ自動車TM-2.18%6.55%-1.17%-11.13%-20.71%-22.64%
ホームデポHD-2.29%11.76%7.71%10.80%-22.09%-22.78%
ナイキNKE-2.48%18.81%-2.63%-4.63%-34.91%-34.35%
スターバックスSBUX-3.10%11.09%14.28%34.52%-11.76%-12.98%
アマゾンAMZN-5.35%3.42%-34.71%-18.75%-48.85%-46.56%
ロウズカンパニーLOW-6.08%8.11%-2.24%8.29%-21.84%-21.94%
テスラTSLA-8.11%0.82%-41.18%-22.90%-46.49%-49.17%

アメリカ主要銘柄決算内容

https://jp.investing.com/
を参照しています。

決算スケジュールについては、
https://jp.tradingview.com/markets/stocks-usa/earnings/
をまとめています。

オートゾーン(AZO)

米国最大のアフターマーケット自動車部品・付属品の小売企業
1Qの業績は増収増益

売上高前年同期比9.0%増の40億ドル。アナリスト予想より+3.6%
EPS前年同期より+1.76ドル。アナリスト予想より+2.19ドル

増収増益で売上高・EPSともに予想を上回る好決算でした。
ただし、前四半期(4Q)からは売上高・EPSとも大きく減少しています。
決算発表後、株価は大きく下落しました。

オートゾーン AZO株価

AZOの株価とチャート — NYSE:AZO — TradingView
AutoZone, Incのライブチャートで株式のプライスアクションを確認して下さい。市場予測やAZOの財務や市場ニュースもチェック。

ブラウン・フォーマン(BF.B)

米国の大手アルコール飲料メーカー
2Qの業績は増収減益

売上高前年同期比9.7%増の10.9億ドル。アナリスト予想より+0.9%
EPS前年同期より-0.02ドル。アナリスト予想より-0.08ドル

売上高は増収で予想を上回る結果EPSは減益で予想を下回る結果でした。
決算発表後、株価は大きく下落しました。

ブラウン・フォーマン(BF.B) 株価

BF.Bの株価とチャート — NYSE:BF.B — TradingView
Brown Forman Incのライブチャートで株式のプライスアクションを確認して下さい。市場予測やBF.Bの財務や市場ニュースもチェック。

ゲームストップ(GME)

世界最大のゲーム小売り企業
3Qの業績は減収・赤字幅縮小

売上高前年同期比8.5%減の11.9億ドル。アナリスト予想より-11.9%
EPS前年同期より+1.08ドルと赤字幅は縮小。アナリスト予想より-0.03ドル

売上高は減収で予想を下回る結果でした。
EPSは赤字幅が減少しましたが、予想を下回る結果でした。
経営破綻した仮想通貨取引所のFTXとの提携を解消
決算発表後、株価は急反発しました。
ゲームストップ(GME)株価
https://jp.tradingview.com/symbols/NYSE-GME/

ドキュサイン(DOCU)

契約書等の電子署名サービス提供企業
3Qの業績は増収減益

売上高前年同期比18.3%増の6.5億ドル。アナリスト予想より+3.0%
EPS前年同期より-0.01ドル。アナリスト予想より+0.15ドル

売上高は大幅増収で予想を上回る結果でした。
EPSは若干減益となりましたが、予想を上回る結果でした。
来四半期ガイダンス:売上高は市場予想を下回りました。
通期ガイダンス:売上高は市場予想を上回りました。
決算発表後株価は大きく上昇しました。
ドキュサイン(DOCU)株価
https://jp.tradingview.com/symbols/NASDAQ-DOCU/

ブロードコム(AVGO)

通信インフラ向けの半導体製品、ソフトウェアなどを製造販売するファブレス企業
4Qの業績は増収増益

売上高前年同期比20.5%増の89.3億ドル。アナリスト予想より+0.3%
EPS前年同期より+2.66ドル。アナリスト予想より+0.17ドル

増収増益で、売上高・EPSともに予想を上回る結果でした。
通年業績も増収増益で、売上高・EPSともに予想を上回る結果でした。
来四半期ガイダンス:売上高は市場予想を上回りました。
決算発表後株価は大きく上昇しました。
ブロードコム(AVGO)株価
https://jp.tradingview.com/symbols/NASDAQ-AVGO/

ルルレモン・アスレティカ(LULU)

カナダのスポーツ衣料大手
3Qの業績は増収増益

売上高前年同期比31%増の19億ドル。アナリスト予想より+5.0%
EPS前年同期より+0.38ドル。アナリスト予想より+0.04ドル

増収増益で、売上高・EPSともに予想を上回る結果でした。
来四半期ガイダンス:売上高・EPSともに市場予想を下回りました。
通期ガイダンス:売上高は従来予想を上回り、市場予想よりも上でしたが、EPSは市場予想を下回っています。
決算発表後、株価は大きく下落しました。
ルルレモン・アスレティカ(LULU)株価
https://jp.tradingview.com/symbols/NASDAQ-LULU/

コストコ・ホールセール(COST)

大型量販店チェーンを展開。日本でもお馴染みの小売大手企業。
1Qの業績は増収増益

売上高前年同期比8.0%増の544億ドル。アナリスト予想より-0.7%
EPS前年同期より+0.1ドル。アナリスト予想より-0.05ドル

増収増益でしたが、売上高・EPSともに予想を下回る結果でした。
決算発表後、時間外で株価はが下落したものの、そこから反発しています。

コストコ・ホールセール(COST)株価

COSTの株価とチャート — NASDAQ:COST — TradingView
Costco Wholesale Corporationのライブチャートで株式のプライスアクションを確認して下さい。市場予測やCOSTの財務や市場ニュースもチェック。

次週決算発表の注目銘柄

3Q決算発表はだいぶ少なくなってきました。

日付ティッカー会社名時価総額(10億USD)
2022/12/12ORCLオラクル215.32
2022/12/15ADBEアドビ153.72
2022/12/16ACNアクセンチュア191.73

次週はCPI、FOMCと慌しい週となりそうです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました