【日本株急上昇!】今週を振り返り、明日からの投資を考えましょう♪ ~2023年4月2週目

市場振り返り
この記事は約30分で読めます。

次週からの投資を考えるためにも、今週振り返りは重要です。

●アメリカ
 ・物価指数発表(CPI、PPI)
 ・3月FOMC議事要旨公表
 ・決算発表ラッシュ開始

●日本
・日銀新総裁の会見で金融緩和継続を改めて表明
・著名投資家ウォーレンバフェット氏の日本株注目発言

など株式市場には大きな刺激があった2023年4月10日~14日までの株式市場振り返りをしていきましょう♪

日米主要株式指数はすべて上昇しましたね!
特に日本株が急上昇♪
経済指標、チャート分析、米決算分析も交えながら振り返りお願いします。

今までは、good news is bad news、bad news is good newsがこの1年程度は言われてきました。

・経済指標が強い➡FRBはタカ派継続➡株価下落
・経済指標が悪い➡FRBはタカ派継続が難しい➡株価上昇

それが製造業中心に経済指標が弱くなってきており、リセッションが近いのでは?と言われてきています。リセッション規模にもよりますが、懸念が現実的になってきており、bad news is bad news に変わりつつあります。

アメリカの経済指標は徐々に弱くはなっていますが、急落下という感じではなく、底堅い内容です。ただしFOMC議事録にも景気後退(リセッション)の発言も残されていることから、近い将来リセッションは現実的と市場は織り込みつつあります。

そうした中、アメリカ主要株価指数は微増、日本株は大幅上昇となりました。

先週末比)
・NYダウ: +1.20%
・NASDAQ: +0.29%
・S&P500: +0.79%
・日経平均: +3.54%
・TOPIX: +2.71%
・マザーズ: +3.58%

本投稿は、日本とアメリカ株式市場の振り返りをしています。
 ①アメリカ経済指標について
 ②株式以外の重要指数について(金利、為替、原油)
 ③日米主要株価指数について
 ④日本市場振り返り:セクター成績
 ⑤アメリカ市場振り返り:セクター成績
  好不調3セクターをピックアップして分析しています。
 ⑥アメリカ主要銘柄決算内容

の順でまとめています。

 

全世界が注目!アメリカ経済指標

今週のアメリカ経済指標は、
・4/12:消費者物価指数(CPI)
・4/12:3月FOMC議事要旨公表
・4/13:生産者物価指数(PPI)
・4/14:小売売上高
・4/14:鉱工業生産指数、設備稼働率
・4/14:ミシガン大学消費者信頼感指数
が注目されました。物価指数とFOMC議事要旨公表と株式市場にとっては非常に注目される週となりました。

現在の市場マインドはこんな感じ?
・景気指数が良い:FRBがタカ派になる➡長期金利上昇➡株安へ
・景気指数が悪い:FRBがハト派になる?➡長期金利下落➡株高へ
・景気指数が悪すぎ:リセッション局面➡株安へ
丁度よい塩梅が今は求められており、予想を外すと懸念が生じてしまう印象。

3月FOMC議事要旨

2023/3/22 FOMC後パウエル議長発言

・一部の参加者は金融不安が無ければ0.50%利上げを検討したことが判明
・逆に金融不安が落ち着かない状態であるため、利上げを一時停止することも検討された
結果的にはインフレ抑制を優先し0.25%利上げを実施

・FRBスタッフは、2023年後半から「緩やかなリセッション」を想定。
 2024~25年にかけて回復に転じる

リセッションが議論されたことはネガティブとして市場は捉えたようで株価は下落

消費者物価指数(CPI) 

コア:変動が大きい食料品とエネルギーを除く指数です。

対前月比

総合CPI
・2月:+0.4%
・3月予想:+0.3%
・3月結果:+0.1%

予想を下回り、前月分よりも大幅に低下

コアCPI
・2月:+0.5%
・3月予想:+0.4%
・3月結果:+0.4%

予想と一致し、先月分よりも下落しました2022年12月からほぼ横ばいに推移

2023/4/12 アメリカ消費者物価指数(CPI)対前月比

●詳細(下図)
・食料品:下落
・エネルギー:大幅下落
食料品とエネルギー指数の下落影響で総合指数を押し下げとなりました。
しかし、他の商品でインフレが根強く、コアは伸び率が横ばい

2023/4/12 アメリカ消費者物価指数(CPI)対前月比 詳細

コア詳細(下図)
・中古車・トラック、医療サービスがマイナス成長
・輸送サービスが右肩上がりで加速している
・住居費はインフレ加速が鈍化?
住居費高騰がインフレ指数に大きな影響を与えていることから、今後の推移に注目です。

2023/4/12 アメリカ消費者物価指数(CPI) 対前月比 コア詳細

対前年同月比

CPI
・2月:+6.0%
・3月予想:+5.2%
・3月結果:+5.0%

予想を下回り、前月分よりも大幅に低下

コアCPI
・2月:+5.5%
・3月予想:+5.6%
・3月結果:+5.6%

予想と一致しましたが、先月分よりも上昇しました。
コアは高止まりとなっており、約2年ぶりに全体CPIとコアCPIの伸び率が逆転しました。幅広い商品とサービスにインフレが浸透していることが分かります。

2023/4/12 米国 消費者物価指数(CPI)  対前年同月比

●詳細(下図)
・食料品:下落
・エネルギー:大幅下落。マイナス成長。
2022年2月~エネルギー価格が大幅上昇したため、1年後の今からが下落しやすい状況です。その影響で全体指数を押し下げとなりました。

しかし他の商品でインフレが根強く、コアは伸び率が横ばい

2023/4/12 米国 消費者物価指数(CPI) 対前年同月比 詳細

●コア詳細
・中古車・トラックがマイナス成長
・新車は高いインフレ成長率維持
・衣服、医療用品がジワジワインフレ加速
・輸送サービスが漸くインフレ加速が止まった?
・住居費はインフレ加速が鈍化?

米国 消費者物価指数(CPI)  コア詳細 対前年同月比

生産者物価指数(PPI) 

コア:変動が大きい食料品とエネルギーを除く指数です。
生産者物価指数は消費者物価指数の先行指数とも言われるものであるため、近い将来の物価を反映するケースが多く、注目です。

対前月比

総合
・2月:0.0%
・3月予想:0.0%
・3月結果:-0.5%

予想を下回る結果。前月分よりも大幅に低下し、マイナス成長

コアPPI
・2月:+0.2%
・3月予想:+0.3%
・3月結果:-0.1%

先月・予想よりも大幅に下回り、マイナス成長

2023/4/13 米国 生産者物価指数(PPI)  対前月比

対前年同月比

総合
・2月:+4.9%
・3月予想:+3.1%
・3月結果:+2.7%

予想を下回り、前月分よりも大幅に低下

コアPPI
・2月:+4.8%
・3月予想:+4.1%
・3月結果:+3.4%

予想を下回り、前月分よりも大幅に低下
約2年ぶりに総合PPIとコアPPIの伸び率が逆転しました。

生産者側は川上、消費者側は川下であるため、生産者物価指数は消費者物価指数の先行指標と言われています。今回の低下を見ると、近い将来消費者物価指数(CPI)は順調に下落していき、インフレ抑制が出来てくる可能性が高まりました。

2023/4/13 米国 生産者物価指数(PPI)  対前年同月比

小売売上高 対前月比

コア:自動車関連除く指数です。物価指数のコアとは異なります。

総合
・2月:-0.2%
・3月予想:-0.5%
・3月結果:-1.0%

コア
・2月:0.0%
・3月予想:-0.5%
・3月結果:-0.8%

総合、コアともに予想を下回り、前月分よりも大幅に低下しています。
1月はイレギュラー的に大幅上昇しましたが、11月以降小売りは弱くなってきていることが分かります。

2023/4/14 米国 小売売上高 対前月比

設備稼働率と鉱工業生産指数(前月比)

設備稼働率
・2月:79.6%
・3月予想:78.9%
・3月結果:79.8%

鉱工業生産指数
・2月:+0.2%
・3月予想:+0.3%
・3月結果:+0.4%

設備稼働率、鉱工業生産指数ともに前月よりも上昇し、予想を上回りました
設備稼働率(80を超える➡設備投資が増える指数)が、4か月連続下回っています。

2023/4/14 米国 設備稼働率と鉱工業生産指数(前月比)

ミシガン大学 消費者信頼感指数

・2月:62.0
・3月予想:64.2
・3月結果:63.5
予想を下回りましたが、前月より上昇しました。消費者側の景気感は底堅い内容となっています。

2023/4/14 米国 ミシガン大学 消費者信頼感指数

ミシガン大学 消費者期待インフレ率

1年後
・3月:+3.6%
・4月:+4.6%

5年後
・3月:+2.9%
・4月:+2.9%

5年後は3%前後のインフレでずっと推移しています。
1年後の消費者が考えているインフレ率が3月までは順調に低下していましたが、4月に異常な伸びをしています。インフレに対してかなりナーバスになっている?

2023/4/14 米国 ミシガン大学 消費者期待インフレ率

次週注目の経済指標

・4/18:住宅着工件数
・4/18:住宅建築許可件数
・4/20:中古物件販売件数
・4/21:購買担当者景気指数(PMI)
が注目されています。

 
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株価につながる重要指数

2023年FOMC時 金利見通し

CMEのFedWatch ツール - CME Group
フェデラル・ファンド(FF)の目標金利に基づくCME FedWatchツールで、次回のFOMC(連邦公開市場委員会)会合までをカウントダウン。ツールを見る
金融不安が後退しつつあるため、インフレ指数との闘いとなってきています。

消費者物価指数(CPI)のエネルギーと食料品を除く「コア」が高止まりする中、
CPIの先行指標になり得る生産者物価指数(PPI)が予想を大きく下回ったことから
FRBによるタカ派姿勢が崩れるのでは?という楽観論が出始めています。

しかしながら、FOMC関係者からはタカ派主張をしており、先週よりもやや利下げ時期が後ろにずれてきています

現在のシナリオ)
・2023年5月:0.25%利上げ
・2023年6月:維持
・2023年7月or9月:利下げ開始。

FOMCドットチャートでは、2023年末で5.1%(中央値)であり、市場と当局のGAPが大きい結果が続いています。市場側は楽観的であり、当局はタカ派姿勢を崩していないということに注意が必要です

2023年政策金利確率 CME FedWatch 

長期金利

●4//7終了時点
・2年金利:4.103% (先週末比:+0.110%)
・5年金利:3.609% (先週末比:+0.093%)
・10年金利:3.517%(先週末比:+0.104%)
・30年金利:3.738%(先週末比:+0.115%)
●10年金利
4/7雇用統計発表後からジワジワ金利が上昇しています。
市場は政策金利のターミナルレート上昇や利下げの時期遅れなどを織り込んでいっている最中です。200日移動平均線(赤ライン)が上値を抑えてくれるか?

2023/4/14 アメリカ10年債券利回り日足チャート分析

金利と株価について下記記事にて詳しく記載しています。

金利は逆イールド状態であることから、すぐにはリセッションにはならなくても、近い将来はリセッションが確実になってきています。
リセッションに強いセクターを下記記事でまとめています。

2023年もアメリカ金利で大きく株式市場は変動すると予想されていますが、中期的に見ると金利は下落していく方向であるため、私は、債券・ゴールド・新興国に着目しています。

為替(ドル円)

4/7の米雇用統計発表、4/10の植田日銀新総裁の金融緩和継続表明、アメリカ長期金利上昇などを受け、ドル高円安基調になっています。今まで上値を抑えていた100日移動平均線(黄色)を上にブレイクしかかっている状況。これを超えると200日移動平均線(赤ライン)の137円を目指す可能性があります。

2023/4/14 為替(ドル円)日足チャート分析

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原油価格WTI

100日移動平均線(黄色ライン)が意識されている展開が続いていましたが、OPECプラスが原油減産発表で一気に上昇しました。今週は200日移動平均線(赤色ライン)を試す展開が続いています。インフレ指数に影響が強い為、注視が必要です。

2023/4/14 原油WTI日足チャート

日米株式指数成績

●先週末比/昨年末比

2023年4月2週 日米主要株価指数結果

●過去4週履歴

2023年4月2週 日米主要株価指数 kako  4週履歴

●アメリカ株
CPI、PPI、小売り、FOMC議事要旨発表と大きな動きが出るタイミングの週となりました。
近い将来のリセッションと利上げ打ち止め、利下げ憶測、金融不安が完全には癒えていない状態の中、今週は微増となりました。先週に引き続きリセッションを想定した動きでバリュー株が相対的に上昇しています。

・NYダウ: +1.20%
・NASDAQ: +0.29%
・S&P500: +0.79%

●日本株
アメリカに追随した形とはならず、日経平均とTOPIXは6日連続上昇、マザーズ指数も5日連続上昇と非常に堅調な週となりました。

これは、植田日銀新総裁の金融緩和継続を改めて表明されたことや、著名投資家ウォーレンバフェット氏が5大商社株を追加投資+他の割安日本株に注目発言、東証による株価純資産倍率(PBR)が1を下回る企業に対して改善要求。などが背景としてあります。

その結果、
・日経平均: +3.54%
・TOPIX: +2.71%
・マザーズ: +3.58%
と急上昇した週となりました。

2022年は1年を通じて

・グロース株が多い、NASDAQとマザーズは大きくマイナス
・時価総額が高く大型株の影響が強いNYダウやTOPIXは「マシ」な結果

となりました。金利が下がっていくときはグロース株優位な展開はあると思いますが、リセッションが起きるとグロース株は厳しくなることが予想されています。
FRBがタカ派姿勢が続くとなるとグロース株が再度下落する可能性も出てきています。
一方で、大型バリュー株は、配当も多く入る銘柄が多いため、このようなボラティリティが高い相場では安心感があります。

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日本市場振り

主要指数結果

綺麗に右肩上がりで上昇した週となりました。

2023年4月2週日本市場日間結果

日経平均日足チャート分析

2023/4/14 日経平均日足チャート分析

移動平均線が収束していっていた為、強気のシグナルになる可能性がありましたが、今週はすべての日で上昇と堅調でした。3/9の上値28,735円を超えることができるか注目です。

TOPIX日足チャート分析

2023/4/14 TOPIX日足チャート分析

先週末から100日移動平均線(黄色ライン)で反発。今週は金融緩和継続や著名投資家ウォーレンバフェット氏が日本株に注目しているという発言が出たことから、すべての日で上昇しました。節目の2020ポイントを再アタック中。ここは何度も跳ね返されているラインであるため注視が必要です。

マザーズ指数日足チャート分析

2023/4/14 マザーズ指数日足チャート分析

サポートラインで複数回反発反落(赤丸)し、下値が切り上がってきています。今週は200日移動平均線(赤ライン)付近で反発。すぐ上に50日移動平均線(紫ライン)と100日移動平均線(黄色ライン)があるため、上値が重たくなる可能性があります。

過去1年間成績

橙:TOPIX +5.80%
青:日経平均 +4.86%
水:マザーズ指数 -3.28%

2023/4/14 日本主要株価指数1年間結果

セクター成績

nikkei225jp.comは日経平均ヒートマップとしての使い方が有用です。
また、世界各国株式相場やコモディティ、仮想通貨、為替についての情報も盛り沢山なサイトです。

●セクターヒートマップ

2023年4月2週 東証セクタヒートマップ

・6日連続上昇:建設業、化学、機械。卸売業、他金融、サービス業
・5日連続上昇:鉱業、陸運業、情報通信、小売業

●セクター成績TOP10

2023年4月2週 東証セクター成績TOP10

●2023年全セクター成績

2023/4/14 2023年東証セクター成績履歴一覧

上昇:32業種、下落:空運業のみ下落とほぼ全業種が上昇となりました。
空運業は、原油価格上昇による利益圧迫を危惧されています。
ウォーレンバフェット氏による5大商社追加購入の報道を受け、商社株が大きく上昇しています。また、割安株(バリュー株)中心に上昇しました。

アメリカ市場振り返り

主要指数結果

ディフェンシブ株の影響が大きいNYダウは堅調な動きです。

2023年4月2週 アメリカ主要株式指数日間結果

円安基調が一服してきています。2022年は、1年を通じて見ると、大きく円安に振れた一年になっています。
・2022年初:115円
・2022年終:131.1円
資産分散のためにもアメリカ銘柄を持っておく必要が更に上がってきています。
円安のため、中々ドルを持つことが厳しいですが、暴落相場はアメリカ株が買いやすい状態ではあるため、引き続き少量ですがアメリカ株へ投資を続けていきたいと考えています。
引き続き高配当株とS&P500、NASDAQ100への投資信託を積み立てていきます。

NYダウ日足チャート分析

2023/4/14 NYダウ日足チャート分析

3/24以降上昇傾向が続いています。
今は大きな三角持ち合い状態となっており、次の上値ターゲットは34,500ドル手前くらい。ここは数回跳ね返されているラインであるため、注視が必要です。

NASDAQ総合指数日足チャート

2023/4/14 NASDAQ総合指数日足チャート分析

平行サポートラインで複数回反発してきています。
上値レジスタンスライン(12,270ポイント)も平行であり長い目で見るとレンジ相場。
今週も12,270手前で反落しています。

S&P500日足チャート分析

2023/4/14 S&P500日足チャート分析

NYダウと同じようなチャート状態。大きな三角持ち合いとなっており、上値は4,200ポイント付近。ここを上抜けしないと下値は切り上げってきているため、しばらくボックス相場になってしまいそう。

過去1年間推移

マイナス幅の大きい結果が続いています。
青:NYダウ -1.64%
水:S&P500 -5.80%
橙:NASDAQ総合指数 -9.19%

2023/4/14 アメリカ主要株式指数 1年間結果

ヒートマップ

finvizはアメリカ市場全体を把握するのに有用なサイトです。
ヒートマップとして物凄く有益ですし、セクターや各銘柄の調子が一気に分かります。
しかも無料です。

2023/4/14 アメリカ市場ヒートマップ

今週はエネルギー、資本財、素材、金融セクター銘柄が上昇していることが分かります。
金融セクターは金融不安の中ですが、決算が非常に堅調であったことが好感されています。
これについては、末尾に決算をまとめています。
長期金利上昇を受け、テクノロジー、不動産が下落。
原油価格上昇を受け、公共事業が軟調となっています。

セクター別成績

2023/4/14  2023年アメリカ市場セクター成績履歴

上昇:7セクター、下落:4セクターとなりました。

●上昇
・エネルギー:原油価格上昇
・素材:先週下落の工業系材料中心に上昇
・金融:決算好調な銀行株が大幅上昇

●下落
・不動産:金利上昇を受け下落
・公共事業:原油価格上昇
・生活必需品:若干のマイナスですが、堅調に推移

上位下位3セクターの大手株結果を下記にてまとめています。

TOP:エネルギー:+3.08%

この1か月は復調となっていることが分かります。

会社ティッカー1週間1か月3か月6か月1年年初来
トータルエナジーSETTE3.42%13.25%0.62%36.77%32.44%4.62%
シェブロンコーポレーションCVX2.86%12.12%-2.62%9.39%2.03%-3.93%
エクイナー ASAEQNR2.86%8.05%-6.07%-10.96%-17.84%-15.66%
エンブリッジENB2.72%9.43%-4.48%12.41%-13.20%2.40%
BPBP2.71%13.19%14.92%35.49%32.87%16.18%
シェルSHEL2.46%11.72%4.09%23.33%10.84%8.97%
コノコフィリップスCOP2.11%14.63%-9.14%-5.54%12.30%-7.48%
エクソン モービル コーポレーションXOM0.87%14.20%2.50%17.90%35.57%5.21%

No.2:素材:+3.05%

今週は小業系材料中心に上昇したことが分かります。
長期金利上昇を受け、ドル買いとなったため、貴金属は弱い結果。先週までの上昇分利益確定の動きも。

分類1週間1か月3か月6か月1年年初来
7.50%19.90%0.73%58.08%-1.09%22.57%
農業投入物5.46%3.67%-4.24%-7.68%-25.62%0.60%
5.00%8.60%0.38%35.97%-2.59%15.78%
木材と木材生産4.55%2.83%-7.05%0.69%-15.96%-3.23%
建材4.23%6.33%3.33%27.44%6.02%12.18%
その他の貴金属と鉱業3.86%23.44%13.73%42.57%-9.03%22.63%
原料炭3.58%5.19%4.24%8.31%0.81%3.86%
その他の工業用金属および鉱業3.49%6.31%-9.80%22.80%-12.86%-0.65%
化学品3.36%8.44%-5.76%19.18%-17.88%7.25%
紙・紙製品2.88%-1.11%-15.80%-7.03%-23.56%-10.57%
アルミニウム1.97%2.24%-18.67%8.30%-46.50%-4.72%
特殊化学品1.48%6.29%-1.51%17.81%-1.42%3.28%
0.98%17.67%5.21%38.10%-17.10%17.34%
-0.16%13.11%-11.75%1.17%-33.23%-5.98%
会社ティッカー1週間1か月3か月6か月1年年初来
サザン・カッパー・コーポレーションSCCO7.80%18.34%6.39%67.55%9.74%33.37%
フリーポートマクローマンFCX7.32%21.77%-4.13%50.57%-9.14%13.98%
ニュートリエンNTR7.23%-0.07%-4.37%-11.87%-33.01%-0.14%
ベールSAVALE5.70%3.50%-13.17%17.24%-17.91%-5.95%
リオ ティント グループRIO2.74%4.11%-11.71%23.68%-14.80%-3.68%
BHPグループリミテッドBHP2.70%5.84%-10.74%25.32%-10.36%-0.76%
エア・プロダクツ・アンド・ケミカルズAPD1.49%3.31%-7.74%24.81%15.51%-7.15%
リンデLIN0.87%8.68%9.35%32.43%14.54%10.27%
シャーウィン・ウィリアムズ・カンパニーSHW0.75%4.20%-7.42%11.98%-12.18%-4.92%
エコラボECL-1.60%3.23%7.17%16.96%-8.34%12.92%

No.3:金融:+2.92%

好調な決算を発表した銀行業中心に上昇しています。

会社ティッカー1週間1か月3か月6か月1年年初来
JPモルガンJPM8.83%8.16%-0.54%33.90%5.47%3.45%
バンクオブアメリカBAC6.03%3.62%-14.36%-1.14%-24.64%-10.87%
ウェルズファーゴWFC4.59%2.03%-7.45%-2.15%-18.13%-4.00%
ビザ3.55%8.16%4.65%31.29%10.70%12.64%
HSBCホールディングスHSBC3.30%7.55%2.60%45.30%8.45%16.62%
マスターカードMA3.03%7.00%-1.94%31.42%7.70%7.10%
モルガンスタンレーMS2.99%1.55%-4.22%13.20%3.31%1.99%
アメリカンエキスプレスAXP2.76%2.13%5.36%19.37%-7.02%10.47%
ロイヤルバンクオブカナダRY2.62%4.73%-0.51%15.78%-7.94%5.69%
バークシャーハサウェイBRK-B2.31%7.34%0.25%21.11%-8.58%3.51%

ワースト1:不動産:-1.64%

1年を振り返るとマダマダ厳しいセクターであることが分かります。

会社ティッカー1週間1か月3か月6か月1年年初来
アメリカン・タワー・コーポレーションAMT0.10%2.26%-10.90%12.57%-19.55%-2.35%
プロロジスPLD-2.44%-0.21%-1.93%19.25%-27.56%6.24%
エクイニクスEQIX-3.17%-0.91%-5.05%34.54%-7.14%5.14%
クラウンキャッスルCCI-3.83%-2.58%-14.53%0.56%-32.74%-4.70%
パブリック ストレージPSA-6.58%0.62%-1.94%1.20%-25.72%3.63%

ワースト2:公共事業:-0.58%

先週まではこの1か月堅調でしたが、今週は大手株全滅となりました。

会社ティッカー1週間1か月3か月6か月1年年初来
ドミニオンエナジーD-0.22%3.61%-7.92%-7.55%-33.71%-5.53%
ザ・サザン・カンパニーSO-0.51%6.34%2.27%16.98%-4.77%0.74%
ネクストエラ・エナジーNEE-1.20%3.31%-8.29%7.24%-7.00%-6.67%
センプラエネルギーSRE-1.49%4.56%-4.91%8.76%-9.79%-0.98%
デューク・エナジー・コーポレーションDUK-2.11%0.84%-7.08%13.57%-15.40%-5.19%
ナショナル・グリッドNGG-2.38%9.48%9.95%47.29%-10.35%15.40%
アメリカン・エレクトリック・パワー・カンパニー・インクAEP-2.52%-0.10%-4.06%13.16%-9.59%-2.58%

ワースト3:生活必需品:-0.19%

ボラティリティが非常に小さく、安定に推移していることが分かります。

会社ティッカー1週間1か月3か月6か月1年年初来
コストコCOST1.09%1.16%1.84%5.34%-15.49%7.62%
フィリップモリスPM0.45%3.43%-1.93%16.12%-1.01%-1.71%
コカ・コーラKO0.33%4.34%3.01%14.35%-2.34%-0.88%
ディアジオDEO0.17%9.28%2.80%11.65%-10.18%4.20%
ユニリーバUL0.00%9.28%4.61%23.12%20.40%6.42%
ペプシコPEP-0.46%3.90%4.40%8.34%5.89%1.58%
プロテクターアンドギャンブルPG-0.80%6.47%0.79%21.35%-5.04%-0.37%
ウォルマートWMT-1.54%6.33%2.53%13.20%-3.10%4.72%
モンデリーズMDLZ-1.75%5.14%4.57%22.84%9.64%4.74%
アンハイザー・ブッシュ・インベブBUD-2.68%8.65%6.73%41.36%11.41%7.53%

アメリカ主要銘柄決算(四半期)

大手株に絞って決算発表をまとめました。
銀行株から決算ラッシュが始まりました。

デルタ航空(DAL)

世界2位の旅客数を誇る航空会社
4月13日 寄り付き前に決算発表

Delta Air Lines Announces March Quarter 2023 Financial Results
March quarter revenue and earnings results in-line with guidance Record March quarter operating cash flow enabled accelerated debt reduction Expect record June ...
四半期業績
●売上高: 前年同期比 +26.2% の 118 億ドル。 アナリスト予想より -1.9%
●EPS: 前年同期比 +1.48ドル の 0.25 ドル。 アナリスト予想より -0.07 ドル

1Q決算は前年同期比で増収増益。しかしながら、売上高・EPSともに予想を下回る結果
来四半期ガイダンス:売上高・EPSともに予想を上回る内容
通期ガイダンス:売上高・EPSともに予想を上回る内容
決算発表後に株価は-1.1%と若干の下落となりました。

デルタ航空(DAL)決算発表後株価

DALの株価とチャート — NYSE:DAL — TradingView
Delta Air Lines, Incのライブチャートで株式のプライスアクションを確認して下さい。市場予測やDALの財務や市場ニュースもチェック。

プログレッシブ(PGR)

アメリカ第4位の自動車保険会社
4月13日 寄り付き前に決算発表
https://ml.globenewswire.com/Resource/Download/7eebd367-356e-45ca-b2a5-98c0af94702f

四半期業績
●売上高: 前年同期比 +22.2% の 161.1 億ドル。 アナリスト予想より +5.6%
●EPS: 前年同期比 +0.23ドル の 0.75 ドル。 アナリスト予想より -0.64 ドル

1Q決算は前年同期比で増収増益。売上高は予想を上回りEPSは予想を下回る結果
決算発表後に株価は-6.7%と急落しています。

プログレッシブ(PGR)決算発表後株価

PGRの株価とチャート — NYSE:PGR — TradingView
Progressive Corporation (The)のライブチャートで株式のプライスアクションを確認して下さい。市場予測やPGRの財務や市場ニュースもチェック。

ユナイテッドヘルス(UNH)

米国最大の民間医療保険、管理医療サービス会社
4月14日 寄り付き前に決算発表
https://www.unitedhealthgroup.com/content/dam/UHG/PDF/investors/2023/UNH-Q1-2023-Release.pdf

四半期業績
●売上高: 前年同期比 +14.7% の 919.3 億ドル。 アナリスト予想より +2.5%
●EPS: 前年同期比 +0.77ドル の 6.26 ドル。 アナリスト予想より +0.09 ドル

1Q決算は前年同期比で増収増益。売上高・EPSともに予想を上回る好決算
通期ガイダンス:EPSが市場予想を若干下回る内容
決算発表後に株価は-2.7%となっています。

ユナイテッドヘルス(UNH)決算発表後株価

UNHの株価とチャート — NYSE:UNH — TradingView
UnitedHealth Group Incorporatedのライブチャートで株式のプライスアクションを確認して下さい。市場予測やUNHの財務や市場ニュースもチェック。

ブラックロック(BLK)

世界最大級の資産運用会社 iシェアーズで有名
4月14日 寄り付き前に決算発表
https://s24.q4cdn.com/856567660/files/doc_financials/2023/Q1/BLK-1Q23-Earnings-Release.pdf

四半期業績
●売上高: 前年同期比 -9.8% の 42.4 億ドル。 アナリスト予想より -0.5%
●EPS: 前年同期比 -1.59ドル の 7.93 ドル。 アナリスト予想より +0.18 ドル

1Q決算は前年同期比で減収減益。売上高は予想を下回りEPSは予想を上回る結果
決算発表後に株価は+3.1%とやや上昇

ブラックロック(BLK)決算発表後株価

BLKの株価とチャート — NYSE:BLK — TradingView
BlackRock, Incのライブチャートで株式のプライスアクションを確認して下さい。市場予測やBLKの財務や市場ニュースもチェック。

ウェルズ・ファーゴ(WFC)

米国最大級の金融機関
4月14日 寄り付き前に決算発表
https://www08.wellsfargomedia.com/assets/pdf/about/investor-relations/earnings/first-quarter-2023-financial-results.pdf

四半期業績
●売上高: 前年同期比 +16.9% の 207.3 億ドル。 アナリスト予想より +3.0%
●EPS: 前年同期比 +0.32ドル の 1.23 ドル。 アナリスト予想より +0.11 ドル

1Q決算は前年同期比で増収増益。売上高・EPSともに予想を上回る好決算
決算発表後にプレマーケット株価は-0.1%とほぼ変化無

ウェルズ・ファーゴ(WFC)決算発表後株価

WFCの株価とチャート — NYSE:WFC — TradingView
Wells Fargo & Companyのライブチャートで株式のプライスアクションを確認して下さい。市場予測やWFCの財務や市場ニュースもチェック。

JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー(JPM)

世界最大級の総合金融サービス会社
4月14日 寄り付き前に決算発表
https://www.jpmorganchase.com/content/dam/jpmc/jpmorgan-chase-and-co/investor-relations/documents/quarterly-earnings/2023/1st-quarter/be0fc3a0-c499-4af9-933c-6e7f75025097.pdf

四半期業績
●売上高: 前年同期比 +24.8% の 383.5 億ドル。 アナリスト予想より +6.1%
●EPS: 前年同期比 +1.47ドル の 4.10 ドル。 アナリスト予想より +0.69 ドル

1Q決算は前年同期比で増収増益。売上高・EPSともに予想を上回る好決算
決算発表後に株価は+7.6%と急上昇

JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー(JPM)決算発表後株価

JPMの株価とチャート — NYSE:JPM — TradingView
JP Morgan Chase & Coのライブチャートで株式のプライスアクションを確認して下さい。市場予測やJPMの財務や市場ニュースもチェック。

シティ(C)

世界最大級の総合金融サービス会社
4月14日 寄り付き前に決算発表
https://www.citigroup.com/rcs/citigpa/storage/public/2023prqtr1kman.pdf

四半期業績
●売上高: 前年同期比 +11.8% の 214.47 億ドル。 アナリスト予想より +7.0%
●EPS: 前年同期比 +0.17ドル の 2.19 ドル。 アナリスト予想より +0.49 ドル

1Q決算は前年同期比で増収増益。売上高・EPSともに予想を上回る好決算
決算発表後に株価は+4.8%と急上昇

次週の注目決算

来週以降決算発表ラッシュです。

日付ティッカー会社名時価総額(十億USD)
2023/4/17SCHWチャールズ・シュワブ93.536
2023/4/17STTステート・ストリート27.569
2023/4/18JNJジョンソンエンドジョンソン431.895
2023/4/18BACバンクオブアメリカ236.273
2023/4/18NFLXネットフリックス150.808
2023/4/18LMTロッキードマーティン124.583
2023/4/18PLDプロロジス113.372
2023/4/18GSゴールドマンサックス113.011
2023/4/18ISRGインテュイティヴ・サージカル93.561
2023/4/18BKバンクオブニューヨークメロン37.283
2023/4/18IBKRインタラクティブ・ブローカーズ・グループ34.899
2023/4/19TSLAテスラ585.359
2023/4/19ABTアボットラボラトリーズ180.677
2023/4/19MSモルガンスタンレー145.841
2023/4/19IBMIBM116.237
2023/4/19ELVエレバンスヘルス115.039
2023/4/19LRCXラムリサーチ67.581
2023/4/19CCIクラウンキャッスル56.03
2023/4/19USBUSバンコープ53.543
2023/4/19LVSラスベガスサンズ44.519
2023/4/19KMIキンダーモルガン40.037
2023/4/19TRVトラベラーズ39.078
2023/4/19BKRベーカー・ヒューズ29.477
2023/4/20PMフィリップモリス154.217
2023/4/20TAT&T142.098
2023/4/20UNPユニオンパシフィック121.475
2023/4/20AXPアメリカンエキスプレス121.467
2023/4/20BXブラックストーン102.598
2023/4/20MMCマーシュ・アンド・マクレナン85.65
2023/4/20CSXCSXコーポレーション62.827
2023/4/20TFCトゥルーイスト・ファイナンシャル44.161
2023/4/20NUEニューコア36.83
2023/4/20DHIDRホートン33.738
2023/4/20PPGPPGインダストリーズ32.554
2023/4/21PGプロテクターアンドギャンブル356.231
2023/4/21HCAホスピタル・コーポレーション・オブ・アメリカ75.709
2023/4/21SLBSLB74.531
2023/4/21FCXフリーポートマクローマン61.749
次週から決算ラッシュです。業績相場となっていくものと思われます。
finvizのヒートマップを見ながら波に乗っていきましょう♪

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