【アメリカ・日本株】週間振り返り~2022年4月2週目

2022年4月2週 市場振り返り市場振り返り
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2022年4月4日~4月8日までの株式市場振り返りです。

今週はNASDAQが大きく落ちましたね。

 

先週末のアメリカ雇用統計が良い結果であったため、利上げとバランスシートの縮小が加速することが確実視されています。

先月のFOMC議事が発表されました。
・3月FOMCで0.5%の利上げを実行しようとしたが、
 ウクライナ戦争で規模を縮小し、0.25%とした。
・5月からバランスシート縮小開始。
 しかもフルスピードで。

これを受けて、市場は2022年中の利上げを9回分を想定し始めています。FOMCはあと6回あることから、少なくとも3回は0.5%の利上げを織り込もうとしています。そのため、割高なハイテク株が売られてきています。

私は個別株ではバリュー株を中心としたポートフォリオのため、
今週も大きくプラスとなりました!今週は特にディフェンシブ銘柄が大きく上昇しています。

資産の行き先としては、コモディティにも行きやすい状況だと思います。ただし、すでに原油等は高止まりしている状況であるため、ゴールドの可能性があると思います。

本投稿は、日本とアメリカ株式市場の振り返りをしています。
 ①日米主要株価指数について
 ②日本市場振り返り:セクター成績
 ③アメリカ市場振り返り:セクター成績
  好不調3セクターをピックアップして分析しています。
 ④アメリカ主要銘柄決算内容
の順でまとめています。

主要指数成績

 

指数終値先週末差昨年末比先週末比
NYダウ34,721.12-97.15-4.45%-0.28%
NASDAQ13,711.00-550.50-12.36%-3.86%
S&P5004,488.28-57.58-5.83%-1.27%
日経平均26,985.80-680.18-6.27%-2.46%
TOPIX1,896.79-47.48-4.80%-2.44%
マザーズ792.86-.34-19.75%-0.04%
ハイテク株が多いNASDAQとマザーズは昨年末比で大きく下落しています。
これは、アメリカ利上げとバランスシート圧縮が加速するため、割高ハイテク株が下落しやすい状況であるためです。

一方で大型株でオールドエコノミー株も多いNYダウは「マシ」な結果となっています。
これは割安感があり更には配当も入手できるため安心感から買われやすくなっています。

●前週との比較/4週間成績

2022年4月2週目 株価成績

3月3週目以降動きが緩慢になり、下落トレンドになってきていることが読み取れます

日本市場振り

2022年4月2週 東証セクター成績

2022年4月2週東証セクターTOP10

2022年4月2週目 東証セクターヒートマップ

プラスは5業種。マイナスは28業種。4/5~4/7に大きく下落しています。
●海運:3週連続ワースト成績。超高配当のため、配当権利前後で大きな動きが展開
●医薬品がトップ:ディフェンシブセクターであるため、この状況下で資金が流入しやすい
●金融:長短金利差が逆転したことから近い将来不景気になることが予想で下げやすい?

アメリカ市場振り返り

2022年4月2週目 アメリカ市場ヒートマップ

上図はアメリカ全体のヒートマップです。
finizは無料で色々と調べることができるすごいサイトです。
 

セクター別成績

2022年4月2週目 アメリカセクター成績

プラス4業種、マイナス7業種でした。
ディフェンシブセクターであるヘルスケアや生活必需品セクターが強い結果でした。
一方でハイテク株が売られやすい傾向にあります。
その中で私のポートフォリオはバリュー株が中心なので、今週も大きくプラスとなりました。

TOP:Healthcare(ヘルスケア)

製薬会社-一般5.50%
ヘルスケアプラン5.33%
医療流通5.24%
製薬小売業者3.16%
製薬会社-スペシャリティ&ジェネリック1.99%
診断と研究1.21%
医療機器0.31%
医療施設-0.12%
医療機器および消耗品-1.03%
バイオテクノロジー-1.19%
健康情報サービス-5.56%

大手製薬、ヘルスケアプランなどが強い結果。
割高なバイオテクノロジーや健康情報サービス、医療機器などは弱い動きでした。
大手株については下記の通りです。

アッヴィ7.55%
ファイザー6.98%
ノボノルディスク6.78%
ユナイテッドヘルス6.51%
イーライリリー6.50%
アストラゼネカ6.48%
ノバルティス5.75%
メルク4.98%
アボットラボラトリーズ3.94%
サーモフィッシャー2.79%
ダナハー2.61%
ジョンソンエンドジョンソン2.21%

私の主要銘柄の一つである、アッヴィ(ABBV)がものすごく強いです。
円安の影響もありますが、現時点の含み益は+68.7%と驚異的です。
ジョンソン(JNJ)も力強い動きをしてくれています。

 

 

 

 

No.2:Consumer Defensive(生活必需品)

食料品店5.72%
ディスカウントストア5.22%
農産物2.86%
飲料-ワイナリーと蒸留所2.48%
タバコ2.21%
食糧配給1.39%
家庭用および個人用製品1.35%
パッケージ食品0.94%
飲料-ノンアルコール0.83%
お菓子屋0.59%
教育およびトレーニングサービス-2.20%
飲料-醸造所-4.32%

お店関連が強い結果でした。
大手株については下記の通りです。

コストコ4.25%
ウォルマート4.24%
P&G3.23%
ペプシコ1.99%
コカ・コーラ1.53%

コストコ、ウォルマートが強い結果です。
私の主要銘柄であるP&G、コカ・コーラも堅調な結果でした。

 

 

 

 

 

 

No.3:Energy(エネルギー)

ウラン6.20%
一般炭3.24%
石油・ガスE&P2.60%
石油・ガス統合2.13%
石油・ガス設備・サービス1.80%
石油・ガス中流1.30%
石油・ガス掘削0.54%
石油・ガス精製・マーケティング0.02%

ウランがTOPでした。
ロシアからの禁輸処置もあるため原油・石炭価格が上昇しているため、原子力関連が上がっているのでしょうか。
その中で私は、欧米においては従来よりも早期にグリーンエネルギーが増えてくると相違呈しています。

大手株については下記の通りです。

エクソンモービル4.48%
シェブロン3.48%
シェル0.66%

 

 

 

 

ワースト1:Technology(テクノロジー)

情報技術サービス-1.75%
通信機器-2.36%
コンピューターハードウェア-2.42%
家電-2.54%
科学技術機器-3.37%
ソフトウェア-インフラストラクチャ-4.26%
電子部品-5.13%
エレクトロニクスとコンピューターの配布-5.94%
ソフトウェアアプリケーション-6.60%
太陽-7.17%
半導体機器および材料-7.44%
半導体-7.59%

全分類でマイナスとなりました。
特に半導体関連のマイナス幅が大きくなっています。

大手株については下記の通りです。

アクセンチュア-0.50%
オラクル-1.30%
アップル-2.42%
シスコ-2.48%
アドビ-2.80%
台湾セミコンダクター-3.40%
マイクロソフト-4.02%
ブロードコム-6.38%
ASML-8.51%
エヌビディア-13.45%

エヌビディア、ASMLが暴落しています。

 

 

 

 

 

ワースト2:Consumer Cyclical (消費者循環)

専門小売3.85%
リノベーション小売2.71%
アパレル小売0.98%
パーソナルサービス0.77%
自動車およびトラックのディーラー0.62%
包装および容器-0.90%
家具、備品、電化製品-1.07%
デパート-1.58%
RV車-2.41%
レストラン-3.33%
アパレル製造-3.46%
履物&アクセサリー-4.04%
レジャー-4.89%
宿泊-5.32%
インターネット小売-5.36%
高級品-5.41%
テキスタイル製造-5.85%
自動車メーカー-6.18%
住宅建設-6.57%
自動車部品-6.86%
旅行サービス-7.71%
ギャンブル-8.71%
リゾート&カジノ-8.73%
生活必需品同様に小売店が好調でした。
一方で娯楽や車関連、家といった資金に余裕があるときに(=好景気)市場が潤う業態が大きく下がっています。これは近い将来景気が冷え込む公算が高いためです。

大手株については下記の通りです。

ホームデポ3.05%
ナイキ-4.02%
トヨタ自動車-5.32%
テスラ-5.45%
アマゾン-5.56%
アリババ-6.05%

上述の通り、小売り大手のホームデポがプラスとなっていますが、自動車関連が悪い結果です。
更には高PERであるネット通販のアマゾンやアリババが大きく落ち込んでいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

ワースト3:Communication Services(コミュニケーションサービス)

出版1.12%
テレコムサービス0.95%
放送-2.21%
エンターテイメント-2.98%
電子ゲームとマルチメディア-3.72%
インターネットコンテンツと情報-4.33%
広告代理店-4.86%

オールド株が堅調である一方で、新興株が割高なのものあり下げています。
大型株については下記の通りです。

ベライゾン2.71%
コムキャスト-0.59%
メタ-1.12%
ディズニー-3.74%
Google-4.75%

私の主要銘柄の一つである、ベライゾンが堅調でした。

 

 

 

 

 

 

アメリカ主要銘柄決算内容

リンゼー(LNN)

水道管理や道路インフラストラクチャーのための独自の製品とサービスを提供している会社。事業は、灌漑とインフラストラクチャーの2つの主要な部門に分かれている。

業績は予想よりも好調で推移しています。

●四半期業績 (2Q):2Qの業績は増収増益

売上高対前年同期39.4%増の2億ドル。予想より+7%
純利益対前年同期22.7%増の1457万ドル。予想より+3.3%
PER前年同期の水準から0.24ドル増加。予想より+0.05ドル

●通期 :6か月累積業績は増収増益

売上高対前期45.3%増の3.7億ドル
純利益対前期18.4%増の2247万ドル
PER前期の水準から0.3ドル増加

 

 

 

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