【2023年3月15日 株式市場振り返り】米リスク緩和、CPI結果もまずまず➡日米株価上昇

市場振り返り
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2023年3月15日の株式市場振り返りをまとめました。
復習して明日の投資に備えましょう♪

3月15日は、万国博デー。
1970年のこの日に大阪万博の開幕式が行われたそうです。
高度経済成長期を受け、アメリカを追い付け追い越せの勢いがあった時代。現在の日本は低迷しているけど、明るくしたいですね!

金融リテラシーを上げて、活気のある日本へ!
そのためにも、株式市場で何が起きているのかを把握しておいた方が良いですね!

先週末から慌しい相場になっています。
・3/8:シルバーゲート・キャピタルが自主精算
・3/10:シリコンバレー銀行経営破綻
・3/12:シグネチャーバンク経営破綻
と相次いでアメリカ銀行業に激震が走っています。

その余波は一先ず落ち着いた形で、3/14のアメリカ株は大きく反発しました。また、CPIは予想と一致、もしくは若干の上振れがあった程度だったため、そこまで悪材料とはみられていません。

日本株は3/14に大きく下落しましたが、本日3/15はアメリカ株に追随する形で反発しました。

アメリカ消費者物価指数(CPI)、長期金利、為替、原油価格などとともに株式市場を振り返っていきましょう。日本株については業種別結果を分かりやすくまとめました。

今日の株価は?

・アメリカ株:2023/3/14
・日本株:2023/3/15

 終値前日比前日差
NYダウ32,155.40+1.06%+336.26
NASDAQ11,428.15+2.14%+239.31
S&P5003,919.29+1.65%+63.53
日経平均27,229.48+0.03%+7.44
TOPIX1,960.12+0.65%+12.58
マザーズ742.40+0.55%+4.05
●アメリカ株
大きく下落していたグロース株が大きく反発しています。

●日本株
アメリカ株同様に上昇。金融含め大型バリュー株が特に上昇となりました。

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世界中が注目!アメリカ消費者物価指数

前月比

総合もコアも予想を上回る結果となりました。

 総合コア
1月+0.5%+0.4%
2月予想+0.3%+0.3%
2月結果+0.4%+0.5%

2023/3/14 アメリカ消費者物価指数 対前月比

前月比 詳細

食料品、エネルギーが下落しましたが、他の商品でインフレが根強くコアは上昇

2023/3/14 アメリカ消費者物価指数(CPI)詳細 対前月比

前月比 コア詳細

衣服が高止まり、住居費、輸送サービスが上昇

アメリカ消費者物価指数(CPI) コア詳細 対月比

前年同月比

予想と一致したことは好感されています。
コアの下落幅が鈍化してきていることが気がかりです。

 総合コア
1月+6.4%+5.6%
2月予想+6.0%+5.5%
2月結果+6.0%+5.5%

230314 アメリカ消費者物価指数 対前年同月比

前年同月比 詳細

食料品、エネルギーが大きく下落➡すべての商品で大幅下落の要因。
しかし他の商品でインフレが根強く、コアの下落幅は小さいものとなっています。

アメリカ消費者物価指数(CPI) 対前年同月比

前年同月比 コア詳細

・住居費が右肩上がり
・輸送サービスが高止まり
コアの下落幅が小さい要因となっています。

アメリカ消費者物価指数(CPI) コア詳細 対前年同月比

株式以外の重要指標

2023年FOMC時 金利見通し

CMEのFedWatch ツール - CME Group
フェデラル・ファンド(FF)の目標金利に基づくCME FedWatchツールで、次回のFOMC(連邦公開市場委員会)会合までをカウントダウン。ツールを見る
3/7パウエル議長のタカ派発言により、ターミナルレートが5.50~5.75%と高水準となりましたが3/10のシリコンバレー銀行経営破綻で一気に状況が変わりました。

・3月FOMCでの利上げが「無い」という確率も急上昇
・利上げがあっても3月で打ち止め
・ターミナルレートが5.00~5.25%となる確率が最も高い
・9月に利下げ開始

現時点のシナリオ)
・2023年3月:利上げ無 or +0.25% 
・2023年5月:利上げ無 or +0.25%
・2023年6月以降順次利下げ

CPI結果が出てからも大きな変化が無く推移しています。

2023年FOMC利上げ確率

2023年3月FOMC時 利上げ確率

パウエル議長発言後、一気に0.50%利上げ確率が上昇しました。
しかしながら先週末からの銀行株破綻で様子が一気に変化し、3月FOMCでの利上げ無しという確率が一気に約4割に達しています

2023年3月FOMC利上げ確率

アメリカ長期金利推移(10年債利回り)

4.0%が壁になり、 3/10シリコンバレー銀行経営破綻で一気に下落。 200日移動平均線(赤ライン)で再度反発した形になっています。

・2年金利:4.079%
・5年金利:3.692%
・10年金利:3.541%
・30年金利:3.686%
短期側が特に急落(国債価格急騰)

アメリカ10年債券利回り日足チャート

金利と株価について下記記事にて詳しく記載しています。

金利は逆イールド状態であることから、すぐにはリセッションにはならなくても、近い将来はリセッションが確実になってきています。
リセッションに強いセクターを下記記事でまとめています。

2023年の市場動向について、為替と長期金利の観点から予測しました。

為替(ドル円)

2/3雇用統計以降、ドル高円安に傾向が転換していましたが、200日移動平均線で反落。
3/10シリコンバレー銀行経営破綻でドル安に振れた為、133円台まで円高になっています。
50日移動平均線(紫ライン)と100日移動平均線(黄ライン)の間に挟まっている状態です。

為替ドル円日足チャート

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原油価格WTI

100日移動平均線(黄色ライン)と50日移動平均線(紫ライン)が意識されており、そこで上値を抑えられているような動きとなっています。
下値サポートライン70USDを目指す展開になっています。

原油WTI日足チャート

S&P500ヒートマップ

・先週3つの銀行が経営破綻
・3/13まで大幅下落
・預金者に対してセーフティーネットOK
・CPIは前月比では予想超え。前年同月比で予想と一致
➡ひとまず大きなリスクは避けられたため、株高へ

2023/3/14 SP500ヒートマップ

金融、半導体・GAFAMなどのグロース株が特に上昇となりました。
逆にディフェンシブ・バリュー株の生活必需品が小幅上昇となっています。

日本市場振り返り

・アメリカ株同様の結果で金融株が回復
・昨日まで大幅下落していた銘柄が反発
銀行・保険・バリュー株が上昇

2023/3/14 日経平均2日間チャート

日経平均日足チャート

乱高下して落ち着かない様子。

~日足チャート~
下値(赤丸)、上値(黄丸)の三角持ち合いを先週は上回りましたが、3/14の急落で元のレンジに戻ってしまっています。

日経平均ヒートマップ

nikkei225jp.comは日経平均ヒートマップとしての使い方が有用です。
また、世界各国株式相場やコモディティ、仮想通貨、為替についての情報も盛り沢山なサイトです。

2023/3/14 日経平均ヒートマップ

値嵩株が下落しましたが、多くは上昇

【銘柄数】値上がりが多数
・値上がり:170銘柄
・変化無し:1銘柄
・値下がり:54銘柄

【セクター】上昇業種が多数
・上昇:26業種
・下落:7業種

業種成績 上位/下位5業種

3/14まで大幅下落していた、金融関連が大幅反発しています。
逆に昨日上昇していた陸運業が最下位となりました。

2023/3/14 東証セクター成績上位下位5業種

5日間結果業種変化率
1位倉庫・運輸関連業-0.75%
2位食料品-1.14%
3位医薬品-1.37%
4位電気・ガス業-1.74%
5位海運業-1.82%
1か月結果業種変化率
1位鉄鋼13.20%
2位海運業7.80%
3位ゴム製品4.98%
4位建設業4.97%
5位倉庫・運輸関連業4.80%

上昇銘柄

寄与度上位寄与度前日比
アドバンテスト+19.86 ▲2.63% 
ファナック+4.97 ▲0.63% 
東京海上ホールディングス+4.91 ▲3.65% 
信越化学工業+3.25 ▲0.47% 
積水ハウス+2.76 ▲3.07% 
豊田通商+2.74 ▲1.49% 
京セラ+2.67 ▲0.59% 
武田薬品工業+2.40 ▲1.64% 
セイコーエプソン+2.40 ▲1.94% 
日東電工+2.40 ▲0.83% 
<代表銘柄>

昨日まで大幅下落していた金融関連株が買戻し

●銀行業
・三菱UFJ:+4.7%
・三井住友:+3.1%
・みずほ:+2.0%
・ゆうちょ:+3.6%
・りそな:+4.1%

●保険業
・東京海上:+3.7%
・第一生命:+1.9%
・MS&AD:+2.9%
・SOMPO:+2.6%
・T&DHD:+1.7%

●その他金融
・オリックス:+2.0%
・三菱HCキャピタル:+1.7%

●証券商品先物
・野村証券:+1.3%
・SBI:+1.2%
・大和証券:+0.3%
・ジャフコ:+1.3%
・マネックス:+2.0%

アメリカでSOX指数が上昇➡日本半導体株も上昇
・レーザーテック:+0.1%
・東京エレクトロン:+0.1%
・アドバンテスト:+2.6%
・ルネサス:+1.7%
・SCREEN:+2.0%
・SUMCO:+0.5%
・信越化学:+0.5%

下落銘柄

寄与度下位寄与度前日比
ファーストリテイリング-49.31 ▼1.69% 
ソフトバンクグループ-14.59 ▼1.41% 
テルモ-5.20 ▼1.06% 
日本電産-4.79 ▼2.65% 
オムロン-4.55 ▼1.78% 
エムスリー-3.29 ▼1.20% 
NTTデータ-3.08 ▼1.05% 
オリンパス-2.74 ▼0.87% 
TDK-2.05 ▼0.44% 
リクルートホールディングス-1.95 ▼0.56%
<代表銘柄>

値嵩株が下落
・ファーストリテイリング:1.7%
・ソフトバンクグループ:-1.4%
・ダイキン:-0.2%
・テルモ:-1.1%
・TDK:-0.4%
・リクルート:-0.6%

陸運業が最下位
・JR東日本:-2.4%
・JR東海:-1.8%
・JR西日本:-1.3%
・ヤマトHD:-1.3%
・東急:-1.1%
・小田急:-1.6%

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