【2023年3月13日 株式市場振り返り】米地銀連続経営破綻➡週末の米国株大幅下落➡日本株も下落

2023/3/13 株式市場振り返り市場振り返り
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2023年3月13日の株式市場振り返りをまとめました。
復習して明日の投資に備えましょう♪

3月13日は「サンドイッチの日」だそうです。
1をサンド=サンド1=サンドイッチということみたい。
イギリスの貴族サンドウィッチ伯爵が大好きなギャンブルをやっているときはいつも、パンに具材を挟んで食べていたことからサンドイッチという言葉が付いたそうです。

投機(ギャンブル)にならないように投資をしていきたいですね♪

そのためにも、株式市場で何が起きているのかを把握しておいた方が良いですね!

先週末から慌しい相場になっています。
・3/8:シルバーゲート・キャピタルが自主精算
・3/10:シリコンバレー銀行経営破綻
・3/12:シグネチャーバンク経営破綻
と相次いでアメリカ銀行業に激震が走っています。

これほどの規模の銀行が経営破綻するのは、リーマンショック以来となります。

銀行持ち株会社シルバーゲート・キャピタル
・暗号資産分野に力を入れていた
・3/8に銀行業務を自主清算するという発表
・株価は2021年11月のピークから98%下落

シリコンバレー銀行(SVB)
・テクノロジーのスタートアップ向け金融サービスに特化
・2022年末総資産は約2090億ドル
・2022年末預金は約1754億ドル
・アメリカの銀行としては過去2番目の規模の経営破綻
リーマンショック以来の経営破綻となっています。
3/10に報道があったため、週明けの動きも注視する必要があります。

シグネチャー・バンク
・仮想通貨分野に注力

・先の2銀行のことがあり、預金者が多量に資金引き上げ
・2022年末総資産は約1103億ドル
・2022年末預金は約886億ドル
・仮想通貨預金は165億ドル
・アメリカの銀行としては過去3番目の規模の経営破綻

週末の3/10は日米株式市場は大きく下落。週明けの3/13は日本株がアメリカ地方銀行経営破綻の余波が出て、大きく下落しました。

アメリカ地方銀行経営破綻や雇用統計、長期金利、為替、原油価格などとともに株式市場を振り返っていきましょう。日本株については業種別結果を分かりやすくまとめました。

今日の株価は?

・アメリカ株:2023/3/10
・日本株:2023/3/13

 終値前日比前日差
NYダウ31,909.64-1.07%-345.22
NASDAQ11,138.89-1.76%-199.46
S&P5003,861.59-1.45%-56.73
日経平均27,832.96-1.11%-311.01
TOPIX2,000.99-1.51%-30.59
マザーズ755.84-0.83%-6.35
●アメリカ株
・雇用統計結果がマチマチな結果で市場動向はどっちつかず
・地方銀行が相次いで経営破綻➡リスクオフ相場で株価下落
・国債が買われ長期金利が急落
●日本株
・3/10日銀金融政策維持(金融緩和)で金融株下落
・先週末からのアメリカ地方銀行経営破綻でアメリカ同様の動きで、株価下落
・国債が買われ、長期金利が急落
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世界中が注目!アメリカ経済指標

雇用統計

雇用統計がマチマチな結果であったため、3月FOMC利上げ幅は、今週発表される経済指標に委ねられました。

非農業部門雇用者数変化と失業率

<雇用者数>
・1月分が下方修正(+51.7➡+50.4万人)
・2月予想:+22.3万人
・2月結果:+31.1万人
2月分は予想を大きく上回るものの、1月よりは大幅に減少
<失業率>
・1月:3.4%
・2月予想:3.4%
・2月結果:3.6%
1月と2月予想を超え悪化。(3.4%➡3.6%)

非農業部門雇用者数変化と失業率

平均時給推移

<先月比>
・1月:+0.3%
・2月予想:+0.3%
・2月結果:+0.2%
<前年同月比>
・1月:+4.4%
・2月予想:+4.8%
・2月結果:+4.6%
インフレ抑制のためには賃金を抑える必要があり予想を下回ったことが好感されています。

アメリカ平均時給

株式以外の重要指標

2023年FOMC時 金利見通し

CMEのFedWatch ツール - CME Group
フェデラル・ファンド(FF)の目標金利に基づくCME FedWatchツールで、次回のFOMC(連邦公開市場委員会)会合までをカウントダウン。ツールを見る
3/7パウエル議長のタカ派発言により、ターミナルレートが5.50~5.75%と高水準となりました。しかしながら、3/10のシリコンバレー銀行経営破綻で一気に状況が変わりました

3月FOMCでの利上げが「無い」という確率も急上昇
・利上げがあっても3月若しくは5月で打ち止め(あと1回だけ)
・ターミナルレートが5.00~5.25%となる確率が最も高い
9月に利下げ開始

現時点のシナリオ)
・2023年3月:利上げ無 or +0.25% 
・2023年5月:利上げ無 or +0.25%
・2023年6,7月:維持
・2023年11,12月:利下げ

 →FOMCドットチャートでは、2023年末で5.1%(中央値)です。
  3月FOMCでドットチャートが更新されるため注目です。

2023年FOMC利上げ確率

2023年3月FOMC時 利上げ確率

パウエル議長発言後、一気に0.50%利上げ確率が上昇しました。
しかしながら先週末からの銀行株破綻で様子が一気に変化し、3月FOMCでの利上げ無しという確率が一気に3割に達しています

2023年3月FOMC利上げ確率

アメリカ長期金利推移(10年債利回り)

200日移動平均線(赤ライン)で反発して以降上昇基調でした。
先週は10年金利は4.0%が壁となり、3/10シリコンバレー銀行経営破綻で一気に下落。200日移動平均線にタッチしています。

・2年金利:4.272%
・5年金利:3.747%
・10年金利:3.564%
・30年金利:3.659%
短期側が特に急落(国債価格急騰)

アメリカ10年債券利回り日足チャート

金利と株価について下記記事にて詳しく記載しています。

金利は逆イールド状態であることから、すぐにはリセッションにはならなくても、近い将来はリセッションが確実になってきています。
リセッションに強いセクターを下記記事でまとめています。

2023年の市場動向について、為替と長期金利の観点から予測しました。

為替(ドル円)

2/3雇用統計以降、ドル高円安に傾向が転換していましたが、200日移動平均線で反落。
3/10シリコンバレー銀行経営破綻でドル安に振れた為、133円台まで円高になっています。

為替ドル円日足チャート

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原油価格WTI

100日移動平均線(黄色ライン)と50日移動平均線(紫ライン)が意識されており、そこで上値を抑えられているような動きとなっています。

原油WTI日足チャート

S&P500ヒートマップ

・3/10シリコンバレー銀行経営破綻でアメリカ株急落
・FOMCでの金融政策変更の可能性視野
・長期金利も急落(国債価格上昇)
・雇用統計はマチマチな結果。
・3/12シグネチャー銀行が経営破綻
リスクオフ相場。グロース株が特に下落。製薬と生活必需品が「マシ」

230310 SP500ヒートマップ

日本市場振り返り

・アメリカ地銀経営破綻が日本株にも余波
・日本の長期金利も大幅下落(国債価格上昇)
➡銀行・保険・ハイテク・グロース株が急落

2023/3/13 日経平均2日間チャート

日経平均日足チャート

取引開始直後下落しましたが、そこからヨコヨコとなりました。

~日足チャート~
サポートラインで複数回反発(赤丸)してきています。
上値レジスタンスライン(黄丸)と収束している移動平均線が近づいているため、トレンド転換する期待がありました。
そして3/3に上値レジスタンスラインを一気に上抜けしています。2022年9月13日以来の高水準まで来ていましたが、3/10のシリコンバレー銀行経営破綻で日本株にも余波が来て大幅下落となっています。

日経平均ヒートマップ

nikkei225jp.comは日経平均ヒートマップとしての使い方が有用です。
また、世界各国株式相場やコモディティ、仮想通貨、為替についての情報も盛り沢山なサイトです。

2023/3/13日経平均ヒートマップ

ほぼ全面安

【銘柄数】9割下落
・値上がり:19銘柄
・変化無し:0銘柄
・値下がり:206銘柄

【セクター】ほぼ全業種下落
・上昇:2業種
・下落:31業種

業種成績 上位/下位5業種

上昇は海運と鉱業の2業種のみ。
アメリカ地銀経営破綻で日米長期金利下落及び金融不安などから金融業が暴落

2023/3/13 東証セクター成績上位下位5業種

5日間結果業種変化率
1位陸運業0.93%
2位倉庫・運輸関連業0.88%
3位鉄鋼0.51%
4位電気・ガス業0.50%
5位建設業0.45%
1か月結果業種変化率
1位鉄鋼20.06%
2位ゴム製品8.49%
3位海運業8.43%
4位建設業6.81%
5位鉱業6.38%

上昇銘柄

寄与度上位寄与度前日比
ファーストリテイリング+11.81 ▲0.40% 
エムスリー+6.33 ▲2.36% 
花王+1.68 ▲0.97% 
川崎汽船+0.77 ▲2.24% 
商船三井+0.72 ▲1.99% 
イオン+0.53 ▲0.60% 
東海旅客鉄道+0.41 ▲0.77% 
トレンドマイクロ+0.34 ▲0.15% 
キーエンス+0.34 ▲0.17% 
コナミ+0.34 ▲0.16% 
<代表銘柄>
海運と鉱業のみ上昇

●海運
・日本郵船:+0.3%
・商船三井:+2.0%
・川崎汽船:+2.2%

●鉱業
・INPEX:+0.3%

円高恩恵
・ニトリ:+3.2%
・良品計画:+5.0%

下落銘柄

寄与度下位寄与度前日比
ソフトバンクグループ-18.29 ▼1.67% 
ファナック-17.81 ▼2.15% 
東京エレクトロン-12.33 ▼0.75% 
ダイキン工業-11.64 ▼1.44% 
KDDI-9.45 ▼1.12% 
本田技研工業-7.26 ▼2.93% 
リクルートホールディングス-7.09 ▼1.95% 
第一三共-6.88 ▼1.52% 
TDK-6.68 ▼1.36% 
ヤマハ発動機-5.99 ▼4.86% 
<代表銘柄>
日銀金融緩和継続、シリコンバレー銀行経営破綻で金融関連株が大きく下落

●銀行
・三菱UFJ:-3.5%
・三井住友:-4.2%
・みずほ:-4.9%
・りそな:-4.6%
・ゆうちょ銀行:-3.5%

●保険
・東京海上:-3.2%
・第一生命:-4.1%
・MS&AD:-4.1%
・SOMPO:-3.3%
・T&DHD:-4.6%
・かんぽ:-4.9%

●証券・商品先物
・SBI:-3.0%
・野村証券:-3.5%
・大和証券:-2.3%

●その他金融
・オリックス:-3.2%
・三菱HCキャピタル:-2.5%

株式市場の振り返りは非常に重要です。明日からの投資のヒントが隠されているかも⁉
●短期投資:日々の振り返り
●中期投資:週間振り返り

●長期投資:月間振り返り

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