【2023年3月8日 株式市場振り返り】パウエル議長タカ派発言➡米国株下落、円安で日本株上昇

2023/3/8 株式市場振り返り市場振り返り
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2023年3月8日の株式市場振り返りをまとめました。
明日の投資にも復習は重要です。

3/8は、ビールサーバーの日だそうです。
「サー(3)バー(8)」から来ているようです。
投資結果を上げて乾杯と行きたいですね‼

パウエルさんのタカ派発言でアメリカ株下落…
でも日本株は引き続き堅調でした☆

市場想定よりもパウエル議長は「タカ派」でした。
その影響で、3/7のアメリカ株は長期金利(特に2年以下)が上昇➡株価下落と繋がりました。

3/8の日本株は、
アメリカ株と連動し株価は下落してスタート
ドル高円安に振れているため、日本株は上昇しやすい構図
割安株が見直されてきており、上昇機運が高まっている
中国からのインバンド期待
などが合わさり、引き続き堅調な日となりました。
・日経平均:2022年11月以来の水準回復
・TOPIX:2021年11月以来の水準回復

FRBパウエル議長発言、長期金利や為替、原油価格などとともに株式市場を振り返っていきましょう。日本株については業種別結果を分かりやすくまとめました。

今日の株価は?

・アメリカ株:2023/3/7
・日本株:2023/3/8

 終値前日比前日差
NYダウ32,856.46-1.72%-574.98
NASDAQ11,530.33-1.25%-145.41
S&P5003,986.37-1.53%-62.05
日経平均28,444.19+0.48%+135.03
TOPIX2,051.21+0.30%+6.23
マザーズ773.82+0.08%+0.58
●アメリカ株
・パウエル議長発言により長期金利(特に2年債以下)が上昇
・長期的な政策金利予測が上昇(金融引き締めが加速見込み)
などで株価が大きく下落となりました。
●日本株
パウエル議長発言を跳ね返しています。ここ最近強い状態が続いており、特にバリュー株が多いTOPIXが非常に堅調に推移しています。
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FRBパウエル議長のタカ派コメント

FRBパウエル議長

市場予想よりもタカ派コメントとなり、長期金利が上昇➡株価下落

必要に応じて利上げペース加速
 ➡3月FOMCでの0.50%利上げを示唆

ターミナルレートが従来想定より高くなる可能性
 ➡5.25~5.50%でしたが、発言後5.50~5.75%へ織り込みされる

・最近の経済指標は予想より強すぎる
・目標インフレ率(2.0%)への道のりは長く、浮き沈みが出る可能性
・金融引き締めは当面維持することが必要

株式以外の重要指標

2023年FOMC時 金利見通し

CMEのFedWatch ツール - CME Group
フェデラル・ファンド(FF)の目標金利に基づくCME FedWatchツールで、次回のFOMC(連邦公開市場委員会)会合までをカウントダウン。ツールを見る
3/7パウエル議長発言まで5.25~5.50%(今から3回利上げ)がターミナルレートと想定されていました。パウエル議長のタカ派発言により、ターミナルレートがより高水準となりました。また、3月FOMCでは0.50%利上げが一気に織り込まれました
更に5.75~6.00%の確率も大きく上昇しています。

現時点のシナリオ)
2023年3月:+0.50% 
・2023年5月:+0.25% 
・2023年6月:+0.25%  ここがターミナルレート:5.50~5.75%

 →FOMCドットチャートでは、2023年末で5.1%(中央値)であり、
  それを超えた予想となっています。
  3月FOMCでドットチャートが更新されるため注目です。

2023年FOMC時利上げ確率

2023年3月FOMC時 利上げ確率

パウエル議長発言後、一気に0.50%利上げ確率が上昇しました。

利上げ幅パウエル議長発言
パウエル議長発言
+0.25%72%30%
+0.50%28%70%

2023年3月FOMC利上げ確率

アメリカ長期金利推移(10年債利回り)

200日移動平均線(赤ライン)で反発して以降、50日移動平均線(紫ライン)と100日移動平均線(黄ライン)を一気に上抜けして右肩上がりで推移。
3/7深夜のパウエル議長発言で短期金利が上昇しましたが、10年金利は4.0%が壁になり、大きな変化が無い結果でした。

・2年金利:5.038%
・5年金利:4.331%
・10年金利:3.974%
・30年金利:3.886%
10年と2年で逆イールド➡リセッション兆候は変わらず。
パウエル議長発言で短期側が急上昇
10年と2年差がマイナス1%超え

アメリカ債券利回り日足チャート

金利と株価について下記記事にて詳しく記載しています。

金利は逆イールド状態であることから、すぐにはリセッションにはならなくても、近い将来はリセッションが確実になってきています。
リセッションに強いセクターを下記記事でまとめています。

2023年の市場動向について、為替と長期金利の観点から予測しました。

為替(ドル円)

2/3雇用統計以降、ドル高円安に傾向が転換しています。
先週は一時137円台に乗せましたが、200日移動平均線(赤ライン)で反落となりました。3/6,7と上昇し再度100日移動平均線(黄色ライン)まで来ています。
パウエル議長で200日移動平均線まで上昇

為替ドル円日足チャート

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原油価格WTI

100日移動平均線(黄色ライン)と50日移動平均線(紫ライン)が意識されており、そこで上値を抑えられているような動きとなっています。3/3の上昇で100日移動平均線に到達しましたが、3/7夜に下落。やはり100日移動平均線と50日移動平均線が意識される展開がずっと続いています。

原油WTI日足チャート

S&P500ヒートマップ

全面真っ赤で下落銘柄ばかりであることが分かります。
中でもドル指数と逆相関の関係の貴金属(素材株)ローン金利による影響が強い不動産セクターが下落しています。

2023/3/7 SP500ヒートマップ

日本市場振り返り

堅調な日々が続いています。
・米国株下落に伴い、取引開始直後は下落
・円安が好感され株価上昇
・割安株注目+中国からのインバンド期待
➡2021年11月水準まで上昇

2023/3/8 日経平均2日間チャート

日経平均日足チャート

アメリカ株に追随する形で、取引開始直後下落となりました。しかしながら、その後は右肩上がりで上昇しました。

~日足チャート~
サポートラインで複数回反発(赤丸)してきています。
上値レジスタンスライン(黄丸)と収束している移動平均線が近づいているため、トレンド転換する期待がありました。そして3/3に上値レジスタンスラインを一気に上抜けしています。2022年11月24日以来の高水準

日経平均ヒートマップ

nikkei225jp.comは日経平均ヒートマップとしての使い方が有用です。
また、世界各国株式相場やコモディティ、仮想通貨、為替についての情報も盛り沢山なサイトです。

2023/3/8 日経平均ヒートマップ

円安恩恵株、インバンド関連株上昇

【銘柄数】上昇銘柄が多数
・値上がり:137銘柄
・変化無し:8銘柄
・値下がり:80銘柄

【セクター】上昇業種が多数
・上昇:24業種
・下落:9業種

業種成績 上位/下位5業種

インバンド株、バリュー株中心に上昇
原油価格下落で石油関連株が下落

2023/3/8 東証業種上位下位5業種

5日間結果業種変化率
1位精密機器4.65%
2位卸売業4.63%
3位小売業4.52%
4位鉄鋼4.27%
5位倉庫・運輸関連業3.75%
1か月結果業種変化率
1位鉄鋼18.06%
2位海運業12.83%
3位ゴム製品12.06%
4位鉱業10.88%
5位卸売業9.95%

上昇銘柄

寄与度上位寄与度前日比
ファーストリテイリング+53.93 ▲1.81% 
TDK+8.73 ▲1.78% 
アドバンテスト+8.22 ▲1.07% 
オリンパス+6.99 ▲2.13% 
KDDI+6.16 ▲0.74% 
京セラ+5.82 ▲1.25% 
オムロン+4.04 ▲1.56% 
電通+3.42 ▲2.21% 
安川電機+3.08 ▲1.62% 
太陽誘電+3.08 ▲2.14% 
<代表銘柄>

インバンド期待
●陸運
・JR東日本:+1.8%
・JR東海:+2.6%
・JR西日本:+2.7%
・東急:+2.3%

●空運
・JAL:+1.5%
・ANA:+0.4%

●小売り
・ファーストリテイリング:+1.8% 
  2/27株式分割も好材料
・7&i:+1.1%
・マツキヨ:+3.9%
・ニトリ:+1.6%
・三越伊勢丹:+4.4%
・パンパシフィック:+2.3%
・高島屋:+4.5%
・Jフロント:+4.3%

バリュー株として建設業好調。6日連続上昇
・清水建設:+2.7%
・大林組:+1.6%
・積水ハウス:+0.9%
・大和ハウス:+1.0%

下落銘柄

寄与度下位寄与度前日比
ソフトバンクグループ-7.81 ▼0.66% 
リクルートホールディングス-7.70 ▼2.02% 
住友金属鉱山-3.06 ▼3.33% 
信越化学工業-2.57 ▼0.37% 
ファナック-2.57 ▼0.31% 
東京エレクトロン-2.40 ▼0.15% 
ネクソン-2.05 ▼0.97% 
豊田通商-2.05 ▼1.04% 
バンダイナムコHD-1.92 ▼0.65% 
味の素-1.81 ▼1.20%
原油価格下落で石油関連株下落
上昇が続いていた商社株も一旦利確?
・INPEX:-2.5%
・出光興産:-1.1%
・コスモエネルギー:-2.9%
・富士石油:-0.7%
・三菱商事:-0.7%
・三井物産:-0.4%
・伊藤忠:-0.9%
・丸紅:-0.2%

株式市場の振り返りは非常に重要です。明日からの投資のヒントが隠されているかも⁉
●短期投資:日々の振り返り
●中期投資:週間振り返り

●長期投資:月間振り返り

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