
2023年2月24日の株式市場振り返りです。

2/24はアップル創業者のスティーブン・ジョブズ氏の誕生日だそうです。亡くなってから約12年。世界一の土台を作ったパイオニアですね!
今日のアップルはどうなるかな?

今日の日本株は、日経平均が大きく上昇しましたね!

ジョブズ氏の誕生日に合わせてか、アメリカハイテク株が上昇しました。要因の一つは、エヌビディア決算を受けたものです。その影響でNASDAQ総合指数が大きく上昇しました。

日本株は
・アメリカハイテク株上昇
・国会で次期日銀総裁植田氏が所信表明➡想定よりハト派
の結果により、特に日経平均が大きく上昇しました。

アメリカ経済指標(GDP改定値)、長期金利や為替、原油価格などとともに株式市場を振り返っていきましょう。日本株については業種別結果を分かりやすくまとめました。
今日の株価は?
・アメリカ株:2023/2/23
・日本株:2023/2/24
終値 | 前日比 | 前日差 | |
NYダウ | 33,153.91 | +0.33% | +108.82 |
NASDAQ | 11,590.40 | +0.72% | +83.33 |
S&P500 | 4,012.32 | +0.53% | +21.27 |
日経平均 | 27,453.48 | +1.29% | +349.16 |
TOPIX | 1,988.40 | +0.67% | +13.15 |
マザーズ | 748.84 | -0.52% | -3.91 |
ハイテク・グロース株が多い、NASDAQ総合指数が大きく上昇しています。
●日本株
半導体株中心に上昇しため、比率が大きい日経平均が大きく上昇しました。
一方で、マザーズ指数は下落しています。
アメリカ経済指標
GDP成長率(年率換算) 改定値 2022年4Q
・1Q:-1.6%
・2Q:-0.6%
・3Q:+3.2%
・4Q:+2.7% (速報値:+2.9%)
速報値から下方修正となりました。年末商戦苦戦で国内消費が少なかったことが要因の一つです。
個人消費支出 改定値 2022年4Q
・1Q:+1.3%
・2Q:+2.0%
・3Q:+2.3%
・4Q:+1.4% (速報値:+2.1%)
速報値から大幅下方修正となりました。年末商戦が不発の影響。
その反動からか年明けからは小売りが活況
GDPデフレーター 改定値 2022年4Q
・1Q:+8.4%
・2Q:+9.1%
・3Q:+4.4%
・4Q:+3.9% (速報値:+3.5%)
速報値から大幅上方修正となりました。最近の物価データからも上方修正は頷ける内容。
株式以外の重要指標
2023年FOMC時 金利見通し

現在、ターミナルレートが5.25~5.50%(今から3回利上げ) と想定されています。
※5.50~5.75%となる確率も急上昇しています。
現時点のシナリオ)
・2023年3月:+0.25%
・2023年5月:+0.25%
・2023年6月:+0.25%
・2023年12月:利下げ!?
2023年3月FOMC時 利上げ確率
3月+0.25%の利上げ確率が約80%となっています。日に日に+0.50%確率が上昇しています。
アメリカ長期金利推移(10年債利回り)
・2年金利:4.712%
・5年金利:4.126%
・10年金利:3.896%
・30年金利:3.899%
10年と2年で逆イールド
→リセッションの兆候は変わらず
※2022/7/5~逆イールドで拡大している
金利と株価について下記記事にて詳しく記載しています。
金利は逆イールド状態であることから、すぐにはリセッションにはならなくても、近い将来はリセッションが確実になってきています。
リセッションに強いセクターを下記記事でまとめています。
2023年の市場動向について、為替と長期金利の観点から予測しました。
為替(ドル円)
135円前半が上値レジスタンス。
次期日銀総裁植田氏がハト派寄り発言をしたため、円安方向にやや振れています。
原油価格WTI
S&P500ヒートマップ
半導体関連とエネルギーが上昇
一方で生活必需品と公共事業が軟調となりました。
日本市場振り返り
・米エヌビディア決算を受け、米半導体株中心に株価上昇
➡ハイテク株が多いNASDAQが特に上昇
・次期日銀総裁植田氏所信演説で想定よりもハト派
・ハト派発言で銀行株が下落
・日本株も半導体株中心に上昇
・バルチック海運指数が急上昇したため、海運株が急上昇
➡ハイテク株比率が高い日経平均が大きく上昇
~日足チャート~
サポートラインで複数回反発(赤丸)してきています。
上値レジスタンスライン(黄丸)と収束している移動平均線が近づいているため、近々トレンド転換する可能性があります。
日経平均ヒートマップ
nikkei225jp.comは日経平均ヒートマップとしての使い方が有用です。
また、世界各国株式相場やコモディティ、仮想通貨、為替についての情報も盛り沢山なサイトです。
・値上がり:167銘柄
・変化無し:5銘柄
・値下がり:53銘柄
【セクター】上昇業種が多数
・上昇:24業種
・下落:9業種
業種成績 上位/下位5業種
・バルチック海運指数急騰で、海運株も大きく上昇
・米ハイテク株上昇で電気機械(特に半導体)が上昇
・次期日銀総裁植田氏ハト派寄り発言で不動産上昇、銀行株下落
・ハイテク/グロース株優位となったため、バリュー/ディフェンシブ銘柄が軟調
5日間結果 | 業種 | 変化率 |
1位 | ゴム製品 | 6.14% |
2位 | 海運業 | 5.96% |
3位 | パルプ・紙 | 4.48% |
4位 | 鉄鋼 | 3.13% |
5位 | 繊維製品 | 2.27% |
1か月結果 | 業種 | 変化率 |
1位 | 鉄鋼 | 13.04% |
2位 | 海運業 | 12.74% |
3位 | ゴム製品 | 8.24% |
4位 | 繊維製品 | 6.90% |
5位 | 証券業 | 6.29% |
上昇銘柄
寄与度上位 | 寄与度 | 前日比 |
東京エレクトロン | +108.89 | ▲7.13% |
アドバンテスト | +56.84 | ▲8.22% |
ファナック | +14.04 | ▲1.86% |
TDK | +13.87 | ▲3.05% |
SMC | +9.25 | ▲4.13% |
KDDI | +9.04 | ▲1.10% |
ソニー | +8.05 | ▲2.11% |
京セラ | +7.40 | ▲1.63% |
信越化学工業 | +5.65 | ▲0.87% |
日産化学工業 | +5.48 | ▲2.80% |
バルチック海運急上昇+格付けUP+高配当➡海運急騰
・日本郵船:+4.2%
・川崎汽船:+3.7%
・商船三井:+3.4%
半導体株中心にハイテク株上昇
・レーザーテック:+4.1%
・東京エレクトロン:+7.1%
・アドバンテスト:+8.2%
・ソニー:+2.1%
・キーエンス:+1.8%
・ルネサス:+1.7%
・日本電産:+1.2%
・日立:+1.1%
・村田製作所:+1.7%
・SCREEN:+4.8%
・HOYA:+1.7%
・オリンパス:+0.6%
・テルモ:+0.6%
・ニコン:+4.9%
次期日銀総裁植田氏ハト派寄り発言で、早期の長期金利上昇が蓋をされた状態➡不動産株上昇
・三井不動産:+2.5%
・三菱地所:+1.8%
・住友不動産:+2.3%
・大東建託:+1.4%
・野村不動産:+3.3%
・東急不動産:+2.7%
下落銘柄
寄与度下位 | 寄与度 | 前日比 |
第一三共 | -9.66 | ▼2.13% |
中外製薬 | -4.83 | ▼1.33% |
ダイキン工業 | -3.25 | ▼0.40% |
武田薬品工業 | -3.08 | ▼2.10% |
住友金属鉱山 | -2.21 | ▼2.46% |
トレンドマイクロ | -2.05 | ▼0.92% |
エーザイ | -1.75 | ▼0.67% |
トヨタ自動車 | -1.20 | ▼0.38% |
リクルートホールディングス | -0.92 | ▼0.24% |
花王 | -0.68 | ▼0.39% |
<代表銘柄>
・三菱UFJ:-1.3%
・三井住友:-1.6%
・みずほ:-1.6%
・りそな:-1.1%
・ゆうちょ:-0.4%
・三井トラスト:-0.2%
原油軟調で石油関連株下落
・INPEX:-0.6%
・ENEOS:-0.1%
・出光興産:-0.8%
・コスモ:-1.6%
ハイテクなど上昇(リスクオン)のため、バリュー/ディフェンシブ株下落
・武田薬品:-2.1%
・第一三共:-2.1%
・エーザイ:-0.7%
・中外製薬:-1.3%
・日本製鉄:-1.0%
・JFE:-1.3%
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