
2023年2月21日の株式市場振り返りです。

51年前の今日、米ニクソン大統領が冷戦打開を目指し訪中した日だそうです。今は米中経済摩擦真っ只中。。

世界GDP1位と2位の覇権争い。3位の日本は蚊帳の外だけど、経済復活してほしいです!

人口減るけど、経済は強くなって欲しいですね!
そのためにも市場にお金が回るように、投資人口が増えていくことを願っています‼

2/20はアメリカ休日だったため、日本株の出来高は少ない結果でした。その中で、長期金利上昇下の中、NASDAQ中心にグロース株先物が下落➡日本株もハイテク・グロース株中心に下落となりました。一方でバリュー株は上昇しており、日経平均は上昇銘柄の方が下落銘柄よりも多い結果となっています。

では、長期金利や為替、原油価格などとともに株式市場を振り返っていきましょう。日本株については業種別結果を分かりやすくまとめました。
今日の株価は?
・アメリカ株:2023/2/17
・日本株:2023/2/21
終値 | 前日比 | 前日差 | |
NYダウ | 33,826.69 | +0.39% | +129.84 |
NASDAQ | 11,787.27 | -0.58% | -68.56 |
S&P500 | 4,079.09 | -0.28% | -11.32 |
日経平均 | 27,473.10 | -0.21% | -58.84 |
TOPIX | 1,997.46 | -0.11% | -2.25 |
マザーズ | 764.34 | -0.34% | -2.63 |
2/20休日、本日の先物はNASDAQ総合指数中心に下落しています。
●日本株
グロース比率が高いマザーズ指数、日経平均が下落幅が大きくなっています。
一方でバリュー株要素が比較的大きいTOPIXが下落幅が小さくなっています。
株式以外の重要指標
2023年FOMC時 金利見通し

先週は、CPI、PPIなどのインフレ指数が抑制鈍化となったことや、力強い小売り業結果などもありターミナルレートが5.25~5.50%(今から3回利上げ)と想定されています。また、3月FOMCでも0.5%利上げ確率が急上昇となっています。
現時点のシナリオ)
・2023年3月:+0.25%
・2023年5月:+0.25% ここで利上げ打ち止め。ターミナルレート5.00~5.25%?
・2023年6月:+0.25% or 維持 ここで利上げがあるなら5.25~5.50%
・2023年11or12月:順次利下げ ※利下げタイミングは意見が割れている
FOMCドットチャートでは、2023年末で5.1%(中央値)であり、今まで市場と乖離がありましたが、市場が織り込もうとしています。更なる利上げも意識されている模様。
また、2023年中の利下げは考えていないというFRBと、市場は年末に利下げがあるとの部分に乖離がある状態です。
2023年3月FOMC時 利上げ確率
3月+0.25%の利上げ確率が約80%となっています。日に日に+0.50%確率が上昇しています。
アメリカ長期金利推移(10年債利回り)
・2年金利:4.669%
・5年金利:4.092%
・10年金利:3.873%
・30年金利:3.911%
10年と2年で逆イールド
→リセッションの兆候は変わらず
※2022/7/5~逆イールドで拡大している
金利と株価について下記記事にて詳しく記載しています。
金利は逆イールド状態であることから、すぐにはリセッションにはならなくても、近い将来はリセッションが確実になってきています。
リセッションに強いセクターを下記記事でまとめています。
2023年の市場動向について、為替と長期金利の観点から予測しました。
為替(ドル円)
2/14に日銀総裁候補植田氏案を国会に提出。植田氏は金融緩和は当面続けると発言➡円安方向に行きやすい構図。50日移動平均線(紫ライン)が上値レジスタンスとして機能していましたが、先週になってブレイクアウト。
原油価格WTI
S&P500ヒートマップ
2/20は休日。2/17終了時としては、グロース株・エネルギー株中心に下落しています。
反対にディフェンシブ・バリューの生活必需品やヘルスケア、資本財株は上昇しています。
日本市場振り返り
・米国株休みの影響もある日本株商いも非常に少ない
・米長期金利上昇でNASDAQ先物が下落
・グロース中心に日本株も下落
・バリュー株は堅調
・中国経済回復期待で割安感が出ている石油関連株上昇
➡最終的に日本株は小幅ながら下落
~日足チャート~
サポートラインで複数回反発(赤丸)してきています。
上値レジスタンスライン(黄丸)と収束している移動平均線が近づいているため、近々トレンド転換する可能性があります。
日経平均ヒートマップ
nikkei225jp.comは日経平均ヒートマップとしての使い方が有用です。
また、世界各国株式相場やコモディティ、仮想通貨、為替についての情報も盛り沢山なサイトです。
【銘柄数】上昇銘柄が若干多い
・値上がり:119銘柄
・変化無し:10銘柄
・値下がり:96銘柄
【セクター】大半の業種が多数
・上昇:20業種
・下落:13業種
業種成績 上位/下位5業種
本日は鉱業や石油関連が上昇上位。素材株なども順調。
鉄鋼は9日連続上昇と非常に好調です。
5日間結果 | 業種 | 変化率 |
1位 | ゴム製品 | 7.25% |
2位 | 鉄鋼 | 6.67% |
3位 | 繊維製品 | 5.29% |
4位 | 証券業 | 5.14% |
5位 | ガラス・土石製品 | 3.56% |
1か月結果 | 業種 | 変化率 |
1位 | 鉄鋼 | 14.47% |
2位 | 繊維製品 | 11.01% |
3位 | ゴム製品 | 10.38% |
4位 | 証券業 | 10.11% |
5位 | ガラス・土石製品 | 7.66% |
上昇銘柄
寄与度上位 | 寄与度 | 前日比 |
ダイキン工業 | +8.05 | ▲1.01% |
ヤマハ | +5.31 | ▲3.13% |
本田技研工業 | +5.00 | ▲2.11% |
京セラ | +3.49 | ▲0.76% |
アステラス製薬 | +3.17 | ▲0.98% |
三菱商事 | +2.77 | ▲1.73% |
トレンドマイクロ | +2.40 | ▲1.08% |
住友金属鉱山 | +2.40 | ▲2.69% |
横浜ゴム | +2.26 | ▲5.41% |
東京海上ホールディングス | +1.72 | ▲1.17% |
鉄鋼が強い!バリュー+高配当+中国経済回復期待
9日連続上昇
・神戸製鋼:+1.0%
・中山製鋼:+4.9%
高配当海運も9日中8日上昇と堅調
・日本郵船:+0.9%
・川崎汽船:+0.5%
・商船三井:+1.0%
割安感+中国経済期待で鉱業/石油関連株上昇
・INPEX:+2.7%
・ENEOS:+1.8%
・出光興産:+0.5%
・コスモ石油:+5.2%
・富士石油:+2.4%
・三尾商事:+1.7%
・住友商事:+1.0%
・三井物産:+0.5%
・丸紅:+0.8%
・伊藤忠:+0.8%
・双日:+0.7%
下落銘柄
寄与度下位 | 寄与度 | 前日比 |
ファーストリテイリング | -38.69 | ▼1.37% |
ファナック | -8.56 | ▼1.10% |
KDDI | -6.16 | ▼0.74% |
ソフトバンクグループ | -5.96 | ▼0.51% |
エムスリー | -4.68 | ▼1.72% |
オムロン | -4.59 | ▼1.85% |
安川電機 | -4.45 | ▼2.52% |
キッコーマン | -4.11 | ▼1.84% |
東京エレクトロン | -4.11 | ▼0.26% |
SMC | -4.04 | ▼1.76% |
日米長期金利高止まりで精密機器、電気機器などグロース下落
・HOYA:-0.8%
・テルモ:-0.4%
・ニコン:-1.3%
・レーザーテック:-1.8%
・東京エレクトロン:-0.3%
・キーエンス:-0.7%
・ソニー:-0.8%
・日本電産:-0.8%
・富士通:-0.3%
・日立:-0.7%
・ルネサス:-0.5%
・ファナック:-1.1%
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