【次に行こうの日:2023年2月15日】CPIが予想超えでも想定内⁉➡米国グロース株高➡米国先物下落で日本株も下落

市場振り返り
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次に行こうの日:2023年2月15日の株式市場振り返りです。

次に(2)行(1)こう(5)の日だそうですね!
株負けても次に行きましょう!

10~12月にかけて一部損切りをしたおかげ?で11~12月に購入した日本個別株が上昇してきています!

2/14のアメリカCPIは予想より上昇でしたが、下落はしていることが確認されました。リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は、「ほぼ予想通り」と語っています。

CPI結果を受けて、
・株式:一部のグロース株が上昇
・為替:ドル高円安
・金利:短期側が特に上昇。長期側は動き緩慢
 ※FedWatchでは、ターミナルレートが上昇
となりました。
つまり、株式はリスクオンになっていますが、他はリスクオフのような動きになっています。
いずれにしてCPI結果からは、FRBがタカ派堅持となることが予想できるような結果であり、長期的に金融引き締めが行われることが決定的となってきています。

日本株は、
・円安➡株価上昇
・アメリカ先物下落➡株価下落

・中国株下落➡株価下落
・25日騰落レシオが130と高い➡調整安
という状況下のなか下落となりました。

では、CPI結果と金利や為替、原油価格などとともに株式市場を振り返っていきましょう。

日米主要株式指数

・アメリカ株:2023/2/14
・日本株:2023/2/15

 終値前日比前日差
NYダウ34,089.27-0.46%-156.66
NASDAQ11,960.15+0.57%+68.36
S&P5004,136.13-0.03%-1.16
日経平均27,501.86-0.37%-100.91
TOPIX1,987.74-0.27%-5.35
マザーズ765.07-0.96%-7.39
●アメリカ株
グロース株が上昇したため、NASDAQ総合指数のみプラスとなりました。

●日本株
アメリカとは逆にグロース株の方が下落しました。

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アメリカ消費者物価指数

対前月比

・12月:+0.1% (-0.1%から上方修正)
・1月予想:+0.5%
・1月結果:+0.5% 
12月分は上方修正。
1月分は予想と一致でしたが、大きく上昇してしまっています。

アメリカ 消費者物価指数(CPI) 対前月比

対前月比 詳細

急速に落ちてきていたエネルギー価格が一気に上昇となりました。
このことが対前月比で上昇した要因の一つとなっています。

アメリカ 消費者物価指数(CPI) 食料品とエネルギー 対前月比

対前年同月比

・12月:+6.5%
・1月予想:+6.2%
・1月結果:+6.4% 
7か月連続で下落でしたが予想を上回る結果となりました。
前月からインフレ抑制が鈍化してしまっています。

アメリカ 消費者物価指数(CPI) 対前年同月比

対前年同月比 詳細

エネルギーが上昇となっており、これがインフレ鈍化の大きな要因ということが分かります。

アメリカ 消費者物価指数(CPI) 食料品とエネルギー 対前年同月比

コア:対前月比

コア:エネルギーと食料品を除く指数

・12月:+0.4% (+0.3%から上方修正)
・1月予想:+0.4%
・1月結果:+0.4% 
先月分が上方修正1月分は予想と一致。

アメリカ 消費者物価指数(コアCPI) 対前月比

コア:対前月比 詳細

価格下落:中古車・トラック、医療サービス
若干上昇:新車
上昇:住居費
大幅上昇:衣服、医療用品、輸送サービス

アメリカ 消費者物価指数(コアCPI)対前月比 詳細

コア:対前年同月比

・12月:+5.7%
・1月予想:+5.5%
・1月結果:+5.6% 
予想を上回る結果となってしまっています。

アメリカ 消費者物価指数(コアCPI) 対前年同月比

コア:対前年同月比 詳細

価格下落:中古車・トラック
若干上昇(下落傾向):衣服、医療用品、医療サービス
上昇(ペース鈍化):新車
上昇(加速):住居費
大幅上昇:輸送サービス

住居費が右肩上がりに上昇していっていることが気がかりです。
ただし、住宅販売指数は下落していっているため、どこかのタイミングで下落することが期待されてはいます。

アメリカ 消費者物価指数(コアCPI)対前年同月比 詳細

株式以外の重要指標

2023年FOMC時 金利見通し

CMEのFedWatch ツール - CME Group
フェデラル・ファンド(FF)の目標金利に基づくCME FedWatchツールで、次回のFOMC(連邦公開市場委員会)会合までをカウントダウン。ツールを見る

雇用統計とパウエル議長発言、FRB高官らのタカ派発言、ミシガン大学消費者信頼感指数、期待インフレ率など長期金利上昇要因、更にCPI結果でターミナルレートが5.25~5.50%となる確率が最も高くなりました。また、2023年中の利下げが無いという確率も上昇しています。

現時点のシナリオ)
・2023年3月:+0.25% 
・2023年5月:+0.25% ここで利上げ打ち止め。ターミナルレート5.00~5.25%?
・2023年6月:+0.25% or 維持 ここで利上げがあるなら5.25~5.50%
・2023年11or12月:順次利下げ ※利下げタイミングは意見が割れている
 →FOMCドットチャートでは、2023年末で5.1%(中央値)であり
  今まで市場と乖離がありましたが、市場が織り込もうとしています。
  更なる利上げも意識されている模様
  また、2023年中の利下げは考えていないというFRBと、
  市場は年末に利下げがあるとの部分に乖離がある状態です。

2023年FOMC時利上げ確率

2023年3月FOMC時 利上げ確率

3月+0.25%の利上げ確率が90%となっています。日に日に若干ですが+0.50%確率が上昇しています。

2023年3月FOMC利上げ確率

アメリカ長期金利推移(10年債利回り)

2/3雇用統計以降上昇が続いていましたが、100日移動平均線(黄色ライン) で抑えつけられている状態となっています。CPI結果で大きく動きましたが、結局のところ元に戻り100日移動平均線上で推移しています。

・2年金利:4.597%
・5年金利:3.975%
・10年金利:3.732%
・30年金利:3.773%
10年と2年で逆イールド
→リセッションの兆候は変わらず
 ※2022/7/5~逆イールドで拡大している

アメリカ10年債券利回り日足チャート

金利と株価について下記記事にて詳しく記載しています。

金利は逆イールド状態であることから、すぐにはリセッションにはならなくても、近い将来はリセッションが確実になってきています。
リセッションに強いセクターを下記記事でまとめています。

2023年の市場動向について、為替と長期金利の観点から予測しました。

為替(ドル円)

2/3の雇用統計以降、ドル高円安となっています。
50日移動平均線(紫ライン)で抑えつけられている様子でしたがCPI結果でドル高円安が進んでいます。

為替ドル円日足チャート

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原油価格WTI

100日移動平均線(黄色ライン)が上値レジスタンス。
レンジ相場が続いています。

原油WTI日足チャート

S&P500ヒートマップ

2023/2/14 SP500ヒートマップ

一部のグロース株以外続落という結果となっています。

日本市場振り返り

・米CPIは前年同月比で下落が続きましたが、予想を超える結果。➡想定の範囲?
・市場はある程度最悪ケースを織り込んでいたためか、米グロース株中心に小幅上昇
・日本株もその流れで取引開始直後は上昇
・その後は米国先物下落+中国株下落で日本株も下落
➡最終的に日本株は小幅ながら下落

2023/2/15 日経平均2日間チャート

日経平均日足チャート

本日の日経平均は、取引開始直後に上昇しましたが、その後は大きく下落

~日足チャート~
サポートラインで複数回反発してきています。
2/13に200日移動平均線(赤ライン)まで下落しましたが、ここで反発。上値レジスタンスラインとサポートラインとして移動平均線が近い為、近々どちらかをブレイクした後動きがありそうです。

日経平均ヒートマップ

nikkei225jp.comは日経平均ヒートマップとしての使い方が有用です。
また、世界各国株式相場やコモディティ、仮想通貨、為替についての情報も盛り沢山なサイトです。

2023/2/15 日経平均ヒートマップ

まちまちな結果

【銘柄数】上昇下落銘柄数が拮抗
・値上がり:107銘柄
・変化無し:5銘柄
・値下がり:113銘柄

【セクター】大半の業種が下落
上昇:9業種
下落:24業種

業種成績 上位/下位5業種

鉄鋼が非常に好調となっています。
昨日上昇TOP、本日は上昇2位。5日間・1か月間結果でもTOP業種!

日米長期金利高止まりで保険業と銀行業が上昇。

2023/2/15 東証セクター成績上位下位5業種

5日間結果業種変化率
1位鉄鋼9.63%
2位鉱業4.83%
3位海運業3.51%
4位銀行業3.43%
5位保険業2.93%
1か月結果業種変化率
1位鉄鋼13.42%
2位海運業10.83%
3位機械9.16%
4位繊維製品7.64%
5位化学7.27%

上昇銘柄

寄与度上位寄与度前日比
ファーストリテイリング+12.33 ▲0.44% 
アドバンテスト+6.85 ▲1.00% 
東京海上ホールディングス+4.11 ▲2.94% 
コナミ+4.11 ▲1.91% 
JT+2.28 ▲2.44% 
シチズンホールディングス+2.26 ▲9.19% 
信越化学工業+2.05 ▲0.31% 
本田技研工業+1.85 ▲0.81% 
楽天+1.75 ▲7.70% 
スズキ+1.37 ▲0.85% 
【代表銘柄】
鉄鋼が強い!バリュー+高配当+中国経済回復期待
5日連続上昇

・日本製鉄:+2.3%
・神戸製鋼:+0.4%
・JFE:+1.2%
・中山製鋼:+0.2%

高配当海運も5日連続上昇と堅調
・日本郵船:+0.6%
・川崎汽船:+0.6%
・商船三井:+0.4%

日米長期金利高止まりで銀行・保険株上昇
・三菱UFJ:+0.9%
・三井住友:+1.3%
・みずほ:+1.4%
・ゆうちょ:+3.4%
・りそな:+0.7%
・三井トラスト:+0.8%
・東京海上:+2.9%
・第一生命:+1.5%
・T&DHD:+4.0%
・MS&AD:+0.8%
・かんぽ生命:+2.2%
・Gライフネット:+1.9%

下落銘柄

寄与度下位寄与度前日比
リクルートホールディングス-17.36 ▼4.06% 
ソフトバンクグループ-12.12 ▼1.01% 
ダイキン工業-10.10 ▼1.26% 
テルモ-8.22 ▼1.56% 
東京エレクトロン-7.53 ▼0.47% 
NTTデータ-7.36 ▼2.21% 
SMC-6.40 ▼2.70% 
エムスリー-5.18 ▼1.78% 
資生堂-4.86 ▼2.25% 
日産化学工業-3.77 ▼1.85% 
<代表銘柄>
日米長期金利高止まりで精密機器、電気機器などグロース下落
・HOYA:-1.6%
・オリンパス:-0.9%
・テルモ:-1.6%
・レーザーテック:-1.1%
・東京エレクトロン:-0.5%
・キーエンス:-1.0%
・ソニー:-0.6%
・日本電産:-1.2%

長期金利高止まりでローン金利が不利な不動産下落
・三井不動産:-1.3%
・三菱地所:-0.9%
・住友不動産:-1.5%
・野村不動産:-0.4%
・大東建託:-1.2%
・日空ビル:-3.1%

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