
バレンタインデー:2023年2月14日の株式市場振り返りです。

アメリカでは男性から女性へプレゼントする日ですね~

株価上昇したし、それで満足♪

日本では義理チョコが減ってきて、友チョコが増えてますね~。

2/14 22:30にアメリカ消費者物価指数(CPI)が発表されます。CPIを意識した相場となっています。
2/13のアメリカ株は
・NY連銀発表指数でインフレ抑制できそう⁉と楽観視
・ある程度のタカ派は織り込みできた
ことで株価が上昇しました。

日本株については、
・次期日銀総裁、副総裁案が国会に提出➡人選的に報道の通り
・アメリカ株上昇
という背景があり、株価が上昇しました。
ただしCPIを意識した動きで、後場は平行線となりました。

2/10のミシガン大学調査ではインフレ抑制が減速、2/13のNY連銀調査では若干減速はしているもののインフレ抑制できてきている。といった結果でした。つまり、インフレ抑制スピードは鈍化してしまっている可能性が出ているということであり、本日のCPIで悪材料結果だと、これから長い金融引き締めが続くことを意味します。

では、金利や為替、原油価格などとともに株式市場を振り返っていきましょう。
日米主要株式指数
・アメリカ株:2023/2/13
・日本株:2023/2/14
終値 | 前日比 | 前日差 | |
NYダウ | 34,245.93 | +1.11% | +376.66 |
NASDAQ | 11,891.79 | +1.48% | +173.67 |
S&P500 | 4,137.29 | +1.14% | +46.83 |
日経平均 | 27,602.77 | +0.64% | +175.45 |
TOPIX | 1,993.09 | +0.78% | +15.42 |
マザーズ | 772.46 | +1.06% | +8.14 |
後述のNY連銀消費者インフレ期待やタカ派織り込みが進んできていることで、全体的に株価が上昇しました。
●日本株
アメリカと同様に全体的に上昇しています。
アメリカ経済指標
NY連銀 消費者期待インフレ
ミシガン大学調査によると、1年先のインフレ期待は、1月:+3.9%、2月:+4.2%
と反発してしまっています。インフレが根強く残ると消費者は想定しているようです。
●1年先
・11月:+5.23%
・12月:+4.99%
・1月:+4.95%
と徐々に低下しています。ただしインフレ鈍化幅が小さい結果となりました。
ミシガン大学調査は1月分が上昇していたこともあり、先月分から同等~
若干の増加というのが実情?
本日のCPIがどういう結果になるのか注目です。
株式以外の重要指標
2023年FOMC時 金利見通し

雇用統計とパウエル議長発言、FRB高官らのタカ派発言、ミシガン大学消費者信頼感指数、期待インフレ率など長期金利上昇要因を受け、タカ派寄りを市場は織り込もうとしています。ターミナルレートが5.25~5.50%となることや、2023年中の利下げが無いという
確率が上昇しています。
現時点のシナリオ)
・2023年3月:+0.25%
・2023年5月:+0.25% ここで利上げ打ち止め。ターミナルレート5.00~5.25%?
・2023年6月:+0.25% or 維持 ここで利上げがあるなら5.25~5.50%
・2023年11or12月:順次利下げ ※利下げタイミングは意見が割れている
→FOMCドットチャートでは、2023年末で5.1%(中央値)であり
今まで市場と乖離がありましたが、市場が織り込もうとしています。
更なる利上げも意識されている模様。
また、2023年中の利下げは考えていないというFRBと、
市場は年末に利下げがあるとの部分に乖離がある状態です。
2023年3月FOMC時 利上げ確率
3月+0.25%の利上げ確率が90%となっています。日に日に若干ですが+0.50%確率が上昇しています。
アメリカ長期金利推移(10年債利回り)
・2年金利:4.507%
・5年金利:3.898%
・10年金利:3.694%
・30年金利:3.766%
10年と2年で逆イールド
→リセッションの兆候は変わらず
※2022/7/5~逆イールドで拡大している
金利と株価について下記記事にて詳しく記載しています。
金利は逆イールド状態であることから、すぐにはリセッションにはならなくても、近い将来はリセッションが確実になってきています。
リセッションに強いセクターを下記記事でまとめています。
2023年の市場動向について、為替と長期金利の観点から予測しました。
為替(ドル円)
原油価格WTI
2/10 17時台にロシアが原油を減産という報道が出た為価格が上昇しましたが、100日移動平均線手前で反落しています。
S&P500ヒートマップ
エネルギー株以外ほぼ全面高となりました。
日本市場振り返り
➡ミシガン大学調査分を市場が織り込み済み。
➡若干でも下落したことから好感。
・あと3回利上げがある+2023年に利下げが無い
という最悪のケースを市場は織り込み始めている。
・2/13米国相場は上記織り込みが進んだこともあり、米国株は上昇
・次期日銀総裁に植田氏、副総裁に内田氏と氷見氏とする案を国会に提出。
市場予想通りで、影響は限定的。
➡日本株は米国同様に上昇
2/14 22:30米国CPI発表を控え、後場は平行線
~日足チャート~
サポートラインで複数回反発してきています。昨日200日移動平均線(赤ライン)まで下落しましたが、ここで反発しました。
日経平均ヒートマップ
nikkei225jp.comは日経平均ヒートマップとしての使い方が有用です。
また、世界各国株式相場やコモディティ、仮想通貨、為替についての情報も盛り沢山なサイトです。
【銘柄数】上昇銘柄数が3/4
・値上がり:166銘柄
・変化無し:5銘柄
・値下がり:54銘柄
【セクター】サービス業以外上昇
上昇:32業種
下落:1業種
業種成績 上位/下位5業種
鉄鋼が非常に好調となっています。
本日の上昇TOPだけでなく、5日間・1か月間結果でもTOP業種!
5日間結果 | 業種 | 変化率 |
1位 | 鉄鋼 | 6.43% |
2位 | 鉱業 | 6.16% |
3位 | 銀行業 | 3.34% |
4位 | 海運業 | 2.74% |
5位 | 建設業 | 2.61% |
1か月結果 | 業種 | 変化率 |
1位 | 鉄鋼 | 10.17% |
2位 | 機械 | 8.78% |
3位 | 繊維製品 | 8.42% |
4位 | 海運業 | 7.87% |
5位 | その他金融業 | 7.38% |
上昇銘柄
寄与度上位 | 寄与度 | 前日比 |
ファーストリテイリング | +28.76 | ▲1.04% |
東京エレクトロン | +21.92 | ▲1.39% |
ダイキン工業 | +15.75 | ▲2.01% |
ファナック | +10.44 | ▲1.35% |
ソフトバンクグループ | +7.81 | ▲0.65% |
KDDI | +6.37 | ▲0.78% |
SMC | +5.14 | ▲2.21% |
信越化学工業 | +4.62 | ▲0.70% |
中外製薬 | +4.62 | ▲1.26% |
バンダイナムコHD | +4.45 | ▲1.50% |
【代表銘柄】
鉄鋼が強い!バリュー+高配当+中国経済回復期待
・日本製鉄:+1.9%
・神戸製鋼:+2.6%
・JFE:+2.7%
・中山製鋼:+2.7%
半導体指数SOXが上昇➡日本半導体も上昇
・レーザーテック:+2.3%
・東京エレクトロン:+1.4%
・ルネサス:+4.9%
・アドバンテスト:+0.2%
・ローム:+2.0%
・信越化学:+0.7%
・SUMCO:+2.5%
好決算で株価上昇
・シチズン時計:+16.2%ストップ高!➡保有株なので、びっくりしました✨
・ロート製薬:+11.5% 上場来最高値
・ライオン:+5.6%
・サントリーBF:+6.4%
・円谷フィールズ:+19.3%
・バンクイノベーション:+20.5%
下落銘柄
寄与度下位 | 寄与度 | 前日比 |
リクルートホールディングス | -22.60 | ▼5.02% |
オリンパス | -2.81 | ▼0.86% |
キッコーマン | -1.37 | ▼0.61% |
日立建機 | -1.37 | ▼1.28% |
ヤマハ発動機 | -1.20 | ▼1.04% |
日東電工 | -1.03 | ▼0.36% |
コムシスホールディングス | -0.92 | ▼1.06% |
スズキ | -0.89 | ▼0.55% |
豊田通商 | -0.68 | ▼0.35% |
日本製鋼所 | -0.66 | ▼3.62% |
決算イマイチ
・リクルートHD:-5.0%
・日本製鋼所:-3.6%
・タカトリ:-19.4%
・ダブルスコープ:-18.1%
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