
ブログの日:2023年2月6日の株式市場振り返りです。

ブ(2)ログ(6)の日なんだって~。
ブログ頑張ろう!
先週のアメリカ株下落したため、日本株どうなるかなと思っていましたが上昇しましたね!

中国のアメリカ本土で見つかった気球問題もあったので、どうなるのかな?と思いましたが、現時点では株価には影響していない感じですね。

アメリカ雇用統計の計算方法が変わったとはいえ、予想よりも大幅に上昇しました。そのためFRBがタカ派維持可能性が強まり、長期金利が上昇し株安となりました。ただし、平均時給の上昇が抑えられつつある為それは好感されています。

日本株としては、
・円安に振れたこと
・次期日銀総裁がハト派の雨宮氏という報道➡更に円安
・引き続き中国経済への回復期待
これらのことなどもあり前場は大きく上昇しました。
しかしながら、政府が次期総裁についての報道を否定したことや、インフレが高まっていることもあり金融政策変更があるという思惑もあり、後場は伸び悩みました。

アメリカの経済指標を織り交ぜながら、本日の振り返りをしていきましょう。
日米主要株式指数
・アメリカ株:2023/2/3
・日本株:2023/2/6
終値 | 前日比 | 前日差 | |
NYダウ | 33,926.01 | -0.38% | -127.93 |
NASDAQ | 12,006.96 | -1.59% | -193.86 |
S&P500 | 4,136.48 | -1.04% | -43.28 |
日経平均 | 27,693.65 | +0.67% | +184.19 |
TOPIX | 1,979.22 | +0.45% | +8.96 |
マザーズ | 776.37 | -0.94% | -7.38 |
雇用統計があまりに予想外に伸びたことからFRBがタカ派維持想定となり、長期金利が上昇。そのため、株安+ドル高円安となりました。
●日本株
為替がドル高円安となったことで、日本株の大半が上昇しました。
一方で半導体株筆頭にグロース株は下落しています。
アメリカ経済指標
非農業部門雇用者増加数と失業率
・12月確報値:26.0万人 (速報値:22.3万人から上方修正)
・1月予想:19.0万人
・1月速報値:51.7万人
1月分については予想を大きく上回りました。
レジャー、接客業、専門職とビジネスサービス、ヘルスケアなどが大きく牽引。非常に強い労働市場だということが示されました。
雇用は良すぎると物価上昇抑制に悪影響も出る為、FRBがタカ派になる可能性が高いです。発表後、長期金利が高くなり株価が大きく下落しています。
・12月確報値:3.5% (速報値から変化無)
・1月予想:3.6%
・1月速報値:3.4%
先月分、今月予想を下回るほど労働市場は堅調で53年ぶりの低水準な失業率となりました。
平均時給
・12月確報値:0.4% (速報値:0.3%から上方修正)
・1月予想:0.3%
・1月速報値:0.3%
12月速報値から上方修正があったものの、前月比では予想と一致。
・12月確報値:4.8% (速報値:4.6%から上方修正)
・1月予想:4.4%
・1月速報値:4.4%
12月速報値から上方修正があったものの、前年同月比は予想と一致。
徐々に上昇率が低下してきていることが分かります。
物価上昇抑制には賃金増加を抑える必要があり、インフレ抑制にとっては良い流れとなっています。
株式以外の重要指標
2023年FOMC時 金利見通し

・2023年3月:+0.25%
・2023年5月:+0.25% ここで利上げ打ち止め。ターミナルレート5.00~5.25%
・2023年6~月:維持
・2023年11or12月:順次利下げ ※利下げタイミングは意見が割れている
→FOMCドットチャートでは、2023年末で5.1%(中央値)であり、
今まで市場と乖離がありましたが、市場が織り込もうとしています。
2023年中の利下げは考えていないというFRBと
年末に利下げがあると考えている市場は乖離がある状態です。
2023年3月FOMC時 利上げ確率
3月+0.25%の利上げ確率がほぼ100%となっています。
アメリカ長期金利推移(10年債利回り)
雇用統計発表後には逆に一気に50日移動平均線(紫ライン)まで上昇しています。
中期的に200日と50日移動平均線(紫ライン)の間でずっと推移している状態が続いています
・2年金利:4.366%
・5年金利:3.712%
・10年金利:3.576%
・30年金利:3.647%
10年と2年で逆イールド
→リセッションの兆候は変わらず
※2022/7/5~逆イールドで拡大しています。
金利と株価について下記記事にて詳しく記載しています。
金利は逆イールド状態であることから、すぐにはリセッションにはならなくても、近い将来はリセッションが確実になってきています。
リセッションに強いセクターを下記記事でまとめています。
2023年の市場動向について、為替と長期金利の観点から予測しました。
為替(ドル円)
次期日銀総裁がハト派の雨宮氏との報道が出たことで更に円安となりましたが、すぐに落ち着きました。50日移動平均線で今は止まっています。
原油価格WTI
そこから反落し、50日移動平均線(紫ライン)も下抜けました。直近最安値の70USDがターゲットとなりそうです。
S&P500ヒートマップ
長期金利上昇を受け、アップルを除くハイテク株が下落していることが分かります。
日本市場振り
・円安+次期日銀総裁がハト派の雨宮氏?と報道➡日本株上昇
・日本も物価上昇が著しく、どこかのタイミングで金融政策変更がある?
➡長期金利上昇+日本株安
これらのことから、日経平均とTOPIXは上昇。マザーズは下落となりました。
~日足チャート~
サポートラインで複数回反発してきています。移動平均線が収束してきており、底入れパターン?3つの移動平均線を上抜けしたところで立ち止まりヨコヨコが続いていましたが、本日の上昇で潮目が変わったような感じにも見えます。
日経平均ヒートマップ
nikkei225jp.comは日経平均ヒートマップとしての使い方が有用です。
また、世界各国株式相場やコモディティ、仮想通貨、為替についての情報も盛り沢山なサイトです。
【銘柄数】
・値上がり:173銘柄
・変化無し:9銘柄
・値下がり:43銘柄
【セクター】
上昇:27業種
下落:6業種
業種成績 上位/下位5業種
また、中国経済回復期待で素材株や海運にも買いが入っています。
一方で次期日銀総裁報道で銀行株が下落しました。
5日間結果 | 業種 | 変化率 |
1位 | 海運業 | 5.82% |
2位 | 電気・ガス業 | 2.11% |
3位 | 証券業 | 1.71% |
4位 | 輸送用機器械 | 1.41% |
5位 | 倉庫・運輸関連業 | 1.16% |
1か月結果 | 業種 | 変化率 |
1位 | 鉄鋼 | 17.58% |
2位 | 電気機器 | 13.15% |
3位 | 機械 | 11.11% |
4位 | 精密機器 | 9.93% |
5位 | 海運業 | 9.69% |
上昇銘柄
寄与度上位 | 寄与度 | 前日比 |
ファーストリテイリング | +81.50 | ▲2.95% |
KDDI | +14.59 | ▲1.81% |
三菱商事 | +11.54 | ▲7.84% |
デンソー | +7.57 | ▲3.09% |
豊田通商 | +7.19 | ▲3.89% |
日産化学工業 | +5.82 | ▲2.86% |
テルモ | +5.75 | ▲1.10% |
日東電工 | +5.14 | ▲1.82% |
住友不動産 | +4.28 | ▲4.07% |
本田技研工業 | +4.11 | ▲1.88% |
商社株絶好調決算発表で石油関連株も上昇
・三菱商事:+7.8%
・住友商事:+1.3%
・丸紅:+4.2%
・三井物産:+1.0%
・伊藤忠商事:+0.3%
・双日:+3.8%
・豊田通商:+3.9%
・ENEOS:+2.0%
・出光興産:+2.9%
・コスモ石油:+0.6%
・INPEX:+2.6%
中国経済回復期待
●海運
・日本郵船:+2.2%
・川崎汽船:+5.4%
・商船三井:+0.8%
●鉄鋼
・日本製鉄:+1.8%
・JFE:+1.9%
・神戸製鋼:+1.8%
●非鉄金属
・東邦チタニウム:+1.5%
・住友電工:+2.0%
・住友金属鉱山:+1.2%
・大阪チタニウム:+4.1%
下落銘柄
寄与度下位 | 寄与度 | 前日比 |
東京エレクトロン | -31.85 | ▼1.96% |
アドバンテスト | -13.70 | ▼2.02% |
エーザイ | -8.15 | ▼3.02% |
ソニー | -6.33 | ▼1.52% |
エムスリー | -3.94 | ▼1.29% |
キーエンス | -3.12 | ▼1.48% |
TDK | -2.57 | ▼0.52% |
リクルートホールディングス | -2.47 | ▼0.54% |
オムロン | -2.26 | ▼0.87% |
キッコーマン | -2.05 | ▼0.89% |
次期日銀総裁がハト派の雨宮氏と報道があり、銀行・保険株下落
・三菱UFJ:-2.1%
・三井住友:-1.9%
・みずほ:-0.5%
・りそな:-1.9%
・第一生命:-1.3%
・T&DHD:-3.0%
米国株同様ハイテク株下落。日本の長期金利上昇も重荷
・レーザーテック:-0.7%
・ソニー:-1.5%
・東京エレクトロン:-2.0%
・キーエンス:-1.5%
・村田製作所:-0.2%
・アドバンテスト:-2.0%
・イビデン:-3.5%
・ルネサス:-0.3%
・ローム:-1.9%
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