
国旗制定記念日:2023年1月27日の株式市場振り返りです。

明治3年に日の丸が国旗として確立した日だそうですね!
日本に勢いが出てくれることを期待しています!

2022年4QアメリカGDP速報値が発表され、アメリカ経済の底堅さが示されました。その影響でアメリカ株が上昇しました。
アメリカは決算発表ラッシュに突入したため、銘柄によって明暗が分かれています。その結果は週間振り返りでまとめます。

一方で日本は東京消費者物価指数(CPI)が予想以上に上昇し約42年ぶりの上昇率となり、日銀政策変更が再燃しています。その流れで長期金利が上昇➡グロース株が軟調になりました。
プラスマイナスゼロのような感じで、日本株はマチマチの結果となりました。
日米主要株式指数
・アメリカ株:2023/1/26
・日本株:2023/1/27
終値 | 前日比 | 前日比 | |
NYダウ | 33,949.41 | +0.61% | +205.57 |
NASDAQ | 11,512.41 | +1.76% | +199.05 |
S&P500 | 4,060.43 | +1.10% | +44.21 |
日経平均 | 27,382.56 | +0.07% | +19.81 |
TOPIX | 1,982.66 | +0.22% | +4.26 |
マザーズ | 770.96 | -0.81% | -6.32 |
GDP結果が予想より高い結果+3Qよりは下落という丁度いい塩梅の結果でした。
予想より高すぎるとFRBがタカ派になることの懸念、低すぎるとリセッション懸念が強まる状態のため、丁度よい状態であったことが好感されています。そのため、リスクオン状態となり、グロース株中心に大きく上昇しました。
●日本株
東京消費者物価指数(CPI)が1981年5月以来41年8か月ぶりの高い水準:4.3%上昇となり、日銀政策変更が現実味を帯びてきたことから、長期金利が上昇➡グロース株が下落という構図となりました。一方で中国経済回復期待やアメリカ経済の底堅さもあり、一進一退相場となりました。
アメリカ経済指標
2022年4Q GDP速報値
・4Q予想:+2.7%
・4Q速報値:+2.9%
3Qよりやや減速した結果でしたが、予想を上回り、アメリカ経済の底堅さが如実に現れました。
2022年4Q 消費者消費支出(PCE)速報値
・4Q予想:+2.7%
・4Q速報値:+2.1%
3Qよりやや減速した結果+予想を下回りましたが、横ばいが続いており、堅調と判断できます。
2022年4Q GDPデフレーター速報値

・4Q予想:+3.2%
・4Q速報値:+3.5%
3Qより減速した結果でしたが、予想を上回りました。
物価上昇抑制が収まりつつありますが、予想を超えたことが気がかりです。
新築販売件数
先週は中古住宅販売件数発表で大苦戦が報じられました。
その中で新築販売価格下落もあり、新築販売件数は堅調に推移しています。
・12月予想:62.0万件
・12月結果:61.6万件
11月結果は下方修正となりました。
12月分は予想を若干下回るものの、右肩上がりで推移しています。
新築販売価格
・11月:459千ドル(471千ドルから下方修正)
・12月:442千ドル
平均値は高止まりしていますが、中央値が下落していることから価格自体が下落傾向であることが分かります。➡販売件数堅調の一助となっています。
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・不動産投資に興味はあるけど、何から始めたら良いか分からない方
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株式以外の重要指標
2023年FOMC時 金利見通し

・2023年2月:+0.25% 99%の確率。
・2023年3月:+0.25% ここで利上げ打ち止め
・2023年5~9月:維持
・2023年11月以降:順次利下げ ※利下げタイミングは意見が割れている
→FOMCドットチャートでは、2023年末で5.1%(中央値)であり市場と乖離がある状態
2023年2月FOMC時 利上げ確率
直近の経済指標とブラックアウト前にウォーラーFRB理事が0.25%利上げ支持を言及したことから、0.25%利上げ確率が99%程度となりました。
2023年3月FOMC時 利上げ確率
市場は2月+0.25%、3月+0.25%の利上げ確率が高いと想定しています。
アメリカ長期金利推移(10年債利回り)
中期的には下落傾向が続いています。・2年金利:4.207%
・5年金利:3.634%
・10年金利:3.542%
・30年金利:3.668%
10年と2年で逆イールド
→リセッションの兆候は変わらず
金利と株価について下記記事にて詳しく記載しています。
金利は逆イールド状態であることから、すぐにはリセッションにはならなくても、近い将来はリセッションが確実になってきています。
リセッションに強いセクターを下記記事でまとめています。
2023年の市場動向について、為替と長期金利の観点から予測しました。
為替(ドル円)
原油価格WTI
S&P500ヒートマップ
リスクオンになってきていることから、相対的にディフェンシブ・バリュー株が下落しています。
日本市場振り
・米GDPが予想を超える水準かつ全Qより低い
➡底堅さと勢いが落ちていることから、ちょうど
良いバランスとして好感。
・東京CPI上昇で日銀政策変更可能性再浮上
➡銀行株上昇+グロース株下落
上記理由などから本日の日本株は上昇下落が拮抗
移動平均線が収束してきており、底入れパターン?
3つの移動平均線を上抜けしたところで立ち止まっています。
日経平均ヒートマップ
nikkei225jp.comは日経平均ヒートマップとしての使い方が有用です。
また、世界各国株式相場やコモディティ、仮想通貨、為替についての情報も盛り沢山なサイトです。
グロース株が下落しやすく、銀行・保険株は上昇
【銘柄数】
・値上がり:125銘柄
・変化無し:7銘柄
・値下がり:93銘柄
【セクター】
上昇:17業種
下落:16業種
業種成績 上位/下位5業種
中国経済回復の恩恵が出てくると想定されている鉄鋼・化学などの素材株が上昇しました。
また、日本長期金利上昇により、銀行・保険株も上昇しています。
一方で、長期金利が上昇したこともより、グロース株が弱い結果となりました。
上昇銘柄
寄与度上位 | 寄与度 | 前日比 |
ファーストリテイリング | +40.75 | ▲1.54% |
信越化学工業 | +24.65 | ▲4.09% |
安川電機 | +6.16 | ▲3.70% |
日本電産 | +6.00 | ▲3.05% |
ソニー | +3.94 | ▲1.00% |
ファナック | +3.25 | ▲0.43% |
本田技研工業 | +2.40 | ▲1.12% |
スズキ | +2.16 | ▲1.32% |
京セラ | +2.12 | ▲0.46% |
資生堂 | +2.05 | ▲0.91% |
中国経済回復期待で鉄鋼株が強い
PER/PBR低く配当利回り高いため昨年の海運のように上昇している印象です。
・日本製鉄:+1.3%
・JFE:0.8%
・神戸製鋼:+1.7%
日本長期金利上昇➡銀行・保険株上昇
・三菱UFJ:+2.7%
・みずほ:+2.8%
・りそな+1.8%
・三井住友:+2.7%
・第一生命:+1.4%
・東京海上:+0.5%
・SOMPO:+0.3%
・MS&AD:+0.5%
・T&DHD:+2.3%
下落銘柄
寄与度下位 | 寄与度 | 前日比 |
KDDI | -14.18 | ▼1.68% |
アドバンテスト | -11.64 | ▼1.77% |
テルモ | -9.86 | ▼1.88% |
オリンパス | -7.19 | ▼2.14% |
アステラス製薬 | -6.25 | ▼1.85% |
TDK | -5.65 | ▼1.19% |
エムスリー | -5.26 | ▼1.78% |
エーザイ | -4.52 | ▼1.59% |
リクルートホールディングス | -4.42 | ▼1.01% |
中外製薬 | -4.31 | ▼1.20% |
コンテナ船世界1位、2位のアライアンス終了で価格激化予想➡海運大幅下落
・日本郵船:-4.0%
・商船三井:-3.7%
・川崎汽船:-3.0%
日本長期金利上昇で精密機器と半導体株下落
・オリンパス:-2.1%
・HOYA:-1.3%
・テルモ:-1.9%
・ニコン:-1.0%
・東京エレクトロン:-0.1%
・レーザーテック:-1.1%
・アドバンテスト:-1.8%
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