
2022年10月31日~11月4日までの株式市場振り返りです。

先週まで強かったアメリカ株が急落してしまいましたね。

今週はビックイベントのFOMC(アメリカ連邦公開市場委員会)がありました。FOMCでの内容がタカ派だったため、グロース株中心に大きく下落しました。日本株もアメリカ株と同じ流れでグロース株が下落しました。
●NYダウ:-1.40%
●NASDAQ総合指数:-5.65%
●S&P500:-3.35%
●日経平均:+0.35%
●TOPIX:+0.86%
●マザーズ:-1.90%

ただある程度はFOMC内容は織り込みが済んだため、週最終日11/4はアメリカ株が上昇しています。
次週は、アメリカの消費者物価指数(CPI)が発表される予定であり、この結果次第で株価は大きく変化すると思われます。

本投稿は、日本とアメリカ株式市場の振り返りをしています。
①アメリカ経済指標について
②株式以外の重要指数について(金利、為替、原油)
③日米主要株価指数について
④日本市場振り返り:セクター成績
⑤アメリカ市場振り返り:セクター成績
好不調3セクターをピックアップして分析しています。
⑥アメリカ主要銘柄決算内容
の順でまとめています。
・10/31:10月シカゴ購買部協会景気指数
・11/1: 10月ISM製造業景況指数
・11/2:FOMC政策金利発表
・11/3:10月ISM非製造業景況指数
・11/4:10月非農業部門雇用者数変化(前月比)
・11/4:失業率
の発表がありました。
10月シカゴ購買部協会景気指数
・予想:47.2
・結果:45.2
好不況の分岐点である50を2か月連続で下回りました。
9月に一気に下がり、10月予想は若干回復を見込んでいましたが、前月/予想ともに下回り、企業側景気の冷えが加速していっています。
10月ISM製造業景況指数
・予想:50.0
・結果:50.2
10月については、予想は上回るものの前月から下落しました。
好不況の分け目とされる50をギリギリ確保しましたが、右肩下がりにドンドン下がってきています。
10月ISM非製造業景況指数
・予想:55.2
・結果:54.4
サービス部門(非製造業)は、製造業程はまだ下落していない状況です。
しかしながら10月分は、前月及び予想を大きく下回る内容となってしまいました。
10月非農業部門雇用者数変化(前月比)
・予想:+19.1万人
・結果:+26.1万人
先月と比べると増加数は下がっていますが、予想を上回り労働市場の堅調さ確認されました。
失業率
・予想:3.6%
・結果:3.7%
雇用増加数は予想を超えましたが、失業率は予想より悪い結果となり、市場の反応としては
相殺された様な状態となっています。
FOMC内容
織り込み済み内容
:11月利上げは+0.75%
織り込みがされていなかった内容
:最終的な想定金利が更に上昇必要、2023年利下げは時期尚早
・インフレ率を2%に戻すために行動する(利上げ、バランスシート圧縮)
・経済は冷えつつあるが、雇用と家計は未だ堅調
・インフレ率は予想を超える動きを示しており、まだ道半ば
利上げについて
・11月利上げは0.75%→政策金利目標は3.75~4.00%へ
・12月利上げ幅は縮小するかも?
・政策金利最終地点は従来予想よりも高いレンジになる(はず)
・利下げを議論するには時期尚早(2023年中は無い?)
次週注目の経済指標
・11/10:消費者物価指数
・11/11:ミシガン大学消費者信頼感指数
消費者物価指数は、現時点では前月よりも低減するという予想となっていますが、これを超えてくると相場は厳しくなる恐れがあるため注意が必要です。
株式以外の重要指標
11月FOMCでの利上げ確率
結局0.75%利上げとなり、織り込み済み内容でした。
※3.00~3.25%→3.75~4.00%へ政策金利誘導目標が変更されました。
12月FOMCでの利上げ確率
現時点では0.50%利上げ確率と0.75%利上げ確率が拮抗状態となっています。
2023年の金利見通し
・最大金利が上昇(5.25~5.50%がターミナルレートになる?)
・高いレンジで維持へ
FOMC前の淡い期待が弾けましたが、織り込みも一気にされた様子です。
「維持」がどのタイミングまでかがカギとなりそうです。
アメリカ長期金利推移
しかし、以降はまた右肩上がりに上昇中となっています。
FOMC終了後、短期金利が大きく上昇しました。
・2年金利:4.663%
・5年金利:4.334%
・10年金利:4.163%
・30年金利:4.253%
明らかに逆イールドとなっています。
→7/5~ずっとマイナスでリセッションの兆候は変わらずです。
先週までマイナス0.4%あたりでずっと推移していましたが、FOMCから2年金利が大きく上昇したため、差が拡大しマイナス0.5%で週間は終えています。
金利と株価について下記記事にて詳しく記載しています。
金利は逆イールド状態であることから、すぐにはリセッションにはならなくても、近い将来はリセッションが確実になってきています。
リセッションに強いセクターを下記記事でまとめています。
為替(ドル円)
10/21:5.5兆円
10/24:1~1.2兆円
合計で約9.5兆円規模の為替介入を実施。
今週は円高基調になってきており、50日移動平均線(紫)の144.95円に近づいてきました。
原油価格WTI
主要指数成績
・NASDAQ総合指数:-5.65%
・S&P500:-3.35%
・マザーズ指数:-1.90%
が大きく下落した週となりました。
S&P500が昨年末比で-20%を下回り、再度弱気相場となっています。
昨年末比で見ると、
・ハイテク関連株が多い、NASDAQとマザーズは大きくマイナス
・時価総額が高く大型株の影響が強いNYダウやTOPIXは「マシ」な結果
大型エコノミー株は、配当も多く入る銘柄が多いため、このようなボラティリティが高い相場では安心感があります。
日本市場振り
主要指数結果
11/3が祝日であったため、今週は4日間の相場となりました。
11/2夜にアメリカFOMC発表があり、アメリカ株は11/2、11/3と大きく下落しました。
その影響を受けて、11/4の日本市場は下落しています。

セクター成績
nikkei225jp.comは日経平均ヒートマップとしての使い方が有用です。
また、世界各国株式相場やコモディティ、仮想通貨、為替についての情報も盛り沢山なサイトです。
<プラス>
・原油関連
:原油高により上昇卸売業(商社)、鉱業、石油・石炭
<マイナス>
・グロース:精密機器
素材株の明暗が分かれた週でした。
・金属、ガラス土石、化学は下落
・石油/石炭、非鉄金属、鉄鋼は上昇
アメリカ市場振り返り
主要指数結果
11/2まではFOMCを見据え、グロース株中心に売りが先行しました。
FOMC後は、更にグロース株が下落しました。
一方である程度は織り込み済み内容もあったため一定の織り込みが進み、11/4は反発しています。週間では久しぶりにマイナスとなりました。
円安に大きく振れてきており、アメリカ銘柄を持っておく必要が更に上がってきています。
円安のため、中々ドルを持つことが厳しいですが、暴落相場はアメリカ株が買いやすい状態ではあるため、引き続き少量ですがアメリカ株へ投資を続けていきたいと考えています。
引き続き高配当株とS&P500、NASDAQ100への投資信託を積み立てていきます。
ヒートマップ
finvizはアメリカ市場全体を把握するのに有用なサイトです。
ヒートマップとして物凄く有益ですし、セクターや各銘柄の調子が一気に分かります。
しかも無料です。
グロース株の筆頭であるGAFAM+テスラが酷い結果となりました。
・アップル:-11.15%
・マイクロソフト:-6.14%
・アルファベット:-10.23%
・メタプラットフォームズ:-8.48%
・アマゾン:-12.02%
・テスラ:-9.21%
セクター別成績
TOP:素材。工業系金属が上昇しました。
2位:エネルギー。原油高で堅調
3位:公共事業。ディフェンシブセクターとして堅調
一方でグロース株比率が高いセクターが大きくマイナスとなっています。
TOP:素材:+3.01%
工業系金属が大きく上昇しました。
石炭関連は年初来でも+80%程度と非常に強い状態が続いています。
分類 | 1週間 | 1か月 | 3か月 | 6か月 | 1年 | 年初来 |
銅 | 11.54% | 14.20% | 14.82% | -8.54% | -2.60% | -11.50% |
その他の工業用金属および鉱業 | 10.61% | 1.81% | -0.29% | -10.48% | 7.00% | -3.86% |
原料炭 | 6.87% | 17.18% | 24.94% | 5.56% | 83.15% | 79.74% |
アルミニウム | 6.68% | 7.07% | -11.12% | -29.98% | -18.91% | -30.88% |
鋼 | 4.87% | 13.70% | 0.30% | -8.39% | -3.53% | -3.59% |
化学品 | 4.82% | 10.29% | -1.67% | -7.73% | -12.62% | -12.71% |
その他の貴金属と鉱業 | 4.30% | 1.48% | -4.08% | -18.79% | -35.96% | -30.12% |
紙・紙製品 | 2.16% | 14.65% | 10.49% | 4.82% | 19.36% | 2.79% |
銀 | 1.77% | -4.79% | -10.64% | -19.84% | -34.48% | -27.14% |
建材 | 1.43% | 6.26% | -4.43% | -3.64% | -22.64% | -27.40% |
特殊化学品 | -0.40% | 4.06% | -5.54% | -10.45% | -20.68% | -22.70% |
木材と木材生産 | -0.66% | 1.39% | -16.94% | -15.10% | -9.07% | -17.51% |
金 | -0.68% | -4.32% | -6.22% | -28.54% | -20.14% | -22.36% |
農業投入物 | -4.52% | -2.46% | -3.03% | -12.74% | 18.10% | 10.35% |
会社 | ティッカー | 1週間 | 1か月 | 3か月 | 6か月 | 1年 | 年初来 |
ベール SA | VALE | 13.84% | -0.83% | 10.03% | -6.49% | 24.69% | 4.85% |
BHPグループリミテッド | BHP | 11.59% | 2.85% | -2.46% | -9.68% | 11.84% | -1.45% |
リオ ティント | RIO | 10.43% | 2.05% | -4.05% | -14.29% | -3.37% | -12.15% |
エア・プロダクツ・アンド・ケミカルズ | APD | 8.50% | 15.70% | 5.46% | 17.06% | -8.35% | -9.27% |
リンデ | LIN | 2.36% | 10.80% | 2.64% | 0.09% | -6.81% | -10.82% |
シャーウィン・ウィリアムズ・カンパニー | SHW | -4.42% | -0.25% | -10.09% | -20.90% | -32.13% | -38.60% |
ニュートリエン | NTR | -11.01% | -14.26% | -14.31% | -29.39% | 9.14% | -2.54% |
No.2:エネルギー:+2.32%
年初来でコノコフィリップス、エクソンモービルは約80%上昇と非常に強い状態が続いています。
会社 | ティッカー | 1週間 | 1か月 | 3か月 | 6か月 | 1年 | 年初来 |
トータルエナジーSE | TTE | 4.87% | 13.27% | 13.27% | 6.88% | 15.69% | 16.13% |
コノコフィリップス | COP | 4.05% | 12.47% | 43.35% | 25.61% | 85.57% | 87.96% |
エクイナー ASA | EQNR | 3.18% | 7.56% | 4.70% | 7.57% | 48.31% | 45.89% |
BP | BP | 2.32% | 8.93% | 12.47% | 6.47% | 24.20% | 27.38% |
シェブロン | CVX | 1.91% | 13.63% | 19.56% | 7.46% | 61.59% | 56.30% |
シェル | SHEL | 1.57% | 10.43% | 9.79% | -1.11% | 27.17% | 31.47% |
エクソン モービル | XOM | 1.45% | 10.04% | 26.26% | 22.49% | 74.37% | 83.54% |
No.3:公共事業:+0.11%
会社 | ティッカー | 1週間 | 1か月 | 3か月 | 6か月 | 1年 | 年初来 |
センプラ | SRE | 1.60% | 3.98% | -3.81% | -6.11% | 21.58% | 17.05% |
ネクストエラ・エナジー | NEE | -0.29% | -0.14% | -9.96% | 8.73% | -7.03% | -15.60% |
デューク・エナジー | DUK | -0.41% | 3.13% | -14.15% | -15.91% | -7.34% | -10.76% |
ザ・サザン・カンパニー | SO | -2.16% | -1.25% | -15.91% | -13.07% | 3.86% | -5.35% |
ドミニオンエナジー | D | -3.28% | 1.77% | -17.52% | -20.10% | -11.02% | -14.55% |
ワースト1:コミュニケーションサービス:-6.84%
2週連続最下位セクターとなっています。
メタプラットフォームズ、ネットフリックスはその中でも特に酷い状態です。
一方でAT&TやTモバイルといったモバイル関連はバリュー株であることから堅調です。
会社 | ティッカー | 1週間 | 1か月 | 3か月 | 6か月 | 1年 | 年初来 |
AT&T | T | -0.87% | 19.58% | 1.78% | -8.54% | -2.43% | -1.64% |
ベライゾン | VZ | -1.14% | -1.59% | -16.39% | -22.85% | -28.18% | -28.33% |
Tモバイル | TMUS | -1.44% | 6.75% | 2.94% | 17.37% | 21.35% | 28.32% |
コムキャスト | CMCSA | -2.97% | 3.16% | -19.67% | -22.50% | -41.21% | -38.41% |
ウォルトディズニー | DIS | -6.01% | -0.46% | -8.73% | -9.71% | -41.52% | -35.71% |
メタプラットフォームズ | META | -8.48% | -34.72% | -46.67% | -55.44% | -72.97% | -73.01% |
アルファベット | GOOGL | -10.08% | -14.63% | -26.19% | -25.20% | -41.61% | -40.23% |
ネットフリックス | NFLX | -11.81% | 8.65% | 11.69% | 44.11% | -60.98% | -56.71% |
ワースト2:テクノロジー:-6.75%
半導体株は今週は比較的良好でしたが、年初来で見ると非常に厳しいことが分かります。
アップルが暴落と呼べるような週間マイナスが気がかりです。
会社 | ティッカー | 1週間 | 1か月 | 3か月 | 6か月 | 1年 | 年初来 |
エヌビディア | NVDA | 2.33% | 7.81% | -20.44% | -24.20% | -52.50% | -51.87% |
テキサスインスツルメンツ | TXN | 0.80% | -2.34% | -11.02% | -2.87% | -14.89% | -13.70% |
台湾セミコンダクター | TSM | 0.76% | -15.97% | -28.95% | -31.81% | -46.96% | -48.07% |
ブロードコム | AVGO | -1.61% | -2.96% | -14.71% | -19.79% | -15.19% | -30.07% |
オラクル | ORCL | -1.76% | 16.39% | -0.61% | 4.84% | -20.53% | -12.85% |
シスコシステムズ | CSCO | -2.45% | 7.23% | -1.11% | -9.75% | -22.06% | -29.75% |
ASML | ASML | -4.17% | 1.43% | -18.16% | -14.93% | -44.88% | -41.12% |
マイクロソフト | MSFT | -6.14% | -10.29% | -21.02% | -19.42% | -34.20% | -34.17% |
アクセンチュア | ACN | -9.25% | -3.08% | -15.84% | -11.69% | -28.80% | -37.00% |
アップル | AAPL | -11.15% | -4.85% | -16.07% | -12.02% | -8.33% | -22.07% |
ワースト3:一般消費財:-3.63%
アリババが大きく上昇しました。これは中国株全体が、ゼロコロナ政策緩和期待とアメリカ上場維持に向けた取り組みが好感されたことによります。
マクドナルドはバリュー株であるため、やはり堅調です。
一方でテスラやアマゾンは厳しい相場となっていることが分かります。
会社 | ティッカー | 1週間 | 1か月 | 3か月 | 6か月 | 1年 | 年初来 |
アリババ | BABA | 9.52% | -17.21% | -23.15% | -22.48% | -57.64% | -41.23% |
スターバックス | SBUX | 5.46% | 2.81% | 7.16% | 20.05% | -18.10% | -21.47% |
ナイキ | NKE | 2.09% | 6.23% | -15.97% | -16.33% | -45.40% | -42.53% |
マクドナルド | MCD | 0.04% | 16.98% | 6.94% | 9.51% | 8.35% | 2.44% |
トヨタ自動車 | TM | -1.56% | 0.87% | -12.07% | -20.74% | -24.32% | -25.88% |
ホームデポ | HD | -4.90% | -2.19% | -8.96% | -3.49% | -23.68% | -31.56% |
ロウズカンパニー | LOW | -8.34% | -8.92% | -9.76% | -5.27% | -23.40% | -29.53% |
テスラ | TSLA | -9.21% | -12.88% | -28.56% | -28.10% | -49.39% | -41.10% |
アマゾン | AMZN | -12.02% | -24.37% | -34.74% | -20.73% | -47.67% | -45.43% |
アメリカ主要銘柄決算内容
https://jp.investing.com/
を参照しています。
決算スケジュールについては、
https://jp.tradingview.com/markets/stocks-usa/earnings/
をまとめています。
オンセミコンダクター (ON)
大手パワー半導体メーカー
3Qの業績は増収増益
売上高 | 前年同期比25.9%増の21.9億ドル。アナリスト予想より+3.3% |
EPS | 前年同期より+0.58ドル。アナリスト予想より+0.14ドル |
増収増益で予想も上回る好決算でした。
しかし来四半期ガイダンス:売上高が予想を下回りました。
ガイダンスがイマイチであったことや市況により決算発表後株価は大きく下落しました。
https://jp.tradingview.com/symbols/NASDAQ-ON/
アメリカン・ウォーター・ワークス (AWK)
アメリカ最大の水道廃水会社
3Qの業績は減収増益
売上高 | 前年同期比0.9%減の10.9億ドル。アナリスト予想より-0.9% |
EPS | 前年同期より+0.10ドル。アナリスト予想より+0.10ドル |
ほぼ予想通りの結果となりました。
決算発表後、株価は上昇しています。

マラソン・ペトロリアム (MPC)
中堅石油精製会社
3Qの業績は大幅増収増益
売上高 | 前年同期比44.9%増の472.4億ドル。アナリスト予想より+30.3% |
EPS | 前年同期より+7.08ドル。アナリスト予想より+1.15ドル |
大幅増収増益で予想も大きく上回る好決算でした。
決算発表後、株価は上昇しています。
https://jp.tradingview.com/symbols/NYSE-MPC/
ニューモント (NEM)
ゴールドの生産会社
3Qの業績は減収減益
売上高 | 前年同期比10.3%減の26億ドル。アナリスト予想より-18.2% |
EPS | 前年同期より-0.33ドル。アナリスト予想より-0.23ドル |
減収減益で売上高・EPSともに予想を下回る結果でした。
決算発表後、株価は大きく下落しています。

イーライリリー (LLY)
大手製薬会社
3Qの業績は増収増益
売上高 | 前年同期比2.5%増の69.4億ドル。アナリスト予想より+0.4% |
EPS | 前年同期より+0.04ドル。アナリスト予想より+0.07ドル |
増収増益で予想を上回る結果でした。
通期ガイダンス:売上高・EPSともに予想を下回る内容でした。
決算発表後、株価は下落しています。

ウーバー・テクノロジーズ (UBER)
配車・デリバリーサービス会社。日本ではウーバーイーツが有名
3Qの業績は増収、赤字幅縮小
売上高 | 前年同期比71.1%増の83億ドル。アナリスト予想より+2.2% |
EPS | 前年同期より+0.67ドルで赤字幅が縮小。アナリスト予想より-0.43ドル |
予想よりEPSは悪い結果でしたが、大幅増収で予想も上回りました。
大幅増収となったことが好感され、決算発表後、株価は大きく上昇しました。
https://jp.tradingview.com/symbols/NYSE-UBER/
ファイザー (PFE)
大手製薬会社
3Qの業績は減収増益
売上高 | 前年同期比6.2%減の226億ドル。アナリスト予想より+6.0% |
EPS | 前年同期より+0.44ドル。アナリスト予想より+0.34ドル |
減収ながら、売上高・EPSともに予想を上回る結果でした。
通期ガイダンス:売上高・EPSともに予想を上回る内容でした。
決算発表後、株価は上昇しています。

アドバンスト・マイクロ・デバイセズ (AMD)
大手半導体会社
3Qの業績は増収減益
売上高 | 前年同期比29.2%増の55.7億ドル。アナリスト予想より-0.9% |
EPS | 前年同期より-0.06ドル。アナリスト予想より-0.02ドル |
増収ながら、売上高・EPSともに予想を下回る結果でした。
通期ガイダンス、来四半期ガイダンス:売上高は予想を下回りました。
PC市場が急速に下がってきていることが要因とされています。
決算発表後、株価は時間外で上昇しましたが、その後下落しています。

クアルコム (QCOM)
移動体通信技術および半導体設計開発会社
4Qの業績は増収増益
売上高 | 前年同期比22.2%増の113.9億ドル。アナリスト予想より+0.4% |
EPS | 前年同期より+0.58ドル。アナリスト予想より-0.02ドル |
増収増益ながら、売上高は予想を上回り、EPSは予想を下回りました。
通期ガイダンス:売上高・EPSともに予想を上回りました。
来四半期ガイダンス:売上高・EPSともに予想を下回りました。
ガイダンスがイマイチであったため、株価は急落しました。
https://jp.tradingview.com/symbols/NASDAQ-QCOM/
エクイニクス (EQIX)
データセンターの保有・リースおよび関連サービス会社
3Qの業績は増収増益
売上高 | 前年同期比7.1%増の18億ドル。アナリスト予想より-2.2% |
EPS | 前年同期より+6.05ドル。アナリスト予想より+5.90ドル |
増収増益でEPSは予想を大きく上回る結果でした。
決算発表後、株価は大きく上昇しました。
https://jp.tradingview.com/symbols/NASDAQ-EQIX/
エスティーローダー (EL)
大手化粧品会社
3Qの業績は減収減益
売上高 | 前年同期比10.5%減の39.3億ドル。アナリスト予想より-1.5% |
EPS | 前年同期より-0.46ドル。アナリスト予想より+0.10ドル |
減収減益で売上高は予想を下回りました。
決算発表後、株価は時間外で大きく下落しました。
https://jp.tradingview.com/symbols/NYSE-EL/
コノコフィリップス (COP)
中堅総合石油エネルギー会社
3Qの業績は増収増益
売上高 | 前年同期比86%増の216.1億ドル。アナリスト予想より+17.0% |
EPS | 前年同期より+1.83ドル。アナリスト予想より+0.14ドル |
増収増益で売上高・EPSともに予想を大きく上回る結果でした。
自社株買い計画を上方修正し、配当も+11%増額を発表しました。
決算発表後、株価は大きく上昇しました。
https://jp.tradingview.com/symbols/NYSE-COP/
スターバックス (SUBX)
世界最大のコーヒーショップ会社
4Qの業績は増収減益
売上高 | 前年同期比3.1%増の84億ドル。アナリスト予想より+1.0% |
EPS | 前年同期より-0.19ドル。アナリスト予想より+0.09ドル |
減益ながら売上高・EPSともに予想を上回る結果でした。
通期ガイダンス:売上高、EPSともに予想を上回る内容でした。
2023年もアメリカでの成長を見込んでいることや、中国のコロナ対策緩和を
期待し売上は回復する見込みとしています。
決算発表後、株価は大きく上昇しました。
https://jp.tradingview.com/symbols/NASDAQ-SBUX/
アムジェン (AMGN)
バイオテクノロジー会社
3Qの業績は減収増益
売上高 | 前年同期比0.1%減の67億ドル。アナリスト予想より+2.1% |
EPS | 前年同期より+0.03ドル。アナリスト予想より+0.26ドル |
前年同期とあまり変化が無い決算でしたが、売上高・EPSともに予想を上回る結果でした。
通期ガイダンス:売上高・EPSともに予想を上回る内容でした。
決算発表翌日、大きく下げましたが当日中にそこから回復しています。
https://jp.tradingview.com/symbols/NASDAQ-AMGN/
ペイパル (PYPL)
インターネット決済サービス大手
3Qの業績は増収減益
売上高 | 前年同期比10.8%増の68.5億ドル。アナリスト予想より+0.4% |
EPS | 前年同期より-0.03ドル。アナリスト予想より+0.12ドル |
減益ながら、売上高・EPSともに予想を上回る結果でした。
来四半期及び通期ガイダンス:EPSは予想を上回る内容でしたが
売上高は予想を下回る内容でした。
決算発表翌日、株価は大きく下げています。

モデルナ (MRNA)
バイオテクノロジー会社
3Qの業績は減収減益
売上高 | 前年同期比32.4%減の33.6億ドル。アナリスト予想より-27.4% |
EPS | 前年同期より-5.17ドル。アナリスト予想より-2.28ドル |
大幅な減収減益で売上高・EPSともに予想を下回る結果でした。
世界中でアフターコロナにシフトしたため、コロナワクチンが振るわずの状況です。
決算発表翌日、株価は大きく下げています。

デュークエナジー (DUK)
電力ガス会社
3Qの業績は増収減益
売上高 | 前年同期比14.7%増の79.7億ドル。アナリスト予想より+7.8% |
EPS | 前年同期より-0.10ドル。アナリスト予想より-0.06ドル |
売上高は前年同期比、予想も上回る結果でしたが、
EPSは減益であり、予想も下回る結果でした。
通期・来年度ガイダンス:EPSが予想を下回る内容でした。
株価はあまり反応していない状態です。
https://jp.tradingview.com/symbols/NYSE-DUK/
ドミニオンエナジー (D)
電力ガス会社
3Qの業績は増収
売上高 | 前年同期比38.1%増の43.9億ドル。アナリスト予想より+10.0% |
EPS | 前年同期と同水準。アナリスト予想より+0.03ドル |
EPSは前年同期と同水準でしたが、売上高・EPSともに予想を上回る結果でした。
来四半期ガイダンス:EPSが予想を下回る内容でした。
株価は下落しています。
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次週決算発表の注目銘柄
来週は中小規模の会社決算が多く、大手銘柄決算発表は少ないです。
日付 | ティッカー | 会社名 | 時価総額 (10億USD) |
2022/11/7 | ATVI | アクティビジョン・ブリザード | 56.30 |
2022/11/7 | BNTX | バイオンテック | 35.25 |
2022/11/8 | DIS | ウォルトディズニー | 181.54 |
2022/11/8 | OXY | オキシデンタルペトロリウム | 68.25 |
2022/11/8 | DD | デュポン・ド・ヌムール | 31.02 |
2022/11/8 | CEG | コンステレーション・エナジー | 30.83 |
2022/11/9 | CPNG | クーパン | 30.14 |
2022/11/10 | BAM | ブルックフィールド | 66.41 |
2022/11/10 | BDX | ベクトン・ディッキンソン・アンド・カンパニー | 62.98 |
2022/11/10 | TDG | トランスダイム・グループ | 31.44 |
来週はアメリカ消費者物価指数(CPI)発表がメインイベントとなります。
fedWatchから見ると、利上げについてはある程度織り込みが進んできているため、CPIが酷い結果でなければ、株価は上がりやすいのかなと思っています。
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