
次週からの投資を考えるためにも、今週振り返りは重要です。
2023年2月27日~3月3日までの株式市場振り返りをしていきましょう♪

久しぶりに日米主要株式指数が全部上昇と気持ちの良い週でしたね~
経済指標、チャート分析、米決算分析も交えながら振り返りお願いします。

FRBがタカ派になることについて織り込みが進んできていることが要因の一つです。想定ターミナルレートが上昇、2023年中の利下げが無いことを市場は既に織り込み済みとなりました。3/2のアトランタ連銀総裁が3月FOMCでは0.25%利上げを支持+夏ごろに利上げが終わるとのコメントがあったことが市場落ち着きが出ました。
そのため、アメリカ株は3/2、3/3と大きく上昇しました。

日本株は割安なことが注目されており、非常に堅調に推移しています。
更に中国からの団体観光客が段階的に増えることが想定されていることや、中国経済回復期待も合わさり良い結果をもたらしています。

そのような背景のもと、日米主要株式指数はすべてプラスとなりました。
・NYダウ: +1.75%
・NASDAQ: +2.58%
・S&P500: +1.90%
・日経平均: +1.73%
・TOPIX: +1.57%
・マザーズ: +1.31%

本投稿は、日本とアメリカ株式市場の振り返りをしています。
①アメリカ経済指標について
②株式以外の重要指数について(金利、為替、原油)
③日米主要株価指数について
④日本市場振り返り:セクター成績
⑤アメリカ市場振り返り:セクター成績
好不調3セクターをピックアップして分析しています。
⑥アメリカ主要銘柄決算内容
の順でまとめています。
全世界が注目!アメリカ経済指標
今週のアメリカ経済指標は、
・2/28:シカゴ購買部協会景気指数
・2/28:コンファレンスボード消費者信頼感指数
・3/1:ISM製造業景気数
・3/3:ISM非製造業景気指数
が注目されました。
市況と市場マインドは現在逆に向いていることが多いです。
・景気指数が良い:FRBがタカ派になる➡長期金利上昇➡株安へ
・景気指数が悪い:FRBがハト派になる?➡長期金利下落➡株高へ
・景気指数が悪すぎ:リセッション局面➡株安へ
丁度よい塩梅が今は求められています。
シカゴ購買部協会景気指数
・1月:44.3
・2月予想:45.1
・2月結果:43.6
シカゴ地域では1月及び予想を下回る結果となりました。
最近の経済指標からは「製造業」は弱くなっており、改めてそれが示されました。
コンファレンスボード消費者信頼感指数
・2月予想:108.5
・2月結果:102.9
上昇すると思われていましたが、予想に反して先月よりも大幅に下落しました。
1月は消費者・サービス業が非常に強い結果でしたが、2月に入り慎重になった?とも読めます

ISM製造業景気数
・2月予想:47.8
・2月結果:47.7
前月よりも0.3ポイント上昇しましたが、予想を下回り、好不況の境目の50を4か月連続下回りました。物価が上昇となりましたが、雇用が下落に転じました。
・新規受注指数が大幅改善:42.5➡47.0
・物価指数上昇:44.5➡51.3
・雇用指数減少:50.6➡49.1
ISM非製造業景気数(サービス業)
・2月予想:54.6
・2月結果:55.1
前月よりも0.1ポイント下落しましたが、予想を上回りました。過去33か月中、2022年12月以外はすべて50を超えており、サービス業は依然強い状態です。
製造業と逆に物価指数が下落、雇用指数は上昇となりました。
・新規受注指数が上昇:60.4➡62.6)
・物価指数が下落:67.8➡65.6
・雇用指数は上昇:50.0➡54.0
次週注目の経済指標
・3/7,8:FRBパウエル議長発言
・3/8:ADP雇用統計
・3/10:非農業部門雇用者数変化
・3/10:失業率
・3/10:平均時給
が注目されています。
株価につながる重要指数
2023年FOMC時 金利見通し
更にターミナルレートが5.50~5.75%となる確率も上がってきています。
また、年内に利下げを想定されていましたが、利下げが無いことを織り込んでいます。
上図は、先週から緑色が無い=変化が無いということが分かります。
先週末比を見ると、より高金利側の確率が上昇
➡タカ派を意識しているような結果となっています。
現時点のシナリオ)
・2023年3月:+0.25%
・2023年5月:+0.25%
・2023年6月:+0.25% ここがターミナルレート:5.25~5.50%
→FOMCドットチャートでは、2023年末で5.1%(中央値)であり、それを超えた
予想となっています。3月FOMCでドットチャートが更新されるため注目です。
2023年3月FOMC時 利上げ確率
3月+0.25%の利上げ確率が82%となっていますが、+0.5%利上げ確率が上昇しています。
長期金利
・5年金利:4.247% (先週末比:+0.032%)
・10年金利:3.956%(先週末比:+0.009%)
・30年金利:3.878%(先週末比:-0.056%)
短期側の上昇が大きくなっています。
➡引き続き長短金利差が拡大しています。
200日移動平均線(赤ライン)で反発して以降、50日移動平均線(紫ライン)と100日移動平均線(黄ライン)を一気に上抜けして右肩上がりで推移。今週は節目の4.0%を一時超えましたが、3/2のアトランタ連銀総裁が3月FOMCは0.25%利上げに留まり夏ごろには利上げ停止を支持と発言。
➡3/3の長期金利下落につながりました。
2022/7/5~ずっとマイナスで差が再度拡大中
➡リセッション兆候は変わらず
金利と株価について下記記事にて詳しく記載しています。
金利は逆イールド状態であることから、すぐにはリセッションにはならなくても、近い将来はリセッションが確実になってきています。
リセッションに強いセクターを下記記事でまとめています。
2023年もアメリカ金利で大きく株式市場は変動すると予想されていますが、中期的に見ると金利は下落していく方向であるため、私は、債券・ゴールド・新興国に着目しています。
為替(ドル円)
今週は一時137円台に乗せましたが、200日移動平均線(赤ライン)で反落となり、週末終値で135.8円まで円高となりました。
原油価格WTI
CPI結果からはエネルギー価格が上昇してしまっていることから、今後の原油価格次第で政策金利にも影響が出る可能性があります。
日米株式指数成績
●先週末比/昨年末比
●過去4週履歴
先週の急落から、一気に反発しました。
3/1までは厳しい結果でしたが、3/2のアトランタ連銀総裁発言が市場マインドを緩和させています。
・NYダウ: +1.75%
・NASDAQ: +2.58%
・S&P500: +1.90%
★株価上昇要因
・ドル高円安➡輸出関連中心に上昇
・中国経済回復期待➡素材株中心に上昇
・低バリュエーション:日本株はPER、PBRが低い銘柄が多数あるため再注目
・グロース株が多い、NASDAQとマザーズは大きくマイナス
・時価総額が高く大型株の影響が強いNYダウやTOPIXは「マシ」な結果
となりました。金利が下がっていくときはグロース株優位な展開はあると思いますが、リセッションが起きるとグロース株は厳しくなることが予想されています。
FRBがタカ派姿勢が続くとなるとグロース株が再度下落する可能性も出てきています。
一方で、大型バリュー株は、配当も多く入る銘柄が多いため、このようなボラティリティが高い相場では安心感があります。
日本市場振り
主要指数結果
右肩上がりに推移した週でした。
日経平均はレジスタンスラインを上抜け、TOPIXは節目の2,000ポイントを超え、レジスタンスライン2,020ポイントに到達しました。
日経平均日足チャート分析
上値レジスタンスライン(黄丸)と収束している移動平均線が近づいているため、トレンド転換する期待がありました。
そして3/3に上値レジスタンスラインを一気に上抜けしています。
MACDもクロスしたように見える為、これから上昇に行くか?
TOPIX日足チャート分析
日経平均は上値を超えてきた為、TOPIXも超えてくることを期待しています。
マザーズ指数日足チャート分析
過去1年間成績
TOPIX:+7.32%
日経平均:+5.08%
マザーズ指数:+0.37%
セクター成績
nikkei225jp.comは日経平均ヒートマップとしての使い方が有用です。
また、世界各国株式相場やコモディティ、仮想通貨、為替についての情報も盛り沢山なサイトです。
●セクターヒートマップ
●セクター成績TOP10
●全セクター成績
1位が鉄鋼。昨年末くらいから非常に強い状態が続いています。
中国経済回復期待もあり、成績上位は、鉄鋼・鉱業・非鉄金属・石油・化学・金属など素材株が多く占めています。これらはバリュエーションが非常に低いため、伸びしろがあります。そしてすべてに通ずる、商社株も強い!
アメリカ市場振り返り
主要指数結果
・2022年初:115円
・2022年終:131.1円
資産分散のためにもアメリカ銘柄を持っておく必要が更に上がってきています。
円安のため、中々ドルを持つことが厳しいですが、暴落相場はアメリカ株が買いやすい状態ではあるため、引き続き少量ですがアメリカ株へ投資を続けていきたいと考えています。
引き続き高配当株とS&P500、NASDAQ100への投資信託を積み立てていきます。
NYダウ日足チャート分析
上値レジスタンスラインで抑えつけられているような形となっており、三角持ち合いとなっていました。先週この三角持ち合いを下抜け、今週末の上昇で再度ここを目指すような動きとなっています。
NASDAQ総合指数日足チャート分析
上値レジスタンスライン(12,300ポイント)も平行であり長い目で見るとレンジ相場。
一時200日移動平均線(赤ライン)を下抜けましたが、50日移動平均線(紫ライン)で反発。上値レジスタンスラインまで約5%あるため、上昇代が大きい指数です。
S&P500日足チャート分析
今は4200ポイントが上値レジスタンスライン?そこまでは約3.7%あるため、まずはここを狙ったものとなる?
過去1年間推移
NYダウ:-1.19%
S&P500:-7.28%
NASDAQ総合指数:-13.66%
ヒートマップ
finvizはアメリカ市場全体を把握するのに有用なサイトです。
ヒートマップとして物凄く有益ですし、セクターや各銘柄の調子が一気に分かります。
しかも無料です。
セクター別成績
・製造業が一旦底を打った?素材株がTOP、資本財が3位
・インターネット関連が大きく上昇したコミュニケーションサービスが2位
●下位3セクター
・ディフェンシブ/バリューが下落。公共事業、生活必需品、ヘルスケアが弱い
これらセクターの大手株結果を下記にてまとめています。
TOP:素材: +5.82%
工業系素材が非常に強い状態が続いています。
分類 | 1週間 | 1か月 | 3か月 | 6か月 | 1年 | 年初来 |
アルミニウム | 16.81% | 3.25% | 14.03% | 17.65% | -30.48% | 25.90% |
原料炭 | 16.22% | 12.29% | 12.92% | 23.63% | 27.92% | 24.31% |
銅 | 10.12% | -0.99% | 18.44% | 56.44% | -1.88% | 21.95% |
鋼 | 9.31% | 3.28% | 20.38% | 38.21% | 16.86% | 28.35% |
その他の貴金属と鉱業 | 9.22% | -2.30% | 5.07% | 22.46% | -23.34% | 4.90% |
銀 | 8.07% | -14.53% | -13.20% | 7.93% | -34.55% | -10.93% |
その他の工業用金属および鉱業 | 8.05% | -5.27% | 6.75% | 26.35% | -3.81% | 6.34% |
建材 | 5.31% | 1.10% | 10.68% | 19.51% | 2.21% | 16.39% |
金 | 5.02% | -13.88% | -3.09% | 17.18% | -22.89% | -2.85% |
農業投入物 | 4.79% | 0.11% | -2.06% | -3.94% | -0.39% | 11.28% |
紙・紙製品 | 3.67% | -0.89% | -6.62% | 4.97% | -8.85% | 2.45% |
特殊化学品 | 3.47% | -0.52% | 1.48% | 9.26% | 4.59% | 7.54% |
化学品 | 2.86% | -2.58% | 10.71% | 11.19% | -9.55% | 14.77% |
木材と木材生産 | 1.53% | -8.70% | -0.80% | -9.00% | -19.56% | 5.44% |
会社 | ティッカー | 1週間 | 1か月 | 3か月 | 6か月 | 1年 | 年初来 |
サザン・カッパー | SCCO | 10.39% | 0.29% | 28.81% | 66.99% | 7.80% | 30.15% |
フリーポートマクローマン | FCX | 9.63% | -2.41% | 10.06% | 48.37% | -8.41% | 15.27% |
リオ ティント | RIO | 9.11% | -4.94% | 9.53% | 33.56% | -9.28% | 5.59% |
BHPグループリミテッド | BHP | 8.97% | -6.06% | 4.86% | 19.97% | 2.60% | 6.12% |
ニュートリエン | NTR | 7.73% | -1.00% | 3.00% | -9.76% | -5.90% | 13.39% |
エア・プロダクツ・アンド・ケミカルズ | APD | 4.91% | -7.34% | -4.96% | 16.77% | 26.34% | -4.37% |
ベールSA | VALE | 4.78% | -7.26% | 4.06% | 38.24% | -9.91% | 0.82% |
リンデ | LIN | 4.23% | 9.45% | 7.70% | 28.11% | 24.87% | 11.10% |
シャーウィン・ウィリアムズ | SHW | 3.28% | -6.12% | -8.36% | -1.62% | -12.25% | -3.79% |
No.2:コミュニケーションサービス:+3.58%
メタプラットフォームズ、アルファベット(Google)が牽引しました。
逆に通信関係(バリュー)がイマイチな結果となっています。
会社 | ティッカー | 1週間 | 1か月 | 3か月 | 6か月 | 1年 | 年初来 |
メタプラットフォームズ | META | 8.72% | 20.98% | 56.86% | 13.70% | -10.98% | 53.94% |
アルファベット | GOOGL | 5.07% | -6.75% | -7.27% | -13.46% | -30.41% | 6.14% |
アクティビジョン・ブリザード | ATVI | 3.35% | 3.51% | 7.36% | 1.15% | -2.57% | 3.71% |
アメリカモヴィル | AMX | 2.78% | 0.29% | 8.22% | 32.58% | 21.17% | 15.71% |
ウォルトディズニー | DIS | 0.84% | -7.54% | 3.34% | -9.76% | -31.36% | 16.41% |
コムキャスト | CMCSA | 0.62% | -6.86% | 1.61% | 2.87% | -19.73% | 6.46% |
ネットフリックス | NFLX | -0.62% | -12.93% | 3.16% | 40.98% | -17.06% | 6.88% |
ベライゾン | VZ | -1.24% | -8.23% | -1.85% | -8.49% | -29.33% | -2.89% |
Tモバイル | TMUS | -1.74% | -6.01% | -6.31% | -1.43% | 12.97% | 1.36% |
AT&T | T | -2.23% | -6.79% | -2.44% | 7.24% | 4.30% | 2.17% |
No.3:資本財:+3.00%
オールドエコノミー株が堅調です。
会社 | ティッカー | 1週間 | 1か月 | 3か月 | 6か月 | 1年 | 年初来 |
ボーイング | BA | 8.56% | 0.17% | 20.25% | 34.23% | 8.75% | 12.92% |
キャタピラー | CAT | 8.10% | 2.31% | 7.99% | 38.22% | 32.55% | 6.57% |
ユニオン パシフィック | UNP | 7.91% | 0.69% | -3.71% | -6.75% | -17.04% | 1.11% |
カナディアン パシフィック レイルウェイ リミテッド | CP | 3.28% | 0.87% | -4.00% | 5.04% | 8.16% | 5.42% |
ディア&カンパニー | DE | 3.08% | 0.77% | -2.43% | 17.80% | 14.44% | 0.35% |
ユナイテッド・パーセル・サービス | UPS | 3.07% | 0.38% | -2.13% | -4.54% | -12.19% | 6.81% |
ハネウェルインターナショナル | HON | 2.49% | -4.79% | -10.35% | 3.95% | 5.57% | -8.16% |
オートマチックデータプロセッシング | ADP | 1.43% | -0.87% | -14.91% | -8.04% | 8.95% | -5.91% |
ロッキード・マーチン | LMT | -0.52% | 3.38% | -1.50% | 13.75% | 6.20% | -1.77% |
レイセオン テクノロジーズ | RTX | -0.60% | 0.61% | 0.30% | 10.33% | -1.71% | -1.88% |
ワースト1:公共事業:-0.68%
マイナスですが、ボラティリティが少ないセクターです。
会社 | ティッカー | 1週間 | 1か月 | 3か月 | 6か月 | 1年 | 年初来 |
ネクストエラ・エナジー | NEE | 1.25% | -0.55% | -12.83% | -13.20% | -4.80% | -11.69% |
ザ・サザン | SO | 0.39% | -5.88% | -4.18% | -15.91% | 0.37% | -9.24% |
エクセロン | EXC | 0.15% | -2.17% | 0.02% | -5.76% | -3.23% | -4.28% |
アメリカン・エレクトリック・パワー | AEP | -1.48% | -5.87% | -7.96% | -11.09% | -2.36% | -6.17% |
デューク・エナジー | DUK | -1.58% | -6.97% | -4.54% | -10.78% | -5.36% | -7.38% |
ナショナル・グリッド | NGG | -1.74% | -2.55% | 1.14% | -1.41% | -17.36% | 3.28% |
ドミニオンエナジー | D | -1.86% | -11.35% | -8.46% | -31.61% | -30.21% | -8.77% |
センプラ | SRE | -2.83% | -5.62% | -9.21% | -8.53% | 1.70% | -2.36% |
ワースト2:生活必需品:-0.13%
アフターコロナもあり、アルコール株アンハイザー・ブッシュ・インベブが堅調です。
会社 | ティッカー | 1週間 | 1か月 | 3か月 | 6か月 | 1年 | 年初来 |
エスティーローダー | EL | 4.33% | -9.82% | 7.40% | -0.45% | -13.20% | 2.06% |
アンハイザー・ブッシュ・インベブ | BUD | 2.92% | 3.00% | 5.42% | 28.37% | 5.33% | 3.40% |
プロテクターアンドギャンブル | PG | 1.21% | -1.56% | -5.50% | 2.18% | -8.35% | -7.00% |
フィリップモリス | PM | 0.63% | -5.87% | -0.47% | 3.89% | -3.26% | -1.99% |
ディアジオ | DEO | -0.18% | -1.52% | -6.11% | -0.70% | -10.23% | -1.70% |
コカ・コーラ | KO | -0.67% | -3.08% | -6.56% | -3.68% | -4.79% | -6.56% |
ユニリーバ | UL | -0.88% | -2.62% | -1.07% | 9.80% | 2.40% | -1.01% |
ウォルマート | WMT | -1.26% | -2.76% | -7.71% | 6.13% | 3.31% | -0.79% |
ペプシコ | PEP | -1.60% | 0.93% | -6.66% | 0.51% | 5.25% | -4.16% |
コストコ | COST | -2.73% | -8.24% | -11.87% | -8.97% | -9.99% | 4.11% |
ワースト3:ヘルスケア:+0.84%
昨年強かったセクターですが、2023年は苦戦しています。ただし、リセッションには強いセクターでもあるので、ポートフォリオとしては魅力的です。
会社 | ティッカー | 1週間 | 1か月 | 3か月 | 6か月 | 1年 | 年初来 |
サーモフィッシャー | TMO | 3.07% | -4.75% | -0.14% | 2.59% | 0.54% | 1.59% |
ノボノルディスク | NVO | 2.33% | 4.18% | 16.29% | 36.57% | 38.44% | 7.06% |
アッヴィ | ABBV | 2.19% | 6.45% | -3.18% | 16.06% | 4.34% | -3.43% |
イーライリリー | LLY | -1.00% | -7.05% | -14.19% | 5.71% | 25.28% | -12.96% |
ノバルティス | NVS | -1.10% | -4.02% | -5.45% | 5.17% | -3.42% | -6.66% |
ユナイテッドヘルス | UNH | -1.19% | -3.71% | -12.63% | -7.85% | -1.41% | -9.74% |
ジョンソンエンドジョンソン | JNJ | -1.25% | -6.61% | -13.47% | -4.54% | -7.24% | -12.81% |
ファイザー | PFE | -1.44% | -6.41% | -17.91% | -9.02% | -13.73% | -19.69% |
アストラゼネカ | AZN | -1.76% | 2.58% | -4.08% | 4.52% | 5.16% | -3.83% |
メルク | MRK | -2.74% | -0.09% | -2.94% | 25.21% | 39.40% | -3.67% |
アメリカ主要銘柄決算(四半期)
比較的時価総額が小さい企業の決算発表が多数ありラッシュが続いています。
大手株に絞って決算発表をまとめました。
ワークデイ(WDAY)
会計、財務、人事などを手掛けるソフトウェア大手
2月27日 引け後に決算発表
●売上高: 前年同月比 +19.6% の 16.5 億ドル。 アナリスト予想より +1.2% |
●EPS: 前年同月比 +0.21 の 0.99 ドル。 アナリスト予想より +0.10 ドル |
・4Q決算は前年同期比で増収増益。売上高・EPSとも予想を上回る好決算
・通期決算は前年度比で増収減益
・来年度ガイダンス:サブスク売上高は17.6%増予想で予想を若干下回る内容
決算発表後、株価は若干下げるもののすぐ元通りとなりました。

ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(ZM)
コミュニケーション・プラットフォームを提供。コロナ禍でのオンライン会議で一躍有名に
2月27日 引け後に決算発表
●売上高: 前年同月比 +4.7% の 11.2 億ドル。 アナリスト予想より +1.8% |
●EPS: 前年同月比 -0.07 の 1.22 ドル。 アナリスト予想より +0.41 ドル |
・4Q決算は前年同期比で増収減益。売上高・EPSとも予想を上回る結果
・通期決算は前年度比で増収減益
・来四半期ガイダンス:売上高は市場予想を下回り、EPSは市場予想を上回る
・来年度ガイダンス:売上高は市場予想を下回り、EPSは市場予想を上回る
決算発表後、株価は若干の上昇となりました。

オクシデンタル・ペトロリアム(OXY)
独立系石油探査・生産会社。著名投資家ウォーレンバフェット氏率いるバークシャーハサウェイが多量出資したことで有名
2月27日 引け後に決算発表
●売上高: 前年同月比 +5.3% の 83.3 億ドル。 アナリスト予想より -0.5% |
●EPS: 前年同月比 +0.13 の 1.61 ドル。 アナリスト予想より -0.20 ドル |
・4Q決算は前年同期比で増収増益。売上高・EPSとも予想を下回る結果
・通期決算は前年度比で増収増益
・売上高・EPSともに二四半期連続減少
決算発表後、株価は横ばい。底値を探るような動きとなっています。

オートゾーン(AZO)
自動車の交換部品および付属品販売。日本のオートバックス的な存在
2月28日 寄り付き前に決算発表
●売上高: 前年同月比 +9.5% の 36.9 億ドル。 アナリスト予想より +3.7% |
●EPS: 前年同月比 +2.34 の 24.64 ドル。 アナリスト予想より +2.81 ドル |
・2Q決算は前年同期比で増収増益。売上高・EPSとも予想を上回る好決算
・通期決算(2Qまで)は前年度比で増収増益
決算発表後、株価は上昇でスタートするものの、利確のためかそこから下落となりました。

ターゲット(TGT)
米国の大型ディスカウントストア
2月28日 寄り付き前に決算発表
●売上高: 前年同月比 +1.3% の 314 億ドル。 アナリスト予想より +2.4% |
●EPS: 前年同月比 -1.32 の 1.89 ドル。 アナリスト予想より +0.49 ドル |
・4Q決算は前年同期比で増収減益。売上高・EPSとも予想を上回る結果
・通期決算は前年度比で増収減益。EPSは57.6%ダウン
・来四半期ガイダンス:EPSが予想を下回る
・来年度ガイダンス:EPSが予想を下回る
決算発表後、株価は若干上昇しましたが、翌日大きく下落しています。

モンスター・ビバレッジ(MNST)
エナジードリンク分野で有名。モンスター(Monster)の商標で世界各国で販売されている
2月28日 引け後に決算発表
●売上高: 前年同月比 +5.6% の 15.1 億ドル。 アナリスト予想より -5.6% |
●EPS: 前年同月比 -0.03 の 0.57 ドル。 アナリスト予想より -0.06 ドル |
・4Q決算は前年同期比で増収減益。売上高・EPSとも予想を下回る結果
・通期決算は前年度比で増収減益。
・3/28に株式分割(1対2)
決算発表後、株価は下落しました。

HP(HPQ)
PCやプリンター製造販売大手企業
2月28日 引け後に決算発表
●売上高: 前年同月比 -19.0% の 138 億ドル。 アナリスト予想より -2.5% |
●EPS: 前年同月比 -0.35 の 0.75 ドル。 アナリスト予想より +0.01 ドル |
・1Q決算は前年同期比で減収減益。売上高は予想を下回り、EPSは予想を上回る結果
・来四半期ガイダンス:EPSは予想を上回る
・通期ガイダンス:EPSは予想を上回る
決算発表後、株価は下落しました。

ロウズ・カンパニーズ(LOW)
世界第2位の大手ホームセンター
3月1日 寄り付き前に決算発表
●売上高: 前年同月比 +5.2% の 224.5 億ドル。 アナリスト予想より -1.2% |
●EPS: 前年同月比 +0.50 の 2.28 ドル。 アナリスト予想より +0.07 ドル |
・4Q決算は前年同期比で増収増益。売上高は予想を下回り、EPSは予想を上回る
・通期決算は前年度比で増収減益。
・来年度ガイダンス:売上高は予想を下回り、EPSは予想を若干上回る
決算発表後、株価は大きく下落しました。

ダラー・ツリー(DLTR)
大手ディスカウント・ストア。主に雑貨を手掛ける。
3月1日 寄り付き前に決算発表
●売上高: 前年同月比 +9.0% の 77.2 億ドル。 アナリスト予想より +1.4% |
●EPS: 前年同月比 +0.03 の 2.04 ドル。 アナリスト予想より +0.02 ドル |
・4Q決算は前年同期比で増収増益。売上高・EPSは予想を上回る好決算
・通期決算は前年度比で増収増益。
・来四半期ガイダンス:売上高は予想を上回るものの、EPSは予想を下回る
・来年度ガイダンス:売上高は予想を上回るものの、EPSは予想を下回る
決算発表後、株価はやや上昇しました。

スノーフレーク(SNOW)
データレイク、データウェアハウス、データ共有システムを提供する企業
3月1日 引け後に決算発表
●売上高: 前年同月比 +53.5% の 5.89 億ドル。 アナリスト予想より +2.2% |
●EPS: 前年同月比 +0.02 の 0.14 ドル。 アナリスト予想より +0.09 ドル |
・4Q決算は前年同期比で増収増益。売上高・EPSは予想を上回る好決算
・通期決算は前年度比で増収増益。
・来四半期ガイダンス:製品売上高は予想を下回る
・来年度ガイダンス:製品売上高は予想を下回る。成長率が鈍化
決算発表後、株価は-12.4%と大きく下落しました。

セールスフォース(CRM)
顧客関係管理ソリューションを中心としたクラウドサービス企業
3月1日 引け後に決算発表
●売上高: 前年同月比 +14.3% の 83.8 億ドル。 アナリスト予想より +4.8% |
●EPS: 前年同月比 +0.84 の 1.68 ドル。 アナリスト予想より +0.32 ドル |
・4Q決算は前年同期比で増収増益。売上高・EPSは予想を上回る好決算
・通期決算は前年度比で増収増益。
・来四半期ガイダンス:売上高、EPSともに市場予想を上回る
・来年度ガイダンス:売上高、EPSともに市場予想を上回る
決算発表後、株価は+11.5%と急騰しました。

メーシーズ(M)
百貨店大手
3月2日 寄り付きに決算発表
●売上高: 前年同月比 -4.7% の 82.6 億ドル。 アナリスト予想より +0.5% |
●EPS: 前年同月比 -0.57 の 1.88 ドル。 アナリスト予想より +0.30 ドル |
・4Q決算は前年同期比で減収減益。売上高・EPSは予想を上回る
・通期決算は前年度比で減収減益
・来年度ガイダンス:売上高は予想を下回るものの、EPSは予想を上回る
決算発表後、株価は+11.1%と急騰しました。

ホーメル・フーズ(HRL)
食品加工会社。スパムの缶詰で有名
3月2日 寄り付きに決算発表
●売上高: 前年同月比 -2.3% の 29.7 億ドル。 アナリスト予想より -3.9% |
●EPS: 前年同月比 -0.04 の 0.40 ドル。 アナリスト予想より -0.06 ドル |
・1Q決算は前年同期比で減収減益。売上高・EPSは予想を下回る
・通期ガイダンス:売上高は予想を下回る
決算発表後、株価は-4.6%と急落しました。

クローガー(KR)
スーパーマーケット・ガソリンスタンド営業
3月2日 寄り付きに決算発表
●売上高: 前年同月比 +5.4% の 348.2 億ドル。 アナリスト予想より -0.5% |
●EPS: 前年同月比 +0.08 の 0.99 ドル。 アナリスト予想より +0.09 ドル |
・4Q決算は前年同期比で増収増益。売上高は予想を下回るものの、EPSは予想を上回る
・通期決算は前年度比で増収増益
・来年度ガイダンス:EPSは予想を上回る
決算発表後、株価は+5.4%と急騰しました。

マーベル・テクノロジー(MRVL)
ファブレス半導体メーカー
3月2日 引け後に決算発表
●売上高: 前年同月比 +6.0% の 14.2 億ドル。 アナリスト予想より +1.4% |
●EPS: 前年同月比 -0.04 の 0.46 ドル。 アナリスト予想より 0.00ドル |
・4Q決算は前年同期比で増収減益。売上高は予想を上回り、EPSは予想と一致
・通期決算は前年度比で増収増益
・来四半期ガイダンス:売上高、EPSは予想を下回る
決算発表後、株価は-4.7%と急落しました。

ブロードコム(AVGO)
通信インフラ向けの半導体製品、ソフトウェアなどを手掛けるファブレス企業
3月2日 引け後に決算発表
●売上高: 前年同月比 +15.7% の 89.2 億ドル。 アナリスト予想より +0.2% |
●EPS: 前年同月比 +1.94 の 10.33 ドル。 アナリスト予想より +0.15 ドル |
・1Q決算は前年同期比で増収増益。売上高・EPSは予想を上回る好決算
・来四半期ガイダンス:売上高は予想を上回る
決算発表後、株価は+5.7%と急騰しました。

コストコ・ホールセール(COST)
会員制倉庫型店。日本でもお馴染みのチェーン店
3月3日 寄り付き前に決算発表
●売上高: 前年同月比 +6.5% の 552.7 億ドル。 アナリスト予想より -0.5% |
●EPS: 前年同月比 +0.38 の 3.30 ドル。 アナリスト予想より +0.09 ドル |
・2Q決算は前年同期比で増収増益。売上高は予想を下回るものの、EPSは予想を上回る
・通期(2Qまで)決算は、前年同期比で増収増益
決算発表後、株価は一時急落しました。

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