【アメリカ・日本株】週間振り返り~2022年3月1週目

2022年3月1週 日米株式市場振り返り市場振り返り
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2022年2月28日~3月4日までの株式市場振り返りです。

ロシアとウクライナの問題で一喜一憂の相場になっているね。

先週末に国際銀行間通信協会(SWIFT)からの排除が決定。
ヨーロッパはエネルギーをロシアに依存している状態のため、返り血を浴びることとなりました。そのため、ヨーロッパは特に株価が下がりやすい状態です。

ロシアとウクライナの停戦交渉が始まりましたが、まだまだ差が埋まりそうにない状態です。そして3/4にはウクライナの原子力発電所が砲撃され火災が発生。放射能漏れが無い状態ですが、ロシアがここまでやるのか?ということで投資家心理は冷えています。
そして原発を占拠したことから更に危険な状況となっています。

このような環境下のため、コモディティ関連が非常に強いです。

海運もかなり強い状態で、この1週間で+15.5%となっています。

不透明な市況であるため、債券が買われ金利が下落しています。
その影響で金利が低いと有益なマザーズ指数は上昇しました。
ただボラティリティがものすごく高い状態となっています。

最終的な主要指数は、
・日本株はマザーズだけ上昇
・アメリカは下落
となっています。

本投稿は、日本とアメリカ株式市場の振り返りをしています。
 ①日米主要株価指数について
 ②日本市場振り返り:セクター成績
 ③アメリカ市場振り返り:セクター成績
  好不調3セクターをピックアップして分析しています。
 ④アメリカ主要銘柄決算内容
の順でまとめています。

主要指数成績

指数終値先週末差先週末比
NYダウ33,614.67-444.08-1.30%
NASDAQ13,313.44-381.19-2.78%
S&P5004,328.87-55.78-1.27%
日経平均25,985.47-491.03-1.85%
TOPIX1,844.94-31.30-1.67%
マザーズ724.65+23.29+3.32%

ナスダックが大きく値を下げています。

●前週との比較/4週間成績

2022年3月1週 主要指数変化

上図からこのひと月は、主要指数はマイナスとなっています。

日本市場振り返り

2022年3月1週目 東証セクター成績

2022年は海運とコモディティ関連が強く、今週は特にそれが顕著でした。

2022年3月1週 東証セクター成績

海運が7営業日連続プラス、石油石炭は5営業日連続プラスとなっています。

海運は一時暴落はあったものの、好調を維持しています。
これは好業績による配当引き上げが「買い」と判断されていることです。
サプライチェーンの混乱は収まる気配がないので、海運は強さを維持するものと言われています。配当確定日が近づいてきているため、ボラティリティが高い相場は続くと思います。

 

 

アメリカ市場振り返り

ヒートマップ

2022年3月1週 アメリカ市場ヒートマップ

上図はアメリカ全体のヒートマップです。
finizは無料で色々と調べることができるすごいサイトです。
 

セクター別成績

2022年3月1週 アメリカセクター別成績

日本株同様に、エネルギー、素材株が好調です。
それに加え、公共事業も好調を維持しています。
一方で、金利下落を受け金融株が大きく下げています。
先週に引き続き消費者循環株も不調です。

プラス業種とマイナス業種を3つずつピックアップしました。

Energy(エネルギー)

シェブロン+13.01%
エクソンモービル+8.03%

2大企業ともに大きく上昇しています。
シェブロンの13%上昇は驚異的です。

Utilities(公共事業)

業態 
ガス+6.31%
リサイクル+5.86%
水道+4.46%
電気+4.00%
多様+3.59%
発電-0.89%

全部の業態でプラスであり、底堅いセクターです。
前項の色別でもわかる通り、大きくマイナスも無いセクターのため、
安心感はあるセクターだと思います。

Basic Materials(素材:コモディティ関連)

原料炭+23.29%
その他の貴金属および鉱業+11.05%
アルミニウム+10.44%
+10.24%
農業投入物+9.85%
+9.12%
ゴールド+8.97%
その他の工業用金属および鉱業+8.02%
+5.94%
紙および紙製品+2.54%
製材・木材生産+2.27%
化学薬品-1.26%
特殊化学品-5.59%
建材-6.55%

コモディティ関連は大きく上昇しています。
素材を加工している項目である、建材や特殊化学品などは素材そのものの価格が上昇するため悪化しています。

 

Financial(金融)

バークシャーハサウェイ+1.91%
ビザ-8.66%
バンクオブアメリカ-9.04%
JPモルガン-9.17%
マスターカード-10.38%

バークシャーハサウェイは、ウォーレン・バフェットが率いる投資会社のため、毛色が異なります。それ以外の金融関連株は大きく下落しています。
金利が乱高下している状況ですが、3月の利上げの発表内容次第で金利は大きく変わってくると思います。

Consumer Cyclical(消費者循環)

テスラ+3.51%
ホームデポ+2.40%
アマゾン-5.30%
ナイキ-5.49%
アリババ-6.80%
トヨタ自動車-7.89%

トヨタ自動車は、ロシアでの自動車生産を停止。さらに輸出も止めることとなったため、
業績が下がる恐れが増したことから大きくマイナスとなっています。

Technology(テクノロジー)

ブロードコム+1.36%
シスコ+0.84%
オラクル+0.18%
アップル-1.02%
マイクロソフト-2.51%
アクセンチュア-2.59%
アドビ-2.88%
エヌビディア-5.05%
台湾セミコンダクター-5.55%
ASML-10.91%

半導体関連(エヌビディア、台湾セミコンダクター、ASML)が大きくマイナス。
半導体関連のSOX指数も週間で-5.61%と大きく値を下げました。

アメリカ主要銘柄決算内容

コストコ(COST)

●四半期:2Qの業績は増収増益。

売上高対前年同期15.9%増の519億ドル。予想より+0.7%
純利益対前年同期36.6%増の13億ドル。予想より+7.2%
PER前年同期の水準から0.78ドル増加。予想より0.18ドル上回る

 

 

ブロードコム(AVGO)

●四半期 :4Qの業績は増収増益。

売上高対前年同期15.8%増の77.1億ドル。予想より+1.3%
純利益対前年同期79.4%増の24.7億ドル。予想より-31.8%
PER前年同期の水準から2.54ドル増加。予想より+0.78ドル

 

 

ドミノ・ピザ(DPZ)

●四半期:市場予想を下回る

売上高対前年同期1%減の13.4億ドル。予想より-2.9%
純利益対前年同期2.5%増の1.6億ドル。予想より-1.7%
PER前年同期の水準から0.4ドル増加。予想より-0.06ドル。

●通期:通期業績は増収増益

売上高対前期5.8%増の43.6億ドル。予想より-1%
純利益対前期3.9%増の5.1億ドル。予想より-0.7%
PER前期の水準から1.15ドル増加。予想より-0.07ドル
 

 

HP (HPQ)

●四半期

売上高対前年同期8.8%増の170億ドル。予想より+3.1%
純利益対前年同期1.7%増の10.9億ドル。予想より-3.6%
PER前年同期の水準から0.16ドル増加。予想より+0.01ドル

 

 

ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ (ZM)

大きく業績は伸ばしていますが、株価は冴えません。

●四半期:4Qの業績は増収増益

売上高対前年同期21.4%増の10.7億ドル。予想より+1.6%
純利益対前年同期88.3%増の4.9億ドル。予想より+49.3%

●通期:通期業績は増収増益

売上高対前期54.6%増の41億ドル。予想より+0.5%
純利益前期の2倍となる13.8億ドル。予想より-7.4%

 

 

セールスフォース・ドットコム  (CRM)

●四半期:4Qの業績は増収減益

売上高対前年同期25.9%増の73.3億ドル。予想より+1.2%
純利益前年同期の2.7億ドルから-2800万ドル。赤字転落
PER前年同期の水準から0.31ドル減少。予想より+0.19ドル

●通期:通期業績は増収減益

売上高対前期24.7%増の265億ドル。予想より+0.3%
純利益対前期-64.5%減の14.4億ドル。予想より-68.3%
PER前期の水準から2.9ドル減少。予想より+0.24ドル

 

 

 

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