【アメリカ・日本株】週間振り返り~2022年6月1週目

2022年6月1週目日米株式相場振り返り市場振り返り
この記事は約40分で読めます。

2022年5月30日~6月3日までの株式市場振り返りです。

日本株は上昇しましたが、アメリカ株は下げましたね~

先週はアメリカ10年金利が低下していったので、アメリカ相場は大きく上昇しました。

2022年5月28日時点のアメリカ10年利回り

ヘッドアンドショルダーを形成し、50日移動平均線を下抜けるかがポイントでした。金利が下がる方が株式相場は上昇するため、ここに注目していました。

金利と株価関係については、下記の投稿に詳しく記載しています。

しかしながら、50日移動平均線で反発してしまい、アメリカ株は下落しています。しかもMACDも上昇トレンドに転換する?状態です。

2022年6月3日終了時点10年金利

そして、6/3アメリカ雇用統計が発表され、予想を上回る結果であったことから、FRBが更にタカ派になるのでは?の懸念が強まり、株価は下落しました。

日本株は一時の円高から転換し円安になったことから、強い展開を見せています。長い間下降トレンドでしたが、トレンドラインを上へ抜けました。

2022年6月3日終了時点JPYUSD為替

2022年6月3日終了時点の日経平均

為替としては130円/1$を超え、しかもMACDも上昇トレンドになっていることから、直近の高値を超える可能性があります。

日経平均は、50日移動平均線と100日移動平均線でゴールデンクロス。
MACDも上昇トレンドへ。下降トレンドの上をアウトブレイクしたことから強い展開を見せています。ただアメリカ株が弱い展開のため次週は少し下げるかも?です。

原油価格が再び上昇してきています。ロシアによるウクライナ侵攻でロシア制裁が強くなってきています。EUがロシア原油の9割禁輸を発表しました。

2022年6月3日終了時点USOチャート

本投稿は、日本とアメリカ株式市場の振り返りをしています。
 ①日米主要株価指数について
 ②日本市場振り返り:セクター成績
 ③アメリカ市場振り返り:セクター成績
  好不調3セクターをピックアップして分析しています。
 ④アメリカ主要銘柄決算内容
の順でまとめています。

主要指数成績

2022年6月1週目日米主要株価指数結果

今週のアメリカ株は、反落しています。
日本株は大きく上昇し強い展開を見せています。
昨年末比で見ると、
・ハイテク関連株が多い、NASDAQとマザーズは大きくマイナス
・時価総額が高く大型株の影響が強いNYダウやTOPIXは「マシ」な結果
大型エコノミー株は、配当も多く入る銘柄が多いため、このようなボラティリティが高い相場では安心感があります。

 

●前週との比較/4週間成績

2022年6月1週時点日米主要株価指数2022年結果

日経平均とTOPIXは3週連続上昇と強い展開を見せました。
昨年末比でもだいぶ近いところまで回復してきています。

日本市場振り

日足チャート

2022年6月1週目日本主要株式指数日間結果

先週末のアメリカ相場の強い動きを受け、週明け5/30は大きく上昇。
5/30、6/1、6/3に特に強い結果でした。

日経平均は、下降トレンドをアウトブレイクしたので、次のターゲットは200日移動平均線の27,940円まで行けるかどうかが次週のキーポイントとなります。

TOPIXも同様に次のターゲットは200日移動平均線の1,955ポイントまで行けるかどうかとなります。

セクター成績

nikkei225jp.comは日経平均ヒートマップとしての使い方が有用です。
また、世界各国株式相場やコモディティ、仮想通貨、為替についての情報も盛り沢山なサイトです。

2022年6月1週目東証セクターヒートマップ

2022年6月1週目東証セクター成績

2022年6月1週目東証セクターTOP10

今週は29業種がプラス、4業種がマイナスとほぼ全面高となりました。

再び円安に振れているため、輸出産業が上昇しています。
・機械:+5.40%
・輸送用機器械:+4.71%
・電気機器:+4.58%

また原油価格が上昇しているため、
・石油石炭:+3.82% →6日連続上昇
・鉱業:+2.58%
と強い展開が続いています。

アメリカ市場振り返り

日足チャート

2022年6月1週アメリカ主要株価指数結果

今週は5/30が休みであったため、4日間成績となります。
ヨコヨコの展開で50日移動平均線までタッチできず・・・

6/2のみプラスで3日間はマイナスとなりました。
6/3の雇用統計結果から、FRBが更にタカ派になる懸念から売られています。
次週もその展開は続くものと考えます。

ヒートマップ

finvizはアメリカ市場全体を把握するのに有用なサイトです。
ヒートマップとして物凄く有益ですし、セクターや各銘柄の調子が一気に分かります。
しかも無料です。

2022年6月1週目アメリカ市場ヒートマップ

まだらな結果でしたが、テクノロジー、コミュニケーションサービス、一般消費財が良い結果と見えます。逆にヘルスケア、生活必需品セクターがイマイチ。

セクター別成績

2022年6月1週目アメリカセクター成績

8セクターがプラス、3セクターがマイナスとなりました。
2週連続でConsumer Cyclical(一般消費財)がTOP業種!
見て分かる通り、エネルギーセクターは引き続き強いです。

TOP:Consumer Cyclical(一般消費財、消費者循環)

名前1週間1か月3か月6か月1年年初来
インターネット小売7.67%-5.14%-15.59%-31.41%-38.24%-28.88%
履物&アクセサリー7.01%-3.77%-6.45%-29.30%-11.82%-27.12%
アパレル製造4.71%-8.93%-12.53%-32.04%-32.72%-30.43%
旅行サービス3.79%-10.40%-6.13%-14.45%-22.86%-18.36%
デパート3.54%-13.24%-5.34%-2.06%3.28%0.80%
高級品3.27%-4.94%-8.58%-27.47%-25.00%-25.97%
宿泊2.99%-3.94%2.52%2.39%3.88%-5.28%
車の部品2.60%-3.24%-0.30%-24.62%-32.25%-24.74%
レストラン1.99%-3.39%-4.42%-12.97%-12.29%-18.47%
包装および容器1.97%-4.70%-0.65%-2.57%-8.01%-4.91%
リゾート&カジノ1.82%-8.50%-16.77%-18.10%-35.58%-22.43%
住宅建設1.79%-3.35%-11.31%-24.83%-18.36%-28.46%
レジャー1.60%-11.57%-17.25%-25.85%-38.58%-26.18%
パーソナルサービス0.96%-0.01%0.36%-4.95%-17.67%-9.69%
テキスタイル製造0.89%2.04%-4.50%-6.14%-12.42%-11.06%
専門小売0.74%-7.11%-6.73%-18.69%-16.57%-19.77%
リノベーション小売0.56%-4.16%-8.19%-24.62%-2.15%-26.28%
ギャンブル0.47%-8.37%-20.23%-34.18%-45.38%-33.96%
自動車およびトラックのディーラー0.18%-2.93%-1.35%-14.25%-10.17%-10.72%
自動車メーカー0.14%-17.56%-12.91%-33.73%-9.00%-31.80%
家具、備品、電化製品-0.38%-9.65%-13.41%-27.75%-37.90%-30.09%
アパレル小売-0.92%-12.24%-5.82%-25.97%-22.97%-25.89%
RV車-1.96%-11.16%-13.69%-28.51%-33.94%-28.44%

今週もすべての分類で強い結果でしたが、インターネット小売りが好調でした。
ただ長い目で見るとほぼすべての分類で厳しい展開であることが分かります。

会社ティッカー1週間1か月3か月6か月1年年初来
アマゾンAMZN10.15%-2.84%-15.99%-28.81%-23.68%-26.61%
ホームデポHD0.75%-3.24%-5.92%-25.18%-1.91%-26.49%
トヨタ自動車TM-0.43%-5.74%-3.48%-10.02%-9.65%-11.06%
テスラTSLA-0.59%-26.15%-16.07%-35.13%17.44%-33.43%
アリババBABA-1.34%-8.09%-7.35%-23.60%-57.44%-21.53%
アマゾンが一気に回復しています。
これがセクターTOPの大きな一因でした。
アマゾンは5/25の株主総会で株式を1対20分割することを承認。分割は6/3に実施され、売買開始は6/6~となったことが大きいです。アマゾンは1株で2447ドルのため個人投資家は中々購入できない銘柄の一つでした。

 

 

 

 

 

 

No.2:Communication Services(コミュニケーションサービス)

名前1週間1か月3か月6か月1年年初来
インターネットコンテンツと情報4.71%-8.01%-12.31%-24.93%-18.79%-26.30%
電子ゲームとマルチメディア0.90%-2.99%-10.05%-42.70%-50.93%-38.99%
エンターテイメント0.03%-1.55%-19.90%-32.55%-37.20%-33.07%
放送-0.33%-5.15%-9.81%-7.56%-7.17%-10.30%
テレコムサービス-0.76%2.13%2.82%5.29%-9.89%2.14%
広告代理店-1.00%-10.19%-13.54%-19.22%-27.85%-22.57%
出版-2.56%-7.48%-7.46%-10.64%-0.93%-14.23%

インターネットコンテンツと情報がTOP分類でした。
これはGoogle親会社のアルファベットが大きく上昇したことが要因です。

会社ティッカー1週間1か月3か月6か月1年年初来
GoogleGOOGL6.26%-6.31%-13.17%-19.88%-4.29%-20.93%
ウォルトディズニーDIS2.90%-6.47%-22.78%-26.18%-38.67%-29.84%
ベライゾンVZ-0.35%5.04%-7.80%0.16%-11.33%-2.21%
メタプラットフォームズFB-0.44%-14.61%-4.64%-38.54%-42.25%-43.28%
コムキャストCMCSA-2.72%3.15%-9.07%-16.64%-24.68%-14.70%

アルファベットも7/15に株式分割が近づいてきているので、7/15に近くなると上昇すると考えます。個人的にはウォルトディズニーに注目しています。コロナ禍もあり下落が止まりませんでしたが
下がりすぎ?とも思っています。

No.3:Technology(テクノロジー)

名前1週間1か月3か月6か月1年年初来
太陽9.81%3.18%12.13%-20.37%4.39%-3.92%
ソフトウェアアプリケーション5.21%-10.62%-18.20%-40.97%-35.59%-39.87%
コンピューターハードウェア3.95%-3.30%-4.49%-12.26%-11.06%-15.85%
科学技術機器3.02%-4.80%-5.64%-20.20%-19.64%-22.63%
情報技術サービス2.92%-2.48%-0.61%-10.83%-10.19%-17.55%
半導体2.75%-3.70%-8.97%-23.50%-4.18%-23.56%
電子部品2.64%-2.33%-3.21%-12.44%-7.45%-15.56%
ソフトウェア-インフラストラクチャ2.11%-6.77%-7.78%-23.64%-8.05%-23.12%
エレクトロニクスとコンピューターの配布2.00%-0.70%2.39%2.93%1.31%-3.89%
通信機器1.23%-7.98%-12.35%-17.60%-16.95%-25.03%
家電1.18%-11.74%0-12.01%13.39%-18.70%
半導体機器および材料1.09%-2.75%-4.05%-24.25%-16.23%-27.24%

全分類でプラスとなりました。
引き続き太陽光の分類が強い結果です。

会社ティッカー1週間1か月3か月6か月1年年初来
エヌビディアNVDA4.87%-7.94%-18.38%-41.73%6.50%-36.35%
台湾セミコンダクターTSM3.04%-2.31%-10.75%-22.95%-21.54%-22.06%
ブロードコムAVGO2.30%-6.68%-5.48%1.97%18.59%-15.34%
マイクロソフトMSFT1.55%-6.88%-6.84%-18.05%7.67%-19.71%
アップルAAPL1.11%-12.43%-10.90%-11.22%15.48%-18.13%
ASMLASML0.64%-4.89%-5.16%-28.60%-17.51%-29.20%

大手株すべてでプラスとなりました。
特に半導体関連が強いことが分かります。

 

 

 

 

 

 

 

ワースト1:Healthcare(ヘルスケア)

2週連続でワースト1位です。ただし先週はヘルスケアセクターもプラスでした。

名前1週間1か月3か月6か月1年年初来
健康情報サービス3.24%-3.94%-10.26%-28.94%-41.24%-28.40%
診断と研究2.54%-4.36%-8.74%-21.96%-11.03%-25.85%
バイオテクノロジー1.36%-5.95%-6.14%-32.97%-36.93%-29.56%
製薬小売業者0.44%-3.27%-9.73%-5.31%-25.50%-18.12%
医療機器および消耗品-0.35%-3.39%-14.79%-16.96%-12.27%-21.94%
製薬会社-スペシャリティ&ジェネリック-0.60%-5.27%-10.36%-19.76%-27.21%-22.82%
医療機器-0.86%-6.27%-11.77%-14.87%-15.26%-19.44%
医療施設-0.95%-6.54%-12.94%-10.59%-25.63%-17.51%
製薬会社-一般-1.84%0.37%7.31%13.32%16.35%4.06%
ヘルスケアプラン-3.31%-3.83%-2.46%10.87%12.67%-2.11%
医療流通-5.28%-4.41%3.39%27.04%26.66%13.88%
会社ティッカー1週間1か月3か月6か月1年年初来
サーモフィッシャーTMO3.33%-0.87%1.97%-11.07%24.36%-16.36%
アボットラボラトリーズABT1.48%0.75%-3.99%-9.20%6.66%-17.17%
ファイザーPFE-1.46%7.13%9.35%0.30%35.89%-9.91%
アストラゼネカAZN-1.50%-1.57%14.32%19.91%15.67%12.79%
ジョンソンエンドジョンソンJNJ-1.69%-2.10%4.09%12.31%6.30%3.13%
アッヴィABBV-2.26%-2.92%-2.25%25.93%30.98%8.69%
ノバルティスNVS-2.34%0.96%5.17%11.47%-0.76%1.89%
メルクMRK-2.60%1.57%15.52%21.68%21.32%17.31%
ユナイテッドヘルスUNH-3.31%-4.34%-2.62%8.88%19.71%-3.29%
イーライリリーLLY-3.77%2.29%14.75%21.69%49.32%9.21%

サーモフィッシャーとアボットラボラトリーズ以外は全部マイナスとなりました。
これからリセッションを迎えるにあたりディフェンシブセクターであるヘルスケアは堅調に推移するものと思いますので、今の安さは買い場になるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ワースト2:Consumer Defensive(生活必需品)

名前1週間1か月3か月6か月1年年初来
教育およびトレーニングサービス2.67%0.57%4.01%-16.62%-63.25%-15.81%
家庭用および個人用製品1.84%-3.90%-4.27%-6.40%-6.68%-14.44%
食糧配給1.12%-5.81%-4.13%14.19%2.06%2.92%
食料品店0.97%-3.88%-6.73%2.68%12.09%5.01%
飲料-ワイナリーと蒸留所0.52%-5.58%0.92%-5.26%-5.74%-11.68%
ディスカウントストア0.37%-17.24%-11.12%-10.15%-3.06%-14.67%
お菓子屋-0.17%-6.19%-2.14%8.95%3.82%-1.76%
飲料-醸造所-1.19%-2.26%0.99%1.49%-25.72%-4.44%
農産物-1.33%-4.61%0.71%23.04%13.27%14.90%
包装食品-1.73%-6.83%-5.21%2.24%-14.38%-5.15%
タバコ-1.77%2.00%4.11%21.73%5.28%12.19%
飲料-ノンアルコール-1.93%-2.96%0.73%8.71%5.24%-0.95%
会社ティッカー1週間1か月3か月6か月1年年初来
コストコCOST2.42%-12.52%-9.37%-9.37%22.90%-16.11%
P&GPG-0.40%-7.29%-5.96%-0.93%7.31%-10.81%
ウォルマートWMT-0.54%-18.95%-12.25%-7.49%-11.65%-13.39%
コカ・コーラKO-2.07%-3.17%0.64%18.65%11.97%6.35%
ペプシコPEP-3.09%-5.18%-0.54%2.63%11.51%-5.10%

大手株においては、今週はコストコ以外はマイナスとなりました。
コカ・コーラとP&Gは安定性が高い銘柄だということが分かります。
これらは私のポートフォリオの中心です。

 

 

 

 

 

 

ワースト3:Utilities(公共事業)

2週連続ワースト3位ですがほぼすべての分類でプラスとなっています。
1年通してみるとやはり底堅いセクターであることが良く分かります。

名前1週間1か月3か月6か月1年年初来
水道2.60%3.05%-2.41%-4.10%0.84%-12.93%
リサイクル1.55%2.24%3.91%0.07%-0.96%-2.32%
発電1.18%3.30%6.18%19.10%36.93%-5.94%
ガス0.25%4.50%9.29%26.84%15.38%16.10%
電気0.24%2.92%5.28%8.89%10.09%2.22%
多様化-1.56%-0.51%2.63%15.71%13.93%6.95%
会社ティッカー1週間1か月3か月6か月1年年初来
NextEra Energy、Inc.NEE4.86%7.71%-1.90%-11.21%8.78%-15.71%
サザンカンパニーSO-0.04%0.93%11.36%21.37%16.95%9.74%
デュークエナジーコーポレーションDUK-1.83%0.59%5.61%13.84%9.54%5.97%
ドミニオンエナジー株式会社D-2.21%0.24%0.01%15.13%8.09%5.28%
National Grid plcNGG-5.54%-5.51%-4.32%7.95%9.18%-1.99%

時価総額の高い企業TOP5のうち、4社がマイナスとなりました。

 

 

 

 

 

 

アメリカ主要銘柄決算内容

マネックス証券の決算フラッシュを参照しています。
データが無い場合は、https://jp.investing.com/を参照しています。

セールスフォース (CRM)

1Qの業績は増収減益

売上高対前年同期24.3%増の74.1億ドル。アナリスト予想より+0.4%
純利益対前年同期94%減の2800万ドル。
EPS前年同期の水準から0.47ドル減少。アナリスト予想より+0.05ドル

予想を上回る決算内容で、ガイダンスもEPSを上方修正しています。
その結果を受け、株価は上昇しています。

 

 

HP (HPQ)

バフェットが最近購入したHPです。
2Qの業績は増収減益

売上高対前年同期3.8%増の164.9億ドル。アナリスト予想より+2.0%
純利益対前年同期18.6%減の10億ドル。
EPS前年同期の水準から0.15ドル増。アナリスト予想より+0.03ドル

予想を上回る決算内容で、ガイダンスも予想を上回る内容でした。
その結果を受け、株価は上昇しています。

 

 

 

 

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