【米国債格下げ➡混乱へ…】今週を振り返り、来週からの投資を考えましょう♪ ~2023年8月1週目

2023年8月1週 株式市場振り返り市場振り返り
この記事は約14分で読めます。

次週からの投資を考えるためにも、今週振り返りは重要です。
今週は日米とも決算ラッシュ週で、荒い値動きをした銘柄も数多くありました。格付け会社のフィッチ・レーティングスが米国債を格下げで日米とも株価への影響が大きく出てしまいました
 
●アメリカ
 ・米国債格下げで混乱
 ・決算で明暗
 ・6月より企業マインドは低下するものの、まだ底堅い
  ➡リセッション回避期待
 ・雇用統計が予想よりも鈍化
  ➡金融引き締めが早期に緩む?➡長期金利低下
 
●日本
 ・決算で明暗

 ・日銀がイールドカーブコントロール(YCC)修正決定
  ➡先週末は混乱するものの、週明けは落ち着く
   ※長期金利は上昇
 ・米国債格下げで日本市場も混乱
 
2023年8月1週目:7月31日~8月4日までの株式市場振り返りをしていきましょう♪

米国債格下げで一気に株価が下がりましたね…

日本市場は、先週の日銀金融政策変更、今週は米国債格下げと2週続けてショッキングでしたね~。

先週末比ではマザーズ指数以外は下落となりました。
・NYダウ: -1.11%
・NASDAQ: -2.85%
・S&P500: -2.27%
・日経平均: -1.73%
・TOPIX: -0.70%
・マザーズ: +0.03%

NASDAQ総合指数とS&P500が週間2%以上下落という結果は2023年3月2週以来となります。

本投稿は、日本とアメリカ株式市場の振り返りをしています。
 ①アメリカ経済指標について
 ②政策金利予想
 ③日米主要株価指数について
 ④日本市場振り返り:セクター成績
 ⑤アメリカ市場振り返り:セクター成績
  時価総額が高い銘柄をピックアップ

の順でまとめています。

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全世界が注目!アメリカ経済指標

今週は企業側マインドが分かるPMIと雇用統計が注目されました。

日付時間主要経済指標等
7月31日22:457月シカゴ購買部協会景気指数 
8月1日23:007月ISM製造業景況指数 
8月2日21:157月ADP雇用統計(前月比)
8月3日23:007月ISM非製造業景況指数
8月4日21:307月非農業部門雇用者数変化
8月4日21:307月失業率 
8月4日21:307月平均時給

シカゴ購買部協会景気指数(PMI) 

自動車・鉄鋼関連の影響が大きいとされている指数です。
2023/7/31 米国シカゴ購買部協会景気指数

6月を上回るものの、予想を下回りました。
50が好不況の分岐点と言われていますが、2022年9月から11か月連続で50を下回っています。自動車や鉄鋼といった大型製造業が弱い状態が続いていることが分かります。

ISM景気指数(PMI)

2023/8/3 米国ISM景気指数

製造業、非製造業ともに6月より低下し、予想を下回りました。
製造業は2022年11月から50を下回る状態が続いており、他のPMI含め製造業が弱い状態が続いています。ただし非製造業が7か月連続50を上回っており、サービス業が米経済の底堅さをサポートしていることが分かります。

非農業部門雇用者増加数と失業率

2023/8/4 米国非農業部門雇用者増加数と失業率

雇用者変化は、6月分が下方修正され、7月分は予想を下回りました。
➡インフレの観点からは良い兆候
失業率は3.5%と予想を下回り、労働市況は底堅い結果となりました。
➡インフレの観点からは良くない結果が続いている

インフレ抑制を考えると、一長一短な結果となりました。
ただし、インフレ鈍化結果が出始めている+サービス業を中心に底堅い米経済+強い労働市場からリセッション回避が現実味を帯びてきていることは好材料として市場は捉えているようです。

平均時給

2023/8/4 米国平均時給

平均時給は前月比、前年同月比ともに予想を上回りました。
賃金がドンドン上昇していっています。労働市場は非常に強い状態が続いていることが分かります。

次週注目の経済指標

日付時間主要経済指標等
8月10日21:307月消費者物価指数(CPI)
8月11日21:307月卸売物価指数(PPI)
8月11日23:008月ミシガン大学消費者態度指数

消費者物価指数(CPI)と企業物価指数(PPI)と非常に重要なインフレ指数が注目されています。

投資スタイルを確立して勝っていきましょう♪
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2023~2024年FOMC時 金利見通し

CMEのFedWatch ツール - CME Group
フェデラル・ファンド(FF)の目標金利に基づくCME FedWatchツールで、次回のFOMC(連邦公開市場委員会)会合までをカウントダウン。ツールを見る

2023/8/5 2023~2024年 政策金利確率 CME FedWatch 

インフレ抑制が出来つつある結果が出てきていることから、 7月FOMCでの利上げが最後と市場は予想しています。また、2024年1月までは政策金利維持➡2024年3月以降順次利下げと予測していることが分かります。

しかしながら、FRBとしてはあと1回利上げを示唆していることもあり、このあたりがGAPとして懸念点ではあります。しかも2024年末に今よりも1%以上利下げがされていくと市場は見ており、ここまで順調に低下していくのか?もGAPが出てきそうです。

現在のシナリオ)
・9月以降は維持
・2024年3月~利下げ
・2024年末には、政策金利が4.00~4.25%まで低下する

金利と株価について下記記事にて詳しく記載しています。

金利は中々落ちず、ここ最近は再び上昇傾向が続きました。中期的に見ると金利は下落していく方向であるため、私は、債券・ゴールド・新興国に着目しています。

上期を終え、当初の予想よりも債券利回りが高い状態が続いています・・
そんなかインド・ブラジル株含め新興国が比較的堅調な状態となっており、金利さえ下がればもっと上がる可能性があると思っています。

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日米株式指数成績

●先週末比/昨年末比

2023年8月1週 日米主要株価指数結果

●過去4週履歴

2023年8月1週 日米主要株価指数結果 過去4週履歴

●アメリカ
今まで順調に上昇してきたこともあり利益確定売りが顕著に出ています。米国債格下げにより長期金利が上昇(国債価格下落)し、ハイテク・グロース株が特に影響が出ました。
アップル決算が冴えなかったことが次週どのように影響が出てくるのか?も注目です。

先週末比)
・NYダウ: -1.11%
・NASDAQ: -2.85%
・S&P500: -2.27%

●日本株
6月までの勢いは弱くなってきていますが、日本企業決算も比較的良好となっています。
・著名投資家ウォーレンバフェット氏が日本株投資意欲
・東証によるPBR 1倍割れ企業に改善要求
・円安が続いているため海外投資家からすると割安
 ➡日銀金融政策変更で市場は一時的に混乱・・・
・西側諸国を中心に地政学リスクで日本へ目が向きやすい
 中でも半導体関連への注目が集まっています。
・新NISAが2024年から始まるため、日本人も投資へ興味UP

マザーズ指数が7週ぶりに上昇日経平均とTOPIXは下落となりました。

先週末比)
・日経平均: -1.73%
・TOPIX: -0.70%
・マザーズ: +0.03%

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日本市場振り返り

nikkei225jp.comは日経平均ヒートマップとしての使い方が有用です。
また、世界各国株式相場やコモディティ、仮想通貨、為替についての情報も盛り沢山なサイトです。

ヒートマップ

2023年8月1週 東証セクターヒートマップ

先週末の日銀金融政策変更で先週末は大きく下落しましたが、週明けの7/31、8/1と市場マインドが回復しほぼ全業種が上昇しました。

しかしながら、8/1に米国債格下げとなったことから翌8/2、3日とほぼ全業種が下落したことが分かります。

一方で日本郵船が予想を超える決算、川崎汽船の自社株買いなど海運株が8/3、8/4と大きく上昇していることが分かります。

全業種データ

2023年8月1週まで 東証セクター成績推移 週間月間推移

2023年8月1週 東証セクター成績TOP10

上昇:12業種
下落:20業種
変化無:1業種

と下落となった業種の方が多い週となりました。

上位業種は
・バリュー:海運、鉄鋼、農林水産、電気ガス
・資源:石油石炭、鉱業、商社株
・自動車:トヨタ好決算(四半期で営業利益1兆円超え。日本企業初)

中古車販売大ビッグモーターの不正により、損保会社が大きく下落した影響で、保険業が大きく下落しています。

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アメリカ市場振り

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ヒートマップとして物凄く有益ですし、セクターや各銘柄の調子が一気に分かります。
しかも無料です。

2023年8月1週 アメリカ株ヒートマップ

好決算を発表したアマゾン、原油価格が堅調のエネルギーセクター以外は、ほぼ赤に染まっています・・

セクター成績

2023年8月1週時点 アメリカセクター成績 週間月間推移

2023年8月1週時点 アメリカセクター成績 週間月間推移

上昇:1セクター
下落:10セクター
米国債格下げで長期金利が上昇➡ハイテク・グロース株が多いテクノロジーセクターとコミュニケーションサービスが大きく下落しています。一方で原油価格が堅調でエネルギーセクターが上昇した半面、電力会社中心に公共事業株が下落しました。

大型株株価推移

時価総額2,000億ドル以上銘柄の推移をまとめました。

ピンク塗りつぶし:半導体・ソフトウェア関連・自動車。勢いが止まった?

会社Tickerセクタ1W1M3M6M1Y年初来
アマゾン・ドット・コムAMZN一般消費財5.57%8.73%34.20%23.61%0.04%66.15%
エクソンモービルXOMエネルギー3.13%4.37%1.30%-3.36%18.02%-2.61%
トヨタ自動車TM一般消費財2.18%6.19%26.60%16.48%4.70%25.05%
ビザV金融1.37%0.05%5.94%4.11%14.63%15.03%
シスコシステムズCSCOテクノロジー1.04%2.97%15.16%6.71%15.14%10.47%
シェブロンCVXエネルギー0.28%4.21%1.98%-5.74%2.54%-11.24%
バークシャー・ハサウェイBRK-B金融0.05%2.50%9.37%12.23%18.66%13.30%
ユナイテッドヘルス・グループ・インコーポレーテッドUNHヘルスケア-0.04%7.11%3.17%6.78%-7.01%-5.18%
アドビADBEテクノロジー-0.38%9.47%56.89%34.33%24.11%56.56%
マスターカードMA金融-0.41%-0.46%4.05%4.38%10.51%12.54%
JPモルガン・チェース・アンド・カンパニーJPM金融-0.57%8.94%16.33%12.29%37.33%16.35%
プロクター・アンド・ギャンブル・カンパニーPG生活必需品-0.72%2.16%-0.15%9.22%7.18%2.45%
ノボ ノルディスク A/SNVOヘルスケア-0.77%-1.09%-2.39%18.33%56.74%15.71%
ウォルマートWMT生活必需品-0.98%0.78%5.23%10.25%21.33%11.67%
アクセンチュアACNテクノロジー-1.13%1.31%17.07%6.09%1.24%16.92%
メルクMRKヘルスケア-1.26%-6.04%-10.54%1.49%19.84%-5.36%
オラクルORCLテクノロジー-1.34%-0.87%20.50%28.04%47.91%40.00%
ホームデポHD一般消費財-1.49%8.08%14.24%-3.93%6.55%3.35%
バンク・オブ・アメリカ・コーポレーションBAC金融-1.88%10.68%15.97%-13.37%-6.96%-5.50%
イーライリリー アンド カンパニーLLYヘルスケア-1.96%-2.96%4.91%35.92%43.23%22.87%
コストコホールセールCOST生活必需品-2.00%2.73%12.58%5.47%0.92%20.93%
ブロードコムAVGOテクノロジー-2.02%3.97%44.49%45.54%61.26%57.68%
アッヴィABBVヘルスケア-2.07%7.64%0.25%2.00%4.62%-8.59%
ノバルティスAGNVSヘルスケア-2.28%3.87%-2.70%18.23%19.96%12.21%
サーモフィッシャーサイエンティフィックTMOヘルスケア-2.35%6.05%0.55%-6.55%-6.69%-0.37%
マクドナルドMCD一般消費財-2.38%-2.68%-2.76%9.05%9.51%8.91%
アストラゼネカ PLCAZNヘルスケア-2.71%6.10%-6.70%9.90%6.25%2.36%
コカ・コーラ カンパニーKO生活必需品-2.83%0.25%-4.72%0.71%-5.02%-4.56%
ペプシコPEP生活必需品-3.00%-1.07%-4.54%8.61%4.39%2.18%
ジョンソン・エンド・ジョンソンJNJヘルスケア-3.12%4.60%4.26%2.11%-3.18%-4.31%
マイクロソフトMSFTテクノロジー-3.13%-3.95%7.32%23.88%16.04%36.68%
アルファベットGOOGLコミュニケーションサービス-3.37%6.66%22.37%18.91%8.49%45.20%
アリババグループホールディングリミテッドBABA一般消費財-3.63%15.58%17.47%-11.70%1.23%10.00%
エヌビディアNVDAテクノロジー-4.43%6.12%62.11%105.81%136.49%205.73%
メタプラットフォームズMETAコミュニケーションサービス-4.53%6.42%33.06%64.61%84.08%158.21%
台湾セミコンダクターTSMテクノロジー-4.66%-3.27%15.18%-0.51%11.15%29.09%
テスラTSLA一般消費財-4.72%-8.20%57.48%34.84%-17.42%106.09%
セールスフォースCRMテクノロジー-4.88%2.12%11.54%22.88%13.15%61.84%
ASMLホールディングNVASMLテクノロジー-5.61%-3.04%6.77%-2.66%16.13%24.09%
アップルAAPLテクノロジー-7.07%-5.12%9.77%20.67%9.55%40.07%

次週は重要指標としてインフレ指標(CPI、PPI)があります。
アメリカ大手決算としては、製薬大手イーライリリー、ウォルトディズニー、物流大手ユナイテットパーセルサービスなどに注目です。finvizのヒートマップを見ながら波に乗っていきましょう♪

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