
今回は、アメリカ株の3大指数であるS&P500の調子が一目で分かるサイト「finviz map」を紹介します。

500社全部見てたら切りが無いから大変だよね。

finvizヒートマップは、セクター毎の調子も分かるため、ETFの購入判断にも役に立ちます。

セクター内の銘柄も大型株であれば、一目で分かるようになっているから使い勝手が良いです。

アメリカ株投資する方は特におススメです。むしろ必需品と言っても良いレベル。これだけ使えて無料ってすごいです。
S&P500とは?
概要
アメリカの証券取引所は2つあります。
・ニューヨーク証券取引所(NYSE):比較的歴史のある企業が多い
・NASDAQ証券取引所:新興企業が多く、特にハイテク株が多い
・NYダウ:30社厳選。比較的バリュー要素が強い指数
・NASDAQ総合指数:すべてのNASDAQ上場企業が対象
・NASDAQ100:NASDAQ上場企業の内、時価総額TOP100銘柄
・S&P500:大型株約500社で構成
多くの投資家の中ではS&P500が最も注目されている指数となります。
S&P500
銘柄数 | 約500 |
算出方法 | 時価総額加重指数 |
概要 | ニューヨーク証券取引所やNASDAQに上場および登録されている銘柄で構成されている。米国株式市場全体に対し約80%の時価総額比率を占めている |
採用基準 | 時価総額が82億ドル以上、浮動株時価総額が41億ドル以上 市場規模、流動性、業種等を勘案して選ばれる |
構成
S&P500連動ETFのSPYからデータまとめました。(2023/2/22更新分)
構成上位50銘柄
銘柄名 | Ticker | 構成比率 (%) | 時価総額 (10億USD) | セクター |
アップル | AAPL | 6.66 | 2,349.24 | 情報技術 |
マイクロソフト | MSFT | 5.61 | 1,880.83 | 情報技術 |
アマゾン | AMZN | 2.54 | 969.19 | 一般消費財 |
アルファベットClass A | GOOGL | 1.64 | 546.70 | コミュニケーションサービス |
バークシャーハサウェイ | BRK.B | 1.63 | 394.14 | 金融 |
テスラ | TSLA | 1.61 | 624.50 | 一般消費財 |
エヌビディア | NVDA | 1.55 | 508.11 | 情報技術 |
アルファベットClass C | GOOG | 1.45 | 549.35 | コミュニケーションサービス |
ユナイテッドヘルス | UNH | 1.37 | 459.06 | ヘルスケア |
エクソンモービル | XOM | 1.35 | 457.83 | エネルギー |
ジョンソンエンドジョンソン | JNJ | 1.24 | 411.48 | ヘルスケア |
JPモルガン | JPM | 1.22 | 410.98 | 金融 |
メタプラットフォームズ | META | 1.15 | 383.01 | コミュニケーションサービス |
ビザ | V | 1.08 | 358.50 | 情報技術 |
プロテクターアンドギャンブル | PG | 1.00 | 330.07 | 生活必需品 |
ホームデポ | HD | 0.91 | 301.17 | 一般消費財 |
マスターカード | MA | 0.90 | 336.64 | 情報技術 |
シェブロン | CVX | 0.85 | 311.32 | エネルギー |
メルク | MRK | 0.83 | 276.54 | ヘルスケア |
アッヴィ | ABBV | 0.80 | 268.95 | ヘルスケア |
イーライリリー | LLY | 0.78 | 311.19 | ヘルスケア |
ペプシコ | PEP | 0.73 | 242.64 | 生活必需品 |
バンクオブアメリカ | BAC | 0.72 | 276.05 | 金融 |
ファイザー | PFE | 0.71 | 239.69 | ヘルスケア |
コカ・コーラ | KO | 0.70 | 258.61 | 生活必需品 |
ブロードコム | AVGO | 0.70 | 243.02 | 情報技術 |
コストコホールセール | COST | 0.66 | 222.64 | 生活必需品 |
サーモフィッシャー | TMO | 0.64 | 216.01 | ヘルスケア |
ウォルマート | WMT | 0.61 | 397.32 | 生活必需品 |
シスコシステムズ | CSCO | 0.61 | 204.13 | 情報技術 |
マクドナルド | MCD | 0.59 | 196.69 | 一般消費財 |
ウォルトディズニー | DIS | 0.55 | 186.50 | コミュニケーションサービス |
アボットラボラトリーズ | ABT | 0.54 | 180.14 | ヘルスケア |
ウェルスファーゴ | WFC | 0.52 | 177.27 | 金融 |
アクセンチュア | ACN | 0.51 | 177.21 | 情報技術 |
ベライゾン | VZ | 0.49 | 164.64 | コミュニケーションサービス |
コムキャスト | CMCSA | 0.49 | 159.18 | コミュニケーションサービス |
ダナハー | DHR | 0.49 | 182.65 | ヘルスケア |
セールスフォース | CRM | 0.49 | 161.62 | 情報技術 |
リンデ | LIN | 0.49 | 160.46 | 素材 |
アドビ | ADBE | 0.49 | 158.72 | 情報技術 |
テキサスインスツルメンツ | TXN | 0.46 | 154.74 | 情報技術 |
フィリップモリス | PM | 0.46 | 154.99 | 生活必需品 |
ブリストルマイヤーズ | BMY | 0.45 | 149.47 | ヘルスケア |
ナイキ | NKE | 0.45 | 150.85 | 一般消費財 |
ネットフリックス | NFLX | 0.45 | 150.30 | コミュニケーションサービス |
レイセオン | RTX | 0.44 | 147.45 | 資本財 |
ネクストラエナジー | NEE | 0.44 | 146.40 | 公共事業 |
クアルコム | QCOM | 0.42 | 137.93 | 情報技術 |
AT&T | T | 0.41 | 136.96 | コミュニケーションサービス |
セクター銘柄数
セクター | 銘柄数 |
情報技術 | 76 |
資本財 | 70 |
金融 | 67 |
ヘルスケア | 64 |
一般消費財 | 56 |
生活必需品 | 33 |
不動産 | 30 |
公共事業 | 30 |
素材 | 29 |
コミュニケーションサービス | 25 |
エネルギー | 23 |
その他 | 1 |
セクター銘柄比率
セクター | 組入比率 |
情報技術 | 27.08 |
ヘルスケア | 14.56 |
金融 | 11.64 |
一般消費財 | 10.65 |
資本財 | 8.42 |
コミュニケーションサービス | 7.73 |
生活必需品 | 6.79 |
エネルギー | 4.77 |
公共事業 | 2.89 |
素材 | 2.73 |
不動産 | 2.69 |
その他 | 0.05 |
各セクター代表銘柄
- アップル
- マイクロソフト
- エヌビディア
- ブロードコム
- シスコ
- アクセンチュア
- セールスフォース
- ユナイテッドヘルス
- ジョンソン&ジョンソン
- ファイザー
- アッヴィ
- イーライリリー
- メルク
- サーモフィッシャー
- アボットラボラトリーズ
- ダナハー
- ブリストルマイヤーズ
- アマゾン
- テスラ
- ホーム・デポ
- マクドナルド
- ナイキ
- ロウズカンパニー
- スターバックス
- バークシャーハサウェイ
- VISA
- マスターカード
- JPモルガン・チェース
- バンク・オブ・アメリカ
- ウェルズ・ファーゴ
- S&Pグローバル
- モルガンスタンレー
- アメリカンエキスプレス
- ゴールドマンサックス
- アルファベット →Google
- メタプラットフォームズ(旧フェイスブック)
- ウォルトディズニー
- ベライゾン・コミュニケーションズ
- コムキャスト
- AT&T
- ネットフリックス
- Tモバイル
- ユニオン・パシフィック
- レイセオン
- ハネウェル
- ディア
- ユナイテッドパーセルサービス
- キャタピラー
- ロッキードマーティン
- ボーイング
- スリーエム
- ゼネラル・エレクトリック
- プロクター&ギャンブル(P&G)
- コカ・コーラ
- ペプシコ
- ウォルマート
- コストコ
- フィリップモリス
- エクソン・モービル
- シェブロン
- コノコフィリップス
- アメリカンタワーコーポレーション
- プロロジス
- クラウンキャッスルインターナショナル
- ネクステラ・エナジー
- ドミニオン・エナジー
- デューク・エナジー
- サザン・カンパニー
- リンデ
- エアープロダクツ
- シャーウィン・ウィリアムズ
- ダウ
S&P500と日米主要指数比較
2023年2月24日終値からまとめています。
過去20年の比較データ

青:S&P500:+378.50%
橙:NYダウ:+317.29%
水:NASDAQ総合指数:+788.52%
黄:日経平均:+224.96%
紫:TOPIX:+136.97%
NASDAQ総合指数が他を凌駕していますが、グラフを見て分かる通りボラティリティが非常に高いものとなっています。S&P500も高いリターンとなっています。
過去10年の比較データ
橙:NYダウ:+134.52%
水:NASDAQ総合指数:+256.78%
黄:日経平均:+146.15%
紫:TOPIX:+107.70%過去20年と同じ結果で、NASDAQがTOP、S&P500が2番目のリターンとなっています。
過去5年の比較データ
橙:NYダウ:+35.66%
水:NASDAQ総合指数:+65.76%
黄:日経平均:+28.39%
紫:TOPIX:+14.81%過去20年、10年と同じ結果で、NASDAQがTOP、S&P500が2番目のリターンとなっています。
過去3年の比較データ

橙:NYダウ:+15.50%
水:NASDAQ総合指数:+22.88%
黄:日経平均:+19.51%
紫:TOPIX:+18.88%2021年末よりNASDAQが大きく下落し始め、逆に日本株は横ばいが続いたため、日米株価指数はあまり差が無い結果となっています。
過去比較まとめ
・NYダウ:大型株で構成されており、比較的ボラティリティが低い
・NASDAQ:ハイテク株で構成されているため、ボラティリティが高い
日経平均やTOPIXも上昇傾向ですが、長期的に見るとアメリカ株には及ばないことが分かります。
弱気相場の時にはボラティリティが低い大型バリュー株がおススメです。
finviz map使い方
アメリカ市場のヒートマップとして使い勝手が非常に良いサイトです。
ヒートマップ以外の使い方も優れているため、この使い方を一部紹介します。
枠の大きさが時価総額を表しています。
また、セクター毎に場所が分かれているため、どのセクターが調子が良いのかどうかが一目で分かります。
AAPLの+0.82%というのは、1日のパフォーマンスです。
この画面で、アップルのティッカーAPPLをダブルクリックすると、次の画面が出ます。
株価推移やファンダメンタルズ分析が確認できたりします。
フィルター設定
・S&P500:今回はこちらを選択しています。
・World:世界中の優良銘柄の調子が分かります。
・Full:アメリカ市場全体を確認できます。
・Exchange Traded Funds:ETFの調子が確認できます。
直下のタブボタンで以下のフィルター設定が可能です。
・期間選択ができます。
1日、1週間、1か月、3か月、6か月、1年、年初来
・Dividend Yield:配当利回り
・EPS Growth Past 5 Years:1株当たり利益の過去5年間成長率
などの設定が可能です。
セクターの場所
セクターの調子、個別銘柄の調子も一目で分かるため、投資判断にも有用です。
ヒートマップ以外の使い方も有益!
・Groups
→アメリカ市場全体の成績が確認できます。
・Futures
→先物についての全体像が確認できます。
・Forex
→主要通貨の為替相場の確認ができます。
・Crypto
→仮想通貨の確認ができます。
Groups(アメリカ全体銘柄)
個人的にはこのページがおススメです。
セクター別成績や各銘柄成績も調査することができます。
セクター成績
Groupsのタブをクリックすると、上記各セクターの各期間成績が棒グラフで出力されます。
上部タブをクリックすると、種々分析が可能です。
今回はパフォーマンスタブの説明を下記に示します。
それぞれのセクター成績を見ることができます。
また、期間をクリックすると、昇順/降順の並び替えが可能です。
➡直近成績だけでなく、過去成績も分かるためトレンド探索にも有用‼
銘柄成績
それぞれのセクターをクリックすると、各セクターに属する銘柄成績を確認することができます。
今回はConsumer Defensive(生活必需品)セクターにて説明します。
生活必需品セクターをクリックすると下記画面になります。
2022年5月現在254銘柄が出力され多すぎるため、フィルターを活用します。
今回は、時価総額が2000億以上銘柄を選定しました。
セクター内分類成績
各セクターの中の分類パフォーマンスも確認することができます。
今回も上記同様に、Consumer Defensive(生活必需品)セクターにて説明します。
②セクター内分類成績が出力されるため、全体の傾向を把握することが可能
③分類中の銘柄を確認したい場合は、該当分類をクリック
→所属している銘柄が主力されます。
このページは非常に使いやすく、分析するツールとして非常に有益だと考えます。
Futures(先物)
先物主要株価指数、コモディティ全体、主要通貨指数、アメリカ債券のデータが確認できます。
時間軸は5分、1時間、1日、1週間、1か月を選択することができます。
Forex(為替)
●為替
アメリカドル、ユーロ、日本円、イギリスポンド、スイスフラン、オーストラリアドル、
スイスフラン
●その他
アメリカドルに対する原油WTI、ゴールド、ビットコインが確認できます。
Crypto(仮想通貨)
仮想通貨に対するアメリカドル価格、ユーロ価格が確認できます。
・ビットコイン
・ライトコイン
・イーサリアム
・リップル
・ビットコインキャッシュ
まとめ
S&P500を通じ、ヒートマップとして非常に使い勝手が良いfinvizの紹介をしました。
このサイトを使えば、どのセクター・銘柄に投資したほうが良いのか?が分かりやすいと思います。
日本株ヒートマップも使い勝手が良いサイトがあります。
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