
今回は日本株投資をしている人は必見の『nikkei225jp.com』の紹介です。日経平均ヒートマップとしての使い方が有用です。

アメリカのfinvizのようなサイト?

ヒートマップとしてアメリカならfinviz。日本ならnikkei225jpがおすすめです。無料なのに、ここまでできてしまうのは凄いです。

ヒートマップだけでなく、世界各国株式相場やコモディティ、仮想通貨、為替についての情報も盛り沢山なサイトです。

今回はnikkei225jpの使い方をまとめました。
①日経平均とは?
②日経平均ヒートマップ使い方
③nikkei225jp人気コンテンツ
④まとめ
日経平均って何?
東証株式市場再編
2022年4月4日から東証株式市場が再編されました。
●東証一部
●東証二部
●マザーズ
●ジャスダック(スタンダード、グロース)
の区分でした。
そして、東証一部企業の株価を基に、
●日経平均:厳選された225社の株価指数
●TOPIX:東証一部上場企業全体の株価指数
が構築されていました。
●プライム市場
●スタンダード市場
●グロース市場
の3区分に変更となりました。
そして、プライム市場企業の株価を基に、
●日経平均:厳選された225社の株価指数
●TOPIX:旧東証一部上場企業全体の株価指数
が構築されています。
尚、TOPIXは流通株式時価総額100億円未満の銘柄については「段階的ウエイト低減銘柄」となり2022年10月末から2025年1月末までに構成比率を低減していく方針。
プライム市場上場企業は必然的に組み込まれます。
日経平均とTOPIX違い
:株価が高い銘柄(値嵩株)の影響が強い
算出方法はアメリカNYダウと類似
※NYダウはバリュー株の影響が比較的大きく、
日経平均はグロース株の影響が比較的大きい
●TOPIX
:時価総額が高い銘柄の影響が強い
算出方法はアメリカS&P500と類似
※大型株の影響が強くなるため、バリュー要素が日経平均よりも大きい
日経平均とTOPIX構成銘柄 TOP30
構成 | 日経平均 | TOPIX | ||||
企業名 | 業種 | 構成率 | 企業名 | 業種 | 構成率 | |
1 | ファーストリテイリング | 小売業 | 10.07% | トヨタ自動車 | 輸送用機器 | 3.65% |
2 | 東京エレクトロン | 電気機器 | 5.48% | ソニー | 電気機器 | 2.48% |
3 | ソフトバンクグループ | 情報・通信業 | 4.47% | キーエンス | 電気機器 | 1.85% |
4 | KDDI | 情報・通信業 | 3.01% | NTT | 情報・通信業 | 1.83% |
5 | ダイキン工業 | 機械 | 2.77% | 三菱UFJ | 銀行業 | 1.60% |
6 | ファナック | 電気機器 | 2.51% | 任天堂 | その他製品 | 1.41% |
7 | アドバンテスト | 電気機器 | 2.24% | KDDI | 情報・通信業 | 1.29% |
8 | 信越化学工業 | 化学 | 2.14% | 武田薬 | 医薬品 | 1.26% |
9 | テルモ | 精密機器 | 1.94% | 第一三共 | 医薬品 | 1.25% |
10 | TDK | 電気機器 | 1.82% | 日立 | 電気機器 | 1.25% |
11 | 京セラ | 電気機器 | 1.72% | ソフトバンクグループ | 情報・通信業 | 1.23% |
12 | 第一三共 | 医薬品 | 1.70% | リクルートホールディングス | サービス業 | 1.21% |
13 | リクルートホールディングス | サービス業 | 1.63% | HOYA | 精密機器 | 1.13% |
14 | ソニー | 電気機器 | 1.38% | 三井住友 | 銀行業 | 1.10% |
15 | オリンパス | 精密機器 | 1.34% | 三菱商事 | 卸売業 | 1.09% |
16 | エムスリー | サービス業 | 1.30% | ダイキン工 | 機械 | 1.04% |
17 | アステラス製薬 | 医薬品 | 1.29% | ホンダ | 輸送用機器 | 0.98% |
18 | 中外製薬 | 医薬品 | 1.29% | 東エレク | 電気機器 | 0.97% |
19 | NTTデータ | 情報・通信業 | 1.28% | 信越化 | 化学 | 0.95% |
20 | トヨタ自動車 | 輸送用機器 | 1.23% | ソフトバンク | 情報・通信業 | 0.92% |
21 | エーザイ | 医薬品 | 1.10% | 三井物産 | 卸売業 | 0.91% |
22 | バンダイナムコHD | その他製品 | 1.09% | 東京海上 | 保険業 | 0.90% |
23 | 日東電工 | 化学 | 1.06% | 伊藤忠 | 卸売業 | 0.88% |
24 | セコム | サービス業 | 1.01% | OLC | サービス業 | 0.85% |
25 | キッコーマン | 食料品 | 0.94% | 7&iHD | 小売業 | 0.82% |
26 | デンソー | 輸送用機器 | 0.93% | みずほ | 銀行業 | 0.79% |
27 | 富士写真フイルム | 化学 | 0.90% | 日本電産 | 電気機器 | 0.77% |
28 | トレンドマイクロ | 情報・通信業 | 0.88% | 村田製 | 電気機器 | 0.77% |
29 | HOYA | 精密機器 | 0.88% | ファナック | 電気機器 | 0.76% |
30 | オムロン | 電気機器 | 0.87% | SMC | 機械 | 0.73% |
合計 | 60.27% | 36.67% |
日経平均とTOPIX 構成業種
●日経平均:構成上位の影響が強いことから、値動きが大きい
●TOPIX:幅広く分散されているため、値動きが小さい
ことが分かります。
日経平均ヒートマップ使い方
googleから「日経平均 ヒートマップ」と検索すると上位にヒットします。
株価と寄与度
当日の東証株価指数(日経平均、TOPIX、マザーズ指数)が記載されています。
日経平均構成225銘柄の上昇・下落・変化無の銘柄数も記載されています。
※NT指数
日経平均をTOPIXで割った指数。両指数間の相対的な強さを示しています。
・日経平均:株価の高い銘柄(ハイテク関連セクターなど)の影響が強い
・TOPIX:時価総額の高い銘柄(大型株)の影響が大きい
ハイテク関連セクターの株価が上昇するとNT倍率が上がり、
大型株の株価がハイテク関連セクターより上昇するとNT倍率が下がる。
日経平均寄与度ランキング:日経平均指数をいくら上昇・下落させたのか。
上位・下位10銘柄把握できます。このページの一番下に全225銘柄データがあります。
★緑:前営業日から上昇
・蛍光色が強くなると:大幅上昇
・緑が暗いと:小幅上昇
★グレー:前営業日と変化なし
★赤:前営業日から下落
・暗い赤:小幅下落
・鮮明な赤:大幅下落
ヒートマップ見方
上図では緑と赤が拮抗している日であったことが直感的に分かります。
(実際に 前日比-0.11%と変化が少ない)
全体としてプラスなのか、マイナスなのかを直感的に分かり、どの業種が調子が良いのか悪いのかも分かります。
ヒートマップ業種別見方
日経平均の構成比率で面積が変わります。
下図のように33業種をマッピングされています。
これでどの業種の成績が良いのか悪いのかが直感的に分かるようになっています。
カーソルを合わせる、クリックするだけで各業種の詳細が分かります。
①カーソルを合わせると
リアルタイムの業種別チャートが出てくる
②クリックすると
東京証券取引所のリアルタイムグラフのページへジャンプする
カーソルを合わせる、クリックするだけで個別銘柄の動きも分かります。
①カーソルを合わせると
リアルタイムの個別銘柄チャートが出てくる
②クリックすると
ヤフーファイナンスの個別銘柄ページへジャンプする
業種別指数
東証33業種の動きが、数値として把握できます。
当日の上位10業種、下位10業種がランキング表示されます。
下の方に行くと、33業種の日々の動きが一目で分かるマップがあります。
どの業種の調子が中期的に良いのか把握することができます。
更に下に行くと、変動率が数値としてチェックすることができます。
並べ替えもでき、更に1年間のデータがあるため、長期的な分析もできます。
33業種代表銘柄
・東京エレクトロン
・ファナック
・アドバンテスト
・京セラ
・TDK
・ソニー
・ファーストリテイリング(ユニクロ)
・7&iホールディングス
・イオン
・KDDI
・NTTデータ
・ソフトバンク
・コナミ
・中外製薬
・アステラス製薬
・第一三共
・エーザイ
・大塚ホールディングス
・塩野義製薬
・武田薬品工業
・ソフトバンクグループ
・三菱商事
・伊藤忠商事
・三井物産
・リクルートホールディングス
・セコム
・エムスリー
・電通
・信越化学工業
・日東電工
・富士フイルム
・日産化学
・資生堂
・花王
・トヨタ自動車
・デンソー
・本田技研工業
・スズキ
・キッコーマン
・アサヒグループホールディングス
・味の素
・JT
・テルモ
・オリンパス
・任天堂
・バンダイナムコ
・ヤマハ
・ダイキン工業
・日立建機
・小松製作所
・ダイワハウス
・コムシスホールディングス
・積水ハウス
・ヤマトホールディングス
・京成電鉄
・JR各社
・住友不動産
・三井不動産
・三菱地所
・オリックス
・三井住友フィナンシャルグループ
・三菱UFJフィナンシャルグループ
・東京海上ホールディングス
・SOMPOホールディングス
・TOTO
・日本ガイシ
・AGC
・住友金属鉱山
・住友電気工業
・ブリヂストン
・横浜ゴム
・日本取引所グループ
・日本郵船
・川崎汽船
・商船三井
・クラレ
・帝人
・東レ
・ENEOS
・出光興産
・三菱倉庫
・クレディセゾン
・東京ガス
・大阪ガス
・大平洋金属
・日本製鉄
・王子ホールディングス
・日本製紙
・SUMCO
・日本水産
・INPEX
・ANAホールディングス
nikkei225jp人気コンテンツ
上部の真ん中に「人気コンテンツ」があります。
これも有益な情報が詰まっています。
1位:NYダウ
・NYダウ
・NASDAQ
・NASDAQ100
・S&P500
の値動きを確認できます。
また、それぞれのシカゴ(CME)先物、為替(ドル/円、ドル/ユーロ)、恐怖指数などを確認することができます。また、ヒートマップも見ることができます。
個人的には、アメリカヒートマップは、finvizの方が使い勝手や見易さが良いと思います。
アメリカ株選定には、下記のようなダウの犬戦法というものもあります。
参考になれば幸いです。
2022年は株式相場にとって厳しい年になっており、このようなときは大型バリュー株で資産を守ることが良いと考えます。
2位:日経先物CME
3位:日経平均
東証REIT指数、日本国債利回りなども確認できます。
ドル建ての日経平均は、円安・株安の現状では大きく下げていることが見えます。
4位:ADR銘柄
ADR(American Depositary Receipts)とは米国預託証券の略語です。
日本企業の中で、アメリカ市場で株式売買できる銘柄となります。
・9:00~11:30
・12:30~15:00
の時間で売買が可能です。
アメリカ市場は、日本時間で
・標準時間:23:30~6:00
・サマータイム:22:30~5:00
の時間で売買が可能です。
つまり、ADR銘柄においては、アメリカ市場の取引結果を翌日に確認したうえで、日本市場が予測できるということです。
当ページでは、日本円で換算されているため、比較しやすい状態となっています。
「ADR-東証」がプラスになっていれば、翌日の東証での株価は上昇することが期待できます。一方でマイナスになっていれば、翌日の東証での株価は下落することが予測できます。
各銘柄をクリックすると、ドル建て、円建て両方のチャートを確認することができます。
5位:原油価格
原油価格とありますが、コモディティ全体を確認することができます。
かなり有益なコンテンツだと思います。
各商品をクリックすると、チャートも見ることができます。
2021年後半から特にコモディティ全体が暴騰しています。
2022年に入り、ロシアのウクライナ侵攻で一気に加速しています。
コモディティといっても、種々あるため、どの商品に投資すべきかがこれで確認できると思います。
・WTI原油、Brent原油
・ヒーティングオイル
・天然ガス
・RBOBガソリン
・金先物
・銀、銅、プラチナ、パラジウム
・コーン、大豆、小麦、コーヒー
・粗糖
・S&P GSC商品指数
・CRB指数
6位:世界株価
主要国の株価がリアルタイムで確認することが可能です。
7位:為替
対日本円だけでなく、対アメリカドル、対ユーロも確認することができます。
ヒートマップとして使用できるのも嬉しいですね。
8位:ビットコイン
項目はビットコインですが、主要仮想通貨50種類がここで確認することができます。
24時間、1週間、3週間、1年の推移も見ることができます。
また、各チャートをクリックすると、詳細なチャートが出現します。
9位:アジア株価 上海総合指数
アジア各国の株価がここで分かります。
下の方に行くと、中国の経済指標カレンダーもあります。
9位:欧州株価
ヨーロッパ各国の動きが分かります。
下の方に行くと、EU・イギリス・ドイツ・フランス・スイスの経済指標カレンダーがあります。
まとめ
日経ヒートマップとして非常に有益なサイト「nikkei225jp.com」の使い方紹介でした。
日本市場だけでなく、世界各国の株価、コモディティ、仮想通貨、為替なども確認でき、使い勝手が非常に良いサイトです。無料でここまでできるのは非常にありがたいです。
ここでは紹介していませんが、「日経平均関連コンテンツ」では、
・日銀によるETF購入履歴
・日経平均PER
・空売り比率
・海外投資家の売買状況
・経済ニュース
など無料とは思えないくらい充実した内容となっています。
良い投資ができる一助になれば幸いです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
コメント