
次週からの投資を考えるためにも、今週振り返りは重要です。
今週は、アメリカIT関連が大幅下落。日本株は好調でTOPIXは、先週に続き、バブル崩壊後最高値を更新しました‼
●アメリカ
・インフレが再加速➡想定範囲。原油高が大きな要因
※エネルギー・食料品を除く指数は鈍化傾向
・小売売上は堅調で底堅い
・製造業指数が少し上向いてきている
・消費者マインドが若干悪くなってきているが高水準維持
これらの結果から、金融引き締めは長期化するものの、利上げ自体は終了したのでは?という市場ムード。また、景気自体は底堅いものとなっており、ソフトランディングに期待感が高まっています。
そのため、中国が政府機関や国有企業に対し、iPhone使用を禁止するという報道が先週末に出たアップル関係株以外は株高となりました。
●日本
・円安が続き、輸出関連株中心に上昇
・中国経済指標が予想よりも良化
・割安株中心に買いムードが続く
TOPIXがバブル崩壊後最高値を更新しました。
日経平均も今週は大幅に上昇しています。
2023年9月3週目:9月11日~9月15日までの株式市場振り返りをしていきましょう♪

大型日本株が強いですね‼

割安株中心に年初来高値を更新しています。
私の保有しているPBR1倍割れ企業の多くが年初来高値だったり、上場来最高値更新したりしています。

原油が再び高騰しているため、石油関連企業も大幅上昇となった週でした。
先週末比
・NYダウ: +0.12%
・NASDAQ: -0.39%
・S&P500: -0.16%
・日経平均: +2.84%
・TOPIX: +2.94%
・マザーズ: -1.38%

本投稿は、日本とアメリカ株式市場の振り返りをしています。
①アメリカ経済指標について
②政策金利予想
③日米主要株価指数について
④日本市場振り返り:セクター成績
⑤アメリカ市場振り返り:セクター成績
時価総額が高い銘柄をピックアップ
の順でまとめています。
こんな人におススメです♪
・不動産投資に興味はあるけど、何から始めたら良いか分からない方
・不動産投資怖そう…というイメージを持たれている方
・サラリーマン給料以外の副収入が欲しい方
全世界が注目!アメリカ経済指標
今週発表の経済指標はインフレ指標として消費者物価指数(CPI)、生産者物価指数(PPI)が非常に注目されました。
日付 | 曜 | 時間 | 主要経済指標等 |
9月13日 | 水 | 21:30 | 8月消費者物価指数(CPI) |
9月14日 | 木 | 21:30 | 8月小売売上高 |
9月14日 | 木 | 21:30 | 8月生産者物価指数(PPI) |
9月15日 | 金 | 22:15 | 8月鉱工業生産 |
9月15日 | 金 | 22:15 | 8月設備稼働率 |
9月15日 | 金 | 23:00 | 9月ミシガン大学消費者態度指数 |
消費者物価指数(CPI)
前月比
・総合指数が前月比+0.6%という予想を上回る高い伸び
・輸送サービスが大幅上昇
これまでずっと高水準であった住居費が鈍化傾向が改めて確認されました。
前年同月比
・エネルギー価格が対前年同月比ではマイナスが続いていますが、マイナス幅は大幅縮小
・輸送サービスが大幅上昇
一方で、新車・住居費・医療サービスが鈍化傾向、中古車/トラックはマイナス成長となっています。
そのため総合指数は再度上昇となり、エネルギーと食料品を除くコア指数は下落傾向が続いています。
生産者物価指数(PPI)
一方でエネルギー・食料品を除くコア指数は鈍化傾向が確認されました。
小売売上高 対前月比
消費者の購買意欲は続いており、景気自体は底堅い状態であることが示されています。
設備稼働率と鉱工業生産指数
・設備稼働率:景気の分岐点と言われる80%を若干下回るが上向き
・鉱工業生産指数:予想を超える結果
設備稼働率は2022年11月以降80を下回っていますが、上向きつつあることから、ソフトランディングに期待感が集まっています。
ミシガン大学 消費者調査
また期待インフレ率は大きく下落していることから、消費者としてはインフレが収まっていく期待感が出ています。
次週注目の経済指標
日付 | 曜 | 時間 | 主要経済指標等 |
9月19日 | 火 | 21:30 | 8月住宅着工件数 |
9月19日 | 火 | 21:30 | 8月建設許可件数 |
9月20日 | 水 | 27:00 | 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表 |
9月21日 | 木 | 23:00 | 8月中古住宅販売件数 |
9月22日 | 金 | 22:45 | 9月購買担当者景気指数(PMI) |
次週は全世界が注目するFOMCが開催されます。
利上げは無いものと予想されていますが、会議終了後のパウエル議長がどういう発言をするのか注目です。
2023~2024年FOMC時 金利見通し

<ターミナルレート>
5.25~5.50%と現状維持になると市場は見込んでいますが、2023年11月~2024年3月FOMCにて追加利上げがある可能性が約3割となっており、パウエル議長が今後の経済情勢次第で追加利上げ可能性があるとしている内容を織り込んでいます。
<利下げ>
先週に比べて、利下げ開始が遅くなると市場は見込んでいるようです。
現在のシナリオ)
・9月~2024年3月は維持
・2024年6月~利下げ
・2024年末には、政策金利が4.50~4.75%まで低下する
今週の長期金利も上昇基調となり、ハイテク企業中心に株価を押し下げました。
2年、10年ともに今週は上昇が続きました。
CPI、PPIなどの経済指標を受け、上昇基調が続いており、上値更新をする可能性もあります。
金利と株価について下記記事にて詳しく記載しています。
金利は中々落ちず、ここ最近は再び上昇傾向が続きました。中期的に見ると金利は下落していく方向であるため、私は、債券・ゴールド・新興国に着目しています。
8月も終わり、当初の予想よりも債券利回りが高い状態が続いています・・
そんなかインド・ブラジル株含め新興国が比較的堅調な状態となっており、金利さえ下がればもっと上がる可能性があると思っています。
日米株式指数成績
●先週末比/昨年末比
●過去4週履歴
金融引き締め長期化は決定的となり、長期金利が上昇。また、中国政府機関や国有企業に対し、iPhone使用を禁止するという報道が出た影響でアップル関連全般に下落となりました。
しかしながら、景気も底堅いものであり、リセッション回避期待も高まっていることから、ITハイテク株以外は上昇ムードとなりました。
先週末からの長期金利差
・2年金利:+0.042% 終値:5.037%
・10年金利:+0.066% 終値:4.334%
先週末比)
・NYダウ: +0.12%
・NASDAQ: -0.39%
・S&P500: -0.16%
下記のような環境から日本株は強い状態が続いています。
・著名投資家ウォーレンバフェット氏が日本株投資意欲
・東証によるPBR 1倍割れ企業に改善要求
・円安が続いているため海外投資家からすると割安
・西側諸国を中心に地政学リスクで日本へ目が向きやすい
中でも半導体関連への注目が集まっています。
・新NISAが2024年から始まるため、日本人も投資へ興味UP
・中国団体観光客解禁でインバウンド株が再注目
日銀によるマイナス金利解除が早期に実施される可能性が報道され、銀行株中心に上昇、新興企業中心に下落しました。
しかしながら、植田総裁が火消しに走ったため、最終日の9/15に銀行株は下落。
今週は石油関連と円安享受株、割安株中心に上昇しました。
・TOPIX: +2.94%
・マザーズ: -1.38%
PBR1倍割れで純資産が多い大型株はこちらから。
決算書を時系列で分かりやすくなっているサイト「IR BANK」の使い方はこちら
日本市場振り返り
nikkei225jp.comは日経平均ヒートマップとしての使い方が有用です。
また、世界各国株式相場やコモディティ、仮想通貨、為替についての情報も盛り沢山なサイトです。
ヒートマップ
9/12~9/15は全体的に上昇したことが分かります。
中でも8日連続上昇の石油石炭業種、5日連続上昇の鉱業が非常に強い状態が続いています。
これは、サウジアラビアやロシアが年末まで減産するという報道が出たことで、原油がより一層高騰していることが要因です。これは世界中でインフレ圧力が再燃しかねない事態となっています。
全業種データ
下落:0業種
と全面高となりました。
●TOP、8位業種:石油・石炭製品、鉱業
上述の通り、原油価格高騰により株高となっています。また、低PBR株かつ高配当株が多い為、注目が集まっています。
●2位:電気ガス
関西電力が高浜原発2号機再稼働、低PBRの割安株が購入されているのも一助
●3位:輸送機器(自動車関連)
円安により大幅上昇し、トヨタ、ホンダが上場最高値更新
●5位:銀行、9位:保険
日銀による早期マイナス金利解除報道を受け、大幅上昇。ただし9/15に植田総裁が市場解釈とギャップがあるとコメントを出し、最終日は株安へ
決算資料見るのは時間と労力がかかりますが、IR BANKなら視覚的にも分かりやすく決算がまとめられています。
自動車関連でPBRが低い銘柄はこちら。自社株買いなどで株価上昇期待です♪
アメリカ市場振り
finvizはアメリカ市場全体を把握するのに有用なサイトです。
ヒートマップとして物凄く有益ですし、セクターや各銘柄の調子が一気に分かります。
しかも無料です。
リセッション回避が現実味を帯びてきたことから、全体的に上昇していることが分かります。また、テスラが自社開発したスーパーコンピューターが市場関係者に高評価➡株価高騰となっています。
セクター成績
下落:3セクター
と上昇セクターが多い週となりました。
バリュー要素が比較的大きいNYダウが上昇、テクノロジーセクター下落でハイテク株の影響が強いNASDAQやS&P500は下落となっています。
年初来-7.1%と苦しんでいる公共事業に買いが入りTOPセクターとなりました。
大型株株価推移
時価総額2,000億ドル以上銘柄の推移をまとめました。
・水色塗りつぶし:ディフェンシブ・バリューの中で比較的好調
・黄色塗りつぶし:ハイテク関連で勢いが続いている銘柄
・ピンク塗りつぶし:ハイテク関連で勢いが落ちている銘柄
テスラがTOP、2位がトヨタと自動車関連が強い週でした。
ソフトウェア大手オラクルは好決算ながらも、クラウドサービス成長鈍化を受け、時価総額2,000億ドル以上銘柄の中では最下位となりました。
会社 | Ticker | セクタ | 1W | 1M | 3M | 6M | 1Y | 年初来 |
テスラ | TSLA | 一般消費財 | 10.42% | 21.63% | 7.23% | 49.02% | -9.33% | 122.76% |
トヨタ自動車 | TM | 一般消費財 | 6.81% | 16.62% | 12.50% | 39.22% | 33.74% | 38.53% |
ノバルティスAG | NVS | ヘルスケア | 4.36% | 0.51% | 1.22% | 23.98% | 26.84% | 13.13% |
JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー | JPM | 金融 | 3.46% | -0.92% | 4.00% | 13.81% | 28.15% | 10.97% |
シェル | SHEL | エネルギー | 2.29% | 6.54% | 6.54% | 18.32% | 19.26% | 13.52% |
アッヴィ | ABBV | ヘルスケア | 2.08% | 0.38% | 11.94% | -2.05% | 9.01% | -5.87% |
ペプシコ | PEP | 生活必需品 | 2.03% | -0.76% | -3.16% | 1.89% | 6.62% | -0.45% |
バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション | BAC | 金融 | 1.69% | -1.54% | -1.80% | -0.45% | -14.85% | -12.92% |
アマゾン・ドット・コム | AMZN | 一般消費財 | 1.56% | 3.94% | 10.45% | 40.33% | 9.21% | 67.13% |
バークシャー・ハサウェイ | BRK-B | 金融 | 1.30% | 3.88% | 8.25% | 21.80% | 32.12% | 19.09% |
ユナイテッドヘルス・グループ・インコーポレーテッド | UNH | ヘルスケア | 1.23% | -3.35% | 4.47% | 3.11% | -4.53% | -8.20% |
コストコホールセール | COST | 生活必需品 | 0.94% | -0.48% | 5.14% | 14.18% | 9.52% | 21.88% |
エクソンモービル | XOM | エネルギー | 0.94% | 9.74% | 10.21% | 15.51% | 19.48% | 5.80% |
メタプラットフォームズ | META | コミュニケーションサービス | 0.81% | 2.05% | 6.56% | 46.54% | 98.26% | 149.55% |
アルファベット | GOOGL | コミュニケーションサービス | 0.75% | 6.76% | 9.84% | 36.96% | 30.86% | 55.73% |
ジョンソン・エンド・ジョンソン | JNJ | ヘルスケア | 0.55% | -6.35% | -1.39% | 4.82% | -1.95% | -8.60% |
ウォルマート | WMT | 生活必需品 | 0.53% | 3.38% | 4.38% | 19.06% | 22.03% | 16.12% |
プロクター・アンド・ギャンブル・カンパニー | PG | 生活必需品 | 0.35% | 0.17% | 3.38% | 7.40% | 10.80% | 1.26% |
アストラゼネカ PLC | AZN | ヘルスケア | 0.07% | -2.07% | -8.51% | 3.47% | 16.26% | 0.69% |
マスターカード | MA | 金融 | -0.13% | 5.06% | 9.31% | 19.05% | 27.15% | 19.15% |
マクドナルド | MCD | 一般消費財 | -0.35% | -2.51% | -4.91% | 2.83% | 8.80% | 5.58% |
シェブロン | CVX | エネルギー | -0.42% | 4.96% | 5.19% | 7.91% | 1.98% | -7.24% |
台湾セミコンダクター | TSM | テクノロジー | -0.44% | -2.76% | -15.15% | -0.06% | 12.04% | 19.81% |
サーモフィッシャーサイエンティフィック | TMO | ヘルスケア | -0.53% | -2.52% | -3.66% | -7.46% | -7.63% | -6.38% |
コカ・コーラ カンパニー | KO | 生活必需品 | -0.67% | -4.20% | -5.37% | -3.91% | -4.69% | -8.91% |
ブロードコム | AVGO | テクノロジー | -0.68% | 2.24% | -3.59% | 33.81% | 66.75% | 52.32% |
シスコシステムズ | CSCO | テクノロジー | -1.11% | 5.82% | 7.91% | 11.81% | 27.48% | 17.63% |
マイクロソフト | MSFT | テクノロジー | -1.21% | 3.06% | -5.14% | 19.56% | 30.93% | 37.69% |
メルク | MRK | ヘルスケア | -1.40% | -1.11% | -1.72% | 0.17% | 23.66% | -3.09% |
アップル | AAPL | テクノロジー | -1.78% | -0.88% | -5.91% | 12.29% | 12.68% | 34.70% |
イーライリリー アンド カンパニー | LLY | ヘルスケア | -1.84% | 5.39% | 26.82% | 74.69% | 85.93% | 57.35% |
ホームデポ | HD | 一般消費財 | -2.22% | -3.49% | 6.42% | 12.09% | 16.31% | 1.75% |
ビザ | V | 金融 | -2.52% | 0.74% | 6.59% | 10.86% | 20.89% | 16.03% |
ノボ ノルディスク A/S | NVO | ヘルスケア | -2.54% | 3.13% | 17.17% | 37.11% | 81.29% | 40.70% |
アリババグループホールディングリミテッド | BABA | 一般消費財 | -3.31% | -2.30% | -5.56% | 5.90% | -2.08% | -1.16% |
エヌビディア | NVDA | テクノロジー | -3.67% | 0.95% | 2.92% | 71.88% | 234.40% | 200.40% |
アクセンチュア | ACN | テクノロジー | -3.98% | 1.59% | -3.47% | 23.57% | 12.21% | 17.12% |
セールスフォース | CRM | テクノロジー | -4.52% | 3.68% | 1.27% | 14.58% | 33.90% | 61.86% |
ASMLホールディングNV | ASML | テクノロジー | -4.97% | -7.70% | -19.23% | -5.38% | 24.80% | 9.20% |
アドビ | ADBE | テクノロジー | -5.62% | 2.80% | 7.74% | 49.70% | 42.36% | 57.16% |
オラクル | ORCL | テクノロジー | -9.82% | -1.24% | -9.99% | 34.30% | 57.95% | 39.36% |
次週は重要指標として、FOMCと住宅関連指数があります。
アメリカ大手決算は貨物輸送のフェデックスに注目です。finvizのヒートマップを見ながら波に乗っていきましょう♪
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