【2023年3月9日 株式市場振り返り】連日のパウエル議長発言が少しトーンダウン➡米ハイテク上昇、日本株上昇

2023/3/9 株式市場振り返り市場振り返り
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2023年3月9日の株式市場振り返りをまとめました。
復習して明日の投資に備えましょう♪

今日はサンキュー(3・9)の日ですね。
皆様いつもありがとうございます♪

日本株が引き続き強い‼

2日続けてFRBパウエル議長発言がありました。
前日より少しトーンダウンしたような内容であった為、3/8のアメリカハイテク株は上昇となりました。

3/9の日本株は、引き続き堅調な日となりました。
・米国株上昇に伴い、取引開始直後は上昇
・バリュー株に注目が集まっている

・日経平均:2022年9月13日以来の高値
・TOPIX:2021年9月28日以来の高値

FRBパウエル議長発言、長期金利や為替、原油価格などとともに株式市場を振り返っていきましょう。日本株については業種別結果を分かりやすくまとめました。

今日の株価は?

・アメリカ株:2023/3/8
・日本株:2023/3/9

 終値前日比前日差
NYダウ32,798.40-0.18%-58.06
NASDAQ11,576.01+0.40%+45.68
S&P5003,992.01+0.14%+5.64
日経平均28,623.15+0.63%+178.96
TOPIX2,071.09+0.97%+19.88
マザーズ776.34+0.33%+2.52
●アメリカ株
パウエル議長発言が少し緩和されたことから少しだけ安心感につながっています。
・バリューからグロースへ資金移動
・NYダウが下落。NASDAQが上昇
●日本株
パウエル議長発言を跳ね返しています。ここ最近強い状態が続いており、特にバリュー株が多いTOPIXが非常に堅調に推移しています。東京証券取引所が低PBR企業に改善を要求していることへの好影響が続いています。
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FRBパウエル議長連日の発言

FRBパウエル議長

●3/7

市場予想よりもタカ派コメントとなり、長期金利が上昇➡株価下落

必要に応じて利上げペース加速
 ➡3月FOMCでの0.50%利上げを示唆

ターミナルレートが従来想定より高くなる可能性
 ➡5.25~5.50%でしたが、発言後5.50~5.75%へ織り込みされる

・最近の経済指標は予想より強すぎる
・目標インフレ率(2.0%)への道のりは長く、浮き沈みが出る可能性
・金融引き締めは当面維持することが必要

●3/8

3/7に発言した中で、3月FOMCについて言及。
・3月FOMCでの利上げは、何も決定していない。
今後発表される雇用とインフレのデータを待って判断することになる

世界中が注目!アメリカ経済指標

ADP雇用統計

●1月:+11.9万人 速報値:10.6万人から上方修正
●2月予想:21.0万人
●2月結果:24.2万人
  ・製造業:+5.2万人
  ・サービス業:+19.0万人 前月から大幅上昇で予想を上回る結果となりました。
1月結果がイレギュラー?
堅調な労働市場であることが改めて示されました。

ADP雇用統計

株式以外の重要指標

2023年FOMC時 金利見通し

CMEのFedWatch ツール - CME Group
フェデラル・ファンド(FF)の目標金利に基づくCME FedWatchツールで、次回のFOMC(連邦公開市場委員会)会合までをカウントダウン。ツールを見る
3/7パウエル議長のタカ派発言により、ターミナルレートが5.50~5.75%と高水準となりました。ただし3/8の発言は少しタカ派を抑えるようなコメントであったため、高金利確率は若干低下しています。
また、3月FOMCでは0.50%利上げが一気に織り込まれました。
更に5.75~6.00%の確率も大きく上昇しています。

現時点のシナリオ)
・2023年3月:+0.50% 
・2023年5月:+0.25% 
・2023年6月:+0.25%  ここがターミナルレート:5.50~5.75%

 →FOMCドットチャートでは、2023年末で5.1%(中央値)であり、
  それを超えた予想となっています。
  3月FOMCでドットチャートが更新されるため注目です。

2023年FOMC利上げ確率

2023年3月FOMC時 利上げ確率

パウエル議長発言後、一気に0.50%利上げ確率が上昇しました。

利上げ幅パウエル議長発言
パウエル議長発言
+0.25%72%30%
+0.50%21%79%

2023年3月FOMC利上げ確率

アメリカ長期金利推移(10年債利回り)

200日移動平均線(赤ライン)で反発して以降、50日移動平均線(紫ライン)と100日移動平均線(黄ライン)を一気に上抜けして右肩上がりで推移。3/7深夜のパウエル議長発言で短期金利が上昇しましたが10年金利は4.0%が壁になり、大きな変化が無い結果でした。

・2年金利:5.033%
・5年金利:4.324%
・10年金利:3.984%
・30年金利:3.901%
10年と2年で逆イールド➡リセッション兆候は変わらず。
パウエル議長発言で短期側が急上昇
10年と2年差がマイナス1%超え

アメリカ10年債券利回り日足チャート

金利と株価について下記記事にて詳しく記載しています。

金利は逆イールド状態であることから、すぐにはリセッションにはならなくても、近い将来はリセッションが確実になってきています。
リセッションに強いセクターを下記記事でまとめています。

2023年の市場動向について、為替と長期金利の観点から予測しました。

為替(ドル円)

2/3雇用統計以降、ドル高円安に傾向が転換しています。
先週は一時137円台に乗せましたが、200日移動平均線(赤ライン)で反落となりました。3/6,7と上昇し再度100日移動平均線(黄色ライン)まで来ています。
3/7パウエル議長発言で200日移動平均線まで上昇しましたが、3/8には少しだけトーンダウンした内容発言。
200日移動平均線で反落。

ドル円日足チャート

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原油価格WTI

100日移動平均線(黄色ライン)と50日移動平均線(紫ライン)が意識されており、そこで上値を抑えられているような動きとなっています。3/3の上昇で100日移動平均線に到達しましたが、3/7夜に下落。やはり100日移動平均線と50日移動平均線が意識される展開がずっと続いています。

原油WTI日足チャート

S&P500ヒートマップ

・3/7パウエル議長発言で一気にタカ派織り込みが進む
・連日のパウエル議長発言➡3/7より少しトーンダウン
・長期金利高一服で半導体株、不動産株が上昇
ハイテク/グロース株が上昇、製薬・エネルギー下落

2023/3/8 SP500ヒートマップ

日本市場振り返り

・米国株上昇に伴い、取引開始直後は上昇
バリュー株に注目が集まっている
・3/10米雇用統計、日銀会合を睨んだ動き
➡上昇するものの上値を抑えられるような動き

2023/3/9 日経平均2日間比

日経平均日足チャート

アメリカ株と連動し、取引開始直後上昇しました。その後、一旦下げるもののそこからヨコヨコ

~日足チャート~
サポートラインで複数回反発(赤丸)してきています。
上値レジスタンスライン(黄丸)と収束している移動平均線が近づいているため、トレンド転換する期待がありました。
そして3/3に上値レジスタンスラインを一気に上抜けしています。本日の上昇で2022年9月13日以来の高水準まで来ています。

日経平均ヒートマップ

nikkei225jp.comは日経平均ヒートマップとしての使い方が有用です。
また、世界各国株式相場やコモディティ、仮想通貨、為替についての情報も盛り沢山なサイトです。

2023/3/9 日経平均ヒートマップ

ほぼ全面高

【銘柄数】上昇銘柄が多数
・値上がり:186銘柄
・変化無し:8銘柄
・値下がり:31銘柄

【セクター】上昇業種が多数
・上昇:31業種
・下落:2業種

業種成績 上位/下位5業種

バリュー株が特に上昇。長期金利高止まり+日銀政策変更期待で銀行・保険株が上昇

2023/3/9 東証セクター成績上位下位5業種

5日間結果業種変化率
1位精密機器6.35%
2位小売業5.74%
3位鉄鋼5.54%
4位卸売業5.39%
5位銀行業5.06%
1か月結果業種変化率
1位鉄鋼18.67%
2位海運業12.61%
3位銀行業10.97%
4位ゴム製品10.71%
5位建設業9.01%

上昇銘柄

寄与度上位寄与度前日比
東京エレクトロン+20.55 ▲1.25% 
アドバンテスト+13.70 ▲1.77% 
信越化学工業+10.96 ▲1.58% 
第一三共+9.14 ▲2.02% 
ファナック+8.90 ▲1.07% 
7&iHD+8.87 ▲4.09% 
ネクソン+5.48 ▲2.60% 
味の素+5.20 ▲3.50% 
HOYA+4.54 ▲1.89% 
オムロン+4.42 ▲1.68% 
<代表銘柄>
東証が低PBR企業に改善を要望したことから、バリュー株への注目が続いています。

●鉄鋼:1か月成績No.1
・日本製鉄:+2.3%
・神戸製鋼:+3.1%
・JFE:+1.5%

●パルプ紙
・王子HD:+0.7%
・日本製紙:+3.5%
・レンゴー:+2.3%
・大王製紙:+3.4%

●建設:7日連続上昇
・積水ハウス:+2.0%
・大和ハウス:+1.8%
・住友林業:+2.2%
・大成建設:+1.4%

●倉庫運輸:7日連続上昇
・上組:+1.8%
・住友倉庫:+1.2%
・三菱倉庫:+0.3%

下落銘柄

寄与度下位寄与度前日比
ファーストリテイリング-25.68 ▼0.85% 
ダイキン工業-1.37 ▼0.17% 
電通-1.20 ▼0.76% 
ソニー-1.20 ▼0.29% 
エーザイ-1.13 ▼0.44% 
富士写真フイルム-1.10 ▼0.48% 
アサヒグループHD-0.89 ▼0.53% 
日揮-0.48 ▼0.79% 
スズキ-0.38 ▼0.22% 
コニカミノルタHD-0.34 ▼1.67%

株式市場の振り返りは非常に重要です。明日からの投資のヒントが隠されているかも⁉
●短期投資:日々の振り返り
●中期投資:週間振り返り

●長期投資:月間振り返り

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