【金鉱株ETF:GDX】安全資産「ゴールド」の鉱山株購入方法

金鉱株ETF:GDX投資信託・ETF

以前の投稿でコモディティ全般についてまとめました。
2022年はコモディティが注目されています。

コモディティ全般として
・エネルギー
・貴金属
・産業金属
・農作物
を全体的に購入できる投資信託の紹介だったね!

今回はコモディティの中でも金(ゴールド)は、「有事の際のゴールド」と呼ばれていて、安全資産として政治的、経済的に混乱する際に買われやすいものとなります。
2022年は、
・世界的なインフレ
・アメリカ金融引き締め
・ウクライナ/ロシアの地政学リスク
などの問題を抱えており、金は上がりやすい相場となっています。今回の投稿では、その中でも金鉱株についてまとめました。

本投稿では、
①金への投資について
②金鉱株について
③金鉱株ETFについて
の順でまとめています。

金(ゴールド)への投資について

メリット

①信用リスクがない
 ・金そのものに価値がある(実物資産)
 ・埋蔵量に限りがあるため、希少価値がある=無価値にはならない
 ・実物資産はインフレ時に上昇しやすい

②世界共通の価値
 ・株、債券、通貨は各国、各社の価値で変動するのに対し、金は世界共通価格

デメリット

①為替の影響を受ける
  アメリカドルで売買が行われるため、円建て価格は為替の影響を受ける
  ※円高:金価格下がる、円安:金価格上がる

②インカムゲインが無い
 株式や債券、現預金などとは異なり、配当や利息が無い

③現物資産として個人で保管すると、盗難リスクがある

投資方法

①現物を購入
 貴金属店や宝飾店などで購入できる。
 金貨やゴールドバーなど。

②純金積み立て
 貴金属会社、地金商、銀行、証券会社などで購入できる。
 毎月定額をコツコツと積み立てできる。
 小額投資が可能で、現物を手元に置かないため盗難リスクが無い。

③ETF、投資信託
 証券会社で購入できる
 金価格に連動していて、株式投資している人は投資しやすい。
 純金積み立ては別口座開設が必要だが、ETF,投資信託は保有している証券会社口座で
 購入できる

④先物取引
 証券会社、商品先物業者で購入できる
 レバレッジを効かせることができるため、ハイリスクハイリターン。
 「売り」から入ることができる(下がるという方向に賭けることができる)
  ※FXのような感覚 

金への投資については、別でまとめてみます。
今回の投稿は次章がメインです。

金鉱株について

貴金属の採掘・精錬に関わる企業への投資を指します。
日本では住友金属鉱山がNo.1

メリット

オペレーティング・レバレッジ

金採掘のコストは金価格がどうであれ、大きく変動しません。
金価格が上昇するほど金鉱株企業の利益は増え、逆に金価格が下落すると金鉱株企業の利益は下がります

オペレーティングレバレッジ

上図の通り、
金価格が2倍、3倍、5倍となっても、金の生産コストは変動がしない(しにくい)ため、
利益は6倍、11倍、21倍と金価格の上昇以上に利益が向上します。
つまり、金の上昇局面では、このレバレッジがかかった状態になるため、金を掘れば掘るほど利益が出るため株価も上がりやすいということです。

下のグラフの通り、金価格が上昇し、トレンドを上に抜けてきました。
それに釣られて金鉱株もトレンドから上に抜けています。
つまりチャンスと見ることができます。

●金チャート
金価格日足チャート

●金鉱株ETF(GDX)チャート
金鉱株ETFの株価チャート

インカムゲイン

金そのものへの投資だとインカムゲインが無いですが、金鉱株は企業であるため、配当を支払う会社が多いです。

例えば、住友金属鉱山下記の通り。

住友金属鉱山配当 
Mar-1368.00 円 
Mar-1474.00 円 
Mar-1596.00 円 
Mar-1662.00 円 
Mar-1722.00 円 
Mar-18100.00 円 
Mar-1973.00 円 
Mar-2078.00 円 
Mar-21121.00 円 
2022/03(予)222.00 円→配当利回り4.10%

金の世界でNo.1企業は、アメリカのニューモント。

NEM配当($) 
20190.56 
20201.04 
20212.20→配当利回り3.90%

上記の通り、配当が安定しているとは言えませんが、配当は出ています。
直近は配当額も上がっていることが分かります。

デメリット

ボラティリティが高い

金が値下がりしている局面では、固定費がずっとかかるので企業は利益を獲得できず株価も下がります。上昇局面と下降局面で金鉱株は浮き沈みが激しいことがここで予想できます。
下図は過去5年、3年、1年の金と金鉱株ETFのチャート比較です。
・青:金価格
・橙:金鉱株ETF
金に比べて、金鉱株はボラティリティが高いことが良く分かります。

<5年間>金と金鉱株比較 2022年までの5年間

<3年間>
金と金鉱株ETF株価チャート比較 2022年までの3年間

<1年間>
金と金鉱株ETF株価チャート比較 2022円までの1年間

倒産リスクもある

企業に投資するため、このリスクはあります。
そういった場合に活用できるのがETF若しくは投資信託です。

 

金鉱株ETFについて

2種の比較

二種類あります。どちらもVanEckが出しているETFとなります。
いずれもアメリカのNY証券取引所に上場しています。
※日本には上場していません。アメリカ株を購入できる証券会社に口座を作る必要があります。

①VanEck Gold Miners ETF  :GDX
②VanEck Vectors Junior Gold Miners ETF :GDXJ

違いは、規模の大きさになります。①は全体的、②は中小銘柄のみ。
時価総額順に銘柄比率が決まるため、GDXは大型株中心の構成となります。

 GDXGDXJ
時価総額(十億$)13.7644.478
経費率(%)0.520.53
直近配当利回り(%)1.571.77
特徴大中型株中小型株

下図は過去5年、1年のETFのチャート比較です。
・青:GDX
・橙:GDXJ
見て分かる通り、GDXの方が成績が良好です。

 

<5年間>金鉱株ETF  GDXとGDXJ株価チャート比較2022年までの5年

 

<1年間>
金鉱株ETF GDXとGDXJの2022年までの1年間株価チャート比較

 

VanEck Gold Miners ETF:GDX

特徴

●NYSE Arca Gold Miners Indexに連動
●世界の全サイズの素材株に 投資
●北米の企業に最大の比重を置くいている
●時価総額加重平均を用いて保有銘柄のウエートを算定

主要銘柄

 ティッカー銘柄名比率時価総額
アメリカNEMニューモントコーポレーション16.89%54.03B(USD)
カナダGOLDバリックゴールドコーポレーション12.88%41.43B(USD)
カナダFNVフランコネバダコーポレーション9.01%36.38B(USD)
カナダAEMアグニコイーグルマインズリミテッド7.81%25.55B(USD)
カナダWPMウィートンプレシャスメタルズコーポレーション6.13%19.92B(USD)
オーストラリアNCMニュークレストマイニング4.43%19.94B(AUD)
アメリカGFIゴールドフィールドリミテッド3.63%10.72B(USD)
アメリカAUアングロゴールド・アシャンティ2.87%9.22B(USD)
香港2899紫金砿業集団ツージン・マイニング・グループ2.66%353.4B(HKD)
オーストラリアNSTノーザンスター・リソーシズ2.50%11.16B(AUD)

TOP10で約69%、TOP5で約53%という構成です。
世界のTOP3は、アメリカのニューモント(NEM)、カナダのバリックゴールド(GOLD)、フランコネバダ(FNV)となります。
下記の通り世界中でビジネスをしている会社のため、分散化できます。
また、その詰め合わせがGDXとなるので、金鉱株ETFは攻めながらも安定・安心しやすいものとなります。

TOP3銘柄の特徴

ニューモント(NEM)

金の生産と探査に従事。また、銅、銀、亜鉛、鉛についても調査。
米国、カナダ、メキシコ、ドミニカ共和国、ペルー、スリナム、アルゼンチン、チリ、オーストラリア、およびガーナで事業および/または資産を持っています。
金鉱山株で唯一のS&P500採用銘柄

 

バリックゴールド(GOLD)

金と銅の資産の探鉱、鉱山開発、生産、販売を行っています。アルゼンチン、カナダ、コートジボワール、コンゴ民主共和国、ドミニカ共和国、マリ、タンザニア、および米国にある金鉱山の生産に所有権を持っています。チリ、サウジアラビア、ザンビアにある銅鉱山の生産にも所有権を持っています。

 

フランコネバダ(FNV)

米国、ラテンアメリカ、カナダ、オーストラリア、ヨーロッパ、アフリカ、および国際的に、金に焦点を当てたロイヤルティおよびストリーム企業として運営。鉱業とエネルギーの2つのセグメントで運営されています。鉱業は、金、銀、白金族金属などの貴金属で構成。
エネルギーは石油、ガス、天然ガスで構成。

 

GDXの成績

●トータルリターン
・3か月:2.52%
・1年:7.05%
・5年:7.73%

●配当実績
 年1回(配当権利日:12月中旬)

権利落ち日配当($)利回り
2013/12/250.190.90%
2014/12/230.120.69%
2015/12/220.120.88%
2016/12/200.060.31%
2017/12/180.180.81%
2018/12/200.110.53%
2019/12/230.190.68%
2020/12/210.190.52%
2021/12/200.531.73%

GDXチャート

 

 

金鉱株投資信託

インデックス投資では無いですが、マネックス証券では2種類あります。

ファンド名分配申込手数料信託報酬率純資産総額
(百万円)
ブラックロック・ゴールド・ファンド年1回0%純資産総額に対して 2.2%17,541
ブラックロック天然資源株ファンド年4回0%純資産総額に対して 1.903%5,109

アクティブファンドなので、残念ながら信託報酬率がものすごく高いです。

まとめ

金に投資する方法の中で金鉱株に焦点を当てて紹介しました。

金鉱株は金に対してボラティリティが高いのが特徴ですが、金が高い局面では金のリターンよりも高くなります。

2022年のような不透明な政治/経済状態では金などコモディティが強くなります。
ロシア/ウクライナ問題がクローズアップされている状態のため、金は強気相場になると巷では言われています。そのため、金鉱株はリターンが期待される銘柄であり、そのETFであるGDXは魅力があるのではないかと考えています。

 

 

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