【連続増配トップクラス米株】ポストイットで有名な3M

連続増配銘柄スリーエム(3M)アメリカ株
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今回は、ポストイットなどの粘着剤で有名なスリーエム(3M)についての投稿です。

身近なものだから親しみがあるね。

セロハンテープを開発したことでも有名だよ

配当もおいしくて、63年連続増配と非常に投資家にとってうれしい対応をしてくれています。

売上・利益共に比較的右肩上がりで推移しているため、長期投資には最適な銘柄の一つだと思います。

今回は、
①スリーエム(3M)とは
②売上状況
③配当
④株価
の順にまとめています。

スリーエム(3M)とは?

3M写真

スリーエム(3M)は、1902年創業の多国籍コングロマリット。
創業当時の社名はミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチュアリング・カンパニーであり、2002年にそれぞれの頭文字の3つのMから、「3M Company」となりました。
優れた研究開発力で知られ、様々な製品カテゴリーでその科学技術力を活用している。
事業は、
・セーフティ&インダストリアル
・輸送&エレクトロニクス
・ヘルスケア
・コンシューマー
の4部門で構成されている。売上高の約50%を米州外の市場が占めている。
部門別では、セーフティ&インダストリアル部門の正味売上高の大半を占めている。6万種類を超える製品の多くは、多くの消費者および産業にとって欠かすことができない製品となっている。
3Mブランド
Post-itやScotchなど聞いたことがあるブランドが数多くあると思います。

ダウ平均株価構成銘柄の一つで、高配当銘柄として知られています。
 
 

売上と営業利益

年次データ

決算期売上高営業利益営業利益率
百万$百万$%
2007/1224,4625,34421.8%
2008/1225,2695,24120.7%
2009/1223,1234,81420.8%
2010/1226,6625,91822.2%
2011/1229,6116,17820.9%
2012/1229,9046,48321.7%
2013/1230,8716,66621.6%
2014/1231,8217,13522.4%
2015/1230,2746,94622.9%
2016/1230,1097,22324.0%
2017/1231,6577,23422.9%
2018/1232,7656,73320.5%
2019/1232,1366,12819.1%
2020/1232,1846,82221.2%

3M売上、営業利益データ2007~2020年末

 
中長期的には、右肩上がりの業績です。
ここ3年ほどは停滞している状況となっています。
営業利益率は20%超えと非常に高い水準であり、投資家にとっては信頼性が高いです。

四半期データ

決算期区分売上高営業利益営業利益率
百万$百万$%
2016/93Q7,7091,90424.7%
2016/124Q7,3291,66522.7%
2017/31Q7,6851,77423.1%
2017/62Q7,8101,72322.1%
2017/93Q8,1722,04125.0%
2017/124Q7,9901,72521.6%
2018/31Q8,2781,00212.1%
2018/62Q8,3901,91622.8%
2018/93Q8,1522,03525.0%
2018/124Q7,9451,78022.4%
2019/31Q7,8631,16414.8%
2019/62Q8,1711,70120.8%
2019/93Q7,9911,94324.3%
2019/124Q8,1111,32016.3%
2020/31Q8,0751,67820.8%
2020/62Q7,1761,37019.1%
2020/93Q8,3501,92823.1%
2020/124Q8,5831,84621.5%
2021/31Q8,8512,07323.4%
2021/62Q8,9502,05122.9%
3M四半期データ2021/6月まで
 
コロナの影響は多少受けていますが、高い営業利益率を誇っています。
コロナショックから立ち直り、右肩上がりに推移しています。

配当データ

決算期1株配当($)伸び率(%)当月初株価($)配当利回り
2016/124.44ST172.632.6%
2017/124.705.9%241.151.9%
2018/125.4415.7%208.762.6%
2019/125.765.9%168.273.4%
2020/125.882.1%170.523.4%
2021(予)5.920.7%197.523.0% ※
      ※2021/8/2株価データから算出
3M配当データ
配当利回りが3%弱と高い水準となっています。
連続増配が63年とアメリカ株の中でもトップクラスの領域です。
3月、6月、9月、12月の12日が配当権利落ち日となります。
 
 

株価

 

 

直近の決算内容

マネックス証券の調べによると、

第 2 四半期(4 月-6 月期)実績
 ★売上高・・・前年同期比 25%増の 89.50 億ドル(市場予想は 85.67 億ドル)
〇北米及び南米地域の売上高・・・26.1%増
〇アジア太平洋地域の売上高・・・20.2%増
〇EMEA 地域の売上高・・・28.7%増

★1 株当たり利益(一部項目を除く)・・・2.59 ドル(市場予想は 2.28 ドル)
★純利益・・・前年同期比 48%増の 15.24 億ドル(市場予想は 13.28 億ドル)
★営業利益・・・前年同期比 13%増の 19.7 億ドル(市場予想は 17.65 億ドル)
★営業利益率・・・22%(市場予想は 20.9%)

2021 年通期ガイダンス
★売上高成長率・・・7-10%(従来予想は 5-8%)
★1 株当たり利益・・・9.70-10.10 ドル (従来予想は 9.20-9.70 ドル、市場予想は 9.82 ドル)

決算総括
●4-6 月期決算(第 2 四半期)では、1 株利益、売上高とも予想を上回った。
●1 株利益、売上高の見通しを上方修正した。
決算の説明会で、値上げ分が原材料価格の上昇で相殺されてしまっていることや、呼吸器の需要が病院や政府の備蓄が整う中で、第1四半期にピークに達したことを明らかにしたことが嫌気されている模様。

好決算でしたが、市場はあまり良い反応では無かったそうです。
しかしながら、売上や利益、連続増配など、長期投資には最適な銘柄であることには変わりないと思っています。

まとめ

スリーエム(3M)は、化学系大手であり、ポストイットやセロハンテープなどの粘着を代表とした数多くの高利益製品を保有しています。

連続増配銘柄として知られており、2021年で63年とアメリカ企業の中でもトップクラスとなっています。

売上・利益共に中長期的に右肩上がりとなっており、中長期の投資向けだと思っています。

 

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