【配当王】50年以上連続増配アメリカ銘柄~ジョンソン&ジョンソン

ジョンソンエンドジョンソンアメリカ株
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配当王ジョンソン&ジョンソン

ジョンソン&ジョンソンは、世界最大のヘルスケア企業で、
NYダウ30銘柄の一つです。
NYダウについては、こちらを参照ください。

ばんそうこうの『バンドエイド』やオーラルケアの『リステリン』、コンタクトレンズの『アキュビー』、ベビーパウダーなどが日本では有名ね。

日本ではそうだね。でも一般消費者向けの商材は、ジョンソン&ジョンソンにとっては、全体の売り上げの20%以下なんだ。

売上の大半を占めているのは、製薬と医療機器です。

最近では、コロナワクチンの開発にも力を入れているね。

あと、投資家にとって魅力的な59年連続増配という配当王の一つで、人気のある銘柄です。

今回は、配当王であるジョンソン&ジョンソンの魅力についてまとめました。

ジョンソン&ジョンソンとは?

消費者、医薬品、医療デバイスという3つの事業区分により構成されており、人間の健康と幸福に関連する商品を中心に提供する。

【消費者事業】
ベビー・ケア、口腔ケア、スキン・ケア、市販薬、女性の健康と創傷ケア市場に使用される各種製品を含む。

【医薬品事業】
免疫学、感染症、神経科学、腫瘍学、心臓血管と代謝疾患を含む5つの治療分野を中心とする。

【医療デバイス事業】
整形外科、外科手術、心臓血管、糖尿病ケア及び視力ケア分野に使用される製品を含む。

医薬品、医療デバイス事業の部門は合わせて売上高の80%近くを占め、キャッシュフローの大半を占めている。医薬品事業部門では、免疫、腫瘍、神経、肺、心臓、代謝疾患などの領域に重点を置いている。医療機器・診断事業部門では、整形外科、手術器具、視覚ケア、およびいくつかの小さな領域に焦点を当てている。

研究施設は米国、ベルギー、ブラジル、カナダ、中国、フランス、ドイツ、インド、イスラエル、日本、オランダ、シンガポール、スイス、英国にある。
日本のホームページはこちら

 

【消費者事業】
数多くの製品が、日本でも販売されています。
代表例は、下の写真。
ジョンソン&ジョンソン アキュビュージョンソン&ジョンソンバンドエイドジョンソン&ジョンソン リステリンジョンソン&ジョンソン ベビーオイルジョンソン&ジョンソン 綿棒

 

売上と営業利益

●2007年からのデータ

決算期売上高営業利益営業利益率
百万$百万$%
2007/1261,09515,21324.9%
2008/1263,74716,16925.4%
2009/1261,89716,66326.9%
2010/1261,58716,52726.8%
2011/1265,03016,15324.8%
2012/1267,22417,03225.3%
2013/1271,31218,95726.6%
2014/1274,33121,13728.4%
2015/1270,07418,28926.1%
2016/1271,89021,16529.4%
2017/1276,45019,12225.0%
2018/1281,58121,17526.0%
2019/1282,05920,97025.6%
2020/1282,58419,91424.1%
ジョンソン&ジョンソン 売上と営業利益
 
基本的に右肩上がりの推移を示しています。
営業利益率は約25%前後を推移しており、非常に利益を高めることが出来ている企業だということが分かります。
 

●四半期データ

決算期区分売上高営業利益営業利益率
百万$百万$%
2016/62Q18,4825,70630.9%
2016/93Q17,8205,38430.2%
2016/124Q18,1064,62325.5%
2017/31Q17,7665,58331.4%
2017/62Q18,8395,46929.0%
2017/93Q19,6504,77824.3%
2017/124Q20,1953,29216.3%
2018/31Q20,0095,72828.6%
2018/62Q20,8305,52126.5%
2018/93Q20,3485,70828.1%
2018/124Q20,3944,21820.7%
2019/31Q20,0215,32926.6%
2019/62Q20,5625,41026.3%
2019/93Q20,7295,88928.4%
2019/124Q20,7474,34220.9%
2020/31Q20,6915,84628.3%
2020/62Q18,3364,05722.1%
2020/93Q21,0825,83927.7%
2020/124Q22,4754,17218.6%
2021/31Q22,3216,64829.8%

ジョンソン&ジョンソン 四半期売上と営業利益

コロナショックがあったクオーターでも確実に利益が出ており、強い企業であることが分かります。
大幅な上昇はありませんが、「安定」な売上と営業利益から投資家にとってはとても魅力的だと思います。

●事業別売上推移

決算期医薬品事業医療デバイス消費者事業Total
百万$百万$百万$百万$
2016/1233,46425,11913,30771,890
2017/1236,25626,59213,60276,450
2018/1240,73426,99413,85381,581
2019/1242,19825,96313,89882,059
2020/1245,57222,95914,05382,584

ジョンソン&ジョンソン 業種別売上2016

ジョンソン&ジョンソン 業種別売上2018

ジョンソン&ジョンソン 業種別売上2016

医薬品事業がこの5年間で47%→55%と比率が上がっていっていることが分かります。
免疫、腫瘍、神経、肺、心臓、代謝疾患などの領域に重点を置いています。

競合企業との比較

消費者、医薬品、医療デバイスの3つの事業があり、医薬品と医療デバイスで約80%以上の売上となっています。

医薬品及び医療デバイス事業が競合企業と比べ、どの位置にいるのかを調査しました。

●製薬会社比較

2020年決算月売上
(百万$)
Roche2020/1262,406
Novartis2020/1248,659
Merck2020/1247,994
AbbVie2020/1245,804
Johnson & Johnson (製薬事業)2020/1245,572

製薬部門として、世界TOP5でした。

●医療デバイス会社比較

2020年決算月売上
(百万$)
Medtronic2020/428,913
Johnson & Johnson (医療デバイス事業)2020/1222,959
Royal Philips2020/1219,535
GE Healthcare (General Electric)2020/1218,009
Fresenius (medical care segment)2020/1217,859
医療デバイス事業では、世界TOP2でした。
 
このように売り上げの80%以上を占める事業部門は、世界企業と肩を並べる事業となっています。
 

配当データ

連続増配は2021年現在で59年です。

決算期1株配当($)伸び率(%)当月初株価($)配当利回り
2016/123.15ST111.962.8%
2017/123.325.4%139.982.4%
2018/123.546.6%146.212.4%
2019/123.755.9%137.362.7%
2020/123.986.1%147.452.7%
2021(予)4.246.5%165.212.6%
    ※2021年の株価は5/1始値のデータです。
ジョンソン&ジョンソン 配当と利回り
配当はどんどん上がっていっているのが分かります。
株価が上がっているため、配当利回りは大きく変動はしてらず、約2.5%で推移しています。
59年も連続で増配してきている銘柄の為、今後も安定的に上昇すると思われます。
株価も上昇しているため、インカムゲイン・キャピタルゲイン狙い両方おいしいですね。
 

株価

 

 
 

直近の決算内容

2021/4/21発表 第 1 四半期(1 月-3 月期)実績

★売上高・・・前年同期比 7.9%増の 223.21 億ドル(市場予想は 219.84 億ドル)
○関節リウマチ薬「レミケード」売上高・・・前年同期比 22%減の 7.77 億ドル
  (市場予想は 8.37 億ドル)
○ステラーラ売上高・・・前年同期比 18%増の 21.5 億ドル(市場予想は 21.3 億ドル)
○イムブルビガ売上高・・・前年同期比 9.1%増の 11.3 億ドル (市場予想は 11.7 億ドル)
○世界医療機器売上高・・・前年同期比 11%増の 65.8 億ドル(市場予想は 63 億ドル)

★1 株当たり利益(一部項目を除く)・・・2.59 ドル(市場予想は 2.35 ドル)

★純利益・・・前年同期比 13%増の 69.24 億ドル(市場予想は 61.96 億ドル)

★ワクチン販売・・・1 億ドル

★四半期配当・・・1 株当たり 5 セント引き上げの 1.06 ドル

2021 年通期ガイダンス

★売上高・・・906-916 億ドル(従来予想は 905-917 億ドル、市場予想:921.9 億ドル)
★1 株当たり利益(一部項目を除く)・・・9.42-9.57 ドル
 (従来予想は 9.40-9.60 ドル、市場予想:9.50 ドル)
★年間配当金・・・1 株当たり 4.24 ドル

 
好調な決算内容であったことが分かります。
 

まとめ

ジョンソン&ジョンソンは、世界最大のヘルスケア企業です。
日本でもお馴染みの製品は数多くありますが、一般消費者向けは売上構成の20%以下であり、メインは医薬と医療デバイスとなります。その2つの業種は、世界企業と肩を並べる売上となっています。
 
株価は右肩上がりであり、配当は59年連続増配、配当利回りも2.5%程度と高い水準となっています。
 
とても魅力的な銘柄のため、バイアンドホールドしている方も多いのではないでしょうか。
 
 
 

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