
今回は、NYダウ構成銘柄の中でも高配当銘柄として知られている
「ダウ・インク」を紹介します。

NYダウのダウと間違えそう

実際に、ダウで調べると、NYダウが出てきてしまうからね。

ティッカーシンボルのDOWで調べるのが良いよ。

ダウは、2019年4月1日に、ダウ・デュポンから素材科学事業がスピンオフ(独立)した会社となります。

独立した後、配当を上げています。株価は低迷しています。。
そこから配当を維持しているので、配当利回りは高い状態となっています。

最近は、アフターコロナ市況で売上・利益が高い水準となり、株価も上がってきています。

今回の投稿では、
①ダウ・インクとは
②売上状況
③配当
④株価
の順にまとめています。
ダウ・インクとは?
2019年4月1日、ダウ・デュポンから素材科学事業がスピンオフする形で、
Dow Inc.が設立、翌4月2日からニューヨーク証券取引所にて株式の取引が開始されています。
ダウ平均株価構成銘柄の一つで、高配当銘柄として知られています。
https://www.dow.com/
素材株(化学)としてカテゴライズされています。
https://cen.acs.org/business/finance/CENs-Global-Top-50-2021/99/i27
によると、化学会社売上として、TOP3の会社となります。
売上と営業利益
年次データ
決算期 | 売上高 | 営業利益 | 営業利益率 |
百万$ | 百万$ | % | |
2016/12 | 48,158 | 4,287 | 8.9% |
2017/12 | 43,730 | 4,382 | 10.0% |
2018/12 | 60,278 | 7,569 | 12.6% |
2019/12 | 42,951 | 3,520 | 8.2% |
2020/12 | 38,542 | 2,556 | 6.6% |
上図の通り、あまり良い内容の決算では無いです。
四半期データ
決算期 | 区分 | 売上高 | 営業利益 | 営業利益率 |
百万$ | 百万$ | % | ||
2018/3 | 1Q | 14,899 | 2,051 | 13.8% |
2018/6 | 2Q | 12,789 | 1,425 | 11.1% |
2018/9 | 3Q | 12,634 | 1,459 | 11.5% |
2018/12 | 4Q | 22,618 | 3,236 | 14.3% |
2019/3 | 1Q | 13,582 | 1,659 | 12.2% |
2019/6 | 2Q | 11,014 | 860 | 7.8% |
2019/9 | 3Q | 10,764 | 705 | 6.5% |
2019/12 | 4Q | 10,204 | 882 | 8.6% |
2020/3 | 1Q | 9,770 | 927 | 9.5% |
2020/6 | 2Q | 8,354 | 105 | 1.3% |
2020/9 | 3Q | 9,712 | 676 | 7.0% |
2020/12 | 4Q | 10,706 | 848 | 7.9% |
2021/3 | 1Q | 11,882 | 1,159 | 9.8% |
2021/6 | 2Q | 13,885 | 2,377 | 17.1% |
四半期データから見ると、コロナショックから急速に回復し、2021年6月決算はかなり好況だったことが分かります。売上・営業利益から、株購入には良いデータであったことが分かります。
配当データ
配当($) | 当月初株価($) | 配当利回り | 1年あたり配当利回り | |
2017/12 | 0.38 | – | – | – |
2018/3 | 0.38 | – | – | – |
2018/6 | 0.38 | – | – | – |
2018/9 | 0.38 | – | – | – |
2018/12 | 0.38 | – | – | – |
2019/3 | 0.38 | – | – | – |
2019/6 | 0.70 | 49.55 | 1.41% | 5.65% |
2019/9 | 0.70 | 42.74 | 1.64% | 6.55% |
2019/12 | 0.70 | 52.50 | 1.33% | 5.33% |
2020/3 | 0.70 | 40.59 | 1.72% | 6.90% |
2020/6 | 0.70 | 40.94 | 1.71% | 6.84% |
2020/9 | 0.70 | 47.72 | 1.47% | 5.87% |
2020/12 | 0.70 | 54.17 | 1.29% | 5.17% |
2021/3 | 0.70 | 62.13 | 1.13% | 4.51% |
2021/6 | 0.70 | 68.95 | 1.02% | 4.06% |
配当金は四半期0.7$(年間2.8$)と据え置きが続いており、直近の株価は上がっているため、配当利回りは下がってきていますが、それでも年間4%台と高い水準を維持しています。
2月、5月、8月、11月の下旬が配当権利落ち日となります。
株価
直近の決算内容
★売上高・・・前年同期比 66%増の 138.85 億ドル(市場予想は 129.75 億ドル)
★1 株当たり利益(一部項目を除く)・・・2.72 ドル (市場予想は 2.45 ドル)
★純損益(調整後)・・・前年同期比 1190%増の 20.61 億ドル (市場予想は 18.20 億ドル)
★営業利益(調整後)・・・前年同期比 4343%増の 23.6 億ドル (市場予想は 25.22 億ドル)
決算総括 第 2 四半期(4-6 月期)売上高、調整済み EPS はともに予想を上回った。
第2四半期の調整済み EPS は 2.72 ドル、コンセンサス予想は 2.30 ドルだった。
事業別の売上高は、パッケージング・特殊プラスチックが前年同期比78%増の71億ドル。販売数量も伸びたが、価格上昇が大きく寄与した。産業中間材・インフラ事業は74%増の42億ドル、パフォーマンスマテリアルズ・コーティング事業は33%増の22億ドルだった。モビリティー、電子機器、建設・インフラのエンドマーケットの需要が増大した。
好調な決算内容であったことが分かります。
まとめ
「ダウ・インク」は化学大手会社であり、NYダウ構成銘柄の中でも高配当銘柄です。
配当金は据え置きが続いていますが、株価もリーズナブルであり、インカムゲイン狙いの人はおいしい銘柄の一つだと思います。
2021年6月期の売上データが市場予想を上回って好況であるため、株価は上昇トレンドになるものと思っています。
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