
今回は、製薬大手であり高配当銘柄であるABBVIEについてです。
同業のジョンソンエンドジョンソンについての投稿はこちら

聞いたことが無いような?
そういえば、昨年イギリス製薬大手のアラガンを買収したっていうニュースがあったような?

そうです。それで製薬会社としては売上高世界4位となりました。

主力製品はリウマチ性関節炎「ヒュミラ」で有名です。

配当利回りも高く、株価も上がっているのでキャピタルゲインとインカムゲイン両方チャンスだと思います。

今回の投稿は、
①ABBVIEとは?
②売上高と営業利益について
③配当
④株価
について、まとめます。
ABBVIE(アッヴィ)ってどんな会社?
ホームページ:https://www.abbvie.co.jp/
本社はイリノイ州ノース・シカゴ
NY証券取引所に上場しており、S&P500採用銘柄の一つ。
(S&P500の内、時価総額で36位、構成比率は、0.56%)
ABBVIEは米国の研究開発型バイオ医薬品企業。
主にC型肝炎、神経学、免疫学、腫瘍学、慢性腎疾患および女性の疾患などの分野における医薬品の開発に取り組む。
アボット・ラボラトリーズの研究開発医薬品部門の分離独立に伴い2013年度に設立。
主力製品はリウマチ性関節炎「ヒュミラ」、慢性リンパ性白血病治療薬「イムブルビカ」、C 型慢性肝炎治療薬「VIEKIRA」等。
アラガン(英)の買収して、審美および女性医学分野での新薬が追加され、医薬部門として世界4位の売上高となっている。主力製品であるヒュミラによる利益が全体の利益の過半を占める。
●製薬会社比較
2020年 | 決算月 | 売上 |
(百万$) | ||
Roche | 2020/12 | 62,406 |
Novartis | 2020/12 | 48,659 |
Merck | 2020/12 | 47,994 |
AbbVie | 2020/12 | 45,804 |
Johnson & Johnson (製薬事業) | 2020/12 | 45,572 |
世界2位から5位は大きな差が無いため、今後順位は入れ替わっていくと考えます。
売上高と営業利益率について
年次推移
決算期 | 売上高 (百万$) | 営業利益 (百万$) | 営業利益率 (%) |
2016/12 | 25,638 | 9,584 | 37.4% |
2017/12 | 28,216 | 9,919 | 35.2% |
2018/12 | 32,753 | 6,807 | 20.8% |
2019/12 | 33,266 | 13,368 | 40.2% |
2020/12 | 45,804 | 12,561 | 27.4% |
四半期推移
決算期 | 区分 | 売上高 (百万$) | 営業利益 (百万$) | 営業利益率 (%) |
2020/3 | 1Q | 8,619 | 3,603 | 41.8% |
2020/6 | 2Q | 10,425 | 1,605 | 15.4% |
2020/9 | 3Q | 12,902 | 3,300 | 25.6% |
2020/12 | 4Q | 13,858 | 4,053 | 29.2% |
2021/3 | 1Q | 13,010 | 4,173 | 32.1% |
●営業利益率も非常に高い水準となっている。
●2020/6月決算時の売り上げが落ち込まず、コロナの影響が少ない。
●2021/3月決算時売上高は、前年同期比150%と大幅上昇。
2021年1Q決算内容
1Q成績(1-3月)
★売上高・・・前年同期比 50%増の 129.35 億ドル(市場予想は 127.69 億ドル)
○ヒュミラの売上高・・・48.7 億ドル(市場予想は 47.5 億ドル)
○イムブルビカの売上高・・・12.7 億ドル(市場予想は 13.1 億ドル)
★1 株当たり利益・・・2.95 ドル(市場予想は 2.78 ドル)
★純利益・・・前年同期比 46%増の 52.68 億ドル(市場予想は 50.47 億ドル)
★営業利益率・・・51%(市場予想は 49.6%)
決算総括
1-3 月期決算(第 1 四半期)は、前年同期比を大きく上回り、売上高、1 株利益、営業利益率とも予想を上回った。
主力薬である抗炎症薬「ヒュミラ」が予想を上回る収益をあげている。
アッヴィの会長兼 CEO のリチャード・A・ゴンザレスは、次のように述べています。「2021年、私たちは、中核となる疾患領域が好調となり、売上高や利益が予想を上回る、幸先の良いスタートを切りました。新製品が業績を大きく伸ばし、2021年に 5 つの承認を控えているなど、今後 2 年にわたり、多数の新製品や適応拡大が予定されています」非常に好調な決算内容となっています。
配当について
49年連続増配株で、配当利回りが4.8%と非常に高くなっています。
株価も上がっている中で、これだけの配当は投資家にとっては、うれしいですね。
また、2020年にバフェットが購入したことでも話題になりました。
決算期 | 1株配当($) | 伸び率(%) | 当月初株価($) | 配当利回り |
2016/1 | 2.28 | ST | 55.65 | 4.1% |
2017/1 | 2.56 | 12.3% | 63.79 | 4.0% |
2018/1 | 3.59 | 40.2% | 101.11 | 3.6% |
2019/1 | 4.28 | 19.2% | 89.07 | 4.8% |
2020/1 | 4.72 | 10.3% | 88.70 | 5.3% |
2021(予) | 5.20 | 10.2% | 107.27 | 4.8% |
配当伸び率が10%超えているのがすごいですね。
2016年からの5年間で配当が倍になっていることが、非常に魅力的です。
●四半期データ
配当月 | 1株配当($) |
2019/4 | 1.07 |
2019/7 | 1.07 |
2019/10 | 1.07 |
2020/1 | 1.18 |
2020/4 | 1.18 |
2020/7 | 1.18 |
2020/10 | 1.18 |
2021/1 | 1.30 |
2021/4 | 1.30 |
2021/7 | 1.30 |
権利落ち日が2021年7月14日であり、この投稿後すぐとなります。
株価について
2012年からデータ
2020年は反転し、右肩上がりとなっています。
最高値は125.86$であり、2021年7月2日現在115.16$で、最高値をチャレンジしていくこととなります。
直近の日足データ
2020年11月から直近まで右肩上がりに推移しており、短期的にはMACDデータからは上昇トレンドにクロスしていることが分かります。配当も近いため「買い」だと思います。
リアルタイム株価
まとめ
●リウマチ性関節炎「ヒュミラ」が利益の約半分を占める構図
●配当利回りは4.8%で、連続増配も49年と配当に力を入れている
●株価も2019年末から長期的に右肩上がりに推移している。
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