SPYDって何?

アメリカのS&P500から高配当銘柄を集めたSPYDについての投稿です。

アメリカのETFってこと?

そうだよ。ETFについて解説しているサイトはこちら
その中の1種類だよ。

SPYDは、ティッカーシンボルで正式名は、
SPDR®ポートフォリオS&P500®高配当株式ETF
と呼びます。

配当が大好きな日本人向けね。

私も配当大好きなので、少しだけ積み立てしているよ。

ただ、株価成長率が低いのが難点。
でも今まではグロース株中心の市場であったのが2020年後半からバリュー株にシフトしている流れになっています。
そういった意味で、配当銘柄に資金が流れてきていることから2021年は過去最高の株価になっています。

2021年3月配当も四半期ベースで過去最高を記録しています。

今回は、SPYDの構成銘柄や株価、配当推移についてまとめました。
他の代表的なETFとの関係性
【ETFイメージ】
VTI:バンガード・トータル・ストック・マーケットETF
アメリカ全市場をカバーする。約3600社で構成される
VOO:バンガード S&P 500 ETF
アメリカを代表する500社に厳選した指標。
DIA:SPDRダウ工業株平均ETF
アメリカを代表する大型株の中から30社に絞った指標
よくニュースとかで耳にするNYダウのこと。
QQQ:インベスコQQQトラスト・シリーズ1
ナスダックに上場している時価総額が最大規模の非金融企業100社を含むナスダック100指数。
SPYDは、その中でもVOO(S&P500)の中から、高配当銘柄80社を抜き出した指標です。
VTI | VOO | QQQ | SPYD | |
構成銘柄数 | 3600 | 500 | 100 | 80 |
資産総額 (十億 USD) | 239.53 | 222.29 | 156.41 | 4.18 |
経費率(%) | 0.03% | 0.03% | 0.20% | 0.07% |
1年トータルリターン | 53.17% | 48.74% | 48.05% | 73.15% |
3年トータルリターン | 17.39% | 17.33% | 25.30% | 10.26% |
5年トータルリターン | 17.74% | 17.53% | 26.37% | 10.81% |
直近配当利回り | 1.25% | 1.32% | 0.48% | 6.09% |
2020/5/14終値 | $215.54 | $382.95 | $326.39 | $41.81 |
SPYDは直近の1年間のトータルリターンが最も高いことが分かります。これは、今までコロナ禍の状況で不遇されていたセクターが復活してきたためです。
また、配当利回りが最も高いことが分かります。
また、配当利回りが最も高いことが分かります。
そして、小遣い投資をしている私は、手元資金が多くは無いため、お手頃価格のSPYDは魅力的です。
SPYDの構成について
【構成セクター】
業種 | 組入比率 |
金融 | 24.32% |
不動産 | 18.00% |
エネルギー | 14.22% |
公益事業 | 12.99% |
コミュニケーション・サービス | 6.47% |
情報技術 | 6.46% |
生活必需品 | 5.22% |
素材 | 5.05% |
一般消費財・サービス | 3.88% |
ヘルスケア | 3.40% |

構成セクターとしては、金融・不動産・エネルギーが多くを占めていることが分かります。
また、公共事業も含まれており、バイデン政権が打ち出している大規模なインフラ政策にも合致していると考えます。
また、公共事業も含まれており、バイデン政権が打ち出している大規模なインフラ政策にも合致していると考えます。
【構成銘柄TOP30】
銘柄 | ティッカー | 組み入れ比率 | セクター |
Seagate Technology PLC | STX | 1.55% | 情報技術 |
Iron Mountain Inc. | IRM | 1.49% | 不動産 |
Fifth Third Bancorp | FITB | 1.45% | 金融 |
Lincoln National Corporation | LNC | 1.45% | 金融 |
People’s United Financial Inc. | PBCT | 1.45% | 金融 |
Regency Centers Corporation | REG | 1.44% | 不動産 |
Omnicom Group Inc | OMC | 1.43% | コミュニケーション・サービス |
U.S. Bancorp | USB | 1.42% | 金融 |
Kraft Heinz Company | KHC | 1.42% | 生活必需品 |
Hewlett Packard Enterprise Co. | HPE | 1.42% | 情報技術 |
Valero Energy Corporation | VLO | 1.41% | エネルギー |
Interpublic Group of Companies Inc. | IPG | 1.40% | コミュニケーション・サービス |
Invesco Ltd. | IVZ | 1.38% | 金融 |
Citizens Financial Group Inc. | CFG | 1.38% | 金融 |
Franklin Resources Inc. | BEN | 1.38% | 金融 |
Marathon Petroleum Corporation | MPC | 1.37% | エネルギー |
Prudential Financial Inc. | PRU | 1.37% | 金融 |
Leggett & Platt Incorporated | LEG | 1.36% | 一般消費財・サービス |
Regions Financial Corporation | RF | 1.36% | 金融 |
ConocoPhillips | COP | 1.36% | エネルギー |
MetLife Inc. | MET | 1.36% | 金融 |
American International Group Inc. | AIG | 1.36% | 金融 |
Lumen Technologies Inc. | LUMN | 1.35% | コミュニケーション・サービス |
KeyCorp | KEY | 1.35% | 金融 |
Federal Realty Investment Trust | FRT | 1.34% | 不動産 |
Comerica Incorporated | CMA | 1.34% | 金融 |
Kimco Realty Corporation | KIM | 1.34% | 不動産 |
Exxon Mobil Corporation | XOM | 1.34% | エネルギー |
Simon Property Group Inc. | SPG | 1.32% | 不動産 |
ONEOK Inc. | OKE | 1.32% | エネルギー |
聞いたことが無い銘柄も数多くあると思いますが、高配当銘柄がズラリと並んでいます。
【構成銘柄TOP30セクター】
セクター | 銘柄数 |
金融 | 13 |
不動産 | 5 |
エネルギー | 5 |
公益事業 | 0 |
コミュニケーション・サービス | 3 |
情報技術 | 2 |
生活必需品 | 1 |
素材 | 0 |
一般消費財・サービス | 1 |
ヘルスケア | 0 |
上図の通り、金融・不動産・エネルギー銘柄が多いことが分かります。
【S&P500との関係性】
使い方はこちら

上図の各枠の大きさは、時価総額になっています。大きい枠であれば、時価総額が大きいことを示唆しています。
SPYDは、金融・エネルギー・不動産・公共事業のセクターが多いETFであることを述べました。上図から見ると、S&P500の中では、この4セクターは比較的小さいセクターであることが分かります。
つまり、VOO(S&P500)に投資するということは、情報技術セクターや通信サービスに集中投資しているということであり、これを補完するという意味合いでSPYDは意味を成します。
情報技術セクターや通信サービスセクターに特化したものは、QQQです。
厳密に言うとQQQはNASDAQ市場に上場している銘柄しかありませんが、組み入れ上位はVOOとほぼ同じです。それは下図を参照して頂ければ、お分かりになると思います。
【VOOとQQQについて/セクター】
セクター | VOO | QQQ |
情報技術 | 26.70% | 44.40% |
コミュニケーションサービス | 11.20% | 19.70% |
エネルギー | 2.70% | 0.00% |
資本財 | 8.70% | 2.80% |
消費財 | 12.70% | 18.10% |
素材 | 2.70% | 0.00% |
金融 | 11.40% | 2.30% |
不動産 | 2.50% | 0.00% |
ヘルスケア | 12.80% | 6.80% |
必需品 | 6.00% | 4.90% |
公益事業 | 2.60% | 1.00% |
【VOOとQQQについて/構成銘柄TOP6】
銘柄 | VOO | QQQ | ||
組み入れ比率 | 比率順位 | 組み入れ比率 | 比率順位 | |
アップル | 5.74% | 1 | 11.19% | 1 |
マイクロソフト | 5.29% | 2 | 9.78% | 2 |
アマゾン | 3.94% | 3 | 8.49% | 3 |
GOOGLE(アルファベット) | 3.63% | 4 | 7.53% | 4 |
フェイスブック | 2.11% | 5 | 3.92% | 5 |
テスラ | 1.53% | 6 | 3.62% | 6 |
上位6社合計 | 22.24% | 44.53% |
上図の通り、上位6社の順位はすべて同じとなっています。
GAFAM+テスラに大きく投資したい場合はQQQを、もう少し広く投資したい場合はVOOということとなります。
【初心者投資家Kingdomの作戦
私は、投資信託でVOO(S&P500)とQQQを毎日積み立てしているため、上図の最も大きいセクターである情報技術やコミュニケーションサービスセクターに投資していることになります。
価格の高いVOOとQQQは投資信託、お手頃価格なSPYDはETFでそれぞれ購入しています。
確実に配当を得るため使い分けをしています。
また、個別株では、ディフェンシブなセクターである生活必需品をメインに、配当利回りが良い銘柄を購入しています。攻めの部分はAPPLEを購入しています。
ヒートマップにすると、下図の通りです。

個別銘柄として、
・情報技術のAPPLE
・コミュニケーションサービスのベライゾン
・ヘルスケアのウォルグリーン・ブーツ・アライアンス
に少しずつ投資しています。
全体像として、
・VOOを主軸にしている
・情報技術とコミュニケーションサービスセクターに集中する意味合いでQQQで補完
・VOOやQQQに比率が少ないセクターがメインのSPYDで補完
・個別銘柄は景気に左右されにくい生活必需品及び高配当株中心
・攻め要素としてAppleを少量購入
という形でアメリカ株は考えています。
10倍株や100倍株は難しいかもしれませんが、確実性は高いと思います。
SPYD配当について
過去3年の四半期データ
権利落ち日 | 現地支払日 | 配当 | 権利落ち日株価(終値) | 配当利回り |
2018/12/21 | 2018/12/27 | $0.443 | 33.72 | 1.31% |
2019/3/15 | 2019/3/20 | $0.339 | 37.77 | 0.90% |
2019/6/21 | 2019/6/26 | $0.462 | 37.98 | 1.22% |
2019/9/20 | 2019/9/25 | $0.448 | 37.75 | 1.19% |
2019/12/20 | 2019/12/26 | $0.497 | 39.41 | 1.26% |
2020/3/20 | 2020/3/25 | $0.396 | 22.33 | 1.77% |
2020/6/19 | 2020/6/24 | $0.366 | 28.47 | 1.29% |
2020/9/18 | 2020/9/23 | $0.264 | 27.35 | 0.97% |
2020/12/18 | 2020/12/23 | $0.607 | 32.63 | 1.86% |
2021/3/19 | 2021/3/24 | $0.636 | 38.36 | 1.66% |
VOOとの比較

上図の通り、高配当を謡っているだけに、配当利回りはVOOよりもかなり高く推移しています。
インカムゲイン狙いの人は、SPYDはとても魅力的に映ると思います。
直近の配当(2021年3月期)は1.66%であり、年率換算で6.64%と株価が上がっている中で更に好調な結果となっています。
SPYD株価について
過去5年間のVOOとの比較
オレンジ:SPYD、青:VOO

上図の通りVOOの方が株価成長率が高い結果となっています。
これは、GAFAMがものすごい勢いで株価成長したものとなります。
その間、バリュー株で高配当銘柄は不遇の時代でした。
しかしながら、この半年感はバリュー株へ資金が流れてきているため、先にも述べましたが、1年間のトータルリターンは、
・SPYD:73.15%
・VOO:48.05%
・SPYD:73.15%
・VOO:48.05%
となっており、VOOを凌ぐ結果となっています。
株価
まとめ
1.SPYDは、金融・不動産・エネルギー・公共事業株が中心
人気のVOOやQQQは情報技術やコミュニケーションサービス中心であるため、補完的な役割
人気のVOOやQQQは情報技術やコミュニケーションサービス中心であるため、補完的な役割
2.2021年はグロース株からバリュー株へ資金移動しているため、
SPYDのリターンが高くなっている。
3.SPYDは配当利回りが高く、確実なインカムゲインを狙う人にとっては好適。
私は、投資信託としてVOOとQQQを毎日積み立てしているため、補完的にSPYDを不定期ですが、少しずつ購入していっています。
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